見士 - 地質研究所

5 高分の 1 地質国幅
説明書
珠
見士
渓
(札幌ー第 40 号)
北海道開発庁
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説明書
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渓
珠
(札幌ー第刊号)
北海道地下資源調査所
北海道嘱託
藤原哲夫
北海道開発庁
昭和 29 年 3 月
、
F
十r
円
花向閃緑岩からなる三階滝の景観
目次
はしがき...・ H ・'"
第 1 章
位置土よび、交通
第 2 章気
H ・ H ・・・・・ H ・ H ・..…… H ・ H ・...…......・ H ・ H ・ H ・"……ー…… 2
イ民 …………………………………………………………………… 4
第 3 章
地形…………………………………………….....・ H ・……………… 4
第 4 章
地質概論...・ H ・....・ H ・ H ・ H ・..……・……………-・・ H ・ H ・-…........………… 8
第 5 章
新第 3 紀層……...・ H ・..……・…....・ H ・ H ・ H ・...・ H ・....・ H ・...・ H ・-…...・ H ・… ···10
1
千才層群….....・ H ・ H ・ H ・...…………・・・ H ・ H ・-…… H ・ H ・-…....・ H ・...・ H ・..…… II
A
美笛居………………………………………………………………………… II
くり
プロピライト熔岩 (Ppl) ・… H ・ H ・'"…....・ H ・...・ H ・..…...・ H ・..……...・ H ・..… 12
(
2
) 美笛川静色凝茨岩居
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
・
・
・
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
14
(
3
) 栄熔岩・金山津熔岩・中旦熔岩………………………………………・・・…
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…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
n 916.8m 山火山噴出物…..,・ H ・..………・・…・………・・・………...・ H ・..…・…・… 23
A
愛地集塊質 i涜茨岩居…・・....・ H ・..………………………………………………… 23
B
916.8m 山熔岩…………………………………………………………………… 23
E
白岩岳火山噴出物
A
……・…・・……・…・・…・….....・ H ・..………......・ H ・.....…… 24
奔別熔岩………………………………………………………………………… 24
B 白老岳集塊岩層……………………………………………………………………幻
C 白老岳熔岩………………………………………………………………………… 25
第 6 章
I
第 4 紀屑………・… H ・ H ・....・ H ・………………… H ・ H ・-一…・・………… 25
下部洪積層……………......・ H ・.....・ H ・..……・・…...・ H ・.....・ H ・...…・・…....・ H ・ ··26
A
喜茂別泥熔岩…………… H ・ H ・………………………………...・ H ・.....・ H ・..…… 27
B
双葉火山噴出物…………………………………………………………………… 28
C 徳舜瞥粘土居……………………………………………………………..……… 29
D
E
森野火山噴出物…………・・…………………………………・・・………………・・ 30
上部洪積層…'"・ H ・....・ H ・ H ・ H ・...・ H ・.....・ H ・..………・・…・・・...・ H ・..…………・ 30
A 高位段丘堆積物・・
B 岩層堆積物…...…………………………………………・・・……………………… 31
C
支務泥熔岩………・・………………………・…………………………………… 32
D
河成段丘堆積物・・
E
沖
A
積
層 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ a ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ … ・ … … ·36
扇状地堆積物…………………………………………・・…・・…………………… 36
B ~即可床堆積物……・・・……………………………………………………………… 36
第 7 章
火成岩概論…………....・ H ・………-…....・ H ・..…….....・ H ・…・・…・…… 36
第 8 章
火成岩各論…………-・・ H ・ H ・.....・ H ・........・ H ・-….....・ H ・....・ H ・・・ H ・ H ・..,… 39
I
合電気石黒雲母角閃石花両閃緑岩…・・………・・…・….......…… H ・ H ・-… ·39
E
新第 3 紀火山岩類…・ υ …-…一……………...・ H ・..…..,・ H ・..….....・ H ・...・ H ・-・ 42
A
フ・ロピライト熔岩………………………………………・・……………………… 42
B 石英粗面岩岩服…・・……………………………………………………………… 43
C 徳竜溶岩…………………………………………………………………………… 44
D
石英安山岩岩服…………………………………………………………………… 44
E 漁岳基底熔岩……………...…………………………・・…………・…………… 45
F
E
喜茂別川熔岩……・・・……………………………………………………………… 45
第 4 紀火 ilJ 岩類…...…… H ・ H ・-…… H ・ H ・.......・ H ・……・・…...・ H ・..……・ H ・ H ・ ..46
A 本理r;熔岩…………………………………………………………………………… 46
B
ホロホロ山熔岩…………………………………………………………………… 46
C
竹山熔岩…………・・…………………………………………・・………………… 47
D ~沼入岸溶岩………………………………一…………………………………・・ 48
E 空沼岳熔岩………………一……………………………………………………… 48
F 無名山熔岩…・・・・…一……………・・………・・・……………………………………り
G 丹鳴山熔岩………………………………………………………………………… 49
H 漁岳熔岩…………………………………………………………………………… 50
I 壮漢珠熔岩…………・・…………………………………………………………… 50
第 9 章
地
史・ H ・ H ・-…・…….....・ H ・......・ H ・-…・…………・・・ H ・ H ・・・…・・…… 52
I
新第 3 紀 ……………...・ H ・....…・…・………・………………………・・ ・・…・・ ·52
E
洪積世….........…………………………・…….....・ H ・・・…・・・……・・……… 54
E
沖積世….....・ H ・・…・…・………・-………一…・…………...・ H ・....…・・……・ 54
第 10 章
応用地質...............…・・…・・…………...・ H ・.....…・…....・ H ・・・・・…・・・ 54
I
金銀鉱床………….....・...............……・一…...・ H ・..…...・ H ・-………・・・・・… 55
E
銅・鉛-ill[鉛・硫化鉄鉱床…...・ H ・..…・・………...・ H ・..…………・・……・・ 65
E
硫黄鉱床…...・ H ・....・ H ・......・ H ・-…・…-…・・……・…・・…....・ H ・…………… 67
W
褐鉄鉱床 …・…・………………・・・……・・…・・…・・………………・………・・…の
V
I耐火粘土 ……...・ H ・-……・………………………ー………...・ H ・-…………・・・… 74
H
石
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H
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材……・………………・……一・……一……...・ H ・..………一....… 75
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76
Resume(
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79
図
版
も万分の L地質図富壮渓珠(札幌ー第 40 号〉
北海道地下資源調査所
北海道嘱託
藤原哲夫
はしがき
との図幅去よぴ説明書は,北海道開発庁の委嘱により,昭和28年 6 月から
同年12 月にわたる約80 日間の野外調査の結果を整理して,その概要を報告し
たものである。
との地域は,後志火山地帯のほほ中央に位置 f.-' , 地質学的には,西南部北
海道にふくまれている。したがって,いろいるな火山岩類と,とれにともな
われる火山砕屑岩類によって,~もに構唆され亡いる。とのように,との地
域では,新第 3 紀から第 4 紀にわたっての殺しい火山活動が物語られてい
る。とくに新第 3 紀の火山活動は,有望な金属鉱床をもたらしているが,そ
の後,第 4 紀の火山活動による新しい火山岩類や,泥;溶岩などが広く~~い,
その下部に潜在しているものが少なくない。
との地域の地質は,千才鉱山附近をのぞいては,ほとんどじられておらや,
わやかに,昭和 16年に斉藤正雄が,
rIO 万分の 1 樽前図幅」作成の目的で,
との地坊をふくむ広い地域の野外調査を止となっているに過ぎない。その調
査は,先成されるに至ら左かったが,筆者が調査をすすめてゆくにあたって,
少たからすτ 参考になった。乙とに明記して感謝の怠をめらわす。
報告にはいるに先だち,北海道地下調杏現土居繁雄投師には,豊平川上 j布
地域・千才鉱山附近治よび、白老地域の野外調査を担当していただき,また,
発北海道工業試験場、現在は地費調査所北海道支所。
千才鉱山株式会社千歳鉱業所調査課長重松喜一氏からは,千才鉱山附近の地
質ならび、に:鉱床について,いろいるとご教示を?とまわり,工業技術院地質調
査所北海道支所猪木幸男技官からは,漁岳附近の貴重な資料の提供をたまわ
った。これらのことを明記して,厚く感謝の窓をあらわす。さらに,との図
~jffi の作成にあ七つては,北海道大学教授鈴木醇博士・同助教授湊正雄博士・
同助教授舟橋三男・北海道地ー下資源調査所弐長斉藤仁・同地買第 1 課長斉藤
昌之・同所員小山内照の諸氏ふらは,いろいろご指導とご助言をたまわり,同
石山昭三・松井公平の雨氏には,少なからや助力をゐ願いした。との説明書
の中にかかげた図は,北海道地下資源調査所丈島美智子嬢の労をわやらわし
た。ととに上記の人たちに心からの令市しを申しあげと。
紅会,野外調査の埼,いろいろと便宜をあたえて下さった千才鉱山株式会社
千才鉱業所・日鉄鉱業株式会社喜茂別鉱山・中山鉱山・倶知安営林署双葉担当
区 k よび鈴川担当区・室蘭営林署大滝当区のかく位に厚(J'>市しを申しあげる。
第 1 主主
位置J子よび交通
との図幅のしめる地域は,北緯42°40' 4
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とのほか,地域の西端に,南から北に向って,御園・双葉・栄などの小さな
者占+栄
公告*.*
部落があり,J'>もに農業と林業で生活を営んでいる。
胆振線(倶知安一伊達紋別間)は,との地域の南西端を山腹にそって走り,
* 旧見土渓珠。
制旧上喜茂別。
州投馬鈴薯,豆類,アスバラガスなど。
州問
トドマヘエゾマツをまじえる針広 j見交林,あるいはダケカンパを主体として,
グナラ,セン,イタヤなどをまじえるふつうの広葉樹林。
-
2
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ミ
御園・新Jc滝の 2 つの駅がある。また, ζ れ iに亡ほば
紋別「問白の国道がと J止なつて U て,双葉から喜茂叫士でで、約 1ロ2km の問は,
パスの
便があ 250 さらに地域の北西端には,喜茂別, HI の渓谷にそって,洞爺湖一定
山渓!聞の国道がと Jなっていて,定期観光パスの使がめる。また,との地域の
東部 l亡は,支勿湖から美笛川にそっ :-C , 千才鉱山全 "e 約6kmの問は,鉱山専
用道路があって,千才鉱山の鉱石と物資を運搬するトラックがとやっている。
とのほか,かく河川にそって,わやか自動車道路がみられるが,林産 I物の搬
出をのぞいては,利用度が低く,路面の手入も不充分でめる。
なJ':>,昭和 27年から,大滝村本郷市街地より,長流川 i亡をって,千歳鉱山
に至る自動車道路(杢長 16km) の建設が進められていて,とれが完成した
ばあいには,洞爺湖一支局・湖をむすぶ観光道路として,また,子才鉱山の鉱
石,物資。輸送道路として,大きな役割を果すもので,その完成がたいに期
待されて 1ρ る。
第 1 図位置および交通図
-
3
ー
第 2 章気
候
後志火山地帯にあるとの地域は,日本海型の気候で,春から更にかけては,
甫ゐよぴ南東風が卓越し,降水も少なく,気候は温暖であるが,冬は,北西
の季節風が卓越し,とれが図幅内の東方山地・白老岳 k よび図幅外の徳舜瞥
山・ホロホロ山を連ねる尾根にさえぎちれるため,積雪量がきわめて多く,
深さ 156cm に達して ω る。尾根の山岳地滑は,さちに深く 3m以上に達する。
したがって,冬の気温がまわりの地域よりも数度低く,融雪期が 1 ヶ月も k
くれている。
第 3 主主地
I
形
山地
との地域を概観すると,広い面積にわたって,単調な火山性の台地が発達
し,そのまわりには,
1 段と高い地形をつくる開析の進んだ山地と,より低
‘'
い地形をつくる削剥山地がみられる。
主
火
山
性
の
台
地
は
,
第
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4犬
季
初
日
4紀
洪
積
世
の
激
しい火山活動による;溶岩や泥熔岩ぜ,
6
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0
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に
構
成
さ
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て
い
て
,
西
方
に
向
っ
て
,
標
高 900m--300m
の
ゆ
る
い
傾
斜
の
平
坦
面
を
形
成
し
,
そ
の
東
端
は
,
支
勿
カ
ル
デ
ラ
の
陥
波
地
に
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て
,
い
る
。
と
の
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な
幼
年
期
の
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地
地
形
は
,
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と
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岩
や
泥
熔
岩
第-団主主 d五重 k 面積 k の本日夜1 幽線(主長曲線)
A. 長 ~1fw\\1 主九-Jt箇 J iJ L市A古1 山 3也 (b90.3m)
B.ι 畠校時 \1- 'j- ケンムオマヘ、ツ川 1古l llJ 拠!.(Ub.3m)
が
,
古
い
起
伏
に
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ん
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地
形
の
谷
に
そ
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C. 大丸キオホ熔~ :)t;方山 1也 (823.3m)
D
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ま
で
の
累
年
平
均
数
で
,
北
海
道
第
!
位
の
積
雪
量
で
あ
る
。
- 4-
0 で,
その後の侵蝕をうけたばあいも,ほ段、岡高度の切峰面をたとるととができる。
火山性台地より 1 段と高い開析された山地は,新第 3 紀末期から第 4 紀初
期にわたる火山活動によってもたらされた熔岩で構成 3 れていて, jな~むね
標高800m--l , 300m の山地を形成している。
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,
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山
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,
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南
北
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を
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,
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東
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は
急
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西
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お
よ
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、
北
西
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は
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¢
い
傾
斜
を
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,
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流
動
面
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岳
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近
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、
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山
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間
に
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,
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火
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。
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た
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域
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北
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部
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,
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山
,
南
西
部
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,
標
高
会
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イ
東
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l亡
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,
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老
岳
(
9
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m
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ど
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,
孤
立
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た
山
体
を
な
し
で
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と
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て
い
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。
第 3 図
と
司
士
渓
珠
図
幅
切
峰
面
図
.,
、
聞O
-
醐0
5
・
酬
制
ー
のような火山群からなる開析された山地は,ふつう,放射谷が山体に深く刻
まれていて,初壮年期の地貌をたしている。
火山性台地にくらべて,より低い削剥山地は,新第 3 紀の火山活動による
火山岩や,それにともたわれた火山砕屑岩,堆積岩などによって,構成され
ている。とのよ弓な削剥山地は,ふつう,地形が急峻で、,河谷も深く刻士れ,
あちらとちらに懸崖や漠布を形成し,壮年期の地貌を在している。じかし,
豊平川上流のプロピライトの山地では,さらに開析が進んで,いちビるしく
平坦な地形がつくられている。また,との地域の北部の中山鉱山 1付近から北
に隣接する「定山渓図幅」にまたがる地域には,開析された凹地がみられる
が,これは田久保実太郎によって,
E
r 喜茂別カルデラ J と称されている。
段丘および扇状地・沖積地
AI
高位段丘
との地域では,喜茂別鉱山附近と犬滝村本郷市街地附近にわや:ふにみられ
る。喜茂別鉱山附近では,標高 360m--400m のゆるい 傾斜の平坦面をつくり,
.
.
後方の山地につづいている。大滝村本郷市街地附近のものは,標高 400m-­
600m のゆるい傾斜の平坦百をつくり,ホロホロ火山の裾野に分宿している。
B
河成段丘
喜茂別Jf[~よび長流川,そのほか,小さた河川の流域に小規債に発達寸る
もので,現河床より 5m--l0m高い水平な平坦面をつくっていと。
C
扇獄地
漁岳Jなよぴ小漁山などの急峻な山地に源を発して iρ る小沢で運搬された
砂・機・粘土などが,オコグンペ湖西岸の低地に入って,そこに合成扇状地
長
田久保実太郎 (1937年,昭和 12年〕北海道喜茂別硫黄鉱床に就て,火山, Vol.3
このカルデラは,燐接の「定山漢図幅
700m-l
J にある喜茂別岳く
, OOOm の山陵で四まれ,その中央には,小喜茂別岳
1 , 176.9m)
を最高峰として,
(914m)
火口丘をなしている。尻別川の支流喜茂別川は,源をこのカルデラ内に発
わかれてカルデ、ラ
D 周壁にそって流れ,
カルデラ内の喜茂別硫黄山の南部において壁
を破って西流している。現在,このカルデラ内には,多くの硫黄鉱床(沈澱鉱床,鉱
染交代鉱床〉がみられる。
-
6
ー
が孤立し,
L,
中央
2 つに
を形成している。
標高は, 580m ", 660m で,東方のオコタンベ湖に向って,
ゆるく傾科してい ~c
との扇状地の末端は,オコグンペ湖の湿地帯に接して
いる。
D
積
;中
地
かく河川の流域にみられるが,とくに尻 f}U 川流域の双葉附近には,との地
裁で、いちば、ん豊沃友沖積地が発達している。
河
E
J
l
f
との地域の 52 もた河川!と,安流のうちのなもなものをあげれば,つぎの表
のとゐりである。
第
河川名
支流名|発源地
美
|石狩・後古雨支|
内浦湾〈噴火湾〉
石
狩
J笛
l 丹鳩山 l 支
勿
ボンベツ川
i 白老岳附近 l 白
老
j
i
i
1 小漁山附近!
