様式 6 平成 26 年度自己評価シート(年度末評価まとめ) 校番 23 学校名 広島県立向原高等学校 校長氏名 三次 至和 ○全 ・ 定 ・ 通 本○ ・ 分 1 評価結果の分析 ① 今年度も各学年とも,意識的に朝のSHRや終礼などにおいて,挨拶や服装の指導や定期的な服装・頭髪検査を行い, 厳しく粘り強い指導により数値が上昇した。その結果,服装については改善傾向が見られるが,一部の生徒において,頭 髪違反が見られ,校外での服装・頭髪に課題を残した。挨拶については,よく挨拶するという地域の声がある一方で,一 部の挨拶ができない生徒がおり,挨拶ができないと言われている。しかし,問題行動の件数で言えば,減少しており,生 徒は概ね落ち着いてきている。 ② 公共のマナーについては,JRの利用で,車内で騒いだり,カップラーメンなどを食べたりなどマナーの欠如が見られ, 地域の人から多くの情報提供を受けた。JR利用者を集めたり,全校集会等で,マナーの向上について言い続けたりして いるが,一部の生徒に改善が見られていない。 ③ 各学年の地域清掃活動は,今年も計画的に推進していった。保健美化委員の生徒も町内の「花いっぱい運動」などに 参加している。 ④ 1学年の菊作りは,桜窓会会員の方を中心とする地域の皆様から支援・指導を受け,生徒を組織的に動かしながら推進 することができた。またボランティア活動については,関係機関と随時連携しながら,1学年会を中心に積極的に参加し地 域連携を図っていった。今年度は,2・3年にも声をかけたことで,参加生徒数は増加した。特に,地域行事である「敬老 会」には進路を福祉関係で考えている生徒を参加させたことで,ボランティアを通して自分の進路を考える機会となり,生 徒の意識も高く成果があった。 ⑤ 部活動では人数が分散し,チームを構成できないクラブが出ており,活動ができないクラブが存在する。活性化に向け 活動状況を調査し,部活の整備を図る必要がある。また,年度によって各クラブの部員数が大きく変動するため,継続的 に活動できるクラブが少ないことが課題である。 ⑥ 家庭学習時間調査を行う意義や利用の方法・工夫等について全教職員が共通認識して取組んでいる。その結果,目標 の時間は超えることができ,家庭学習時間0時間の生徒は減ってきた。特に,3学年において,進路実現に向け,大学受 験者を中心に家庭学習時間の常時調査を行うなどきめ細かい指導を行ったことで,例年に比べ大きく増加した。 ⑦ 共通学力テストの結果において,内容を見てみると,国語科では,書くこと及び関心・意欲の値が増加し,数学科では, 二次関数及び知識・理解の値が増加,英語科では,読むことが増加した。ポイントが減少した項目について,各教科で課 題を確認し,取組内容を工夫していく必要がある。 ⑧ 今年度の漢検受検者は 82 名で,前年度と同様の数であるが,検定合格に向けてもう一歩という生徒の数が増加した。 英検受検者は前年度 41 名から今年度 67 名を大幅にアップした。国語科,英語科が組織的に取組んだ成果である。 ⑨ 2学年3学期(3年0学期)から学年会としての進路別指導態勢を強化した。生徒全員に対して志望理由書及び自己推 薦書を書かせる取組を行うとともに,進路別に担当教員を割り振り,組織的に指導した。進路別指導として,問題集を利 用しての実践力養成・面接および小論文指導,大学進学者を中心とした「英単語選手権」・集団討論会,家庭学習時間の 常時調査,学校推薦希望者によるプレゼンテーション実施など,個々の進路に応じたきめ細かい取組を行った。その結果, 多くの生徒が第一希望の進路先に合格した。地元の中堅私立大学にも8名の合格者を出し,公務員にも1名が合格し た。 ⑩ 向原高校だよりを定期的かつ内容の充実したものを発行し,また市の広報ルート(回覧板)の折込みとして,毎号発行 できた。またHPの更新についても速やかに行うことができた。 ⑪ 校内研修会については,年間計画に基づき,不祥事防止研修会,特別支援教育に係る研修会を適宜進めてきた。また, 今年度も,県立教育センターより講師を招き授業づくりに係る研修会を実施し,教職員の意識改革を図った。各教科でテ ーマのもとに授業づくりを行った。 ⑫ 今年度の卒業生全体の向原高校への志望者の割合は,向原中 48%(11/23),甲田中 28%(11/40)で,2校合わせた 前年度の志願者の割合 28%から 35%に上昇した。また,白木中からの志望者が,前年度8名から 21 名と大きく増え,卒 業生全体の向原高校への進学の割合が 33%に上がった。