2015年度 研究室募集説明資料 市古研究室(都市防災・復興計画研究室) 都市計画学をベースに,様々な災害被害を最小化し,被害が生じた際も復元力をもった(resilientな)建築・都市空 間の計画論をつくっていくことを目指しています.都市・建築の計画・設計において,災害リスクをどう評価したらよい でしょうか,また被災地に求められる建築とは何でしょうか. 2015年度予定メンバー:市古 + 修士2年:3名,修士1年:3名(予定) 1.2015年度卒業研究テーマ:東日本大震災 復興まちづくり研究 東日本大震災から5年目,住まいと集落の再建途上にある東日本大震災の復興現場を卒業研究の基本フィールドとし て設定したいと思います.研究室としての支援活動も継続しており,まだまだ支援ニーズも衰えていません.いっしょ に東北復興のフィールドに飛び込んでみませんか.なお研究室Projectとしては,東京を中心に事前期の「都市防災」 や災害リスクに関する研究も継続していますので,希望に応じて対応可能です. (1)【気仙沼階上】住まい・集落再建デザイン研究 市古研究室では2012年2月から気仙沼階上地区において,防災集団移転事業による住まい再建支援をすすめていま す.新たに整備される住宅地のデザインや建築家が具体の再建住宅を設計施工するプロスセスを参与観察することか ら,生活と住まいを人々はどう取りもどしていくのか.そして建築家・都市計画家に何ができるのか,といった点に ついて掘り下げていきます. (2)【石巻・東松島・女川】仮設住宅から恒久住宅への住まい再建プロセス調査 これまでに研究室として,石巻市および東松島市の応急仮設住宅の現地調査を実施してきました.発災から5年目, 本格住宅再建の目処が立ちつつある時期です.仮設住宅から恒久住宅への移行をフィールドワークを通して記録,考 察していきます.障害者や高齢者の住まい再建も大事なテーマとなります. (3)【岩手沿岸部】での津波対処文化研究 「津波てんでんこ」だけでなく,岩手沿岸部にはさまざまな津波文化が継承されています.また明治三陸,昭和三 陸津波の復興がどう今回の東日本大震災の被害と関係しているでしょうか.フィールドワークを通して考えます. (4)【野田村,長野県北部地震栄村,スマトラ島】復興パターン調査 研究室として,なりわい再建の視点から野田村,忘れてはならない3.12で被災した長野県北部地震の栄村,また津 波復興比較の視点でスマトラ島も研究フィールドです.各自の問題意識に基づいてフィールド設定も可能です. 2.研究室の方針 (1)被災地調査では常に相手の立場に立った上で,建築学・都市計画学の発想で知見を明らかにし,現場に戻します. (2)現場調査はチームワークで! (3)迷ったら現場で考える. 3.研究室説明会 下記の時間で研究室説明会を開催します(場所:5階553室).アポは不要です.各回30∼40分ほどです. ①10/13(月)17:00,②10/23(木)17:00,③11/06(木)17:00 上記で都合のつかない場合,メールで相談ください.個別対応します. ※コンタクト ・E-mail: [email protected],5階553室,内線4272,市古研究HP:http://ichiko-lab.org/
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