海
i
l
l
湖
i
本
1
l
l
日
|庁境界山地
j
千
白老岳附近:
l
l
豊
滝
流入先
}
別
・冒目白目,,,,,
尻
階
1
1
流
l
I
}
l
l
長
表
とれらの河川の流路は,翻面の最大傾斜に従うととはもちろんであるが,
地質構造に支配されていることもみのがすととができない。たとえば,美笛
川は,千才鉱山と交筋湖の聞では,東西性の大きな地質構造線にそって縦走
し,アンテシーデントの峡谷を刻んでいるが,
その上流や,との支流は,支
勿カルデラに対して,同心円状の流路をとっている。とれは,ひとように注
目しなければならぬととであって,支勿アルデラの陥波に関係した地質構造
線に支配されているととがうかがわれるのである。とぐに福神坑附近にみら
れる美笛川の北方への異常屈曲は,そのいちとるしいもので,
-
7
ー
これにそっ
て,壮渓珠熔岩の断層崖が発達し‘ている。
とれらの河川が,新第 3 紀の火山岩や火山砕屑岩・堆積岩などで構嘆され
る削剥山地を流れる時は,河床の傾斜がもっとも急で,急流や j暴布が発達し,
ポット・ホー Jレもよくみられる。まセ,支流が本流l亡合するは、あい不協和的
合流をなすのが,よくみられる。
第 4 章地質概論
との地域を構唆する地質系統は,模式住状図にしめすようなものである。
第 4 図
7中
瞬静
序
層
時代
現戸I
~繁雄輯鞠
苗
扇状地犠積物
t佐
第
河成段丘地積物
よ
点市
回
推渓珠図幅模式柱扶図
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洪
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高
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8
ー
iE 掬 I'J 踊営
新第 3*己層は,との地域のまわりに分布し,下から千才層群・ 916.8m 山火
山噴出物・白老岳火山噴向物の 3 つにわけられる。
千才層群 i土,熔岩と火山砕屑岩を Jなもた構成員とし,それにわやかの堆積
岩を介在しているものである c との層群は,さらに,広範圏に止となわれた普
通輝石安山岩~石英安山岩・石英粗面岩~紫蘇輝石普通輝石安山岩の輪廻を
もった火山活動によって,もたらさ札た美笛層と,その火山活動にわやか者
くれて,オコグンペ湖附近から鳴尾山附近にわ土る局部地域 i亡止となわれた
石英安山岩の火山活動によって,もたらされた鳴尾層との 2 つにわけられ
る。とれらの地層は, J.広い地域にわたって,プロピライト化作用をうけ,ま
た,局部的 l亡,いちじるしい鉱化作用者;うけている。い全去でのぺたような
岩質から,との層群は,言II 経続に対比されるものである。
916.8m 山火山口責白物と白老岳火山憤何物は, ,溶岩・集塊質凝1:R. 岩~よぴ
集塊岩からなるもので,まえのものは,紫蘇輝石普通輝石安山岩質であり,
あとのものは,合石英普通輝石紫蘇輝石安山岩質のものである。とれらの火山
噴出物と干才層群との直接の関係を野外で観察することはできなかったが,
見掛土は,との火山口責同物が上にのり,しかも,まったく鉱化作用をうけて
おらや,プロピライト化作用も,ほとんどみられたいので,いち是う,黒松
内統に対比されるものと考えた。
第 4 紀層は,この地域の中央部 lていちじるしく発達 L ,い宇れも,新第 3
紀層を不整合に~.;Jひっている。
下部洪積層としては,双葉火山崎泊物・徳舜瞥粘土層,それらと同時異相
の関係にあ与森野火山噴出物などにわけられ,そ ο上位には,壮渓珠熔砦が
広く流出している。
とれらの地層の上には,薄 1ρ 火山灰を介在する高位段丘堆積物や,岩屑堆
積物などがのっていて,さらにその土に,とくちょうのある絹糸状光沢をも
っ浮石をたくさんふくんでいる,いわゆる支勿泥熔岩が,地域の西方に向っ
て,広く流出している。
また,河川の流域には,わやかであるが,いままでのペセ, .;J守の暑のの地
ーヲー
層を不整合にゐ沿って , i可境攻丘堆積物がみられる。さらにとの上を沖積世
の扇状地堆積物や現河床堆積物が身者っている。
とのほかに,支勿泥熔岩とは,いちじるしく岩質 ο ちがった喜茂別泥熔岩
が,本郷市街地附近や中里附近などにみられる。との泥熔岩は,その産状か
ら支勿泥熔岩よりも古いことは,あきらかであって,いち希う,下部洪積世
のものと考えている。
第 5 章新第 8 紀層
新第 3 期層は,干才層群・ 916.8m 山火山噴出物語よびとれと Jなたじ時期
の噴出物と考えられる白老岳火山噴出物の 3 つにわけられ,あとの 2 つは,
代器:1 事3F l 糟亘 l 明菖 l 位:271
持長尾巧・佐々保堆 (1933年.....1934年,昭和8 年.....9年〉北海道西南部。新生代層と最
近の地史,地質学雑誌 t
Vo1
.4
0-41
土
居
繁
雄
く
1953 年
,
昭
和
28 年)
5万
分
の
l
白
老
図
幅
説
明
書
,
北
海
道
地
下
資
源
調
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所
土
居
繁
雄
く
1953 年
,
昭
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28 年)
5万
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定
山
渓
図
幅
説
明
書
,
北
海
道
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太
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(
1
954 年
,
昭
和
2 :1年刊行の予定)
5万
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。
院
地
質
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査
所
1
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ー
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徳
舜
嘗
図
幅
説
明
書
,
工
業
技
術
千才層群とそれぞれ不整合の関係にある。とれらの地層を,すでに発表され
℃いる隣接図幅の地層に対比すれば、,第 2 表のようである。
I
千歳層群との地層の Jひも危構成員は,プロピライト熔岩や石英安山岩・石英粗商岩
などと,とれにともなわれる火山砕屑岩類で,千才鉱山附近に模式的に発達
しているほか,との図幅のまわりの地域医広〈発達している。との層群は,
つぎのような層序をしめしている。
アロヒ。ライト熔岩
α 日
flili--F 、111111 、
の位。
居暦
rEE、
F
1 ・、
内ゆω
尾笛
鳴美
r E A B B a -、
'
EB
BE
BF
S
』'
E E、
B
BA
群
同胞
子
歳
A
オコタンベ湖熔岩
美笛 111 静色演友岩層
(Nd)
ニナルシュトマナイ川集塊質疑茨岩唐
(Nag)
(Pp~)
ソーケシュオマベツ川集塊質凝茨岩層
栄熔岩・金山津熔岩・中里熔岩く
プロピライト熔岩
(Pag)
P I)・く Pd l ) ・く Pd~)
CPt)
(Ppl)
ピプ f
美笛屠
との地層は,干才鉱山美笛附近を模式地として,白老
nr .:t-よび、ボンベツ川
上流地域や御園・壮園・宮城附近会よびオロウヱンシリペツ川流域・豊平川
上流地域・ソーケシュオマペ
V 川島よび、金屋の沢上流地域・中山鉱山附近会
よび、喜茂別鉱山附近などの地域に広く発達している。
との地層は,千才鉱山附近の
1 部ゐよぴボンベツ川上流をのぞいては,層
王唱をしめ「ととが少たく,走向・傾科の測定は,困難である。千才鉱山附近
では,
流では,
ふつう,
N600W から E-W , の走向をしめしているものが多く,ボンベツ]If上
N300E
10°""50
から N700E
0
の走向をしめすものがいちばん多い
である。しかし,断層帯の附近では,走向・傾斜がかたり
乱れている。
とり地層をもたらしたものは,基性・中性~酸性~中性の火山活動であっ
て,あとからのぺる鳴尾層は,との火山活動に,わづかに会くれた局部的な
-
II ー
c 傾斜は,
酸性の火山活動によって,もたらされたものである。したがって,美笛層の
上部と鳴尾層の下部は,
(
1
)
1 部,同時異相の関係にあると考えられる。
プ
ロ
ピ
ラ
イ
ト
熔
岩
(Ppl)
と 0熔
岩
は
,
千
才
層
群
の
最
下
部
を
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て
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,
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(PP :
l
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て
,
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化
作
用
・
績
化
作
用
と
も
に
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る
し
く
,
原
岩
の
構
法
を
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し
て
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も
の
は
少
な
い
。
地
域
に
よ
る
変
質
作
用
の
て
い
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は
,
第
3表
の
よ
う
で
あ
る
。
崎匙
3
第
表
変質作用一一地一一一境~I 千歳鉱山附近 I 御園附近
オコタンベ
話1
附
用
。
ラ
。
静泥石化作用
。
。
。
炭酸塩化作用
。
。
ラ
ラ
ラ
r
ザ
十i わむ
イ己
作
絹雲母化作用
ラ
氷長石化作用
ラ
曹長石化作用
。
ラ
ラ
黄鉄鉱化作用
。
ラ
ラ
③強
近
×弱
。中
下部は,紫蘇輝石のほとんどみられない普通輝石安山岩を原岩とするプロ
本
ピライトの塊状熔岩であっ -C , 上告6~亡ゆくにしたがって,集塊質熔岩となり,
その最上部は,角機状構造をもち,少量の石英をふくむ角磯凝友岩になって,
美笛川緑色凝次岩層にしだいにラつりかわっている。
岩質:
ふつう,暗静色・散密・堅硬な岩石であるが,部分によっては,紫褐色・黄
緑色となリ,己れらの色が,まだら扶になるとくちょうがある。また,斜長石の白色
斑品が,ところによって,ひじようによく目立っている。己のような部分が, i圭化す
ると,緑色と白色の大きなまだら献となって,一見,閃緑岩のような外観をていする
持
このほかに,オロウェンシリベツ川の l 支流には,インタ{サ{タル構造をもっ玄武
岩を原岩とするプロピライトの熔岩がある。
-
12 ー
ようになる。己のような,肉眼的とくちょうは,上部のプロピライト熔岩(Pp~)1こは
あまリみられない。紫褐色のいちじるしい部分は,御園附近によくみられ,斜長石の
白色斑品のいちじるしい部分は,オコタンベ出i附近・千歳鉱山ブレナイ坑附近などに
よぐみられる。
鏡下の観察:
千歳鉱山附近
わりあい,原岩に近いものは,プロピライト化作用だけをうけているもので、ある。
この岩石の斑晶は,おもに斜長石と普通輝石からなっていて,紫蘇輝石は,きわめ
てまれである。斑品の科長石は,
牛自形結晶が多<
O.32mmxO.65mm-O.97mmx1.62mm
くちいの
,周辺部や割目・男関にそって,方解石化しているものが多い。
しかし,輝石類、や石基に〈らべて,変質のうけ方が弱いので,来片双晶やアルバイ
ト双晶などもよ〈みられる。成分は,
O.81mm
An40 である。斑晶の普通糧石は,
O.32mmx
く万いの平日形または他形の結晶で,ほとんど綜沼石化している。また,
方解石によって,おきかえられているものも多い。
石基は,
\"、〈ぶん流理をもち,ハイアロピリテイク構造が,あきらかに残され,
斜長石。徴細な針状結品あるいは柱状結晶が,方向性をもってならんでいる。そ。
問は披璃がうずめ,鉄鉱類も1:
JY::点している。また,方解石・静泥石の徴位もたくさ
ん 2 弐的に生或されている。
鉱化作用をいくぶんうけているものは,石基の構造が,ほとんど失われ,方解石
が少なくなり,静氾石
fミけとなる。また,斑品の耕民-石は,まえのものにくらべて,
あまりかわらないが,斑晶の輝石類は,まったく静泥石化してしまっていて,方解
石化はみられない。さらに鉱化作用のすすんだものは,石基が,石英の
f虫、!立によっ
ておきかえられ,斑品の斜長石も絹雲母化しているものが多い。
御
園
附
近
わりあい,原岩に近いものは,斑晶として,説長石と普通埠石がみられ,いずれ
も,石基にくらべて,変質のうけ方カ現易い。
O
.I
6mmXo
.32mm-O.65nmX I
.78
斑品。説長石は,
1l m の
半
日
形
ま
た
は
自
形
。
柱
状
結
晶
で
,
曹
長
石
化
し
て
い
る
も
の
や
方
自
平
石
化
し
て
い
る
も
の
も
あ
る
が
,
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り
新
鮮
な
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の
も
残
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,
来
片
双
品
・
ア
ル
バ
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ト
双
晶
お
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成
分
は
,
A
n
5
5
6
5
ほ
と
ん
と
静
泥
石
化
J異
常
構
造
な
ど
が
み
ら
れ
る
。
で
あ
る
〉
斑
晶
の
普
通
糧
石
は
,
奈
l長
石
に
く
ら
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て
,
結
品
形
が
小
さ
く
,
L,
石
基
に
ち
ら
ば
っ
て
い
る
も
の
が
多
い
つ
し
か
し
,
I 部
に
は
,
原
形
を
残
し
て
い
る
も
の
も
あ
り
,
ま
た
,
さ
ら
に
方
解
石
に
よ
っ
て
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お
き
か
え
ら
れ
て
い
る
も
。
も
あ
る
。
石
基
は
,
ハ
イ
ア
ロ
ピ
リ
テ
ィ
ッ
グ
構
造
を
な
し
て
い
て
,
局
部
的
に
流
理
構
造
も
発
注
し
て
い
る
。
お
も
に
針
状
ま
た
は
小
さ
な
柱
状
。
結
晶
を
な
す
剥
長
石
か
ら
な
り
,
そ
の
間
を
球
璃
・
称
泥
石
・
方
解
石
な
ど
が
う
ず
め
て
い
る
。
ま
た
,
鉄
鉱
類
、
の
散
点
も
み
ら
れ
る
。
-
13 ー
奈}長石の白色斑晶が目立つもりは,ふつう,かなりの鉱化作用をうけているもの
であって,おもにその斑品は,曹長石化しているものであるが,方解石化・絹雲母
化などもおこなわれている。
赤褐色の外観をていするものの多くは,小さな集塊質の構造をもつもので,顛徴
鏡下で,数mm大の同質岩をた〈さん主りこんでいる。この集塊質の部分は,塊状
岩に〈らべて,静泥石の酸化が,ょういに,おこなわれたものと考えられる。
フレナイ坑附近・オコタンペ湖附近呼
わりあい,原岩に近いものは,斑晶e: L て,おもに科長石を普通輝石がみられ,
紫蘇輝石は,きわめてまれである。
斑晶の斜長石は,ふつう,
O.73mmxI .4 6mm ぐらいの宇自形または他形の結品を
なしているが,時には,かなり大型の結品もみられる。曹長石化しているものが多
いが,わりあい新鮮で,双品のみられるものもある。成分は,
O.8ImmxI.22mm
輝石類は,
An55 である。斑品。
ぐらいの宇目形または自形の結晶で,まわりから飯沼
石化している。
石基は,披璃の少ないハイアロピリティック構造をなし,おもに短
flf} 状斜長石
ξ
綜泥石化した輝石類からなる。また,弱い流理構造をしめしているところもある。
(
2
)
美
笛
川
緑
色
凝
茨
岩
層
CPt)
と
の
地
層
は
,
千
歳
鉱
山
附
近
か
ら
ボ
ン
ベ
ツ
川
上
流
に
わ
た
っ
て
,
模
式
的
l亡
発
達
す
る
も
の
で
,
千
歳
鉱
山
附
近
の
美
笛
川
か
ち
北
部
で
は
,
で
,
傾
斜
は
,
は,
100---25°SW
N70 つ E ・ 100NW
N600W---E-W
ま
た
は
0
30 NE で
あ
る
。
~
た
,
美
笛
,
ポ
ン
ベ
ツ
川
上
流
で
は
,
N40oE---N70
の
走 I司
J[[ か
ら
南
部
で
つ E ・ 35°......50°
S
W の
走
向
・
傾
斜
を
し
め
し
て
い
る
。
壮
園
・
宮
城
附
近
で
は
,
造
構
透
運
動
の
影
響
が
弱
く
,
N80ーE •
looSEの走向・傾斜で単斜構造在している。
美笛川河床の観察では,下部は,集塊質熔岩からしだ 1ρ にうつり;ふわり,
上位は,プロピライト熔岩 (Pp2) が発達している。壮園・宮城附近では,金
山沢熔岩によって, ~~われている。厚さは, 400m ぐらいである。
との地層の下部は,千歳鉱山附近にだけ露但してし 1 て,上部は,壮閤・宮
城附近でみられる。下部は,~もに緑色凝友岩・集塊質凝友岩・角磯凝友岩
などで構月号され,その中に,灰白色から友色の凝次貨砂岩や凝友質頁岩 k よ
持
オコタンベ湖附近のものは,ふつう,結晶が,ほかの地域のものにくらべて粗祉である。
また,フレナイ坑附近では,角傑朕構造をもつものもよくみられる。
- 14-
ぴ黒色頁岩注どを介在して ω る。
との緑色凝茨岩・集塊貰凝友岩・角磯凝茨岩な
1
0
第 5 図千歳鉱
山附近 5km
の還におけるポ
ーリング・コア
どは,緑色から淡緑色の粗葉会危凝茨廷の基質に,
径数em--- 数10em ぐらいの角際金たは直角礁をた
くさんふくみ,時には,径 1m ぐらいの大きいも
のもみちれる c 磯は,ゐもに石英粗商岩で,との
の柱獄図
ほか,プロピライト・黒色岩・珪化岩などが少量
みられる。とくに白老岳の南西麓に発建し τ いる
3
0
A 友色~友白
色撰茨菅頁岩
B
茨色演茨費
砂岩
C
緑色角探窺
白色合石英
援友岩
E 黒色磯首頁
岩
F
いる花筒閃緑岩の楼が設見されている c
黒色頁岩は,千歳鉱山附近の 5kmの沢に模式的
に発達しているもので,このほか,白老川支流深
沢の上流にも発達して ω る。との黒色頁岩の下位
灰岩
D
この地層からは,アプライト脈によっ τ 貫がれて
には,次色から茨白色。凝茨建砂岩や凝茨貰頁岩
が発達し,全た,上位には,凝茨岩・凝茨質頁岩
の互層が発達し,それぞれ,黒色頁岩からしだい
にうつりかわる。黒色頁岩の厚さは, 50m ぐらい
黒色頁岩
G 暗茨色砂賀
頁岩
である。友沿,との黒色頁岩から Sagarites sp. の
長持
化石を採取した。(第 5 図)
鏡下の観察:
8
0
綜色凝友岩は,石英破片のたくさんふく
まれている石英粗面岩質のものである。石基は,おも
に静色または無色。披璃で,そのほか石英・静泥石・
方解石・絹雲母などもみられる。そして,その中には
た〈さんの石英の破片や, ft化岩 D 捕獲岩片が散在し
ている。また,わずかの到長石や鉄苦土鉱物の細片も
みられるが,それぞれ,方解石化・曹長石化・静泥石
化している。また,黄鉄鉱の鉱染もみられる凸
黒色頁岩は,黒褐色。ジンアイ状の物質。中に,石
持
千
歳
鉱
山
の
重
根
喜
ー
に
よ
っ
て
,
採
取
さ
れ
た
。
肘
千
歳
鉱
山
附
近
の
5km
の
揮
。
- 15-
英・斜長石の細片が散点しているもので,
1 部には,静泥石および方解石の組版が発
達している。また,黄鉄鉱の鉱染もみられる。
との地層の上部 lrt , 淡緑色の織密友凝茨岩と双白色の凝茨質頁岩の互層に
うつりかわり,さらに上部は,淡員初色の細粒・機密な凝次質砂岩と角際凝
次岩の互層となる。厚さは, 100m ぐらいである。
鏡下の観察・
綜色凝友岩は,淡静色および無色の改璃からなり,その中に,石英・殺
長石の細片ときわめて少量の静泥石化した鉄苦士鉱物(おもに紫蘇輝石〉の細片が散
在している。鉄鉱類は,ほをんどみられない。
(3) 栄:溶岩
と
れ
ら
(Pl)
・
金
山
沢
熔
岩
(Pdt)
・
中
里
熔
岩
(Pd~)
-・
lつ
熔
岩
類
は
,
い
や
れ
も
,
美
皆
川
緑
色
凝
茨
岩
層
の
上
部
に
み
ら
れ
る
。
し
た
が
っ
て
,
と
の
地
層
を
も
た
ら
し
た
石
英
粗
面
岩
箕
の
火
山
活
動
の
末
期
の
溢
流
と
考
え
ら
j
G
<
s
の
で
あ
る
。
a) 幾熔岩(リソイダイト質石英粗面岩)
との;拾岩は,喜茂刊拡山附近の川岩や山腹に絶壁をたして露出し
-e V' るも
ので,との附近の基盤となっている。熔岩の下部は,かなり角線伏になって
いて,白色の砂質凝友岩などを介在している。(第
プロピライト;溶岩
(Pp~)
6 凶)この熔岩の上位は,
が企去って
ω る c ふつう,
との熔岩は,強い珪化
作用をうけている。
第 B 図鑓熔岩の下部の朕態
淡褐色から紫褐色の散密な岩石で,この
中に,白色の奈民石の斑晶が目立ってしも。珪伯
i? と
)()(X)(
作用をうけたものは,ふつう,友白芭から赤褐色
"cvxvxvx.x し X
の放密・堅硬な岩石になるが,また,白色から淡
XキX
A
A
kλX
)',
l
(
-XXXXX
ス x_x_X x
,j
x" 干<1
X
X & x"~ _ ~
'
"
x
B4X4Xd k d よ
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1 X
. X ,j X •
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L
l
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x Ll.
X
Jーとιζ~
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.
.
.
i..:
占ι
~
.
:
弘 J ヂ
リ
X L
l
. X .
A
工
)(D. X )C A .xLl(
~
X .il~
白色砂賀凝友岩
角際吠リゾイダイト菅石英粗
面岩
C
質:
(喜茂別鉱山附近〉
且 γ ハx
A
B
岩
珪化したリソイダイト質石英
粗面岩
綜色の粗暴言な静色安茨岩の外観そしめすものもあ
る。
鏡下の観察・
斑品の説長石は,石基にくらべて,
きわめて少なく,宇目形の結晶が多い。大部分は
絹雲母化している。斑晶の鉄苦士鉱物は,まった
く分解してしまって,みとめるこ E ができない。
斑晶の石英は,知来別附近と喜茂別鉱山東方の一
部にみとめられるだけで,ほかの地域では,みと
めることができない。
石基は,破璃とジンアイ状物質からなっていて
-
16 ー
.
.
徴、!笠の石英によっておきかえられているものが多い。
b) 金山浬熔岩(石英安山岩)
との;熔岩は,金山沢むよび、オロウエンシリベツ川流域を模式地として,広
く発達するものである。
宮域・壮園附
j庄では,美笛川緑色凝女岩層の上にのっているが,ほ,七の地
域では,プロピライト熔岩
(Ppl)
て ω る。したがって,との熔岩の
力、ら,ひきつづいて流出した産~えをしめじ
1 部は,美笛川緑色凝友岩層と同時異相の
関係にあると考えられるのである。上位は,あきらかに,本郷熔岩・壮渓珠
熔岩・支勿泥熔岩友どによって,
岩質・
;;J;"..:t:>われて
ν"\ <,
0
ふつう,陪静色から静色の散密・堅硬な岩石で,角球状構造をもっとくち上
うがあり,捕監岩片として,日化岩・プロピライト・総色凝友岩などがとりこまれて
いる。ふつう,石英の斑品がひじように多いが,周縁中日になる.3:,石英の斑晶がみら
れなくなり,務色・散密のフ・ロピライトの外観をしめず p 珪化作用の強いところは,
白色の蔽密・堅硬な岩石になっていて,石英の斑品のほかに,分解した鉄吉土鉱物。
i 部や角際が点々土残っている勺また,部分的に石英の細服に上って員かれている。
鏡下の観察:
斑晶一斜長石〉石英〉輝石類
斑品の耕民石は,
O
.32mmXO.4?mm ぐらいの半白形または他形の結晶で,曹長石化
や炭酸塩化しているものが多いい 斑品の石英は,径O.32mm-Imm ぐらいの破時片ま
たは融蝕形をなしている。斑晶の鉄苦士鉱物は,まったく静泥石化しているもじっが多
し、。
石基は,披璃のひじように多いもので,その中に,斜長石や鉄苦土鉱物・磁鉄鉱な
どが散在して,ハイアロピリティック構造をなしている。また部分的に,短研状。殺
長石と位状。輝石類が密集して,インターサ{タ lt..- 構造をしめしているところもあ
る。この石基は,ふつう,静泥石化がし、ちじるしい口
め中里熔岩(石英安山岩)
この熔岩は,中里附近に局部的にみられるもので, 916.8m 山熔岩や壮三宅
珠熔岩・支勿泥熔岩などによって, ..:t:>..:t:>われている。
岩
質:
石英白斑晶があきらかにみられる宿静色・予定者・堅硬な岩石で,風化する r
褐色になる。金山津熔岩のように,角際状構造をなしているものはみられない 3
鏡下の観察:
斑品一耕民石〉石英普通\輝石三紫蘇輝石
斑品の斜長石は,自形または宇自形の結晶で,新鮮なものが多く,アルバイト双晶・
莱片双晶・累帯構造などがみられる。また,周辺部や内音防も静泥石化しているもの
-
17 ー
もある。成分は, An30-40 で、ある。斑晶の石英は, '.'複 6 方躍の自形をなすもの,ま
た,融蝕形をなしているものなどがある。斑晶 D 輝石類は,静泥石化しているものが
多い。
石基は,ハイアロピリティック構造をなし,おもに針状の奈民石および、位状の静沼
石からなり,その聞を披璃がうずめている。そのほか,磁鉄鉱の徴祉が散点している。
(4) ソ
ー
ケ
シ
ュ
オ
マ
ベ
ツ
川
集
塊
質
凝
友
岩
層
(Pag)
こ
の
地
層
は
,
ソ
ー
ケ
シ
ュ
オ
マ
ペ
ツ
川
と
流
・
金
屋
の
沢
上
流
の
か
ぎ
ら
れ
た
地
域
に
だ
け
み
ら
れ
る
も
の
で
,
訟
も
に
集
塊
質
凝
茨
岩
・
集
塊
資
熔
岩
在
ど
か
ら
な
り
,
下
部
は
,
緑
色
凝
1
]
(
質
砂
岩
と
な
り
,
上
古
~
は
,
プ
ロ
ピ
ラ
イ
ト
熔
岩
CPp:!)
