学 会 報 告 主 学会名 書 催 日本がん看護学会 第 29 回日本がん看護学会学術集会 参 加 者 久保田優子 場 神奈川県 日 時 平成 27 年 2 月 28 日~3 月 1 日 所 演 題 大会会長:渡邊眞理(神奈川県立がんセンター副院長兼看護局長) 講 師 大会テーマ:先人に学び、がん看護の先を読む パシフィコ横浜 1.大会のテーマ 2025 年問題を見据え、がん看護のあり方を考えることを目的に、社会情勢に則ったがん登録の意義から、① がんと共に日常生活を送る患者・家族の視点に立った援助方法、②がん看護の考え方について幅広く学ぶ機会 となった。 2.学会内容 2 日間に渡って、13 の会場に分かれ、18 の教育講演と口演、示説に分かれた研究発表、14 の交流集会と 3 つ の特別講演と充実した内容であった。研究発表では口演発表が約 170 題あり、診断治療に伴う看護や緩和ケア、 予防・スクリーニングに関する看護、倫理・意思決定支援、チーム医療、がんリハビリ、サバイバーシップ、エンドオブライフケア、 外来看護、スピリチュアルケア、在宅・地域看護、看護師の教育、相談支援・就労支援、高齢者看護、家族看護といっ た幅広い内容であった。がんのプロセス自体がとても幅広い事を痛感し、自分のサブスペシャリティである緩和ケアだけ でなくさらに広い視野でがん看護を捉えなおす良いきっかけとなった。また示説発表は約 350 題があり、事例 報告から質的研究、量的研究まで様々であった。 3.教育講演 ランチョンセミナーとして「がん免疫療法の進歩と副作用マネジメント」 「がん診療拠点病院の整備に伴う課題~スクリーニングを 中心に~」に出席した。治療法も日々進歩しており、免疫機構に作用し抗がん作用をもたらす薬剤の話や、が ん対策基本法に沿ったスクリーニングの根拠や運用方法について知ることが出来た。 3.感 想 毎年参加させて頂き、新たな知見を得る機会となっているが、今大会より複数の講演が DVD として販売され ることとなり、時間的な制限から聴講できなかった講演についても内容を確認出来るようになった。4 月頃発送 予定なので院内スタッフへの教育教材として活用したい。会場には全国から大勢の看護師が参加しており、目標を 同じくする看護師と触れ合うことで私自身のモチベーションの回復にもなった。また 3 年前に研究発表を行って以来、 研究が行えていない現状もあり、今後再度発表出来るよう院内での研究に取り組みたい。
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