Ⅷ 各園の実践報告 ≪ 運動遊び ポイント③ ≫ 〈懇談会やお便りを利用して〉 〈園での保育参加〉 〈園庭開放〉 55 親子で体を動かす取り組みの提案 ポイント ③ 実 施 目 ( 的 柏 幼稚園 ) ○園では子ども達の体力向上のために,どのような取組をしているのかを知ってもらう機 会をつくる。 ○親子で体を動かす遊びを提案し,家庭でも取り入れてもらう。 ○我が子の体の動きや体力を知ってもらうと共に,周りの子ども達の様子にも目を向けて もらう機会にする。 園 で の 取 組 事 例 <ファミリーハイキング「親子いもほり」年中> ・昨年度まで,子どものみで徒歩45分程の農園まで行っていた「いもほり」。家庭では, 普段あまり歩かせていない様子が見られることから,親子でハイキングしながら目的地 まで歩く行事にした。それにより,“保護者にも子ども達がどんな所を歩いているのか” “どのくらい体力があるのか知ってもらう”機会とした。 <参観「なわとび」年中> ・年中2学期後半から使用している,個人用短なわに,親子で取り組んでもらった。 “園で はどんな取組をしているか”“我が子がどれくらい跳べるようになったのか”“跳べない 子にはどのように援助したらよいのか”を保護者にも知ってもらい,家庭でも継続して 取り組んでもらうことを目的とした。 <参観「親子で遊ぼう」年少> ・家庭ではDVDやゲーム等で過ごすことが多いことから,室内でも親子で触れ合ったり, 身近な新聞を使ったりして,楽しみながら体を動かせる遊びを保育参観の中で提案し, 家庭でも取り入れてもらうことを目的とした。 【 留意点 】 ・保護者に参加してもらうねらいや,一緒に体を動かすことを事前にプリント等でしっ かり伝える。 ・保護者(特に父親)が参加しやすく,また,弟妹も預けやすいよう,日にちをできる だけ土曜日に設定する。 ・妊娠中の方など体を動かすことが難しい場合は,フリーの保育者が行う等,配慮する。 56 ポイント 「いつでも誰でも遊べるなわとび」 皆に知らせる縄の扱い ③ ( 実 施 目 沼南幼稚園 ) 的 ○運動遊びのきっかけをつくり,日常に発展させる。 ○固定遊具を利用し,体の各部の力を鍛える。 園 で の 取 組 事 例 ・ドッジボールの楽しさを知らせ,投げ ることに慣れる。肩の動きを滑らかに する。(なわとびへ関連づける。) ドッジボール ・親子体操時に縄を使ってのいろいろな 遊びを体験し,保護者にも知ってもらう。 ・長なわを常備し,約束のもと,いつでも 遊べるようにする。 ・クラスでの一斉指導時に,全児に体験さ せる。 ・年長児は個人用の短なわを,利用しやす い場所に設置。自由時間等に使用。結び 方も身につける。 親子体操 なわとび 【 留意点 】 ○日頃,家で遊ぶ経験が少ないであろうと思われる『なわとび遊び』。園で,一緒にす ることで,我が子の姿を見たり,保護者の姿を子どもに見せたりすることで,良い刺 激となる。 57 ポイント 親子で遊ぼう!DOYOプレイデー ③ 実 施 目 ( 的 にしはら幼稚園 ) ○親子で体を動かして遊ぶことで子どもの成長・発達を知る機会をつくる。 ○子ども同士ではできない運動遊びを取り入れることで,親子で体を動かす楽しさを知る。 ○さまざまな遊びを提案することで,親子で運動するきっかけをつくる。 園 で の 取 組 事 例 DOYOプレイデー 各学年,年に1回,保護者と一緒に体を動かして遊ぶことを目的とした,参観日を行っ ている。この日は,普段あまり園に来ることのないお父さんに参加してもらい,園での子 どもたちの様子を知ってもらうと共に,親子で思い切り遊ぶ機会をつくっている。 DOYOプレイデーの様子 親子で準備体操 ストレッチ ひこうき 幼児期の運動遊びの必要性をお父さんたちに伝え ることによって,積極的に家庭でも運動するように なっている。 <家庭からの報告より> ・ 毎朝お父さんとマラソンをしいる。 ・ 幼稚園までお母さんと走ってくる。 お馬さん ・ 家でお父さんとサッカーをしている。etc ※1家庭1人参加(なるべく父親) 保護者が積極的に家庭で運動させている家庭は, ビデオ,カメラ撮影はなし。子ども やはり子どもも運動が大好きになる傾向にある。 と一緒に遊ぶことが目的のため。 【 ○ ○ ○ 留意点 】 親と一緒に行うことで遊びの幅は広がるが,無理してケガにつながることのないよ うに子どもに合わせたルールや環境設定が必要となる。 父親も園での子どもの姿を知ることができ,子どもにとってもお父さんとゆっくり 触れ合うことができ,親子共に楽しく過ごせる1日になる。 普段運動不足のお父さんも多いので,準備体操など念入りに行い,父親のケガにも 注意が必要である。 58 ポイント リズムを通した体づくり ③ 実 施 目 ( 的 柏市立若葉保育園 ) ○園でのリズムの取組を知ってもらう。 ○成長過程での運動遊びの大切さを伝える。 園 で の 取 組 事 例 ○保護者へのPR掲示を作る ①1 回目 (7 月に掲示) (ア) (ア)体を動かすことと 心身への働きかけ ②2 回目 (ア) (イ) 発達過程の大切さ 歩くまでの過程である,寝返り,ずり這い, ハイハイ,の重要さを伝える。 (イ) リズムをすることによっての利点 ・赤ちゃんの頃からの発達段階に応じた 動きができる。 ・頭の先から手足の先まで使う。 ・体のバランスがよくなる。 (イ)リズムと ・自分で考える力がつく。 発達過程の関連性 ・集中力がつく。 (11 月に掲示) 各クラスのリズムの取り組みの様子 1 回目掲示の復習 (興味を持ってもらえるようクイズの出し方に工夫を加える) (ア)各クラスの様子など (ア)発達に応じた動きの変化 (イ)クイズコーナー (イ)しかけコーナー 【 留意点 】 保護者が知りたい情報,方法を模索し,興味を持ってもらえる工夫を行う。具体的に は,送迎時の忙しい場面で保護者の興味をひくために,掲示場所も重要なポイントにな る。日頃から活動や行事の様子を掲示するコーナーを設けたり,保育の発信の場として 定着させたり,階段の踊り場など自然と目に飛び込んでくる場所を選ぶなど,より多く の保護者に見てもらう工夫をした。 1 度目の掲示後の保護者の反応を分析し,2 度目につなげた。具体的には,子どもの 興味をひくようなクイズコーナーやしかけコーナーを載せたり,親子での体験コーナー を設置したりすることで,保護者も自然と足をとめ見てくれるようになった。また,写 真を効果的に取り入れることで,より説明がわかりやすくなり,内容も視覚的にも楽し めるようになった。 59
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