に
し
だ
い
に
う
つ
り
:
ふ
わ
る
。
下
位
層
と
の
関
係
は
不
明
で
あ
る
が
,
凝
友
賞
砂
岩
が
下
部
に
発
達
す
る
よ
う
に
な
る
こ
と
か
ら
,
美
笛
川
緑
色
凝
友
;
岩
層
に
う
つ
り
か
わ
る
も
の
で
は
な
u
‘
か
と
考
え
て
り
る
。
と
の
地
層
は
,
ふ
つ
う
,
珪
化
作
用
・
粘
土
化
作
用
・
緑
泥
石
化
作
用
・
黄
鉄
鉱
化
作
用
な
ど
を
強
く
う
け
て
uる
。
ま
た
,
石
英
の
微
旅
が
網
状
に
発
達
し
て
い
る
と
と
る
も
み
ら
れ
る
70m
c 厚
さ
は
,
岩
質
:
ぐ
ら
い
で
あ
る
。
淡
静
色
か
ら
綜
色
の
砂
質
凝
友
岩
・
集
塊
質
凝
友
岩
・
集
塊
質
熔
岩
な
ど
か
ら
な
る
も
り
で
,
含
石
英
紫
蘇
輝
石
普
通
輝
石
安
山
岩
質
の
も
の
で
あ
る
。
際
は
,
径
数
em-Wem
ぐ
ら
い
の
角
際
・
亜
角
際
・
円
疎
な
ど
で
,
粘
土
化
・
方
解
石
化
・
珪
化
な
ど
り
い
ち
じ
る
し
い
プ
ロ
ピ
ラ
イ
も
ト
で
あ
る
。
鏡
下
の
観
察
:
集
塊
質
凝
友
岩
を
鏡
下
で
観
察
す
る
と
,
基
質
は
,
お
も
に
無
色
か
ら
淡
総
色
。
破
璃
か
ら
な
り
,
そ
の
中
に
,
石
英
や
方
解
石
化
し
て
い
る
斜
長
石
の
小
さ
な
破
醇
片
が
散
在
し
,
1
部は,細粒の石英によっておきかえられている。
ふくまれている操は,方解石化・静泥石化のいちじるしいもので,鉱物は,みな他
形をなして散在し,
1 部は,珪化によって,細1位の石英におきかえられている。
集塊質熔岩を鏡下で観察すると,斑晶としては,おもに剥長石と普通糧石で,そ D
ほか,紫蘇輝石・石英もわずかにみられる。斑晶の斜長石は,ほとんど曹長石化して
いるものが多く, 1 部に方解石化しているものもみられる。成分は, An65 である。斑
品の輝石類は,静泥石化しているものが多い。
石基は,静沼石化作用と弱L 、五化作用をうけているが,ハイアロピリティック構造
は残されている。
(5)
プ
ロ
ピ
ラ
イ
ト
熔
岩
(Pp2)
こ
の
熔
岩
は
,
美
笛
層
の
上
部
に
熔
岩
流
と
し
て
発
達
し
て
い
る
も
の
で
,
千
才
鉱
山
-
18 ー
附近から豊平川上流・中山泣山附近・喜茂別鉱山附近にわたって,広く分市
してりる。
野外の観察によれば,千才鉱山附近では,美笛川緑色凝茨岩層の上に不整
合にのっている。し刀、し,ソ{ケシュオマぺツ川上涜・金屋の沢上流では,
まえにのぺたソーケシュオマペツ川集塊岩層からしだいにうつりかわってい
る。この溶岩の上位は,千才鉱山附近,そのほかの地域でみられるように,
鳴尾膚・黒松内期の安山岩類・漁岳熔岩・壮渓珠熔岩などによって, .jなおわ
れている c
との'拾岩は,下部のプロピライト熔岩 CPp 1)にくらべて,プロピライト
イと作用をいちようにうけ τ なく,かなりその作用にむらがある。したがって,
まったくその作用をうけていないところがよくみられるのである。そ己ては,
はっきりした紫蘇輝石普通輝石安山岩てある。己のように,岩質の上から下
部のプロ巨ライト熔岩 CPP1 )とは,はっきりしたちがいがみられるのであ
る。鉱化作用は,広くみられ,地域による変賞作用のていどば,第 4 去のよ
ろである D
4
第
地域
変質作用
表
千設鉱山附近 I 喜鉱山茂附近
別
中
山鉱山附近
ゾーケシュオ
マベツ川上流
E主化作用
。
。
。
。
結泥石化作用
。
。
。
。
炭酸塩化作用
。
ラ
ラ
。
絹雲母化作用
ラ
ラ
ラ
ラ
カオリン化作用
ラ
ラ
。
。
曹長石化作用
。
ラ
ラ
ラ
黄鉄鉱化作用
。
ラ
ラ
。
。強
岩質:
O
中×弱
ふつう,紛色から静黒色の散密・堅硬な岩石で,下部のプロピライト熔岩
よリも,黒色味が強<.輝石の斑晶がよくみられる。 r ころによっては,弱い鉱化作
また,
玄武岩質安山岩,含石英紫蘇輝石普通輝石安山岩のこともある。
-
19 ー
用をうけて,淡静色の軟質の岩石になっている。さらに鉱化作用を強くうけた部分は,
青友色から友白色の粗室長な瑛友岩ょうの岩石になっている。このようなところには,
黄鉄鉱が鉱染しているほか,巾数 mtn の石英の細腰ヵ;発注している。また,喜茂別鉱
山・中山鉱山附近では,いち釘るしい唾化作用で,白色から褐色の散密な岩石になっ
ている。
鏡下の眠薬:
千震鉱山附近
わりあい,原岩に近いものは,斑晶として,斜長石〉普通輝石〉紫蘇輝石があり,
斑品の斜長石は, 0.16mmX0.
49
m
m
.
.
.
.
.
.
.
0
.
6
5
m
m
x1.62mm
の
半
日
形
ま
た
は
白
形
。
結
晶
で
,
新
鮮
な
も
り
が
多
く
,
ア
ル
バ
イ
ト
双
品
・
来
片
双
品
・
黒
帯
構
造
な
ど
が
よ
く
み
ら
れ
,
成
分は,
An55
0.65~nm X 1.38mm ぐらいの自形。短柱状結
で
あ
る
。
斑
品
の
普
通
輝
石
は
,
品が多く,よく双品がみられる。斑品の紫蘇輝石は, 0.32mmxO.73mm の自形また
は半日形の長柱状結晶をなし,
X'= 淡黄色, Z'= 静色。多色性をもっている。
,.
とこ
ろによっては,少量の石英カ斑品としてみられることがある。
石基は,おもに短問状または針状の耕長石と,輝石類の街品・政璃などからなり,
ハイアロピリテイツグ構造をなしている。流理構造の発達もいちぢるしい。しかし,
部分的に斜長石正輝石類の結品が,いちぢる L< 濃集して,オフイテイヅグ構造をも
つこともある。なお,石基には,磁鉄鉱が散点し,静泥石も 2 失的に生成されている。
この岩石が,やや強くプロピライト化作用をうける c , 石基には,静泥石・方解石
の量が増 L ,斑晶の奈}長石も曹長石化・方解石化・絹雲母化さ :rl ,輝石類も,ほとん
ど静泥石化し,さらに方解石によっておきかえられる。さらに鉱化作用〈おもに珪他
作用〉をうけると,鉄苦土作物は,ほとんど分解し,静泥石として,
1 面に散在し,
奈J長石は,強〈静泥石化・絹雲母化して,その形をわずかに残す状態になっている。
そして,これらの同は,細1生の石英によって,おきかえられている。
喜茂別鉱山附近
わりあい,原岩に近いものは,斑品としてみられるものは,斜長石〉普通輝石・.紫
蘇輝石であって,斑品の斜長石は, 0.32mmxO
.73mm.......0.49mm.......l.3mm
自
形
結
晶
が
多
<
.
い
く
ぶ
ん
曹
長
石
化
し
て
い
る
が
,
ア
ル
バ
イ
ト
双
晶
・
来
片
双
品
・
累
帯
構
浩
な
ど
も
よ
く
み
ら
れ
る
。
成
分
は
,
An55
で
あ
る
。
斑
品
の
普
通
輝
石
は
,
の
自
形
ま
た
は
半
白
形
の
結
品
で
,
よ
く
双
品
カ
み
ら
れ
る
。
斑
晶
の
紫
蘇
輝
石
は
,
O.97mm
ぐ
ら
い
の
宇
.0.40mmXO.57mm
0.32mmx
く'らいの自形または宇自形の結晶で,周辺部や割目から静泥石化しているも
のが多い。
石基は,おもに剥長石・輝石類り徴晶とそれをうずめている政璃・静泥石などから
なり,ハイアロピリティック構造をなしている。そのほか磁鉄鉱も散点している。
長
また,喜茂別鉱山西方の国道筋には,玄武岩質安山岩を原岩とす乙プロピライトが
あって,多量の緑繋石の生成がとくちょう的である。
- 2
0-
発
"
'
中山鉱山附近
わりあい.原岩に近いものは,斑晶として,奈l長石〉普通輝石〉紫蘇輝石がみら
れ,時に,石英のみられることもある。斑品の斜長石は,ほとんどカオリシにかわっ
ている。斑晶の輝石類、は,静泊石化しているものが多い。
石基は,おもに斜長石・輝石類、・放璃などからなり,ハイアロピリティック構浩を
なしている O しかし,部分的に,インターサ{タル構造もみられる。そのほか少量の
磁鉄鉱の散点がみられ,静泥石も 2 ヨ史的に生成されている。また,少量・の黄鉄鉱の鉱
4~ もみられる。
これが唾化作用・カオリン化作用などをうけると,斜長石は,その形を残している
が,カオリン化し,ほかの鉱物は,ほとんど分解して,みとめられない口黄鉄鉱の鉱
染もいちちる L \,、。さらに日郎、ま伯作用をうけると,まったく粗百または細立の石英
によっておきかえられてしまう。
ソ{ケシュオマベヅ川上流・金屋の津上流
わりあい,原岩に近いものは,斑品として,斜長石〉普通輝石〉紫蘇輝石がみられ,
時に,丸味をおびた石英のみられるこ k もある。斑晶の剥長石は,
O.32mmxO.8?mm
ぐ
ら
い
の
半
日
形
結
晶
が
多
く
,
曹
長
石
化
し
て
い
る
も
の
と
,
わ
り
あ
い
,
葱
南
下
で
,
ア
ル
バ
イ
ト
双
晶
・
緊
片
双
晶
な
ど
の
上
〈
み
ら
れ
る
も
の
が
あ
る
D
斑晶の普通揮石は,
O.40mmx
1.46mm の半白形または他形の柱状結晶で,周辺部・割目・男開にそって静泥石化し
ているものが多い。
石基は,斜長石・輝石類の間を珠璃がうずめて,ハ fγ ロピ lJ テイツグ構造をなし,
流理構造がいちちるしい ο また,
2 弐的に生成された結泥石がみられる。このほか,
鉄鉱類も散点している。
詮化作用をうけたものは,石某が細祉の石英に上って,おきかえられているが,斑
品の羽長石・輝石類は,あまり目立った変化をうけていないっ
B
鳴尾層
との地層は,オコグンペ湖附近から鳴尾山附近にわたるかぎられた地域に
発達してし1 るもの寸,実笛層をもたらし包火山活動に,わす"かゐくれて止と
なわれた石英安rIJ岩起の火山活動によって,もたらされたものである。
(
1
) ニ
ナ
ル
シ
ュ
ト
マ
ナ
イ
I
f
!
集
塊
質
凝
次
岩
層
と
の
地
層
は
,
(
N
a
g
)
T才
鉱
山
北
郊
の
鳴
尾
山
附
近
か
ら
ニ
ナ
ル
シ
ュ
ト
マ
ナ
イ
川
上
涜
に
わ
た
っ
て
,
間
式
的
に
発
達
す
る
も
の
で
,
下
部
は
,
プ
ロ
ピ
ラ
イ
ト
熔
砦
ぐ
Pp2)
し
て
,
同
時
異
相
の
関
係
に
あ
る
と
と
ろ
も
あ
る
が
,
1台
~
,
士
不
整
合
に
会
上
部
は
,
オ
コ
グ
ン
ペ
湖
待
岩
に
し
だ
い
に
う
つ
り
か
わ
っ
て
い
る
。
と
の
地
層
の
惇
-
21 ー
jむ
っ
て
い
る
。
に
対
成員は, .:1なもに石英安山岩買の集塊質凝茨岩・角傑疑友岩・凝次質砂岩・凝
次質頁岩たどである。地層の厚さは, 60m "",, 70m ぐらいである。広く,かな
り強 ω 珪化作用をうけているが,そのほか,絹雲母化作用・緑泥石化作用・
曹長石化作用・黄鉄鉱化作用危どもみられる。
岩質:
ふつう,静色から淡静色・友白色の粗震な岩石で,角!喋状構造をもち,石英
の破片が目立っている。
繰は,径数em- 数lO cmco 石英安山岩・珪化岩などである。
鏡下の観察:
おもに誠司君主珪化によってできた細仕の石英からなり,その中に,破惇
した石英・斜長石などヵ:散在しているb 黍j長石は,方解石化・絹雲母化・曹長石イじし
ているものが多い。輝石類は,鯨泥石化して i 面にちらばってしまっている。また,
黄鉄鉱の鉱染もいち円るしい。
eNd)
(
2
) オ
コ
タ
ン
ペ
湖
熔
岩
(
石
英
安
山
岩
)
と θ; 熔
岩
は
,
オ
コ
グ
ン
ベ
湖
附
近
に
だ
け
分
布
し
て
い
る
も
の
で
,
つ
ぎ
の
岩
質
の
と
こ
ろ
で
の
ぺ
る
よ
う
に
,
き
わ
め
て
と
く
ち
ょ
う
的
危
岩
石
で
あ
る
。
下
部
は
,
ニ
ナ
ル
シ
ュ
ト
マ
ナ
イ
川
集
塊
質
凝
次
岩
層
か
ら
,
し
だ
い
に
う
つ
り
か
わ
り
,
上
位
は
,
漁
岳
基
底
熔
岩
・
丹
鳴
山
熔
岩
・
漁
岳
熔
岩
な
ど
に
者
jなわれている。ふつう
, v'> ちぢ
るしい珪化作用をうけている。
岩
質
:
静色の綾密・堅硬な岩石で,石英の斑品がいちぢるしい
b 珪化作用の強し、と
ころは,白色となって,石英粗面岩の外観をしめしている。黄鉄鉱の鉱染もよくみら
れる。
鏡下の観察:
斑
晶
一
斜
長
石
〉
石
英
三
輝
石
類
斑晶 D 斜長石は,
O.57mmxO.81mm
ぐらいの宇自形結品が多く,曹長石化・絹雲母
化しているものが多いが,アルバイト双晶・来片双品・累帯構造など、のみられるも。
もある。斑品の石英は,径
発注している
O.5mm-
数mm くちいの融蝕形のもので,不規則な割目が
b 斑晶の輝石類は,緑泥石化して,不規則な形
らばっているものが多いが,
E なって,視野
1 部に,その外形を残しているものもある。さらに方解
石
化
し
て
い
る
も
の
も
み
ら
れ
る
。
石基は,斜長石・輝石類・鉄鉱類・波璃などからなり,ハイアロピリティッグ構造
または瑛璃質構造をなしている。そして,
2 弐的に総泥石・方解石・石英などがたく
さん生成している。石基は,斑品にくらべて,珪化・静沼石化が強くおこなわれてい
るつ
-
22 ー
i 面にち
•
J
I
916.8mLI
火
山
噴
出
物
持
こ
の
噴
出
物
は
,
9
1
6
.
8
m
山
を
構
成
し
て
Uる
も
の
で
あ
る
。
紫
蘇
輝
石
普
通
輝
石
安
山
岩
質
の
も
の
で
,
さ
ら
に
岩
貨
か
ら
つ
ぎ
の
916.8m
2つ
に
わ
け
ら
れ
る
。
山火山噴出物(
(B
916.8m
LA
愛
地
集
塊
質
凝
茨
岩
層
山熔岩
(Kv~)
(KVl)
A 愛地集塊質凝茨岩麿 CKV1)
この地層は, 916.8m山の甫麓の沢に局部的にみられるものであって,厚 3
は, 50m ぐらいである。との地層のと音g は, 916.8m山熔岩の u ちぢるしい発
注とな与が,下部にも,との;除岩がみられる。
岩質:
友白色または淡緑色をおびたもので,輝石類の散点がみられる凝友質の基質
に,径数em-- 1Oem くちいの亜角操をたくさんふくんでいるものである。時に,径50cm
--1m ぐらいのものもみられる。この操は,やや緑色をおびた暗友色の殻密・堅硬な
岩石で鉱化作用をまった〈うけていないものである。
鏡下では,シ 16.8m 山熔岩と同
質りもりである。
鏡下の観察:
基質の部分は,無色から淡緑色の誠璃の中に,斜長石・普通輝石・紫蘇
輝石などの破昨片が,たくさん散在し,磁鉄鉱もみられる。捕獲岩片としては,静沼
石化作用をうけた安山岩・珪化岩などがみられる。
撲の部分は,紫蘇輝石普通輝石安山岩であって,斑品として,斜-R.石〉普通揮石〉
紫蘇輝石など‘がみられる。いずれも,新鮮であるが,輝石類の l 部に,きわめて弱い
まま泥石化がみられる。斜長石の成分は,
An60 で・ある。石基は,ハイアロピリティッ
ク構造をなしている。
B
916.8m 山熔岩(紫蘇輝石普逼輝石安山岩)
と
の
熔
岩
は
, 916.8m
山
を
構
成
ず
る
も
の
で
,
と
の
山
を
中
心
と
し
て
分
市
し
て
い
る
。
愛
地
集
塊
貫
凝
友
岩
層
か
ら
,
し
だ
、
岩
に
む
岩
質
:
骨
C
K
v
.
D
ωに
う
つ
り
か
わ
っ
て
,
上
位
は
,
壮
渓
:
珠
熔
Jな
わ
れ
て
い
る
。
黒
色
・
暗
友
色
・
青
友
色
で
,
時
に
は
,
紫
褐
色
を
お
び
て
い
る
1
r
3
f
l
密
・
堅
硬
な
岩
石
で
こ
の
噴
出
物
と
千
長
居
群
と
り
関
係
を
,
野
外
で
み
る
こ
と
は
で
き
な
い
が
,
見
掛
上
は
,
千
歳
暦
群
の
上
位
に
の
っ
て
い
る
よ
う
で
,
鉱
イ
じ
作
用
を
ま
っ
た
く
う
け
て
い
な
い
こ
と
,
プ
ロ
ピ
ラ
イ
ト
化
作
用
も
ほ
と
ん
ど
う
け
て
い
な
い
こ
と
な
ど
,
お
よ
び
岩
質
か
ら
み
て
,
い
ち
お
う
,
西
南
部
北
海
道
に
お
け
る
黒
桂
内
統
に
対
比
し
た
。
し
か
し
,
こ
れ
に
つ
い
て
は
,
今
後
,
究
明
し
な
け
れ
ば
な
ら
な
い
こ
と
が
少
な
く
な
い
。
-
23 ー
奈i長石・輝石類の斑晶がみとめられる。流理構造も上くみられる。
鏡下の観察:
斑晶一説長石〉普通輝石・.紫蘇輝石
斑晶の斜長石は· O.32mmxO.57mm ぐらいの自形または宇自形の結晶で,アルバイト
双晶・カルルスパド双品・緊片双晶・累帯構活などがよくみられる。成分は,
である。斑晶
D普通輝石は,
O.49mmX1.62mm
している。斑・晶の紫蘇輝石は,
で , Y'= 淡褐色,
An5a
ぐらいの自形または半白形の結品をな
O.32mmXO.8Imm
ぐらいの自形または半日形の結晶
Z'= 緑色 D 多色性をもっている。
石芸は,おもに耕長石・輝石類・磁鉄鉱などの徴晶と,それをうずめている成鳴と
からなり,ハイアロピリテイヅグ構造をなしている。しかし,ところによって,球輔
の量が,いちぢるしく増
7威し,インタ{サータル構造をなしたり,成亡国首構造をなし
たりする。
E
白老岳火山噴出物詩
との噴出物は,白老岳附近に模式的 l亡発達して lハるも D で,白老岳と美笛
川とにはさ士れた山地企よび、ボンベツ川支流。深沢の流域にも分布してい
る。
普通輝石紫蘇輝石安山岩から含石英普通輝石紫蘇輝石安山岩ο 火山活動に
よってもたらされたもので,つぎの 3 つにわけられる。
(C 白老岳熔岩
白老岳火山噴出物 ~B
lA
ボ
ン
ベ
(SV3
)
白老岳集塊岩層 (SV2)
奔日 lj 熔
岩
(SVl)
γ
A 奔別熔岩(普通輝石紫蘇輝石安山岩) (SV1)
と
の
熔
岩
は
,
白
老
岳
火
山
活
動
の
初
期
に
海
流
し
た
と
考
え
ら
れ
る
も
の
で
,
止
も
に
ボ
ン
ベ
ツ
川
の
支
流
で
め
る
深
沢
の
流
域
に
み
ら
れ
る
。
と
の
熔
岩
の
上
位
に
は
,
白
老
岳
集
塊
岩
層
が
の
っ
て
ωる
が
,
そ
の
[
立
援
の
~
係
は
わ
か
ら
た
い
。
#
岩
質
か
ら
み
る
と
,
西
南
部
北
海
道
の
黒
根
内
統
の
も
の
と
よ
く
に
て
い
る
の
で
,
い
ち
お
う
,
黒
根
内
統
に
対
比
し
て
お
し
、
fこ。
- 24 -
B
白老岳集塊岩層帯 CSV2)
との集塊岩層は,は白老岳火山活動の奔別熔岩の浴流にひきつづ、いて,も
たらされ七もので,上部はあとからのぺる白老岳熔岩につつりかわっている。
止もに白老岳 ο 北東方にある白老岳と美笛川とにはさ全れた山地に分市 iJ て
いる。
岩廷は,合石英普通輝石紫蘇輝石安山岩貨のものである。
C 白老岳熔岩(含石英普通輝石紫蘇輝石安山岩)
と
の
:
己
主
岩
は
,
白
老
岳
り
山
頂
附
近
を
博
Hえ
し
て
<
S
V
:
;
)
ωる
も
の
、
で
,
下
部
は
,
白
老
岳
集
塊
岩
層
{
亡
今
つ
り
か
わ
っ
て
い
る
。
岩
質
:
陪
友
色
の
散
密
・
堅
硬
な
岩
石
で
.
科
長
石
・
輝
石
類
の
斑
品
が
は
っ
き
り
と
み
ら
れ
る
。
鉱
化
作
用
は
ま
っ
た
く
う
け
て
い
な
い
。
鏡
下
の
観
察
:
斑
晶
一
剥
長
石
〉
紫
蘇
輝
石
〉
普
通
輝
石
〉
石
英
斑
晶
の
お
長
石
は
,
自
形
ま
た
は
半
白
形
の
結
品
で
,
わ
り
あ
い
,
新
;
砕
な
も
の
が
多
く
,
ア
ル
バ
イ
ト
双
品
・
緊
片
双
品
・
累
帯
構
造
な
ど
が
み
ら
れ
る
。
成
分
は
,
An55
で
、
あ
る
。
斑
晶
の
輝
石
類
は
、
日
形
ま
た
は
半
白
形
の
結
品
で
,
斑
晶
の
石
英
は
,
こ
れ
ら
の
斑
品
に
く
ら
べ
て
き
わ
め
て
少
な
い
。
石
基
は
?
お
も
に
球
璃
か
ら
な
り
,
そ
こ
に
短
加
状
や
針
吠
D斜
長
石
と
細
粒
の
輝
石
類
・
磁
鉄
鉱
な
ど
が
散
在
し
て
,
ハ
イ
ア
ロ
ピ
リ
テ
ィ
ッ
ク
構
造
を
な
し
て
い
る
。
と
こ
ろ
に
よ
っ
て
,
流
理
構
造
も
み
ら
れ
る
。
ま
た
,
わ
ず
か
で
は
あ
る
が
,
2来
的
に
鍛
第 6 章
第
第4紀
層
に
つ
J尼
石
が
生
捜
し
て
い
る
。
4 紀
)
母
'ρ て
は
,
隣
接
の
「
白
老
図
幅
」
に
4ま
い
て
,
支
勿
泥
熔
岩
と
森
野
層
・
段
丘
地
積
物
な
ど
の
関
係
が
あ
き
ら
か
に
さ
れ
,
か
な
り
細
分
さ
れ
た
層
序
が
樹
立
さ
れ
た
。
し
た
が
っ
て
,
筆
者
は
,
と
れ
ら
の
屑
位
学
的
調
係
に
も
と
や
く
と
と
も
に
,
そ
の
* 藤本明則( 1152年,昭和 27年〉北海道胆振国千歳鉱山附近の地質並びに鉱床,北海沼
地買契報, No・ 2a
藤本明則は,
r この集塊岩層には ,
t足長石の大品 (a. 5
c
m
.