この3校からの志願者(選抜Ⅰ・Ⅱ)が増えたことで,白木中以 外の広島方面からの志願者が,ほぼ同数であったにも関わらず,前年度を上回る出願数となった。 2 今後の改善方策 挨拶指導・服装指導については,教職員全員が同じ意識をもち,組織的に厳しく粘り強く指導を続けてきた。改善 が進まない一部の生徒がいるので,服装・頭髪検査を定期的に行い,改善するまで徹底して指導する。また定期的に 教職員で情報を共有しながら個別の指導も加えていく。 公共マナーにおいても,引き続き JR 通学者を集め指導したり,全校集会等で,マナーの向上について言い続けた りしていく。挨拶についても,PTA登校指導等を利用しながら,今後も挨拶励行を全教職員一丸となって勧めてい く必要がある。 学力向上に向けては,家庭学習の定着が課題である。家庭学習時間0時間の生徒は減ってきているが,個別に進路 指導を含めながら学習方法の指導が必要である。また,各教科で学習意欲が向上するような工夫・改善を組織的に取 組む必要がある。自ら主体的に学ぶことができる自律した生徒を増やしていきたい。 進路指導において,今年度の3学年の取組は今後の本校のモデルとなると考えている。国公立大学進学者は出なか ったが,多くの生徒が第一希望の進路先に合格した。地元の中堅私立大学にも8名の合格者を出し,公務員にも1名 が合格した。まず,2学年の3学期(3年0学期)から学年会としての進路別指導態勢を強化する。生徒全員に志望 理由書及び自己推薦書を書かせ,進路別に担当教員を割り振り,組織的に指導する。進路別指導として,個々の進路 に応じたきめ細かい取組の指導をする。このように早期から組織的に取組むことが必要である。模試等を活用しなが ら,定期的に学力分析を行い,三ヵ年を見通した個人別進路計画を作成し,綿密な面談を実施する中で,最後まで高 い志望をもって頑張っていく生徒を育てていく。 学校としては,昨年度の共通学力テストの分析結果や模試試験等の結果などについて,各教科と分析する教科会議 を開き,教職員が共有しながら指導内容・方法の工夫・改善を組織的に進めていかなければならない。教務部と進路 指導部を中心となって習熟度別授業がその分析により,成果が出るものに工夫していく必要がある。 授業,部活動,学校行事,ボランティア活動といった,全ての学校生活全般にわたり,落ち着いてよいものになっ て成果も出ている。来年度はさらに地域と連携した生徒会活動,部活動を積極的に推進させたいと考えている。 今後も向原中・甲田中・白木中を地元中学と考え,集中的に連携を図りアピールをしていくとともに,広島方面の アピールもさらに力をいれていく。また,希望進路の実現に向け,学力向上に向けた取組を組織的に展開していく。 落ち着いた雰囲気で学習できる環境,小規模でも充実している部活動や学校行事,生徒の主体的な活動など向原高校 のよさをさらに高め,地域,中学校にアピールしていきたい。 3 学校関係者評価結果を踏まえた今後の改善方策 ・ 学校としての目標や計画等の設定,目標達成に向けた取組など適切であると評価をいただいた。指標や評価基準を年々高く設定して いることで改善はしているが評価に表れていないところなどあるので,本校にとって適切なものになるように検討したい。 ・ 年度末評価の低かった,服装・頭髪やマナー等の生徒指導,共通学力テスト平均通過率,国公立大学への複数合格者については,来 年度,集中的に取組んでいく。向原高校としては,落ち着いた雰囲気で学習できる環境,小規模校でも充実している部活動や学校行事 等をある程度達成できているので,生徒が成長できる学校を目指して,教職員全員で取組んでいきたい。 ・ 来年度は,学校として学力向上に力を入れたい。活用コアスクールの指定を受け,学校全体として組織的かつ先駆的な学習指導を行 っていきたい。特に学力上位者層の学力の伸張を図るため,習熟度別授業や放課後補習等をより効果的なものにしていく取組を推進し ていく。さらに,模試等を活用しながら,定期的に学力分析を行い,三ヵ年を見通した個人別進路計画を作成し,綿密な面談を実施する など,本校の強みである生徒一人一人に対応したきめ細かな進路指導を行い,最後まで高い志望を持って頑張っていく生徒を育てた い。 ・ これらの取組により,さらに地元の3中学校からの入学率を高め,向原高校を目指す志願者を増やしていきたい。
© Copyright 2024 ExpyDoc