政務活動費 不正使用の未返還分は返還させよ 9月2日 東大阪市民オンブズパーソンが住民監査請求 東大阪市民オンブズパーソンは、9月2 日、違法・不当な政務活動費の返還を求め る住民監査請求を提出しました。 東大阪市議会では、昨年9月に不適切使 用が発覚し、世論の批判で日本共産党を除 く全ての会派の32議員が「不適切」使用 分を返還しました。ところが、市民オンブ ズパーソンの情報開示請求で違法・不当な 支出なのに、未返還となっているものが多 数発見されています。オンブズパーソンは、 野田義和市長に全容の解明と未返還分の返還請求を行うようくり返し申し入れましたが、野田市長は 「議員が説明すべきもの」と無責任な態度をとっています。そのため、2日、2011年度~201 3年度分の違法・不当な支出の返還を求める監査請求を行ったものです。 対象は、監査請求は正当な理由がないと支出から一年を過ぎると出来ない制限があるため、8月2 7日に開示された情報から違法・不当と判断できる広岡賀代子議員(公明党)の広聴費187,14 8円に限っています。 監査請求書は、 「2012年4月16日の領収書なのに、5月16日に意見・要望交換会を開いたと した『生クリーム』購入代」や、 「2013年5月2日に開いた意見交換会の茶菓子の領収書が5月3 日の東京都葛飾区にある洋菓子店のものになっている支出」、「本会議が開かれている時間帯で意見交 換会を開いたとして支出した2013年3月29日のお茶代」、「東大阪市内での意見交換会の茶菓子 代の領収書が、夜中の23時02分にナンバの洋菓子店のものになっている」など、違法・不当な支 出の未返還分60件の返還をさせるよう求めています。 東大阪市職員措置請求書 1.請求の要旨 野田義和市長は、公明党東大阪市会議員団からの政務活動費交付申請と請求にもとづ き、同党議員団に政務活動費を交付している。 同党議員団の広岡賀代子議員は、交付された政務活動費のなかから広聴費として20 11年度~2013年度に206,748円支出している。 それらの中には、市議会本会議中など不可能な時間帯での「市民意見・要望交換会」 の開催とか、領収書の日付と活動記録簿の開催年月日が違うのに広聴費を支出するとか、 喫茶店の領収書なのに「(議員)事務所」で「市民意見・要望交換会」を開催したとして 支出するなど、事実を偽っているものがある。別表にそれら違法な支出を集計した。 また、広岡議員の活動記録簿には、政務活動との関連性を明らかにするため、マニュ アルで記載する必要があるとされている「開催時間」が全て記載されていない。マニュ アル違反の不当な支出と言える。この他、領収書の宛名がないもの、領収書の但し書き がないもの、領収書を徴することが可能なのにレシートのみの添付となっているものな ど、マニュアル違反の不当な支出となっている。 上記の支出の実態とその適否の判断は、提出が義務づけられている「収支報告書」 「会 計帳簿」「領収書貼付用紙」「政務活動費における活動報告書」がすべて揃うことで可能 となる。それらの資料の内、 「政務活動費における活動報告書」が私どもに情報開示され たのは8月27日であった。私どもは、その日から分析を開始した。その結果、広岡賀 代子議員の広聴費206,748円は、全て違法もしくは不当な支出と判断できた。 一般的に監査請求は当該行為があった日又は終わった日から1年を経過したときは、 できないとされている。しかし、今回、違法・不当と判断できたのは、上記の通り8月 27日に活動記録簿が入手できてからだった。その分析の結果、請求することとした。 監査委員は、野田義和市長が広岡賀代子議員、又は、公明党市会議員団の経理責任者 である川光英士議員に、違法・不当な支出分を返還するよう求める措置を講じるよう請 求する。なお、広岡賀代子議員は、前記206,748円の内、2件19,600円を 既に、返還しているため、残る60件分、187,148円を返還させるよう請求する。 2.請求者 住所 東大阪市 氏名 職業 印 地方自治法第242条第1項の規定により、別紙事実証明書を添え、必要な措置を請求 します。 2015年9月2日 東大阪市監査委員殿
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