.
.
.
.
.
.Iem)
る
。
」
と
の
べ
て
い
る
。
持7:~
土
居
繁
雄
(1953
年
,
昭
和
28 年
)
5万
分
の
-
l
白
老
図
幅
説
明
書
,
北
海
辺
・
地
下
資
源
調
査
所
25 ー
を
ふ
く
む
こ
と
が
あ
一
lili--ILl-
幅-堆岩物堆瞥夏物叡
図者の一丘溶積丘舜暦葉出印刷
珠江段泥〆堆段徳土一双噴問
演筆心成物勿腎位物劇川即
寸
ili--i1lJ
位一洞積支\岩高積森野火山喜
Jill
躯良日一ム一泊一段居麿
知平〉一唐流…丘徳舜瞥流
韓国臼一{〉勿~位探/倶多楽累別〆
和一山
i11
い川
U
i
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11い
11
llM町一けい
I
一
一
llil
・泥 JJ 川
lli
問 i卦国「川川-川
1
よ居一11
鰐太く-?支高砂一,吾首登
明堆〉一丘一l117
26 ー
-
一
2 ヲ年刊行の予定)
11ill-
28 年)
年
,
昭
和
山居日一成積一務一層砂一
年
,
昭
和
(1954
向日繁町一段物)浮~お深一川川ハハハいパ川川川一
工
業
技
術
院
地
質
調
査
所
徳
舜
瞥
図
幅
説
明
書
,
l
(1953
太
田
良
平
5万
分
の
ill 開
発
庁
定
山
渓
図
幅
説
明
書
,
北
海
l
5万
分
の
土
居
繁
雄
闘士「一2rIf-- 石
Uい川叶J
一J
一
川一
川叶
川一
「主力一正…丘に(熔)丘く丘丘〈火腎川一
ili----
Vol
.4
0-41
最近の地史、地質学雑誌,
Jいむl 一堆雇り岩一増。(唯唯一一唐山居一
、ノ一
白士一五一低店
f長
zTEH
南瓶巧刻~一丘…倉物一
卜
紀
一
段丘面の侵館、のていど,傾斜のどあ Vl ,さらにその面の高安も考えて,第 4
紀層を第 5 表にしめしたようにわけた。
4干*
樹膿加藤一額一腕蹴r
一
城般
跡瞬
/間
合一
一開設腕野
「白老図!幅」にみられる社台川層に対比されるよ也置はみら
との地域には,
郭芭・鳩…一際群…噴唐一
上部一下部
4
前
出
土
居
繁
雄
:
前
出
*
* 土居繁雄:
西北賠佐川…一段居~石出
地質時代
-|(-l
洪積世
品目
下部洪積潜
I
表特
5
第
れないで,倶多楽火山噴出物必よび、これと同時異相の関係にある双葉火山口責
白物・徳舜瞥粘土層などがみられる。 ζ れらの地層は,いづれも,高位段丘
面 Cd!面)によってきられている c
持長尾巧・佐々保堆(1ヲ33 年 -1934年,昭和8年 -9年〉北海道西南部の新生代腎と
喜茂別泥熔岩(石英組苗岩質泥1熔岩)
A
との泥熔岩は,西に隣接する「留寿都図幅
たる尻別川流域
(Km)
J の害茂引 j 市街地から鈴川にわ
K ,模式的危発達をしめしていて,その分布は,との図幅の
西端にあそ中里附近全で追跡守するととができあ
c また,これから少しはたれ
て,大滝村本郷市街地附近の長流川流域でも,崖・河床などに露曲がみられ
る c とのように分市が断片的にたっているのは,堆積後,かなり開析を弓け
たととが推定されるのである。
友会,とれとにた岩質のものが,洞爺湖東湖畔の壮瞥の掩附近で,滝の上
*
*
;
溶
岩
・
の
下
位
に
み
ら
れ
る
が
,
喜
茂
利
泥
熔
岩
と
の
関
係
は
,
ま
だ
あ
き
ち
か
で
な
い
。
長
流
川
流
域
で
,
と
の
泥
熔
岩
が
,
つ
ぎ
の
3つ
の
産
状
を
だ
し
て
い
る
の
が
観
察
さ
れ
た
。
(
1
)
支
勿
泥
熔
岩
と
徳
舜
瞥
粘
土
層
に
不
整
合
K;
j
な
ヰ
な
わ
れ
て
い
る
は
、
あ
い
。
(
2
) 高
位
段
丘
堆
積
物
に
不
整
合
に
ゐ
jな
わ
れ
て
い
る
ぽ
あ
い
。
(
句
河
成
段
丘
堆
積
物
に
不
整
合
に
治
会
わ
れ
て
い
る
ば
あ
い
。
と
れ
ら
の
産
状
に
よ
っ
て
,
徳
舜
瞥
粘
土
層
よ
り
も
古
い
と
と
は
あ
き
ら
か
で
あ
る
が
,
下
位
の
地
層
と
の
,
萌
係
が
あ
き
ら
か
で
在
い
の
で
,
は
っ
き
り
し
た
時
代
は
,
わ
;
ぅ
、
ら
友
い
。
し
か
し
,
つ
ぎ
に
の
ぺ
る
岩
質
か
ら
,
い
ち
こ
の
泥
;
溶
岩
の
厚
さ
は
,
長
流
川
流
域
の
露
出
か
ら
観
察
し
た
結
果
で
‘
は
,
5
0
m
で
あ
る
と
と
は
た
し
か
で
あ
る
。
岩
質
:
茨
白
色
・
粗
震
で
,
径
数
浮
石
を
ふ
く
む
こ
m
m
5
m
m
の
大
き
な
石
英
世
喜
子
た
く
さ
ん
ふ
く
み
,
ふ
つ
う
,
Eが
少
な
し
、
。
し
か
し
,
中
里
附
近
で
は
,
多
く
の
浮
石
を
ふ
く
ん
で
い
る
。
こ
の
中
に
は
,
あ
ま
り
大
き
な
際
は
み
ら
れ
な
く
,
小
さ
な
安
山
岩
・
玄
武
岩
質
安
山
岩
・
珪
化
岩
な
ど D撲
が
,
わ
ず
か
に
み
ら
れ
る
に
す
ぎ
な
い
。
新
大
滝
駅
西
方
の
小
津
で
は
,
集
塊
質
に
な
っ
て
い
る
。
こ
の
よ
う
な
と
〈
ち
ょ
う
は
,
支
務
沼
熔
岩
と
ま
っ
た
く
ち
が
っ
て
い
る
口
鏡
下
の
観
察
:
お
も
に
披
璃
か
ら
な
り
,
そ
の
中
に
,
つ
ぎ
の
よ
う
な
わ
り
あ
い
で
,
破
砕
片
が
み
者
昭
和
神
29 年
度
調
査
予
定
。
し
か
し
,
岩
質
は
ま
っ
た
く
お
な
じ
よ
う
な
も
の
で
あ
る
か
ら
,
今
後
,
充
分
に
究
明
す
る
こ
と
が
必
要
で
あ
る
。
も
し
,
こ
の
2つ
が
お
な
じ
も
の
で
あ
る
と
す
れ
ば
,
洞
爺
カ
ル
デ
ラ
に
関
係
が
あ
る
と
考
え
ら
れ
る
可
能
性
も
あ
り
,
多
く
の
問
題
を
提
起
す
る
こ
左
に
な
ろ
う
。
持
品
会
世
帯
Jな
う
,
下
部
洪
積
層
と
考
え
て
い
る
。
し
か
し
,
こ
れ
に
つ
い
て
は
,
今
後
の
問
題
と
し
て
,
充
分
に
究
明
さ
れ
な
け
れ
ば
な
ら
な
い
。
- 27-
以
上
られる。
石英〉斜長石〉紫蘇輝石〉普通揮石角閃石
さらに中里附近りものには,このほかに,黒雲母がよくみられる D
石英は,径数mm---5mm の破砕片となっているものが多いが,融蝕されて,丸味をお
びているものもある O 斜長石も,破砕片となっているものが多く局部下な結晶として,
アルバイト双品・来片双晶などがよくみられる。成分は, An30 附近のものである。
輝石類、は,ふつう,紫蘇輝石 (D 方が普通輝石よりも多い。角閃石は , XI:=; 淡静色,
Y/:=; 静色 , 2/ = 静色の多色性をもっている。
黒雲母は , X/= 黄色 , Y/.2'= 暗褐色
心強し、多色性をしめしている。
石基は,流理構造をしめずところと,しめさないところがあり,その践璃の形態に
2 つの部分がある。すなわち,無色透明で玉葱のような構造をして,そり
向にひきのばされ,絹糸状になっている披
汚染された政明がある。まえの珠
B
l 部が l 方
i鴇と,それをうずめているきわめて徴細な
f貝は,肉眼で浮石質となってみられる
O
双葉火山噴出物 CFv)
との火山噴出物は,尻別川ーと流の河床に模式的に露出じていて,北は豊平
川の上況から南の尻別川附近まで,西 l土中里附近から東の石狩・胆振雨支庁
境界の山地士での広い範圏に分布している。
むもに未凝固の火山友からたり,とれに砂・瞭・粘土の薄層がともなわれ
ているもので,下位は,新第 3 紀層の上に不整合にのり,上位は,壮渓珠熔
岩に;J2;-;jなわれている。 ふつう,ノk 平から 10° ぐらいのゆ Jふい傾斜をなしてい
て,厚さは, 10m ぐらいである。
との火山憤出物は,森野火山噴出物と去なじように,支勿カルデラからわ
りあい近いととろに分市し,岩質も森野火山噴出物・壮渓珠熔岩・支勿泥;溶
岩などと,にたところもあるので,とれらのものとたんらかの関係があるの
でないかと考えている。
岩
質:
ふつう,黄白色から友白色、の充分凝固していない石英和国岩質の火山友居で
あって,小さな石英の斑品がみとめられる。双葉附近では,上部は,粘土質となり,
こ白中に,径!O em ぐらいの円磁をふくんでいることもある。
中旦附近の河床に露出
するものは,径 1 em.!:),ドの豆友干をたくさんふくむとくちょうがある。尻別川上流
のものは,この火山噴出物の下位にある珪化岩や静色岩類の径数em 以下の角際をた
くさんふ〈んでいるため,淡緋色をおびているところもある。このほか,鉄分が浸染
して赤褐色にななつているところもある。ゾ{ケ γ ュオマベツ川上流の l 支流では,
温泉作用の影響で,白色。脂感ある思;火粘土になっているものがある。
- 28-
鏡下の観察:
おもに披f高からなり,その中に,石英・斜長石などが散在している。尻
別川上流では,こほのかに,少量の普通揮石・紫蘇輝石などがみられる o
石英は,径 O.
1
6
m
m
.
.
.
.
.
.
.
O
.5mm
く
ち
い
の
破
砕
片
と
し
て
ふ
く
ま
れ
て
い
る
も
の
が
多
い
が
,
丸
味
を
お
び
て
い
る
も
の
も
あ
る
。
翻
長
石
は
,
破
砕
片
と
し
て
ふ
く
ま
れ
,
き
わ
め
て
新
鮮
で
,
ア
ル
バ
イ
ト
双
品
・
来
片
双
品
・
呆
帯
構
造
な
ど
が
よ
く
み
ら
れ
る
。
成
分
は
,
基
質
は
,
An55.......
の
で
あ
る
口
~
度
璃
か
ら
な
り
,
流
理
構
造
を
強
〈
し
め
す
と
こ
ろ
と
,
あ
ま
り
し
め
な
い
と
こ
ろ
が
あ
る
。
そ
の
説
明
の
形
態
は
,
玉
葱
の
よ
う
な
構
造
を
L めL ,
そ
の
1 :音防~
1 方
向
に
ひ
き
の
ば
さ
れ
,
絹
糸
吠
に
な
っ
て
い
る
無
色
の
説
明
。
間
を
,
ぎ
わ
め
て
徴
細
な
汚
染
さ
れ
た
説
明
が
う
ず
め
て
い
る
。
C 徳舜瞥粘土居 eTc)
との地層は,喜茂別町双葉附;5:から大滝村本郷附?互にわたって,わす功、[亡
*
分布するものである。
岩質は,~もに暗夜色から暗禍友色のいくぶん凝固した粘士層からなり,
時には,砂機層を介在したり,火山友層と互層したりする。
大滝村本郷市街地附近の長流川川岸では,少量の炭質物をふくむ晴茨色粘
土居が, 5crn j;J、下の砂層を介在している。ことでは,はっきりした層盟をし
めし,走向・傾烈は, N600E ・ 15°5E である c
との地層の上位は,河!或段丘
堆積物によって不整合にゐ沿われている。また,新大滝駅東方の鉄道線路崖
では,下部は,厚さ 5m ",, 8mの粘土層で,上部は, )亨.さ 10m の砂傑層である。
その下位は,喜茂別泥熔岩を不整合に止 Jなって去り,上位は,支局泥;溶岩に
去 Jなわれている。ととの砂傑層の傑は,径数IDcmから数m の安山岩の燥が
大部仔である。喜茂別町双葉附j丘の尻別J[j川管のものは,つぎのようた 3 つ
の部分にわかれる。ととでは,あきらかた層理をしめし,その定向・傾斜は,
N400W ・ 10つ 5W である。上位は,壮渓珠熔岩に~.:d;~われ,下位は,双葉火山
噴,~物にしだいにうつりかわっている。
太田良平によれば,こ心地層は,南;こ隣接する「徳舜瞥図幅」地域にも発達してい
るD
特"
こり安山岩は,黒色の流理構造心強いもゆで,たしかなことは,わからないが,本
郷熔岩の誠璃質な部分らしい。
-
29 ー
上部…・・・黄褐色の織密な火山友層と 10数em の粘土層の互層で,時に傑層
が介在される。(厚さ 4m)
中部・…・茨色から褐茨色の粘土層で,埋木をふくむ o (厚さ 3m)
下部・・・・・・褐女色火山炭質粘土層で,径数em"" 10数em の円傑-.2角礁を
ふくむ。(厚さ 3m)
D
森野火山噴出物 (Mv)
,骨
との火山噴出物は,隣接の「白老図幅」で模式的た発達をしめしている ο
であるが,との地域でも,千才.法山附近・ボンベツ川涜域たどに発達がみら
れる。
との火山噴出物は,あきらかに下位の千才層併を不整合に.tJ-.tJ-い,上位は,
支勿泥;溶岩によって,不整合 l亡止命われている。長涜川上流の 1 支流では,
壮渓珠;除岩との直接の関係はわから註いが,そのー下位にあるととがたし力、め
ー+
られた。厚さは,隣;度する「白老図 l福」の地域内では, 70m にも達するが,
との地域では, 20m ぐらいである。
岩
質:
ふつう,淡紅色をおびた散密な火山友質のものから,やや瑛回した粗暴露な集
塊質の外観をもつものまであって,つねに,石英正鉄苦土鉱物が肉眼でみとめられる。
そして,この中には,径数cm-5crn ぐらい D 浮石とプロピライト・安山岩・珪化岩・
頁岩・花尚岩などの機がたくさんふくまれている。
鏡下の観察:
千才鉱山附近では,おもに故調からなり,その中に斜長石・普通輝石・
紫蘇輝石と,きわめて少量の石英・黒雲母・磁鉄鉱などが散在している。白老地域で
は,このほかに,角閃石も,きわめて少量ながらみとめられている D 双葉火山噴出物
にくらべて,石英の量が少な< ,鉄苦土鉱物の量が多い。
E
上部洪積層
上部洪積層とよばれるものは,
1 部は開析されてレ.るが,堆積耳や流出面
があきらかに地形。上にあらわれているもので,いわゆゐ段丘堆積物と支 ?m
泥;溶岩がふくまれゐ。
長土居繁雄:前出
- 30-
*
段丘堆積物は,白老地域のように,はっきりした数段の段丘面としてみら
れ註しただ,支勿泥熔岩の上位を不整合に者拾って lれる河成段丘堆積物
と,下位に不整合にくる高位段丘堆積物とにわけられるていどである。
*
支勿泥;除岩は,白老地域のように,わりあい平坦な段丘堆積物を基盤とし
て流出したのとちがって,との地域では,ひとように起伏にとんだ削剥山地
の上に流出したため,その分布は,いろいろな地形・地質条件に制約されて
いるほか,そ ο 後の侵蝕によって,断片的なつながりとなってあらわれてい
*
る。また,その量も白老地域にくらぺるとはるかに少たいようである。
A 高位段丘堆積物 CTh)
高位段丘堆積物は,ホロホロ山・ 916.8m 山友どの裾野に,傾斜 ο ゆるい
台地を去して発達している。
916.8:n 山裾野の喜茂別鉱山附近では,標高
360m---400mの平坦面にのる砂磯層で,上位は,支勿泥応岩に不整合に;:J;';;-.jな
われ,下位は,珪化した石英粗面岩を不整合にむ拾っている。厚さは,ほぼ
20m で,その下部約 10m は,褐鉄鉱層とたっている。と ω 砂傑層 ο 傑は,径
10cm--- 数 10:mの角傑去よび、亙角礁で, 916.8m 山熔岩の擦が大部分をしめ
ている c ホロホロ山裾野の大滝村附近では,標高 400m---600mの平坦面にの
る砂傑層で,やはり,上位は,支局泥熔岩によって不整合に;:J;';;- .::F0' われ,下位
は,ホロホロ山熔岩・喜茂別泥熔岩たどを不整合に治会つ℃いる c
厚さは,
数 10m で,部分によって,砂層・粘土層・火山茨層・浮石層などを介在す
る。その下部には,楕円形の褐鉄: J広層の発達するは、あいが多い。との砂礁層
の傑は,径数cm ,...., 10数emのものが,ふつうであって,下部にゆくにしたが
って,大きくなり,径 1m'" 数mlて達す b ものもまれではない。その大部分
は,ホロホロ山;溶岩の燥であって,そのほか,古い安山岩や石英粗面岩など
の傑もみられる。
B
岩屑堆積物
との堆積物は,豊平川上流地域に分布するもので,北に隣接すゐ「定山渓
7~・+十
図幅」につづいている。との地域では,標高700m---800m の面の上にのって
持土居-持雄:前出
時土居繁雄:前出
- 3
1-
いる。訟もに砂・燦・粘土からなり,火山茨の薄層を介在し,下部には,褐
鉄鉱が沈澱しているは、あいもある。礁は, ;jなもに径 10cm~30cm で,との地
域に発達している火山岩が多い。そのほか,プロピライト・緑色凝茨岩など
もみられる。
C 支努泥熔岩(含石英角閃石普通輝石紫蘇輝石安山岩質泥1熔岩) (Tm)
支勿泥溶岩は,支勿カルデラを中心として,そのまわりに広く分布してい
るのであるが,との地域では,その東南方にある社台台地からつづいて,千
才笠山附近をと去り,石狩・胆振
I有支庁境界の山地をとえて,尻別川の流域
骨特
命よび長:{jf f 川の涜域にそって流下している。西は,遠く隣接の「母寿都図幅」
者持母
までも達し,南西は,南に隣接する「徳舜瞥図幅」まで達している。との流
出国は,石狩・胆振両支庁境界の山地が,もっとも高い面を形戒し,標高
400m~860m
に達しているが,それから,西方にだんだんと高度を減ビ,西
端。「習寿都図幅」附近では,標高
300m ", 400m の平坦面となり,南西端近
くの本郷市街地附近では,標高
長
400m~500m
この泥熔岩に関する文帝として,つぎ
長尾巧
の平坦百となっている。
ο ようなものがある。
(1940 年,昭和 15 年〉札幌ー苫小枚低地帯〈石狩低地帯),矢部教授還容記
念論文集
鈴木醇・石川俊夫
(1933 年,昭和 8 年〉間前火山,火山,
鈴木醇・石川俊夫(1
943 年,昭和
Vol
. I , No.3
18 年〉間前山及び支勿湖,北海沼地質見学案内
No.1
書,
土居議堆
(1953 年,昭和
石
川
俊
夫
・
法
王
堆
(
1
日本支部連結紙く
28 年)
5万分の
953 年,昭和
INQUA)
,
l
白老図幅説明書,北海道地下資源調査所
28 年〉北日本の
welded
tu 旺
と
其
D 噴出時代,
No.4
これらの献によると,かつて杓院附近では,石山凝友岩・月寒火山友居といわれ,
支弱湖附近では,支勿泥流といわれていた。その後,最近になって支妨泥熔岩と命
名されるに至った。このような泥熔岩は,また,ウエルデツド・タフともいわれる。
なお,長尾巧・佐々保堆
代居と最近白地史,地質学雑誌,
(I ヲ 33 年 -1934
年,昭和
Vol
.40-..41
泥
熔
岩
は
,
留
寿
都
暦
の
中
に
ふ
く
ま
れ
て
い
る
。
制
昭
和
2
9 年
度
調
査
予
定
持
~
.
