Ⅷ 「各園の実践報告」運動遊びポイント③

Ⅷ 各園の実践報告
≪
運動遊び
ポイント③
≫
〈懇談会やお便りを利用して〉
〈園での保育参加〉
〈園庭開放〉
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親子で体を動かす取り組みの提案
ポイント
③
実
施
目
(
的
柏
幼稚園
)
○園では子ども達の体力向上のために,どのような取組をしているのかを知ってもらう機
会をつくる。
○親子で体を動かす遊びを提案し,家庭でも取り入れてもらう。
○我が子の体の動きや体力を知ってもらうと共に,周りの子ども達の様子にも目を向けて
もらう機会にする。
園
で
の
取
組
事
例
<ファミリーハイキング「親子いもほり」年中>
・昨年度まで,子どものみで徒歩45分程の農園まで行っていた「いもほり」。家庭では,
普段あまり歩かせていない様子が見られることから,親子でハイキングしながら目的地
まで歩く行事にした。それにより,“保護者にも子ども達がどんな所を歩いているのか”
“どのくらい体力があるのか知ってもらう”機会とした。
<参観「なわとび」年中>
・年中2学期後半から使用している,個人用短なわに,親子で取り組んでもらった。
“園で
はどんな取組をしているか”“我が子がどれくらい跳べるようになったのか”“跳べない
子にはどのように援助したらよいのか”を保護者にも知ってもらい,家庭でも継続して
取り組んでもらうことを目的とした。
<参観「親子で遊ぼう」年少>
・家庭ではDVDやゲーム等で過ごすことが多いことから,室内でも親子で触れ合ったり,
身近な新聞を使ったりして,楽しみながら体を動かせる遊びを保育参観の中で提案し,
家庭でも取り入れてもらうことを目的とした。
【 留意点 】
・保護者に参加してもらうねらいや,一緒に体を動かすことを事前にプリント等でしっ
かり伝える。
・保護者(特に父親)が参加しやすく,また,弟妹も預けやすいよう,日にちをできる
だけ土曜日に設定する。
・妊娠中の方など体を動かすことが難しい場合は,フリーの保育者が行う等,配慮する。
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ポイント
「いつでも誰でも遊べるなわとび」 皆に知らせる縄の扱い
③
(
実
施
目
沼南幼稚園
)
的
○運動遊びのきっかけをつくり,日常に発展させる。
○固定遊具を利用し,体の各部の力を鍛える。
園
で
の
取
組
事
例
・ドッジボールの楽しさを知らせ,投げ
ることに慣れる。肩の動きを滑らかに
する。(なわとびへ関連づける。)
ドッジボール
・親子体操時に縄を使ってのいろいろな
遊びを体験し,保護者にも知ってもらう。
・長なわを常備し,約束のもと,いつでも
遊べるようにする。
・クラスでの一斉指導時に,全児に体験さ
せる。
・年長児は個人用の短なわを,利用しやす
い場所に設置。自由時間等に使用。結び
方も身につける。
親子体操
なわとび
【 留意点 】
○日頃,家で遊ぶ経験が少ないであろうと思われる『なわとび遊び』。園で,一緒にす
ることで,我が子の姿を見たり,保護者の姿を子どもに見せたりすることで,良い刺
激となる。
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ポイント
親子で遊ぼう!DOYOプレイデー
③
実
施
目
(
的
にしはら幼稚園
)
○親子で体を動かして遊ぶことで子どもの成長・発達を知る機会をつくる。
○子ども同士ではできない運動遊びを取り入れることで,親子で体を動かす楽しさを知る。
○さまざまな遊びを提案することで,親子で運動するきっかけをつくる。
園
で
の
取
組
事
例
DOYOプレイデー
各学年,年に1回,保護者と一緒に体を動かして遊ぶことを目的とした,参観日を行っ
ている。この日は,普段あまり園に来ることのないお父さんに参加してもらい,園での子
どもたちの様子を知ってもらうと共に,親子で思い切り遊ぶ機会をつくっている。
DOYOプレイデーの様子
親子で準備体操
ストレッチ
ひこうき
幼児期の運動遊びの必要性をお父さんたちに伝え
ることによって,積極的に家庭でも運動するように
なっている。
<家庭からの報告より>
・ 毎朝お父さんとマラソンをしいる。
・ 幼稚園までお母さんと走ってくる。
お馬さん
・ 家でお父さんとサッカーをしている。etc
※1家庭1人参加(なるべく父親)
保護者が積極的に家庭で運動させている家庭は,
ビデオ,カメラ撮影はなし。子ども
やはり子どもも運動が大好きになる傾向にある。
と一緒に遊ぶことが目的のため。
【
○
○
○
留意点
】
親と一緒に行うことで遊びの幅は広がるが,無理してケガにつながることのないよ
うに子どもに合わせたルールや環境設定が必要となる。
父親も園での子どもの姿を知ることができ,子どもにとってもお父さんとゆっくり
触れ合うことができ,親子共に楽しく過ごせる1日になる。
普段運動不足のお父さんも多いので,準備体操など念入りに行い,父親のケガにも
注意が必要である。
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ポイント
リズムを通した体づくり
③
実
施
目
(
的
柏市立若葉保育園
)
○園でのリズムの取組を知ってもらう。
○成長過程での運動遊びの大切さを伝える。
園
で
の
取
組
事
例
○保護者へのPR掲示を作る
①1 回目 (7 月に掲示)
(ア)
(ア)体を動かすことと
心身への働きかけ
②2 回目
(ア)
(イ)
発達過程の大切さ
歩くまでの過程である,寝返り,ずり這い,
ハイハイ,の重要さを伝える。
(イ) リズムをすることによっての利点
・赤ちゃんの頃からの発達段階に応じた
動きができる。
・頭の先から手足の先まで使う。
・体のバランスがよくなる。
(イ)リズムと
・自分で考える力がつく。
発達過程の関連性
・集中力がつく。
(11 月に掲示)
各クラスのリズムの取り組みの様子
1 回目掲示の復習
(興味を持ってもらえるようクイズの出し方に工夫を加える)
(ア)各クラスの様子など (ア)発達に応じた動きの変化
(イ)クイズコーナー
(イ)しかけコーナー
【 留意点 】
保護者が知りたい情報,方法を模索し,興味を持ってもらえる工夫を行う。具体的に
は,送迎時の忙しい場面で保護者の興味をひくために,掲示場所も重要なポイントにな
る。日頃から活動や行事の様子を掲示するコーナーを設けたり,保育の発信の場として
定着させたり,階段の踊り場など自然と目に飛び込んでくる場所を選ぶなど,より多く
の保護者に見てもらう工夫をした。
1 度目の掲示後の保護者の反応を分析し,2 度目につなげた。具体的には,子どもの
興味をひくようなクイズコーナーやしかけコーナーを載せたり,親子での体験コーナー
を設置したりすることで,保護者も自然と足をとめ見てくれるようになった。また,写
真を効果的に取り入れることで,より説明がわかりやすくなり,内容も視覚的にも楽し
めるようになった。
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