研究法概説

15/04/07
心理学研究法概説
心理学研究法概説
2015年度 心理学研究法ⅡA 道又 爾 h(p://pweb.cc.sophia.ac.jp/c-­‐michim 1.科学的研究一般について (1)科学的研究の作法 (2)科学的研究の特徴
(3)科学的研究における方法論の本質性
2.心理学研究について (1)心理学の方法 (2)2つの「C」:本気度と統制しやすさ (3) 信頼性と妥当性 (4)実験的研究における3つの変数
1.科学的研究一般について (1)科学的研究の作法 1.科学的研究一般について (2)科学的研究の特徴
① 対象を数量化しようとすること。
② 状況依存性を排除し、普遍的構造の解明を
めざすこと。
③ 自然現象の因果関係を数学的に表現しよう
とすること。
① 公共的客観性(Public Objec,vity) 手続きが公開され、追試可能であること。
② 経験主義(Empiricism) 事実と論理的推論に立脚すること。
③反証性(Falsifiability) 間違いに対して開かれていること。
1.科学的研究一般について
(3)科学的研究における方法論の本質性
① 研究は重要な順番ではなく可能な順番で実
現される。
② ある対象に適切な方法を選択するというの
はあくまで理想で、利用可能な方法によって研
究対象が選択されるというのが現実。
2.心理学研究について
(1)心理学の方法 ① 言語的で直接的:面接法
② 言語的で間接的:調査法、検査法
③ 非言語的で直接的:観察法
④ 非言語的で間接的:実験法、検査法
1
15/04/07
2.心理学研究について
(2) 2つの「C」:本気度と統制しやすさ
① High Commitment, High Controllability 理想的だが実現は難しい。
② High Commitment, Low Controllability 直接的方法(面接、観察)
③ Low Commitment, High Controllability 間接的方法(調査、実験)
④ Low Commitment, Low Controllability 心理ゲーム?「赤が好きなあなたは恋をしてい
る」
2.心理学研究について
(3) 信頼性と妥当性 ① 信頼性(Reliability) データの安定性 (物差しが伸び縮みしないか)
② 妥当性(Validity) 測定すべきものを測定しているか (体温計で体重を量っていないか) *身長計で体重を量っていたら?
2.心理学研究について
(4)実験的研究における3つの変数 ① 独立変数(Independent Variable):操作するもの ② 従属変数(Dependent Variable):測定されるもの ③ 剰余変数(Extraneous Variable):すべてのじゃま
なもの
•  実験とは、剰余変数を巧妙に排除して、独立変
数の操作が従属変数にどのような影響を及ぼす
かを調べること。
•  実験仮説:” If IV=X then DP=Y, when EVs are controlled out”
2