~
太
田
良
平
:
前
出
- 32-
8年 -9 年〉北海道酉南部の新生
に
よ
る
と
,
喜
茂
別
町
附
近
で
は
,
こ
の
との泥熔岩は,新第 3*己層会よび、必たヒ時代の火山岩類を不整合 i亡命 Jない,
壮渓珠溶岩・とは,直接の関係はわからないが,その上にのっているととは,
あきらかである。上位は , i耳同党段丘堆積物 l亡不整合に.t:;-.t:;-われている。厚;さ
は,支勿湖畔に近い千才鉱山附近で,もっとも厚く, :長-た 100m (乙遣してい
る。(その禎式住状図は,第 7 図のと去りである。)それから西 jJ(亡令市して
いるものは,あまり厚くなく,長流川上清では 40m ,愛地附近では ~Om-25m,
新大 1官J駅北東方。鉄道線路崖で、は 20m ",,30m ,
",, 20m で,
オロヱン信号所東方では 10m
とのほかの地域では, 10m 以下のぼあいが多い。
その噴出侍代は,白老地域を調査,t/た士.居繁雄によって, fif 位!交丘 fit 積物
形成のある時期ーであるととが,あきらかにされていさ。
第 7 図支場混!賂岩の模式地質柱状図
く千才鉱山附近・標高 400m-700:n)
hhh
民1v
森野火山噴出物
Tml 友白色~淡紅色の火山友質の部分で,径数
em-lO数 em co 浮石や花自閃緑岩・プロピライ
ト・黒色頁・岩・安山岩・珪化岩など ο 角!漢をた
くさんふくんでいる。また,開木もふくまれて
Tm
m
'b
T
し、る。
Tm2a 陪友色で,薄板扶の剥理性をもっ,
浮石官凝茨
岩吠の部分で,流理構造がよく発注し,下部 vJ:
,
黒色の珠璃菅岩をレンズ朕に介在する。
Tm:!a
Tm2b 茨色の角!喋凝友岩吠心部分で,柱状節理が発達
mm
TT
t t江 可N,
Z止十一一一一三平
A一
L一 一 二 高 説 話
t-1
弓7
引い
T一
J3
一 千 二 川 バlイ 川
ハJ
・ドリイ。
L笠
Hー
1
一口
7
一3
一a
←一附
…寸
一ハー一
色 付 吐C J、
0
o十
.
uoM
一J
七
Lf
「叶ア了二一四%松山一ドハム一
守幸
Tm;;
L ,熔岩流のような外観である。
友白色の火山友菅の部分で,浮石・際をふくむ。
友色の角fJ奨凌友岩吠の部分で,柱状節理方:発達
し,熔岩流のような外観である。
Mv
Tm;; 友白色~淡紅巴心火山茨質り部分で,
絹糸光?畢
の強い百:石やi換をふくむ。
土居繁雄:前出
*
* したがって,湊
lE堆は,この噴出時代をヨーロツパ D ウルム氷期に対比している。
-
33 ー
岩質:
ところによって,外E日にちがし、がみとめられる。すなわち,この地域の東部
の支~湖に近いところでは,硬くて散密な熔岩のようにみえるものから,援茨岩のよ
うな外観をもつものまであって,いずれも,柱朕節理の発達したものが多い。そして,
そり下部には,レンズ拭の波璃質岩のはさみがよくみられる。支窃湖から遠さーかった
この地域の中央部および西部では,軟質の凝友岩の外観をもつものや,絹糸朕光津を
もった浮石をたくさんふくむ火山友質のものにうつりかわっている。熔岩のようにみ
えるものや,凝友岩のような外観のものは,黒色・暗友色・友色で,流理構造が発達し
第 8 図大瀧村本郷市街地東
方の台地における支窃混熔
岩の産扶
ている。軟質の撰友岩の外観をもつものや,火山
茨質の部分は,友白色からいくぶん淡紅色をも
つものまであって,流理構造があまりみられな
く,浮石・磯の配列カ汁ミ規則で・ある。捕獲岩片
どしては,安山岩が多く,そのほか,珪化岩・
砂岩・頁岩・花尚岩・宇深成岩 D ような岩石な
どがみられる。
第 9 図
喜茂男i鉱山附廷における
支窃泥t熔岩の産扶
ミミミミミ
A 砂;喋腎〈高位段丘堆宙物〉
A
B 火山茨習の部分l
C 粘土質の部分 )支勿泥熔岩
D 浮石質 D 部分 1
火山友菅の部分}
B 浮石習の部分
C 砂官の部分
)支傍泥熔岩
j
E
D 褐色土壌
- 34-
褐色土壌
鏡下の顎察:
本郷市街地附近および双葉附近。ものを観祭すると,おもに球璃からな
っていて,その中に,た〈さんの捕獲岩片をふくむと去もに,つぎのようなわりあい
で,鉱物片方:散在している。
宗主民石毛石英〉紫蘇輝石〉普通輝石〉角閃石〉磁鉄鉱
手羽三石は,径O.08mm-O.65mm ぐらいの破砕片をなしているものが多いが,時に宇白
形結晶?なしているものもみられる。新鮮で,アルバイト双晶・緊片双晶・累帯構造な
どがよくみられ, c また,ベリクリン双晶もみられる。成分は, An50--55である。石
英は,斜長石とおなじぐらいの大きさで,破碍片をなしているもの,融蝕形をなして
いるものなどがある。紫蘇輝石は, O.4mmx1.3mm
あるが,破砕
5 片をなしているもりが多<,
の自形結晶をしめしているものも
XI= 淡赤褐色
, YI= 淡褐色,
2ノ=緑色の
多色性をもっている。普通輝石は,紫蘇輝石にくらべて,その量も少なし結晶も小
さい。角閃石は,
Xノ=淡頁緑色
, 2/ = 暗黄緑色のひじように強い~色性をもってい
る。玖明は,黒色透明の絹糸日犬。珠輔が,方向性をもち,母曲しながら細く太く連な
り,この球
f国が,時には
7Ki 商のように玉になって集合している。その問を汚染された
きわめて徴細な玖璃と淡褐色白球璃がうずめている。また,これらの間には,徴細な
クリストパル石の結晶も散点している。まえの無色透明な球璃は,期徴鏡拍浮石の形
態であって,この大きく集合したものが,肉眼で浮石となって観察される。
千才鉱山附近のものを翻弄さすると,双葉附近や本郡市街地附近のものに〈らべて,
ひじように鉱物片
o 量が少なく,持長石と紫蘇揮石が少量みられるに
i- ぎない。石英
は,きわめて少なく,普通輝石・角珂石などは,あまりみられない。また,奈}長石も
美しい双晶をなしているものが少ない。
D 河成段丘堆積物 (Tr)
河成段丘土佐積物は,河 J[lv~ 沿岸に小規伎に発達するもので,い v宇,fL も,現
河床から 5m""lOm高い水平な平坦面を形成している。
とれを構戒している
ものは,,J;:,もに砂・探・粘土であるが,ととウによっては,その上部に火山
長
次層を介在している。
長市上哲太郎・山町
忍・長沼始二郎 (1933 年,昭和 8 年〉北海沼に於ける火山友に蝿
する調査〈第 l 報)東部胆.:f11Ji国に於ける火山友の分布に就いて,火山, Vol
.1
これによると,この地域に降友したものは,下から虻目統洪積 C およびA 火山茨暦・
有珠統 C 火山友居・羊蹄統 A 火山友居・有珠統A 火山友居などであるが,この河成段
丘堆積物の中にき f、こり,上にくるものは,有珠統 C 火山友暦,芋蹄統 A 火山友暦・有
珠統A 火山友居だけである。
-
35 ー
i
l
i中
積
層
現
河
川
の
氾
濫
!
京
会
よ
び
、
扇
状
地
を
構
喰
じ
て
い
る
も
の
で
あ
る
。
扇獄地堆積物 ((Fd)
A
長
とれは,オゴグンペ湖の西湖津にある乎坦商を形成しているもので,四方-
k よび、北方からの急流によって運織された砂・際・粘土からなる。
B
現河床堆積物 (AI)
現河川にそってわ十かに令市ずとものであるが,尻 ~U lif 流域の双葉ISftJJiで
*持
は,広い沖積地を在じていて,砂・傑・粘土の土を初色土壊が k 去ってい
る。
第 7 主主火成岩概論
との地域 l土,新第 3 紀中新世から第 4 紀洪積世にわたって .0、じように激
1/ い火山活動が止とたわれたので,いろいろの火唆岩類が,熔岩流あるいは
岩脈の形態で発達している。
I
花尚閃緑岩
との花尚閃緑岩は,新第 3 紀のプロピライトに貫かれ,緑色凝茨岩中 l亡磯
4十串誌
としてみられるが,との地域の基盤となって発達する先第 3 紀のものか,あ
るいは司f/経期のあ忍時期に貫入したものか,現在のととろは,あきらかにで
きる資料をもっていない。しかし,つぎの第 8 章でのぺるように,岩質と産
状から,いちゐう,先第 3 紀のものと考えている c
この図幅の東に隣接する「樽前山図幅」の恵庭岳函館にある。
州
f直接土または i置土である。
料特西南部北海道のいわゆる古生唐。
- 36-
第
山石
種
産
花尚閃緑岩
E
6
表
時
吠
代
先第
岩癖?
3
杷?
新第 3 来日火山岩類
との地域には,新第 3 紀火山岩類が広い範囲にわたって分市じているが,
熔岩として記長流[ /たフ。ロピライトと石英安山岩がいちばん多くみられる。と
れらの岩流は,それぞれ,火山砕熔岩をともない,また,堆積岩を介在し
て,たがいに累重し合うので,地質単位ーと切りは紅せない関係にある。 じたが
って,とれらを地層。博戎員として,一括してとりあつかった。との時代の
火山活動の主目的な傾向をみると,訓縫期では,基性・中性~酸 I生~中[笠・
基性~酸性~中佐というような廻輸が,くりかえされているが,だいセいに
拾いて,その末問。ものは,初期のものよりも酸性へとうつりかわっている。
黒桧内切では,中性の活動がよ子もであるが,その末期になると,いくぶん
酸性に近くなったようである c
7
第
岩
程
表
賦
産
プロピライト熔岩
熔
岩
流
〈栄リソイ夕熔、、イト質石岩英粗面岩〉
熔
石
山
流
熔
友<L王
,
m~
く中石英里安山熔岩〉岩
熔
岩
流
石英組面岩岩服
左<L王
z
偲〈含石英竜玄武熔岩質安岩山岩〉
が1',主~
〔金石英山安津山熔岩〉岩
オコタンベ山湖岩熔〉岩
く石英安
l
l 熔
-
37 ー
眠
完I-I王
Z
流
万<L三ZE
V
i
t
時代
中新世〈司I[縫期〉
石英安山岩岩服
E
服
岩
仁漁普岳通輝基石底紫蘇熔輝岩石安山岩〉
i 熔
岩
流
喜く普茂通輝別石紫川蘇l熔輝石岩安山岩〉
|熔
)EゴS
流
9く紫1 蘇
6.輝8石
m普山通熔輝石岩安山岩〉
熔
岩
流
(奔普通輝別石紫熔蘇輝石岩安山岩〉
熔
左
ιiま
z
流
く白含石老英普岳通輝熔石紫岩蘇輝石安山岩〕
熔
方<-Lゴ
I
流
I) 鮮新世(黒松内期〉
第壬来日火山岩類
第 4 紀火山岩類は,との地域の北東部から中央部にわたって,広く発達し
ている D
とれらの新しい火山岩類の多くに対! /て,時代を確定v何?る層位学
的資料乞つかんでいないが,地形・関析のていど・岩質たどからみて,だい
たい,下部洪積世の火山活動によるものであろうと考えている。しかし,ホ
ロホロ山・徳舜瞥山などは,地形的には,美しい火山地形を残し,頂上附近
に 3 つの爆裂火口らしいものを保存じている。また,層位学的には,この熔
岩が喜茂別泥熔岩を不整合にJ'34ひっていて,高位段丘堆積物の中にとの;溶岩
の傑が,たくさんふくまれているととから,下部洪積世の火山活動によるも
のであるととは,ほほ、まちがいないと考えられる。
第
8
山石
種
表
産
喜茂別泥熔岩
(石英組面岩質泥熔岩J
朕|時
泥熔岩流
本郷熔岩
熔岩流
〈含石英議蘇輝石普通輝石安山岩〉
ホロホロ山熔岩
熔岩流
く普通揮石紫蘇輝石安山岩〉
-
38 ー
代
く竹含概噴山石紫蘇輝熔石普通岩輝石安山岩〉
熔岩流
〈容普通沼輝石入紫蘇津輝石熔安山岩岩〉
熔岩流
(
i| 下部洪積世
く空紫蘇沼輝石普岳通輝熔石安山岩岩〉
熔岩流
く無普通名輝石紫山蘇輝熔石安山岩岩〉
|熔岩涜
丹く紫蘇時輝石普山通輝熔石安山岩岩〉
熔岩流
漁〈普通輝岳石紫蘇輝熔石安山岩岩〉
熔岩流
く吐披璃渓質含石珠英紫熔蘇輝石岩安山岩〉
熔岩流
支く質合泥石熔妨英岩角〉閃泥石普熔通輝石岩紫蘇輝石安山岩
犯熔岩流}上部位積世
第 8 章火成岩各論
地層の構成員として,とりあっかわれた熔岩類や泥熔岩類は,第 5 章およ
び第 6 章で,すでに ο べたので,第 8 章では,それらをのぞいた火成岩類だ
けについてのべることにする。
I
含電気石黒雲母:角閃石花崩閃総岩 (Gd)
大滝村三階荷附近を模式地として,それから北西に向って,約 16 平方km
の面積にわたって分:市している。
野外の観察では,直接,支勿泥熔岩に不整合にj;:) jなわれているととろが多
い。徳竜熔岩との直接の関係は,わからないが,見掛上は,とれにj;:) jなわれ
ている。トンネル附近の国道路傍では,玄武岩質安山岩を原岩としているプ
ロピライトに貫かれて,約2m にわたって変質をうけている。
持
ただし,プロピライト熔岩だけは,ふたたび,一括してのベた。
-
39 ー
また,白老岳
南西鐘の美笛川緑色凝茨岩層中から,本岩の信長が発見されてい答。
とのような事実わら,
ζ0 岩体の注入時期は,美笛川緑色凝茨岩層よりも
古いととは,あきらかである。したがって,いち k う,先第 3 紀のものと考
役者
えて~く。
第 10 図花筒閃緑岩分布図
/'
白花開岩
ダ節 J!
を優積
(
7
Z
I
3
/
(
1
1
L嗣帽-困層回開明圃ー.....I.
持 こ
の
際
は
,
重
根
喜
ー
に
よ
り
採
取
さ
れ
た
も
の
で
,
ア
ァ
・
ラ
イ
ト
眠
が
と
も
な
わ
れ
て
い
る
。
州
最
近
の
「
定
山
渓
図
幅
」
で
,
石
英
斑
岩
が
訓
縫
期
。
末
期
に
遜
入
し
た
こ
と
が
報
告
さ
れ
,
ま
た,
I登
別
温
泉
図
幅
」
で
は
,
蔭
む
津
鉱
山
附
近
で
,
閃
緑
岩
が
緑
色
凝
茨
岩
を
貫
い
て
い
る
こ
と
が
報
告
さ
れ
て
い
る
。
し
た
が
っ
て
,
本
岩
も
こ
れ
ら
と
構
造
拍
に
み
て
,
な
ん
ら
か
関
係
を
も
つ
も
の
で
は
な
い
か
と
の
疑
い
も
も
た
れ
て
い
た
の
で
あ
る
が
,
筆
者
は
,
岩
質
な
ら
び
に
蓮
扶
か
ら
み
て
,
ま
っ
た
〈
別
な
も
の
と
考
え
て
い
る
。
な
お
,
以
前
に
驚
藤
し
た
と
き
は
,
先
第
3記
の
も
Dと
し
て
,
こ
の
地
域
の
基
盤
土
考
え
て
い
た
。
荷
藤
正
堆
(
未
刊
行
)
10 万
分
の
l 樟
前
図
幅
,
北
海
道
工
業
試
験
場
土
居
繁
堆
(
1
953 年
,
昭
和
28 年) 5万
分
の
l 定
山
渓
図
幅
説
明
書
,
北
海
道
開
発
庁
祷
藤
昌
之
・
小
山
内
照
・
酒
臼
純
俊
(1953 年
,
昭
和
28 年) 5万
分
の
明
書
,
北
海
道
地
下
資
源
調
査
所
杉
本
良
也
(1954 年
,
昭
和
29 年
〉
蔭
の
津
鉱
山
鉱
床
調
査
報
告
,
北
海
道
地
下
資
源
調
査
報
告,
No. 1
2
-
40 ー
D
lH 佳
が
調
査
l
登
別
温
泉
図
幅
説
花尚岩の節理系は,ある傾向性がみとめられる。すなわち,三階滝附近か
らトンネル新大滝駅側入口附近までは, N20° ,...., 60oW ・ 40° ,....,90 NE の節理
o
がいちば、んよく発達し,
トンネル新大滝駅側入口附近から北西方へは,とれ
と対称的に N20° ,...., 60oE ・ 70 N\V の釘i 理がいちば、んよく発達しで、いる。そ
o
して,とれに全般にわたって , E-W系の弱い節理がともなわれている。
岩質:
ふつう,いくぶん緑色をおびた閃結岩の外観で,顕晶質・堅碩である。肉眼
的に石英・長石類、・鉄苦土鉱物などが,よく識別され,とくに豆長石は,桃色をおび
ていることがある。ところによっては,緑泥石化作用・珪化作用・絹雲母化作用など
をうけている。三階滝附近むものは,石英・綜泥石・方解石などの細眠に切られてい
る。この岩体の周辺部は,石英安山岩質から石英斑岩質の岩相をしめしている。な
お,本所佐藤蹟技師 c 分析によれば, Si02 は, 67.12% である。
鏡下の観察:
完品質等粒扶構造をなしているが,ところによって,その粒度はいちじ
るしくちがい,また,鉱物組合せもちがっている。
主成分鉱物一長石(斜長石ラ正長石»石英〉角閃石〉黒雲母
三階滝附近では,このほかに,透輝石がみられる。
副成分鉱物一燐友石・磁鉄鉱・ジルコン・柘:楠石・チタナイト
2次鉱物一緑泥石・綜策石・方解石・電気石
構造一大きくみて,宇自形または他形心斜長石・豆長石をうずめるように他形の石
英があれところによっては,この石英が斜長石に入りこんで,とくゅうの連品,い
わゆるミルメカイト構造をなしている。政璃は,まったくみられない白石英は,新鮮
で,不規則な割目が発達し,液体包表物をふくんでいるが,ほかの鉱物をふくんでい
ることは少ない。剥長石は,径数mm ぐらいの宇自形または他形の結晶で,アルバイト
双晶・緊片双晶・累帯構造などがよくみられ,時にペリクリン双品もみられる。成分
は, An30 ぐらいである。また,不規則な割目にそって,
2~史的に方解石や線簾石
が生成している o 正長石は,他形が多く,単品またはカルルスパッド双品をなしてい
る。黍J長石よりも分解が準み,いくぶん濁っていることが多L 、。角閃石は,
O.65mm
x1.30mm ぐらいの宇目形または他形の結晶で , X/= 淡綜色 , Y/= 緑色 , Z/= 濃緑色
の強い多色性をしめしている。よく燐友石を包哀し,周辺部から綜混石化 L ,また,
割目・男開にそって,方解石・献策石などがみられる。黒雲母は,
ぐらいの宇自形または他形の結晶で
,
X/= 黄色,
O.12mmxO.2mm
Yノ・ Z/= 暗褐色いちじるしく強い
多色性喜一しめしている。周辺部には,黒色の鉄質物がともなわれ,そこから静泥石に
かわっているものも多し、。包哀物としては,燐友石がみられる。
透輝石は,
O.
4
mm
X O . 9 7 m mく ち い の 宇 自 形 ま た は 他 形 の 結 晶 で , 無 色 か ら き わ め て 淡 い 静 色 で , 双 品
がよくみられ,弱い静沼石化がみられる口電気石は,ひじように強い多色性があり,
淡褐緑色から濃草色にかわる。
- 4
1-
E
新第・ 3 来日火山岩類
プロ区ライト 1熔岩 (Ppl) ・ (Pp~)
A
もっとも広く分;市-ずるもので,その産
との地域の新第 3 紀火山岩として,
状から,つぎの 2 つにわけられる。
(
1
) 美笛層の最下部に熔岩流として発達するもの。……… (PPt)
(
2
) 美
笛
層
の
最
上
部
に
熔
岩
涜
と
し
て
発
達
す
る
も
の
と
の
O ……… (Pp2)
2 つ
の
プ
ロ
ピ
ラ
イ
ト
熔
岩
は
,
岩
質
的
に
も
は
っ
き
り
と
ち
が
っ
て
い
て
,
そ
の
ち
が
い
に
つ
い
て
は
,
第
5章
で
,
す
で
に
の
ぺ
た
2
.
t
;
り
で
あ
る
が
,
と
と
に
,
ふ
た
?
と
び
、
要
約
す
る
と
,
つ
ぎ
の
表
の
と
ゐ
り
で
あ
る
。
9
第
岩
原
プロピライ
普通輝石安
・ 通 岩 る
、J
岩 並 日 山 礼
武 英 安 ら
玄 石 石 み
n
r
pfに
含 輝J I U
An40 、 6::1
外
観
I 広域にわた!暗緑色・慨・闘で
あるが,部分によって
|ってうけて l 紫褐色,黄緑色 ξ なり,
これらの色がまだら朕
l いる o
強
:J~o
l
l 紫蘇輝石普
はる。耕長石の斑晶
の目立つ部分が多い。
閃緑岩上うの外観をも
分
布
地
域
(千才鉱山附近
御薗附近
|オコタンベ湖町
近
ブ
レ
ナ
イ
坑
附
近
つ部分がある。
i 集塊質の部分が多い。
|局制にい i 縁色から緑黒色・慨・(千才鉱山附近
ちじるしく|顕であるが,くPpl) \豊明 Ij J:1*
i 通輝石安山
1 岩
くPP:l) II玄武岩質安
II 山岩・含石
A
n
;
;
;
;
!英紫蘇輝石
lly--
弱い部分が i よりも黒色味が強い。
I 中山鉱山附近
ある口
I 喜茂別鉱山附近
|輝石の斑晶が目立つo
弱。
|普通輝石安
l 山岩もみら I
\れる。
l
l 線石 l ト化作用 VI
l ていど
i
ιL
f
2百
山岩
表
l ベツ川上流
i 金毘の津上流
/1
とのプロピライト熔岩は,鉱床ともっとも関係の深いもので,金属をふく
む鉱液に先立って,硫化アルカリや炭酸 Y ルカリに富む多量の熱ポ液によ
v, 広域にわたって緑泥石化作用・炭酸塩化作用・少量の黄鉄鉱鉱染などの変
質作用,すなわち,いわゆるプロピライト化作用をうけている。さらに鉱床
-
42 ー
附近では,珪化作用・粘士化作用ぐ絹雲母化作用・カオリン化作用など)・
黄鉄鉱イヒ作用友どをうけている。
との変質過程を顕微鏡下で観察する去,構造的には,
~-f:石基がf在品より
も先に変質している。石基の有色鉱物は,緑泥石化 L ,持長石は,方解石化.
絹雲母化し,士た,緑泥石によって,交代されるとともある。改璃は,脱攻璃
作用によって,細粒の石英 ttL-£, きかえられているものが多い。とのよラな;段
物の交代にとも伝って,ジンアイ状物質の生成もみられ ~o 斑品は,紫蘇輝
石→普通輝石→斜長石のIf買に変質し‘ている。全えの 2 つは,緑泥石イとし,斜
長石は,ソーシユライト化・曹長石化・方解石化・紹雲母化(あるいはカオ
リンイヒ〉・緑泥石化などをうけ‘ているが,いちヒるしい珪化作用をうけると,
とれらのすぺての鉱物は,全ったく細粒の石英 t亡命きかえられ,とれに少量
の絹雲母(あるいはカオリン)をともなう岩石にだってしまう。
B
石英組面岩岩脈(斜長石英組面岩)
との岩肪くは,
C
L
p
)
f才
鉱
山
附
近
や
御
園
附
近
に
よ
く
み
ら
れ
る
も
の
で
,
千
才
層
群
の
下
部
の
プ
ロ
ピ
ラ
イ
ト
熔
岩
(Ppl)
を
貫
く
も
の
と
,
美
笛
川
緑
色
凝
茨
岩
層
を
貫
く
も
の
と
が
あ
る
。
止
も
に
貫
入
の
方
向
は
,
そ
の
地
裁
の
地
質
構
造
に
支
配
さ
れ
て
い
る
よ
う
で
あ
る
。
(
1
) 千
才
鉱
山
附
近
の
岩
除
と
の
岩
腕
く
は
,
美
笛
川
緑
色
凝
友
岩
層
を
貫
く
も
の
で
,
千
才
鉱
山
福
神
坑
・
黄
金
沢
坑
附
近
に
あ
る
。
岩
質
:
白
色
・
激
密
・
堅
硬
な
岩
石
で
,
径
数
ネ
パ
ダ
、
イ
ト
買
の
も
の
で
あ
る
。
鏡
下
の
観
察
:
m
m
m
m
-
5
m
m
ぐ
ら
い
の
石
英
の
斑
晶
の
み
ら
れ
る
い
〈
ぶ
ん
黄
鉄
鉱
の
鉱
染
も
み
ら
れ
る
。
斑
品
と
し
て
,
石
英
と
斜
長
石
が
み
ら
れ
,
斑
晶
の
石
英
は
,
丸
味
を
お
び
た
径
数
の
も
の
が
多
い
。
斑
品
の
奈
!
