第１６号発行日：平成 27 年 4 月１６日認定看護師会担当：がん化学療法看護認定看護師木幡和美認定看護師会ニュースレター・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・認定看護師会では、認定看護師の活動報告や、各領域の専門知識をワンポイントアドバイスでお知らせするため、ニュースレターを年 4 回発刊しています。抗がん剤投与に関わる看護師必見!! 抗がん剤の曝露対策悪性腫瘍の治療に用いられている抗がん剤は、患者さんにとってなくてはならないものです。抗がん剤の多くは、細胞内の遺伝子を障害する、あるいは細胞分裂を阻害することによりがん細胞に対して効力を発揮しますが、がん細胞だけでなく一部の正常細胞にも影響を及ぼします。抗がん剤を取り扱っている医療従事者は、抗がん剤を職業的に被曝する危険性があります。抗がん剤には、非常に低濃度であっても、取り扱う際や周辺で作業をする医療従事者に健康被害をもたらす可能性（職業被曝）が知られています。近年、医療従事者の間で抗がん剤の職業被曝に対する関心が高まっていますが、これまで国内の事例で報告されているものはごく少数であり、まだまだ実態が不明のままです。 2014 年度中には、日本がん看護学会、日本臨床腫瘍学会、日本臨床腫瘍薬学会で合同ガイドラインが策定される予定です。この機会に「抗がん剤の安全な取り扱い」についてもう一度日々の業務を見直して考えてみませんか？サージカルマスク手袋（ニトリル製） ☝ 抗がん剤でルートを満たさない（プライミングをしない）投与したボトル、ルート目線より下で差し替えを行うはビニール袋に密閉して抗がん剤を投与したルートは原則外さない廃棄する。最低限行ってください。 2015 年１月より当院の抗がん剤レジメンの中に生理食塩水 250ml がルートキープ、フラッシュ用として組み込まれています（一部入っていないものもあります）。抗がん剤投与時はバックプライミング（メインボトルの生理食塩水をルート内に逆流させてルートを手洗い・うがい満たす方法）でルートを満たしてください。 ※必要時、バックプライミングのレクチャーを行いますので、外来化学療法室（内線：3274）までご連絡ください。川崎市立多摩病院ホームページ内に認定看護師の紹介があります。各分野の認定看護師紹介やニュースレターが見られます。