長
石
は
,
他
形
を
な
し
,
曹
長
石
化
し
て
い
る
も
の
が
多
い
。
鉄
苦
土
鉱
物
は
,
分
解
し
て
し
ま
っ
て
,
ほ
土
ん
ど
み
あ
た
ら
な
い
。
石
基
は
,
披
璃
質
の
も
の
で
あ
る
が
,
珪
化
作
用
に
よ
っ
て
,
石
英
の
細
粒
に
お
き
か
え
ら
れ
,
そ
の
間
に
は
,
徴
細
な
絹
雲
母
も
わ
ず
か
に
み
ら
れ
る
。
(
2
) 御
園
鉱
山
附
近
の
岩
脈
と
の
岩
肪
~l 土
,
千
才
層
群
下
部
の
プ
ロ
ピ
ラ
イ
ト
173 岩 (PpI)
- 43-
を
貫
く
も
の
で
あ
ろ
。
岩質:
白色・殻密・堅硬な岩石で,径数mm ぐらいの石英の斑品がみられる。黄鉄鉱
の鉱染もみられる。
鏡下の観察:
斑晶として,石英と到長石がみられ,斑品の石英は,径数mm の複6方主主
の自形をしめすものが多い。斑品の奈俣石は,その外形を残して,絹雲母化している
もりが多い。鉄苦土鉱物は,まったくみられなし、。石基は,珪化カ司郎、ため,細粒。
石英によつでおきかえられている。
(①
オロウヱンシリベツ JII 上涜の岩脈
との岩間くは,美笛川緑色凝友岩層を貫くものであ之。
岩質:
淡黄静色・殻密・堅碩な岩石で,径数 mm の石英カ?故点している。
鏡下の観察:
石英の斑晶は,まえの 2 つのもの上りも少ない。斑品の斜長石は,ソー
シユライト化・絹雲母化していて,斑晶の鉄苦土鉱物は,ほとんど緑泥イじしている。
石基は,細粒の石英によって,おきかえられているものが多い。
C 徳龍熔岩(含石英玄武岩質安山岩) (
T
l
a
)
と
の
熔
岩
は
,
徳
竜
拡
山
附
近
を
模
式
てい<s
J也
と
し
て
発
達
1/ , そ
の
鉱
床
の
母
岩
を
な
し
o 花
局
閃
緑
岩
と
の
直
接
の
関
係
は
,
わ
か
ら
友
い
が
,
見
掛
上
は
,
花
両
閃
緑
岩
を
会
去
っ
て
い
る
よ
う
で
あ
る
。
岩
質
:
き
わ
め
て
,
と
く
ち
ょ
う
的
な
も
の
で
,
黒
色
の
散
密
・
堅
硬
な
石
基
に
,
径
5mm-Icm
ぐ
ら
い
の
耕
民
石
と
石
英
の
斑
晶
が
目
立
つ
岩
石
で
あ
る
。
鉱
化
作
用
を
う
け
た
も
の
は
,
緑
友
色
に
か
わ
っ
て
い
る
。
鏡
下
の
観
察
:
斑
品
と
し
て
,
つ
ぎ
む
鉱
物
が
み
ら
れ
る
。
斜
長
石
〉
石
英
〉
紫
蘇
輝
石
〉
普
通
輝
石
O.81mmx1. 62mm くちいの宇自形の結晶をなすものが多いが,時に
斑
品
の
烈
長
石
は
,
径O.5cm-Icm
に達するものもある。アルバイト双晶・衰片双品・呆結構造などが,
わずかにみられ,成分は,
An60 で店主る。斑品の石英はひじように新鮮ニで,融蝕形を
しめすものが多く,大きい不規則な割目が発達している。斑品の紫蘇輝石は,
XO.73mm
cD目形または宇自形の結晶で,
O.32mm
γ= 淡褐色 , 2 / = 淡緑色の多色性をしめし
ている。このほかに,まれに,普通輝石がみられる。
石基は,おもに
O. 04mmx0• I6mm ぐらいの短加拭穀畏石 (An55) とその間をうずめ
る輝石の徴品からなっていて,インタ【サ{タ 71--構造をしめしている。このほか,少
量の瑛璃や,径O.OImm以下白磁鉄鉱の散点がみられる o そして, 2次的に静氾石が
生戒している。鉱化作用をうけている E ころは,とくにこの緑泥石化が目立ってい
る。
D
石英安山岩岩服 (Dc)
との岩脈は,徳竜熔岩を貫くものであって,徳竜鉱山附近にみられる。
-
44 ー
岩質:
淡黄緑色。綾密・堅硬な岩石で,径 5mm くちい D 石英の斑晶をふくんでい
る。
鏡下の観察:
斑品の石英は,融蝕形をなしている。斑品。斜長石は,絹雲母化してい
るものが多いが,また,来片双晶・累帯構造などもみられる。斑品の鉄苦土鉱物は,
まった〈緑泥石化して,不規則な形で散在している。石基は,おもに政璃からなる。
E 漁岳基底熔岩(普通輝石紫蘇輝石安山岩) (
l
.
Qa)
との熔岩は,
7魚岳の基底をなすもの寸,漁岳:溶岩によって;t-;:Jなわれ,オコ
グンペ湖熔岩をJ:?;;Jなっている。その岩質と変質の状態からは,訓託期のもの
と推定♂れる。
岩
質:
紘腎色の散密・堅碩な岩石で,わずかに緑泥石化作用や黄鉄鉱化作用をうけ
ている。局部的に,幅
鏡下の観察:
1 em ぐらいの方解石昧および石英の細肱が発注している。
斑晶一剥長石〉紫蘇輝石〉普通輝石
到長石は,いくぶん曹長石化
L ,成分は,
An55
である。輝石類は,男開あるいはそ
の周辺部から緑泥石化しているものが多い。
石基一おもに剥長石と輝石類の徴晶からなり,そのほか,少量の政璃・磁鉄鉱なども
みられ,流理をもち,ハイアロピリティッグ構造をなしている。
F 喜茂別川熔岩(普通輝石紫蘇輝石安山岩) (Kね)
との熔岩は,との地域の北部に分市寸るもので,喜茂別川の峡谷にそって
各会長
模式的;こ発達し,北に隣接ーする「定山渓図幅 J につづく。下位は,千才層群
上部のプロピライト熔岩 (Pp~) を;t- ,j;')い,上位は,無名山熔岩によって,
不整合;こな止われている。
岩質:
陪緑色の敵密な岩石である。柱朕部理が発達し,ところによっては,温泉作
用をうけて粘土化している。
鏡下の観察:
斑品一斜度石〉紫蘇輝石宇普通輝石
持長石は,柱拭結品をなし,いくぶん分解しているが,累帯構造も見られる。輝石類
は,お方お上び単奈}の 2 つの輝石がみられ,静泥石化しているものもみられる口
持猪木幸男・王寺光男( 1954年,昭和29 年刊行の予定)北海道恵庭・千才岡鉱山附近
の地質,地調月時,
Vol.5
この中では,漁岳前期熔岩とされている。
怜
土
居
援
堆
:
前Lli
この中では,黒根内期の普通輝石紫蘇輝石安山岩とされている。
持~;~~
土
居
詫
堆
:
前
出
- 45-
石基一流理をもち,ハイアロピリティック構造をなしている。おもに短加駅斜畏石と
粒吠の輝石類からなり,その問を披璃がうずめて,そのほか,磁鉄鉱も散在してい
る。また, 2ヲ史的に綜泥石の生成もみられる。
E
第純益火山岩類
+十
A 本郷熔岩(含石英紫蘇輝石普通輝石安山岩)
C
C
L
a
t
)
と
の
熔
岩
は
,
南
に
隣
接
す
る
「
徳
舜
瞥
図
幅
」
か
ら
つ
づ
い
て
,
と
の
地
域
の
新
大
滝
駅
北
西
方
の
熔
岩
台
地
者
三
構
成
し
て
い
る
も
の
で
あ
る
。
下
位
は
,
金
山
沢
』
溶
岩
・
プ
ロ
ピ
ラ
イ
ト
熔
岩
ぐ
Ppl)
・
花
筒
閃
緑
岩
・
喜
茂
別
泥
熔
岩
友
ど
を
不
整
合
{
こ
;
:
t
-
上
位
は
,
支
務
泥
;
除
岩
に
治
:t~い,
Jな
わ
れ
て
い
る
。
ま
た
,
徳
坪
瞥
粘
土
層
に
傑
と
し
て
,
た
く
さ
ん
ふ
く
ま
れ
て
い
る
。
し
た
が
っ
て
,
下
部
洪
積
世
の
火
山
活
動
と
考
え
ら
れ
る
。
岩
質
:
黒
色
・
暗
友
色
か
ら
青
友
色
の
堅
碩
な
岩
石
で
,
と
こ
ろ
に
よ
っ
て
,
鉱
物
組
合
ぜ
と
構
浩
が
い
ち
じ
る
し
く
ち
が
っ
て
い
る
D
す
な
わ
ち
,
で
は
,
斜
長
石
む
大
型
の
結
晶
が
み
ら
れ
,
608m
823.3m
波
璃
費
の
構
造
と
な
る
。
ま
た
,
い
る
。
ま
た
,
流
理
構
造
<
2
)
842.7m
山
頂
上
附
近
な
ら
び
に
御
困
鉱
山
附
近
山
頂
上
附
近
で
は
,
石
英
白
斑
品
が
み
ら
れ
,
山
頂
上
附
近
で
、
は
,
オ
フ
イ
テ
ィ
ッ
ク
構
造
を
な
し
て
5晶
、
と
こ
ろ
や
多
孔
質
の
と
こ
ろ
も
あ
る
。
鏡
下
の
観
察
:
斑
晶
一
斜
長
石
〉
紫
蘇
輝
石
全
普
通
輝
石
〉
石
英
宗
手
長
石
は
,
ふ
つ
う
,
径
lmm
ぐ
ら
い
の
宇
自
形
の
結
晶
が
多
く
,
時
に
径
5mml
あ
る
。
わ
り
あ
い
新
鮮
で
,
ア
ル
バ
イ
ト
双
品
・
豪
片
双
晶
・
累
帯
構
造
・
カ
ど
が
み
ら
れ
る
。
成
分
は
,
石
英
は
,
径
石
基
は
,
An70
O.5mm-l.05mm
こ
濯
す
る
も
Dも
JL- 7L- ス
パ
ド
双
晶
な
で
あ
る
。
輝
石
類
は
,
径
lmm
ぐ
ら
い
の
宇
自
形
結
品
が
多
い
。
の
丸
昧
を
お
び
た
も
の
が
多
い
。
~
皮
璃
・
斜
長
石
・
石
英
・
輝
石
類
・
磁
鉄
鉱
・
燐
衣
石
な
ど
か
ら
な
っ
て
,
ハ
イ
ア
ロ
ピ
リ
テ
ィ
ッ
ク
構
造
を
な
し
て
い
る
が
,
ま
た
,
部
分
的
に
ピ
ロ
タ
キ
シ
イ
テ
ィ
ッ
ク
構
造
・
オ
フ
イ
テ
ィ
ッ
ク
構
浩
・
改
璃
質
構
造
な
ど
も
み
ら
れ
る
。
~~-桂
B ホロホロ山熔岩(普通輝石紫蘇石輝安山岩) (La~)
-汗併
との t容:岩は,南に隣侵する「徳舜瞥図幅」のホロホロ山去よび、徳舜瞥山を
構成しているもので,この図幅地域の南部に,その 1 部が発達している。
との火山は,地形的には,放射谷が山体に刻まれてはいるが,わりあい
本太田良平( 1954年,昭和 29年刊行の予定) 5万分の l
徳舜瞥図幅説明書,工業技術
院地質調査所
この中では,この熔岩を駒別熔岩 F 上び,黒根内期の末期のものと考えている。
時太田良平:
前出
この中では,ホロホロ火山噴出物止して,
-
46 ー
3 つの熔岩にわけられている。
ゆ~い傾斜の流出面が遠く裾野をつくり,まセ,山頂附近に,
3 つ i乃爆裂火
口らし ω ものがみられとととたど,よく火山地形を保存している。とのよう
な火山地形と,褐鉄鉱床を怪胎する高位攻丘 fIt 積物の中に,との熔岩が傑と
して,だくさんふくまれているとと,また,喜茂別泥幣岩の上に不整合にく
るととたどから,下部洪積世り火山活動によって生成したものと考えられる
のである c
岩
質:
徳舜瞥山頂上附近では,葉片駅間理がよく発達し,青茨色の激密・堅硬な岩
石であるが,ホロホロ山頂上附近および徳拝瞥山山腹のものは,青友色や暗友色また
は黒色の粗粒の岩石となる。こ D 熔岩の末端は,波璃質となって,弱い流理構造をも
ってくる。
また,下部は,赤褐色・粗緊で,集均質主なる。
鏡下の観察:
斑晶一斜長石〉紫蘇輝石〉普通輝石
O.65rnmxI.38mm-Immx
斜長石は,
数mm の
宇
自
形
ま
た
は
白
可
去
の
結
晶
で
,
ア
ル
バ
イ
ト双晶・豪片双晶・累帯構造などがよくみられる口成分は,
O.24mmxO.65mm-O.4mmxI
は,
Yノ=淡褐色,
XO.97mm
An60
.4 6mm
の宇自形結晶が多く
Zノ=静色の多色性がみられる。普通輝石は,
の宇自形結晶が多<,
Xノ=淡総色
で
あ
る
。
紫
蘇
輝
石
,
, Y/= 淡褐色,
Zノ=淡静色。ひじように
弱い多色性がみられる。
石基一ふつう,ハイアロピリティック構造をなしているが,また,ピロタキシイテ
ィック構造もみられる。おもに短加朕の斜長石と輝石類の徴品からなり,この間を球
璃がうずめている。このほか,磁鉄鉱カ竜丸点している。
ホロホロ山頂上附近のものは,徳舜瞥山頂上附近のものにくらべて,成璃賀で,紫
蘇輝石が少なくなって,普通輝石が多くなっている口また,ま斗長石の累帯構造が,あ
まりみられない。
C 竹山 1熔岩(含撤境石紫蘇輝石普通輝石安山岩) (
L
a
'
¥
)
と
の
;
除
岩
は
,
西
に
隣
接
す
る
「
官
寿
都
図
幅
」
の
竹
山
を
構
成
し
て
い
る
も
の
で
,
と
の
地
域
の
南
西
部
l亡
,
そ
の
1部
が
わ
や
か
に
み
ら
れ
る
。
ゆ
る
い
聞
説
。
平
坦
な
涜
出
面
を
残
し
て
い
て
,
あ
き
ら
か
に
金
山
沢
熔
岩
を
不
整
合
に
;
;
t
.
;
J
な
っ
て
い
る
。
岩
特
質
:
日
高
準
青
友
色
か
ら
陪
茨
色
の
殻
密
・
堅
硬
な
岩
石
で
,
耕
民
石
と
輝
石
が
よ
く
識
別
さ
れ
,
と
(1950
年
,
昭
和
25 年
〕
洞
爺
湖
東
部
の
地
質
,
北
大
,
理
,
地
鉱
卒
論
こ
の
中
で
は
,
こ
の
熔
岩
を
,
鮮
新
世
~
洪
積
期
初
期
の
も
の
と
考
え
て
い
る
。
梢
昭
和
29 年
度
調
査
予
定
。
-
X/= 淡赤褐色,
O.24mmxO.49mm-O.5mm
47 ー
くに翻長石には,径 lem に淫するも勾もある。
鏡下の観察:
斑晶一斜長石〉普通輝石・.紫蘇輝石〉撒檀石
宗寺長石は,ひじようにた〈さんあり,ふつう,長径 lmm くちいの日形または宇目形
の結晶であるが,長径 1 em に達するものもある。アルバイト双晶・呆帯構造などがよ
くみられ,輝石・磁鉄鉱などを包衰している。成分は,曹友長石に属している。
輝石類は,長径 lmm ぐらいの宇目形または自形の結晶をなしていお。撒撹石は,
宇目形または他形の結晶で,周辺部からイデイングサイト化しているも D が多い。
石翠ーハイアロピリティック構造をなし,おもに短加朕諮長石と輝石類の徴品から
なり,その間を珠璃がうずめているもので,路鉄鉱・燐友石も散在している。捕獲岩
片をしては,玄武岩がみられる。
空沼入津熔岩〈普通普石紫蘇輝石安山岩) (
La4)
D
との, t在
岩
は
,
漁
岳
:-f 七
方
の
昼
沼
入
沢
上
流
の
河
床
に
,
わ
や
か
に
露
出
す
る
も
の
で
,
*
北 l亡隣接ずる「定山渓図幅」に!去く分布しているものである。
下位法,プロピライト熔岩 C P p2) を不整合にゐ拾い,上位は,
l:魚岳熔岩
治よび昼j召岳熔岩に老 jなわれている。
岩
質:
茨静色から暗茨色の岩石で,ところによっては,集塊官になっている。
鏡下の観察:
斑品一斜長石〉紫蘇輝石〉普通輝石
石基一ハイアロピリティック構造をなし,徴細な針吠または短加状の針長石の問予,
ジンアイ状物質および淡静色の披璃がうずめている。この中に,少量の輝石類・磁鉄鉱
なども散点している。
E
空沼岳I賂岩(紫蘇輝石普通輝石安山岩) (
L
a
.
;
)
と
の
熔
岩
は
,
?
魚
岳
の
北
方
に
わ
や
か
に
露
出
す
る
も
の
で
,
北
に
隣
接
す
る
「
定
山
基
幹
渓
図
幅
」
に
広
く
分
布
し
て
い
る
も
の
で
あ
る
プ
ロ
ピ
ラ
イ
ト
;
溶
岩
岩
質
:
c 平
坦
な
流
出
国
を
形
成
し
て
,
下
位
。
(Pp2)
・
昼
沼
入
沢
熔
岩
な
ど
を
不
整
合
l亡
命
去
っ
て
い
る
。
暗
静
色
か
ら
晴
茨
色
の
散
密
・
堅
碩
な
岩
石
で
,
と
こ
ろ
に
よ
っ
て
は
,
集
塊
質
に
な
っ
て
い
る
。
鏡
下
の
観
察
:
斑
晶
一
郭
長
石
〉
紫
蘇
輝
石
普
通
輝
石
石
基
一
流
理
を
も
っ
,
ハ
イ
ア
ロ
ピ
リ
テ
イ
グ
構
造
を
な
し
,
政
璃
の
中
に
,
柱
状
の
奈
i長
石
と
粒
肢
の
輝
石
類
お
よ
び
磁
鉄
鉱
治
子
故
在
し
て
い
る
。
長
土
居
諒
堆
:
前
出
紳
士
居
繁
堆
:
前
出
- 48-
F 無名山熔岩(普通輝石紫蘇輝石安山岩) (laG)
と
の
熔
岩
は
,
と
の
地
域
。
北
西
端
,
喜
茂
別
町
川
上
附
近
rc ,
わ
や
か
に
分
布
す
る
も
の
で
,
平
坦
な
流
出
荷
を
残
し
て
い
る
今+
「定山渓図幅」の標高
c 熔
岩
の
活
動
の
中
心
は
,
769.6mD
山
地
附
近
で
,
下
位
の
プ
ロ
ピ
ラ
イ
ト
熔
岩
喜
茂
別
川
熔
岩
な
ど
を
不
整
合
に
止
命
つ
岩
質:
:fc に
隣
接
す
る
(Pp~)
・
tている。
晴
友
色
か
ら
青
茨
色
,
時
に
淡
褐
色
の
散
密
・
堅
硬
な
岩
石
で
,
流
理
'
揺
遣
が
上
く
発
達
してし、る。
鏡下の観察:
斑
晶
一
斜
長
石
〉
紫
蘇
輝
石
普
通
輝
石
石
基
ー
ハ
イ
ア
ロ
ピ
リ
テ
ィ
ッ
グ
構
造
な
し
て
い
る
。
ほ
と
ん
ど
抜
璃
か
ら
な
り
,
そ
れ
に
ジ
ン
ア
イ
賦
の
物
質
が
と
も
な
わ
れ
て
,
こ
の
中
に
,
剥
長
石
・
輝
石
類
・
磁
鉄
鉱
な
ど
が
散
在
し
て
い
る
。
ま t.:,
珪
化
し
た
石
英
粗
面
岩
の
捕
獲
岩
片
を
,
た
く
さ
ん
と
り
こ
ん
で
し
、
る
。
G 丹鳴山熔岩〈紫蘇輝石普通輝石安山岩) (
L
a
7
)
と
の
幣
岩
は
,
丹
鳴
山
手
yよ
び
フ
レ
岳
を
構
唆
し
て
い
る
も
の
で
,
頂
土
附
を
に
断
患
を
な
し
て
露
出
し
,
ま
だ
,
フ
レ
ナ
イ
J
f
[
と
流
・
美
笛
.
J
lr 上
涜
に
転
石
と
し
て
み
ら
れ
る
。
下
位
は
,
鳴
尾
層
を
不
整
合
に
む
会
っ
て
い
与
。
土
位
の
壮
渓
:
珠
溶
岩
と
の
百
凄
'
0
0
J~ う
,
そ
れ
よ
り
も
古
い
も
心
と
考
え
て
い
vT.0
山内
φ」
係
は
,
わ
か
ら
な
い
が
,
岩
質
か
ら
,
い
ち
;
t
岩
質:
友黒静色のやや粗位な岩石で,外観は漁岳熔岩に,にている。
鏡下の観察: 斑品一斜長石(中性長石~茨曹長石
>)
普通埠石〉紫蘇輝石
石基ーハイアロピリティック構造で,おもに放璃からな
D中
りに
,,
そ斜 長 ー 石 ・ 輝 石
,
f
時
土居繁堆:
前出
この熔岩については,つぎの文献でのべられているが,その時代については,新第 3
紀末期?と考えられているていどである。
藤本明則 (1952 年,昭和 27年)北海泣胆振国千才鉱山の地質並びに鉱床,北海道阜地
質要報,
No.20
猪木幸男・秦光男(
州司持
この熔岩についての大きな問題は,
1954 年,昭和
29 年刊行の予定)
:前出
)仕渓珠熔岩の上にくるか,下にくるかであるが,
現在,この関係は,まだあきらかにされていない。しかし,ここでは,岩質から,
いちおう,壮漢珠熔岩の下位のものと考えたが,今後,充分に究明されなければな
らないと考えている。
ー
の
-
類の徴晶が散在している。
H
漁岳熔岩(普通輝石紫蘇輝石安山岩) (
L
a
l
l
)
と
の
熔
岩
は
,
1魚
岳
注
ら
び
、
に
小
漁
山
を
情
.
唆
す
る
も
の
で
,
北
西
方
に
;
溶
岩
流
・
の
耳
を
建
し
て
い
と
。
南
東
方
は
急
崖
を
な
し
,
そ
の
基
盤
に
は
,
漁
岳
基
底
熔
岩
や
オ
コ
グ
ン
ペ
湖
熔
岩
た
ど
が
み
ら
れ
る
。
全
た
,
豊
平
ロ
ピ
ラ
イ
ト
熔
岩
JII 上
流
で
は
,
と
の
熔
岩
の
下
位
に
,
プ
(Pp~)
が
み
ら
れ
る
。
漁
入
の
沢
で
は
,
と
と
ろ
ど
と
ろ
集
塊
質
に
な
っ
て
い
る
。
岩
質
:
友
青
色
か
ら
静
友
色
で
,
斜
長
石
の
大
き
な
斑
品
が
み
ら
れ
る
粗
髪
な
岩
石
で
あ
る
。
そ
し
て
,
流
理
構
造
が
よ
く
発
注
し
て
い
る
。
鏡
下
の
観
察
:
斑
晶
一
斜
長
石
〉
紫
蘇
輝
石
〉
普
通
糧
石
斜
長
石
は
,
ふ
つ
う
,
融
蝕
形
を
し
め
し
,
双
晶
や
累
帯
構
造
は
,
ほ
と
ん
ど
み
ら
れ
な
い
。
ま
た
,
破
砕
さ
れ
た
形
を
し
め
し
て
い
る
も
の
も
み
ら
れ
る
。
輝
石
類
は
,
普
通
輝
石
お
よ
び
紫
蘇
揮
石
で
,
と
も
に
融
蝕
さ
れ
て
,
磁
鉄
鉱
が
包
裏
さ
れ
て
い
る
。
石
基
一
ハ
イ
ア
ロ
ピ
リ
テ
イ
ツ
グ
構
造
ま
た
は
ピ
ロ
タ
キ
シ
イ
テ
ィ
ッ
グ
構
造
で
,
徴
細
な
針
挟
ま
た
は
短
加
扶
の
斜
長
石
の
間
を
,
ジ
ン
ア
イ
吠
の
物
質
を
と
も
な
っ
た
暗
褐
色
の
波
璃
が
う
ず
め
て
い
て
,
少
量
の
輝
石
類
・
磁
鉄
鉱
な
ど
も
散
在
し
て
い
る
。
I
批渓珠熔ぜ(破璃質含石英紫蘇輝石安山岩) (
S
I
a
)
こ
の
熔
岩
は
,
と
の
よ
也
域
の
中
央
部
に
広
く
分
市
す
る
も
の
で
,
石
狩
・
胆
振
両
支
庁
境
界
山
地
で
は
,
標
高
900m
の
と
と
ろ
に
も
露
恒
し
て
い
る
が
,
西
方
に
だ
ん
だ
ん
と
高
度
を
減
じ
て
,
御
園
附
近
で
は
,
標
高
300m
と
な
る
支
0
i
カ
ル
デ
ラ
を
中
心
と
す
る
火
山
活
動
に
よ
っ
て
,
も
た
ら
さ
れ
た
も
の
と
考
c
こ
の
よ
弓
な
分
市
か
ら
み
て
,
1え
ら
れ
る
。
と
の
;
溶
岩
は
,
支
勿
泥
;
溶
岩
と
訟
な
じ
よ
う
な
平
坦
な
流
出
面
を
形
域
し
ご
の
て
,
見
掛
上
は
,
支
初
泥
;
除
岩
の
下
位
に
あ
る
。
-)C寺舎
と
の
熔
岩
の
下
部
に
は
,
数
枚
の
火
山
友
や
砂
磯
の
薄
層
が
介
在
さ
れ
て
い
る
と
こ
る
持
こ
の
熔
岩
は
,
重
樫
喜
一
・
藤
本
明
則
に
上
っ
て
,
紫
蘇
輝
石
安
山
岩
熔
岩
と
よ
ば
れ
,
猪
木
幸
男
・
秦
光
男
に
よ
っ
て
,
流
拭
珠
璃
質
安
山
岩
と
よ
ほ
れ
て
い
た
も
の
で
,
新
第
3紀
末
期
~
洪
説
明
初
期
の
も
の
と
し
て
,
は
っ
き
り
し
た
時
代
が
わ
か
ら
な
か
っ
た
が
,
筆
者
の
調
査
で
は
,
こ
の
熔
岩
が
,
徳
舜
瞥
粘
土
麿
・
双
葉
火
山
噴
出
物
な
ど
を
お
お
っ
て
い
る
の
が
翻
奈
さ
れ
た
の
で
,
下
部
洪
積
世
の
上
部
の
も
の
と
考
え
た
。
現
在
,
支
筑
泥
熔
岩
と
の
直
接
の
関
係
は
ま
だ
み
ら
れ
て
い
な
い
。
-
50 ー
第 11 図
推漢珠熔岩の下部の扶態
(長流川上流)
ν'
ν
ν
v
v
V
v
°O
0
ν
,
a
ハ
v
ν
ν-
レ
レ
v
CD <l
,-
o
心
。
-
V<)
ν
v
vυ
レ<:>
l,..
とのような分布と岩質は,支勿泥熔岩
となんらかの関係をもつようた疑問をい
レ
む
v
もみられる。
レ
0
レ
v v
0
(
)
ν
c
レ
だかせるもので,今後の精査によって,
レ
C
0
0
.
.
.
.
.
V
C
/
\
ν
G
レG
円。レ.-、 v ハ
支勿アノレデラを中心とする火山活動にお‘
F
ν
けるとの tt~ 岩の d富義を究明するととは,
ひじように興味ある問題と考えている O
岩質:紫褐色から黒色の成璃賀な岩石で,
到長石の斑晶が目立っている。また,いち
A
B
じるしい流理構造が発達していろ。この熔
黒色・椴密な披璃官の部分
岩の下部は,いちじるしい角陳朕をなし,
火山 1足首砂深腎(粘土唐や火山
茨討にもうつりかわる)
プロピライト・石英安山岩・玄武岩・安山
C 黒色・散密な成璃質であるが,
岩・時化岩などが,たくさんとりこまれて
少量心斑晶がみられて,いくぶ
ん角!操駅構造をもっ部分
D
いる。最下部は,黒色紋密白波璃官岩にな
赤褐色で,斜長石の斑晶が目立
第 12 図
ち,いちじるしい角操駅構造を
批渓珠1賂岩と双葉火山噴
出物の関係
くソーケシュオマベツ川上
もっ部分
流の I 支流〉
っている。
この熔岩の正くちょうは,どこでも,改璃
質であって,紫蘇輝石がたくさんふくまれ
ていることと,石英が,千才鉱山附近では,
ほとんどみられないが,その西方にゆくに
したがって,みとめられ,ところによって
は,かなりの量に達ずるということである。
鏡下の観察:
ほとんど球王高からなり,いち
A いちじるしい珪化作用をうけた
じるしい流理構造をなしている。この中
に,少量の剥長石や紫蘇輝石が,斑品として
みとめられる。このほかに,きわめて少量
の普通輝石・石英・磁鉄鉱などもみられる。
アロピライト熔岩 (Pp~)
B 双葉火山噴出物(火山友暦〉
C
質の部分)
D itt渓珠熔岩(赤褐色で,斜長石
の斑晶が目立つ部分〉
これらの鉱物は,半白形または他形の結晶
が多く,斜長石は,いくぶん分解気味であるがp
壮j実珠熔岩(黒色・激密な政璃
アルバイト双品や来片双品・累帯構
造などがよくみられる。成分は, An55 である。石基は,不規則形の無色の珠璃の聞
を,きわめて徴細な汚染された珠璃がうずめている。
- 51-
第 9 草地
史
いままで,かく章でのべたととから,この地;域の地質構成が,現在みられ
るようになった経緯をあるていど推定することができる。
I
新第 3 紀
西南部北海道のほかの地域と止なじように,この地域の基盤も, r いわゆ
品・持長
る古生!長」沿よぴ「深成忠類」からなっているようである。新第 3 紀以前の
長い間の削剥期をへたのち,との基盤岩層の上に直接新弟 3 紀層が堆積し
た。この新第 3 紀層は,広犬た地域にわたる火山砕屑岩の噴出と熔岩 ο 溢流
によって,もたらされたもので,西南部北海道のほかの地域と止なビように
火山活動がきわめて激烈であったことが推察されるのである。しかし,西甫
部北海道のほかの地域とちがう点は,八雲続や濁川噴出物層・瀬棚続[亡対比
される地層左欠除しているととである。
A 千才層群堆積期
日高山脈の位置が地表にあらわれ,北海道を完ー主主に東西 lて 2 分 lj :',このは,
長会長うト
ヨIj 従期といわれているが,との時期に,
ζ の地域は,長い聞の陸地の状議か
ら,新たに地向斜化して,海となった。ことに激しい火山活動が開始され,
まや美笛層の堆積が始まるのであるが,その前半は,基性・中性 ο プロピラ
イトの熔岩 0 溢流によって始まり,しだいに酸性の火山活動にうつり,緑色
凝次岩たどの火山砕屑物や,石英粗面岩・石英安山岩などの;溶岩が盛んに
噴出・溢流された。との火山活動は,連続的に,あまり深くない海底 ε おと
グリン・タフ地域といわれる。
制
時代は未詳であるが,少くもその一部は,ジユラ紀もふくまれていると考えられ
ている。
おもに花笥岩である。
4仲間舟橋三男・橋本誠二(1 951 年,昭和 26年)日高持の地質,民科地団研専報,
民
主堆(1
952 年,昭和
27 年)グリン・タフ地域の問題,新生代の研究,
浅
海 i空
と
考
え
ら
れ
る
。
-
52 ー
No.6
N
o
.1
4
なわれたものらしい。との前半の終りには,ふたたび中性・基性 ο 火山活動
となって,盛んにプロピライトの熔岩を溢流したほか,まえの酸性火山活動
の名残りとして,小規模な石英組商岩の貫入もあった。との後半では,火山
活動は,全えよりもゐとろえてゆき, 'f毎も浅く怠ってゆくのであるが,局部
的にいちとるしい般性の火山活動がやとり,石英安山岩質の火山砕屑物や熔
岩からなる鳴尾層の堆積をみるのである。しかし,との火山活動も,その末
期には,岩脈;伏の貫入の型式をとって,ゐ去ろえてゆき,最後に小規模な中
性の熔岩を流出 L ている。
とのような千才層群堆積期の末期には,地層の変位とともに,多数の断層
たもたらした造構造運動があった。
B 千才層群制剥期
千才層群の堆積のあと,この地域は,陸化 L て,かなり大きな削剥期に入
った。すなわち,八雲精た欠除しているととや,千才層群と白老岳火山口貨同
物や 916.8m 山火山噴出物去の間の構造上のちがい,全た,鉱イヒ作用が千才
層群のみにみられ,あとの 2 つにみられないととなどは,との聞の経緯を物
語っているものである。
C 916.8m 山火山噴出物・白老岳火山噴出物堆積期
との時期には,西南部北海道のほかの地域とゐなじように,ふたたび・激し
い火山活動が.j;~となわれ,紫蘇輝石普通輝石安山岩・普通輝石紫蘇輝石安山
岩・合石英普通輝石紫蘇輝石安山岩なと・の熔岩が溢流するとともに,とれに
ともなって,同質-の集塊岩や集塊質凝茨岩などの火山砕屑物をもたら L てい
る。
D 916.8Dl 山火山噴出物・白老岳火山噴出物削剥期
916.8m 山火山噴出物・白老岳火山 l噴出物の堆積のあと,との地域は陸化
して,幸')j-第 3 粗末全で削剥がつづけられた。すなわち,濁川 i噴出物や瀬棚械
に相当 4- る地層のみられないような,長二期にわたる削剥期間である。と ο 時
期に,たきな造構造運動があって,現在みちれるような地質構造のたいよう
-
53 ー
を決定宇けたらしい。
E
洪積世
洪積世になると,新第 3 紀末に決定やけられたとの地域の地質構造と密接
た関係をもって,きわめて激しの火山活動が止と左われたものと推察され
る。す芯わち,その前半は,石英粗商岩質の火山活動をもワて始全り,いわ
ゆる喜茂別沼熔岩をもたらした。とれについで,いろいろな安山岩類の ω ち
じるしい火山活動が去とり,との地域の北東部および南部などにみられる新
期の火山群を形成した。前半の終りには,支勿カルデラ附近に石英粗面岩買
から石英安山岩貨の火山活動が始まって,双葉火山噴出物や森野火山噴品物
たどをもたらしたが,さらに末期には,火山活動は,ますまナ激しくなり,
広大な分子IT をしめす壮渓珠熔岩の溢流をみた。これにともなって,弱い傾動
転位がみられるのである。その後半には,間歌的た上昇運動によって,段丘
地形の発達がみられるのであるが,とのある時期に多量の支勿泥熔岩の溢流
をみたのである。
E
沖積世
洪積世の末期から沖積世の初期にわたって,との図幅地域外にある有珠山
や羊蹄山などの火山活動が開始され,との地域にも降次があった。この火山
活動は,そり後も止むととなく,座、史時代までもつづいている。 沖積世に入
ってからは,わやかな上昇運動をともな u ながら,現河川にそって氾濫原堆
積物主形成し,現在にやよんでいる。
第 10 章応用地質
との地域は,中新世司!1 縫期の火山活動が激しく止となわれたととろで,い
わゆる東北日本内帯のグリン・グフ地域にふくめられる。したがって,との
地質にとくゅうのいろいろな金居鉱床を怪胎している。いやれも,浅熱7j( 1f'生
-
54 ー
鉱派で,合金銀明石英脈のほか,方鉛鉱ー閃豆鉛鉱ー黄鉄鉱ー石英脈がある。
まえのものとして,千才鉱山・徳竜鉱山などがめり,あとのものとして
ミソノ
御園鉱山がある。とれらのうち,現在稼行されているのは, -=-f 才鉱山だけで
ある。とれらの金嵐鉱床は,この地域の地質構造に支配されて形成されてい
る。したがって,鉱床の形態は,造構造運動によって規定されているととは
あきらかである⑦たとえば,金山沢と流から御園鉱山附近にわたっての地帯
では,
E-W方向に鉱脈および、鉱化帯が延長し,さらに東方にある徳竜鉱山
附近でもやなじ傾向をしめしている(ソーケシユオマベツ川上流・金屋の沢
上流から中山 i鉱山附近にわたっての地帯では, NE-SW方向に鉱化帯が延
長しているち千才鉱山附近では , E-W方向から NE-SW方向に鉱脈と鉱
イと帯が延長するととが多く,オコグンベ湖から北方では , E-\V Ji 向のもの
とたるちそして,とれらの方向は,いす人れも,その地帯の断層の方向と関係
がある。
第 4 紀の鉱床で,もっとも重要なものは,褐鉄鉱床であるむとの褐鉄鉱床
は,との地域の北西部 lてある 916.8m 山とか,との図幅の南に隣接する徳舜
瞥図幅」にあるホロホロ山・徳舜瞥山などの閲析された火山のまわりの丘陵
地にだけ発達がみられる。すなわち, 916.8 山 m のまわりには,日鉄喜茂別
辛子*-x.
鉱山があり,ホロホロ山・徳舜瞥山などのまわりには,伊沢鉱山がある。
とのほか,この地域の有用地下資源、としては,硫黄・耐火粘土・石材など
がある。
I
金銀鉱床
との地;域の金銀鉱床としだは,美笛川の中流に位置する千才鉱山が,代表
的訟ものであ与。このほかに,大滝村三階荷附j互に徳竜拡山があるが,現在
宮、庭鉱山・光竜鉱山など。
日太田良平 (1954年,昭和 29年刊行の予定) 5万分の l
偲舜瞥図幅説明書,工業技術
院地質調査所
持持南に隣接する「徳舜瞥図幅」では,日鉄徳舜瞥鉱山・大滝鉱山・日鉄白老鉱山など
コう;ある。
一日ー
は,稼行されていない。
A
千才鏡山
鉱
区:
胆振国採掘権登録第44号,ほか 10鉱区
胆張国試掘権登録第 4121 号,ほか 15 鉱区
鉱業権者:
千歳鉱山株式会社
(東京都台東区上野樫木町 2 番地〉
位置および交逼
千才郡千才町宇美笛(美‘笛川の中流)にある。鉱山には,札幌市・千才町
苫小牧市左どからパスで支務湖湖畔全でゆき,湖畔から干才鉱山ゆきの定期
般で支勿湖畔をわたり,実笛川の入口に上る。ととから,鉱業所のトラック
長持
で美笛川の渓谷をさかのぼって,鉱山事務所に至る。
鉱床地帯は,標高400m--600m の山地にあって,現在は,福神坑・黄金沢
坑・フレナイ坑の 3 地区にわかれて採掘している。
守持H宇
治草
昭和 8 年に,舞鶴本鑓第 1 露頭が発見されて,犬野Iff澄,ほか 2 名り所有
と在った。昭和 10年には,中島商事株式会社の所有と怠って,操業を始めた。
今:→手掛侍
昭和 11年には,千才鉱山株式会社を創立して,本格的に開発にとりかかり,
つぎの年には,年産金 1 , 000kgの実演をあげた。昭和 13年には , 250t/ 日処理
の青化製錬所の建設にとりかかって,つぎの年に完噴し,天電製錬所へ0送
鉱を中止した。昭和 16年には, 500t/ 日処理の青化製錬所へ止拡張された。
しかし,昭和 18 年には,金山整備によって,製錬所設備の主主部と坑外ノ地設の
大半がとりはらわれ,ほかの鉱山に転用されたコそれとともに,従業員も,
ほとんどが,ほかの鉱山に転出させられ,保坑鉱山として,むもな坑道の保
坑に従事するだけとなったっその後,昭和20年凡なって,坑内取日月にとりか
かり,昭和23年に,上鉱の探掘を始めたっそして,品位,
特
この間は,約 13km で約 1 時間を要する。
制
この聞は,約6km で、約30分間を要する。
判発千歳鉱山資料による。
抑制千歳鉱山株式会社の前身。
州制~~
同年の産金は,
518kg で、あった。
-
56 ー
Au150 200g/t v
",
もの月 60ton ぐらいを臼鉱した。昭和 25年には , nOt/ 円浮遊選~場の建設に
とりかかし昭和26年に,とれを完成した。それとともに,鉱石愉送索道工
事も元了[ノ, 12 月から本格的援業に入った。昭和27年には,鉱山専用軌道を
とじはらって,トラック輸送にかえ,また,フレナイ地区の開発にとりかか
った。昭和J28 年 6 月中旬には,フレナイ坑から珪酸鉱を直送 (240t/ 日)して
いる。
現況
探鉱
大黒本珂・黄金沢本舗の 1 部 ve , 小さな走向断層をともなっていて,また,
支脈には, *m Wf\が多いため,シユリンケージ法を 80% ,細脈掘・特殊充填法・水
平段扶法なとを 20;?b併,司している。採掘の対称となるのは,肱幅 0.15m ぐら
い去、で ο ものである。
選鉱
福神坑 -fIT 金沢坑1"s.どから京道で運搬された粗鉱は,比重選 jy~ を加味じた
単一浮遊選説ょによって処理されているむ選鉱場の処理能力は,月 3 , 000ton
Au126g/t
で,精鉱量は,月 300ton (品位,
収率は, Au90;?£]'
・ Ag680gjt
・ 535%)
で,実
・ Ag85% である。精鉱は,田島製錬所に売;誌ょしている。
生産額
昭和 27 年の精鉱産金量は,
3 , 104.512ton
(品位, Au126 .
l
g
j
t•
Ag487gjt ,
合有量, Au391 , 531g ・ Agl , 512 , 328g) で,昭和 20年に,ふたたび、始めてから
10 , 818. 7
2
4
t
o
n (品位,
昭和 28 年 5 月末までの精道工量は,
753g/t
,
合
有
量
,
Au1 , 359 , 378g·
Au125.65gjt
・ Ag
Ag8 , 041 , 167gJ に達じ亡いる。
従業員
昭和28年 6 月現在, 421名で,そのうち,職員が62 名,鉱員が395名(坑内
150名,坑外209名)である。
地質
との附近の地質は,なもに新第3 紀から第 4 紀にわたる激しい火山活動に
長十歳鉱山資料による。
-
57 ー
よってもたらされた火山岩額と火山砕屑岩類で構!実されていて,その相互の
関係は,つぎの表のようである。
第
時代|暦
I
9
表
序!岩
質|備考
I中 1
1 空|現河床堆積物|砂,除粘土
第卜一一一一ー
4i陀洪町l 支勿泥\熔岩 j
|ば積
fN 位 渓 珠 熔 岩 l 球脚明費蛤含硯紫嬬蘇輝石安山岩
紀 I
1/,
ρ げノ、f
ケ、ワ
l 世(森野火山噴出物含石英普通輝石紫蘇揮石安山
l 岩質停屑物
明白老長集塊岩戸合研普通輝石端信長山
|世(
岩賀集塊岩
第
I 鳴 !γ ンペ湖熔云一一一戸 -11
1
1 中 ITI 尾にエ工ζ 一一一一一
lJl語版鰐32明野」
13
'
0
:I
l l 美|岩
l 唐 I
紀1世1
ロピライト熔 i プロピライト(集塊菅熔岩を佑
I.~---~------
ε もなう〉
一一←
ー l用石英粗面岩岩~
|笛[謡]l l緑色献(鶴襟君:穀欝喜子長
一一→
ー|亙壁墜昼-墨色豆畳一一-
唐 i プロヒ。ライト熔 i プロヒライト(集顧問,
│
岩
[角糠嘆友岩をともなう)↓
錨康
鉱床は,千才層群。緑色凝茨岩・集塊~凝茨岩会よび、プロピライト中に怪
や千歳鉱山の鉱床については,重樫喜一・藤本明則・舟橋三男らによって,くわし〈調
べられているが,これからのべるこ去がらは,これらの人達の調査資料をまとめた
ものである。ここに上詑白人達に心からのお礼を申し上げるしだし、である。
藤本明則( 1952年,昭和 27年)北海道胆振国千歳鉱山の地質並びに鉱床,北海道地
菅要報,
重松喜一:
舟橋三男(1
No.ll
舟
橋
三
男
No.20
千歳鉱山資料ならびに談話に上る。
953 年,昭和
(1952
年
,
昭
和
28 年
〉
鉱
吸
は
ど
う
し
て
で
き
る
か
と
い
う
問
題
、
地
球
科
学
,
27 年
)
鉱
吸
は
ど
う
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う
問
題
,
鉱
床
研
究
会
々
報 No.6
- 58-
胎する浅熱水性の合金銀ー石英IDR である。現在までに,数 10 の鉱脈が発見され
ているが,とれらは,福神・舞鶴・黄金沢・鳴尾・白銀・フレナイ・オコグ
ンの 7 つ D鉱脈群にわかれる。とのうち,舞鶴鉱脈群は,最初に開発されたも
ので,いまでは,ほとんど採掘されてしまっている。現在稼行しているのは,
福神・黄金沢フレナイの 3 つの鉱脈群である。
第 13 図千歳鉱山附近鏡服分布図
(千歳鉱山資料による)
,
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(弘・脈の令市は,美笛川左境として,南部と北部でちがい,福神鉱脈
のほか南部の鉱脈の)t布は,南方に中心をもつような円弧の上に配列
鶴 ・ 黄 金 沢 ・ 鳴 尾 ・ 白 銀 ・ フ レ ナ イ な ど 北 部 の 鉱 脈 群 lて
は,
,北
それとは逆
- 59-
方に中心をもつような円弧の上に配列している。さらに北部のオコタン鉱脈
群から北方は,いちように, E-vV方向に配列している。
鉱脈の傾斜は,ふつう,急であって, 60° 以上のぼあいが多く,北部では y
上部が南傾斜で,下部が北傾奈i-となっている。南部では,とれと逆に友つ、ご
いる。
脈幅は, 0.2111--1.5m のは、あいがふつうであって,膨縮がはなはだしく,
走向が東西の時は,派勢がよく,東西からは宇れると,脈幅が減じて,分岐
すと傾向があるわ
鉱脈の構造は,だいたい,大がらな、縞状 Fi前去を註しているが,ほとんど対
称的でえ互い。品位の優秀な部分は,いわゆる「銀黒 J が太く,宍うがいに密接
して発達し,こみ入った構造をしめしている。
7
:
-
と
の
鉱
床
の
で
き
方
に
つ
い
て
は
,
舟
橋
三
男
・
重
松
喜
一
・
藤
本
明
則
ら
に
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っ
て
つ
ぎ
の
よ
う
に
考
え
ら
れ
て
い
る
。
す
な
わ
ち
,
鉱
脈
を
よ
く
観
察
す
る
と
,
多
数
の
細
脈
が
,
た
が
い
に
分
岐
合
体
じ
て
網
の
目
の
よ
う
に
な
っ
て
い
る
。
と
の
よ
う
な
状
態
は
,
単
に
拡
液
が
上
昇
し
て
,
裂
婚
を
う
や
め
た
と
は
考
え
ら
れ
な
く
,
造
構
造
運
動
に
よ
っ
て
,
網
の
目
の
よ
う
に
,
ま
さ
に
,
割
目
が
で
き
る
よ
う
な
状
態
に
,
歪
む
部
分
と
歪
全
な
い
部
分
が
で
き
,
鉱
液
に
よ
る
交
代
珪
化
が
,
と
の
歪
ん
だ
部
分
だ
け
を
え
ら
ん
で
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行
し
,
J} 尽
に
怠
っ
た
と
考
え
ら
れ
て
い
る
。
こ
の
よ
う
な
機
構
で
で
き
た
の
が
,
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才
鉱
山
の
鉱
脈
の
ゐ
も
伝
部
分
で
あ
っ
て
,
と
の
脈
化
の
現
象
の
後
半
は
,
造
;
構
造
運
動
が
,
害l 目
を
聞
く
よ
う
な
状
態
に
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り
,
品
洞
と
た
っ
て
あ
ら
わ
れ
た
。
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裂
や
硫
化
鉱
物
。
濃
集
す
る
。
い
わ
ゆ
る
銀
黒
の
部
分
It ,
脈
の
中
で
,
と
の
よ
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な
位
置
恥
し
め
,
と
の
よ
う
な
、
時
期
に
で
き
た
も
の
と
考
え
ら
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て
い
る
。
舟
橋
三
男
・
重
松
喜
一
・
藤
本
明
則
:
前
出
こ
の
よ
う
な
,
交
代
的
な
現
象
を
舟
橋
三
男
は
,
服
化
と
よ
ん
で
い
る
。
円u
r
o
第 14 図千歳錨山樋紳坑大黒本鎚スケッチ
(-60m坑道西8 階段で重校喜ーがスケッチしたも D である〉
回 1 臼 2 日 3 国 4 図 5. G 囚 7 圏 8
[}] $
回 10 回 11 臼 12 日 13 口 14
l プロピライト~同質凝友岩(珪化・緑泥石化・炭酸塩化・黄鉄鉱化・曹長石化。
2
か〈作用をうけている。 Si0 2 70.....85%)
友緑色~茨黒色粘土(黒色黄鉄鉱徴膿をふくむことがある)
3 友白色~淡友責褐色粘土(おもに絹雲母粘土)
等粒乳白色石英
1
4
5
6
7
8
等粒石英く氷長石をふくむ)
i 中期晶出石英
長柱朕石英を多量にふ〈む石英) Au2......60g/t(現黒が発達する去きは 500...... IO , O
O
O
g
/
t
)
長
柱
吠
石
英
を
主
体
と
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た
石
英
(
ま
れ
に
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長
石
・
紫
石
英
を
ふ
く
む
九
長柱朕石英
)後期品出石英
)
ヲ透明~宇透明縞扶石英
1
0
暗
茨
黒
色
~
鞠
青
黒
色
銀
黒
14
粒
朕
結
晶
質
白
色
石
英
I
I 黄
銅
鉱
の
濃
集
し
た
銀
黒
1
2 閃
亜
錯
鉱
の
濃
集
し
た
摂
黒
1
3 粗
粒
結
晶
費
白
色
~
乳
白
色
石
英
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初
期
品
出
石
英
1
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黒
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一く÷珪強-ヵ一用品則一物をく一あ良一一物銅一水一
脆銀鉱・濃紅銀鉱・淡紅銀鉱・自然金・輝安鉱・駒銅鉱
石英(大部分)・氷長石(部分的〉・方解石・重品石(きわめて
一Fb一一一一一一一一|一一
8
一 k-1
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脈石鉱物:
10
表
- 62-
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嘉一同一同戸龍一位一
←石一英石一英一英一英
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況下一毎日間一阜県一佳一昨一色尚一
迫のふ一にいか←鉱一作'規一鉱鉱ふ一勺位一一鉱黄む一・一一
黄鉄鉱・閃立鉛鉱・方鉛鉱・黄銅主主・輝銀鉱・ポリパサイト・
鉱石鉱物:
Au500""1, 200
少
量
の
方
鉛
鉱
・
黄
銅
鉱
か
ら
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銀
黒
帯
が
,
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と
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高
品
位
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,
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鉱床群一黄金津一舞鶴一鳴尾一一隅由一ブレナ一オコタ
鏑物
60 , 0OOgjt の品位をしめす。肉眼で自然金のみられることは
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位
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弐富鉱部では,
1: 4 であるが, 2
稼行の対称とたっているる金銀の含有比率は,ふつう,
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鉛
鉱
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まれで-ある。ヰなもな鉱脈は,第 10表のよろである。
少量)
2::;た鉱物:
斑銅鉱・輝銅鉱・胆饗・輝安鉱・紅銀鉱
第 15 図
千歳錨山大黒本鑓の鎮物品出聞係
(重松喜ーによる)
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鉱
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4・
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明
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質
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域
に
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た
っ
て
,
緑
泥
石
化
作
用
・
曹
長
石
化
作
用
・
茨
酸
塩
化
作
用
・
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鉱
化
作
用
を
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け
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い
る
が
,
鉱
床
の
附
近
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,
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く
に
珪
化
作
用
・
絹
雲
母
化
作
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強
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,
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て
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多
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て
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,
黄
鉄
鉱
化
作
用
粘
土
化
作
用
(
カ
オ
リ
ン
化
作
用
・
氷
長
石
化
作
用
)
が
強
く
み
ら
れ
る
。
B
徳
龍
鍍
山
鉱
区
:
鉱
業
権
者
:
胆
振
国
試
掘
権
登
録
第
4114
号
,
ほ
か
l 鉱
区
明
星
鉱
業
株
式
会
社
1)
(
紳
戸
市
林
田
区
御
崎
町
!
の
位置および交遁
胆 J辰巳ヨ有珠郡大滝村 t亡あって,胆振線新犬滝駅の北東方約 3kml亡位置し
ている。との間は,
トラック道路がと Jなっている。
活草
大正 11--12年頃,大滝村の中山高儀によって発見され,昭和 5--6年頃,壮
- 63-
瞥村の小野某,ほか 4 名が鉱業樫を設定した。昭和 12年の末 lては,明星鉱業
株式会社が鉱業樫をゆづりうけ,昭和 14年 1 月から本格的に事業にとりかか
った。しかし,昭和 18年の金山整備で休山と友り,現在に至っている。操業
の頃は,機械堀した鉱石をかんだんに手選し,精鉱として犬栄鉱山に売鉱し
ていた。
休山前の生産額*は,。ぎのと者りである。
1
1
第
弐
年
表
組
鉱
量 (t)
鉱
精
I 品位 Au( 副
昭
和
14
年
1
6
8
1
5
昭
和
15
年
1
0
5
1
3
昭
和
16
年
2
0
3
昭
和
17
年
9
0
7
にt)
主E邑
ヨ.
品{立 A
ω 。
1
4
0
1
6
1
3
2
0
0
1
3
5
6
7
5
6
地質
先第 3 紀の it 局閃緑岩や,新第 3 紀の安山岩ゐよび、凝1J(岩・石英安山岩な
どが発達し,それらを第 4 紀の安山岩や泥熔岩が ~jなってやる。鉱床を腔拾
する母岩は,黒色の石基に科長石と石英の大きな斑品をもっ,合石英玄武岩
質安山岩であるが,鉱脈の附近では,緑泥石化作用・珪化作用をうけて,淡
緑色となり,黄鉄鉱もわす市、に鉱染している。
錨床
合金銀ー石英脈で, N700W ・ 80 ---90 NE の走向・傾斜のものが多い。細
o
0
脈がいちとるしく集合,分岐して,綱の目のようになっていて,いわゆる脈
化による鉱脈と考えられるものである。
4なもな鉱脈は,つぎのと#りである。
持北海道鉱業会 (1952年,昭和 27年)北海道の金属鉱業
制坑道が崩壊しているため,坑内観察はできなかった。
掛持北海道鉱業会:
前出
-
64 ー
1
2
第
鉱
名
服
5 em
i
号
鎚
3
0
2
.
0
0
8
1
.5
0
1
5
号
鎚
1
.5
0
1
0
号
鎚
2
.
0
0
1
0
鐙
〉
5適
2
Au(g/t)
1
0
5
0
西
陽
明
品
イ
立
0
.
6
5
2
m
陽
明
(m)
0
.
1
5
f
J
i
l
(65e m 館
〉
2 号
鎚
(
東
平
均
旗
幅
表
J
J
推
定
鉱
量
I20 , OOOton
平均品位
E
Au l
1g
/
t
Ag 23g/t
銅・鉛・亜鉛・硫化鉄鉱床
オロウヱンシリペツ HI 上流k よぴ金山沢上流にみられるが,どれも,小規
模なものである。かつて稼行された鉱山としては,御園鉱山がしられてい
御園鍍山
鉱
区:
鉱業権者:
胆振国採掘権登録第 128 号
北原喜一郎,ほか l
(札幌市南 2 条西 12丁目〉
位置および交逼
有珠郡犬滝村のオロウヱンシリベツ川上流の 1 支流にある。
胆振線御園駅から,オロウエンシリペツ川にそう約 6km の間には,卜ラッ
ク道路がとやって会り,交流にそう約 I.5km の聞には,林内歩道がと沿っ
ている。
:
n
.
~
ロ
長持
喧
目 z
』事正
こ
の
附
近
で
は
,
古
く
か
ら
小
さ
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露
頭
が
発
足
さ
れ
て
い
た
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,
昭
和
長
北
海
道
鉱
業
会
:
掛
北
海
?
道
鉱
業
会
:
17 年
の
末
,
前
出
前
出
官J
/ む
始めて,共徳i鉱山という名で,探堀が Jなとなわれた。第 2 弐陛界大戦中は,
国富製銀所に銅・鉛・盟主儲どを売鉱していたが,イ氏品位鉱処迎のための,
ス
グンフ。式選主主場を建設中に終戦となって,休[1j した。昭和 26年に,現鉱業樫
者の所有となって, 12 月にふたたび始めたが,つぎの年は休山した。昭和26
年,ふたたび
(Pb7% , Zn7%)
上を上向階段法で手堀し, 1 日粗拡 3ton
石は,水洗のあと手選して,細倉鉱業所に売;拡じた
o
は,粗JY;80ton ,精鉱にじて 30toロ (Au
を白主主した。鉱
昭和 26 年 12 月の生産量
1
7.9g/t , Ag80g/t , Pb11
.7%, Zn
e
11.6%) であったという。
質
地
この附近の地質は,ゐもに新第 3 紀のプロピライト・石英安山岩などの熔
岩と,それらを貫く石英粗面岩からなっていて, その上を第 4 紀の安山岩が
会おっている。プロピライトは,部分的に傑買となる。鉱脈は,訟もに石英
粗面岩中に座胎していて,母岩は,いちとるしい珪化作用をうけている。弱
い緑泥石化作用・黄鉄鉱化作用もみられる。
床
鐘
とのほか少量の黄
浅熱水性の合金銀ー方鉛鉱ー閃亜鉛拡-黄鉄鉱司石英gff\で,
銅;鉱・赤鉄鉱・方解石・禄泥石段どもみられる。宕もな鉱脈は,第 13表のよ
うである。
一
γ一
h
一
ω戸
了一
!
一一一鉱一寸
一一一一
長北海道鉱業会:
t002
2
一〉一
6
一幅
下 l
一ぷωおは肌弘
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b 一 J
滝
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3
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位
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8
一一p
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|
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1
3
←一恨の札仏仏
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一一平
1
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60
一傾
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津(
8 8
ヅ
名
向。
床
長一
延。
走
鉱
第
5 , 460
1, 500
2, 000
0.4
前出
-
66 ー
1
6
.
0
1
9
.
0
1, 000
鉱脈の一部は,塊状となり,下部は,銅が増加の傾向にあるといわれてい
る。
E
硫黄鉱床
この地域の硫黄鉱床としては,中山鉱山があるだけであるが,との鉱山附
近には,そのほか,多くの硫黄の徴候がみられる。
中山績山
鉱
区:胆振国採掘権登録第48号
鉱業権者:
千代田興業株式会社,ほか i
ー
(東京都千代田区有楽吋 I !D8
)
位
置
お
よ
び
交
逼
虻
田
郡
喜
茂
別
町
に
あ
っ
て
,
中
山
峠
0南
に
位
置
す
る
。
こ
の
J拡
山
に
は
,
胆
振
線
喜
茂
別
駅
,
ま
た
は
定
山
渓
か
ら
ゆ
く
の
で
あ
る
が
,
喜
茂
別
か
ら
は
約
渓
か
ら
は
;
灼
20km
で、ある口
17km
,
定
山
と
の
間
,
洞
爺
湖
と
定
山
渓
と
を
連
絡
'
ず
る
道
南
パ
ス
が
と
拾
っ
て
い
る
。
活
草
お
よ
び
現
況
昭
和 8年
に
,
倶
知
安
町
の
佐
藤
樫
吉
が
発
見
し
た
と
い
わ
れ
る
。
そ
の
後
,
昭
和
10
年
に
は
,
北
海
道
鉱
業
株
式
会
社
の
所
有
と
な
っ
て
,
~
製
煉
所
な
ど
を
設
け
,
昭
和
か
ら
情
品
を
出
し
た
が
,
そ
の
年
ゅ
う
ち
に
中
止
し
,
昭
和
し
ま
っ
た
。
昭
和
ゐ
と
な
っ
た
。
昭
和
12 年 7 月
に
は
,
休
山
し
て
12 年 9 月
に
は
,
多
木
製
肥
所
が
鉱
業
f奮
を
ゆ
づ
り
う
け
て
,
探
拡
を
26 年
に
,
土
佐
賢
が
と
れ
に
く
わ
わ
り
,
さ
ら
に
探
誌
を
す
す
め
,
昭
和 27 年 11 月
に
は
,
千
代
田
興
業
株
式
会
社
の
所
有
と
な
っ
て
,
現
在
探
鉱
中
で
あ
る
。
現
在
の
従
業
員
は
,
職
員
1 名
,
鉱
員
11 名
で
あ
る
。
地
質
と ο附
近
に
は
,
新
第
3紀
の
プ
ロ
ピ
ラ
イ
ト
;
溶
岩
が
広
く
発
達
し
て
い
る
が
,
鉱
床
の
近
く
色
は
,
カ
オ
リ
ン
化
作
用
・
珪
化
作
用
な
ど
を
強
く
う
け
て
,
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女
色
か
ら
白
色
に
漂
白
さ
れ
て
い
る
。
こ
の
よ
う
な
鉱
化
帯
は
,
北
海
道
鉱
業
会
:
N600E
前
出
川
鉱
山
。
人
の
談
話
に
よ
る
。
相
時
旭
坑
・
新
坑
・
東
坑
の
ほ
か
に
,
新
し
く
紳
明
坑
が
開
坑
さ
れ
て
い
る
。
-
67 ー
の
方
向
性
が
強
い
。
11 年
第 16 図
l硫黄鉱床
中山錨山附近踏査図
京k
2 カオリンイじプロピ
ライト
3 珪化アロピライト
4 プロピライト(紫
蘇輝石普通輝石安
山岩)
。、
<XJ
f
o
100
200
ー1 日8
2
欲的口 1
ー
図 4
錨
床
硫気ガスまたは硫質熱泉がフ。ロピライトを鉱染交代したもので,品位は,
830--35% である。
第 17 図
中山鋸山神明坑坑内園
、,
園岡田囚図回目
o
t
20m
1
0
a
2 強黄鉄鉱鉱染部 (8 7.25%)
硫黄鉱染部
4
珪化プロピライト
6
勇断帯
7
5
3 弱黄鉄鉱鉱染部
フ・ロピライト(紫蘇輝石普通輝石安山岩)
節理糸
W
褐鉄鉱床
との地域の褐鉄鉱床は, 916.8m 山とか,
ホロホロ山・徳舜瞥山などの火
山の裾野に発達していて,喜茂別鉱山・伊沢鉱山などがある。とくに喜茂別
ーの-
鉱山は,枇素をふくむので:有名であった。現在は,いづれも休山中である。
A
喜茂別鍍山(嘗上喜茂別鉱山)
鉱
区:
鉱業権者:
胆振国採掘権登録免43 号
日鉄鉱業株式会社
く東京都千代田区丸の内 2 の 20郵舵ピル内)
位置および交逼
虻田郡喜茂別町字福島にあって,胆振線喜茂別駅から定山渓:国道を東方に
約8kmいったととろにある。
持
活草
明治37年に,土地の人によって発見され,明治40年に,朝倉某が試堀樫を
設定した。大正 5 年には,犬万円 l 叉八郎の所有となって,ボーリングをゐと
たって探鉱した結果,有望な鉱床を発見し,大万川鉱山と称したが,充分な
開発をみるまでには至らなかった。昭和 12年 12 月に,日本製鉄株式会社が
買収し,つぎの年の 4 月から探堀を始めた。昭和 14年 5 月に,日鉄鉱業株式
会社が設立されると,
同社の経営にうつされ,喜茂別ー鉱山間に専用軌道
(6.6kmJ が設けられ,本格的な探堀が始められた。しかし,枇素の含有が
多いため,昭和 17年 11 月に休山とたった。その頃までに,採堀された鉱石は
約30 万 ton で,そのうち 20 万 ton は,室蘭市の日本製鉄株式会社(現富士製鉄)
室蘭製鉄所に送られていた。昭和 19年 3 月には,需要が増大したため,ふた
たび、作業を始めたが,昭和21年 1 月に,また休山した。その後,東京大学宗
宮伶行教授を中心として,鉱石中の枇素をのぞく研究がすすめられていたが,
昭和24年,焼結による脱砥に成功したので,とれを工業化し,焼結J誌の製造
と,これにともなわれる亜硫酸の捕収をするため,昭和26年から焼結工場。
建設にとりかかり,同年 11 月に完成し,操業に入った。しかし,燐結によっ
て脱批を烏こなうと赤字経営になるため,昭和28年 8 月に,ふたたび、休山と
なった。操業じた頃の従業員は,
174 名(職員 16 名,鉱員 158 名)であった。
採掘は,階段式露天堀をやり,剥土は,人力あるいは,プルトーザーで止と
持喜茂別鉱山資料による。
- 70-
•
伝った。
地質
#
との附近の基盤は,リソイダイト質石英粗商岩である。大部分は,珪イむし
て白色粗慈の岩石になったり,赤掲色の級密で堅硬な岩石になったりしてい
る。また,温泉作用で緑色化しているものも多い。とれを~.jなって,プロ
長~~
ピライトの熔岩 (PP2) が発達し,さらにその上を黒松内期の普通輝石紫蘇
長特長特
輝石安山岩・紫蘇輝石普通輝石安山岩などが治者っている。在~,喜茂別川
守F長持7<*
の西の台地には,さらに新しい,第 4 紀初期の普通輝石紫蘇輝石安』山岩が k
J
~ってい与。とれらの安山岩の一部は,温泉作用で白色粘土となり,その中
~ 1'<ι弘己子 '.'j
第 18図喜茂別績で!日;犯人1ぷ
山鴨居場模式地
質柱朕図
tI;令烹ιλ?
leqJd1 ぶ:':0
二d··().C ア :':0',
》ど ::0 ・田・ :0: ム
ミ
1:-'<.:
沈む・ γ
ある。
いままでのぺた火山岩類を高位段丘土佐
積物が不整合に~~っていて,褐鉄鉱床
ミ I()'p:_' ・ ·.0· 町、
は,この下部に fili r-拍されている。そして
河 IO···o~.~:
との上位には,厚さ 2m---5m の支第泥熔
II・
1
・ν :'():.::u
・ 0・
I I ム: :
'
C
).0.~:.
b
l
I·J:マ 2:ρ
日珪化した石英
粗面岩
L
に,黄鉄鉱の徴晶をふくんでいるととが
掲鉄鉱層
Th 高位段丘堆積
岩 j)~.jなっている。
鋸床
鉱床は,珪化したリソイダイト質石英
組面岩 Jなよぴ安山岩の分解物である白色
物〔砂操居 J
粘土を基盤として,その上に沈澱した褐
Tm 安ぎた混熔岩
鉄鉱層で,東西,約420m ,南北,約 120
(火山友賀〕
m の楕円形をなし,厚さは,平均 9.5m
である。
者栄熔岩。
掛
この附近では,アロピライト化作用が弱いため,原岩治紫蘇輝石普通輝石安山岩
であることがはっきりわかる。
制司持
持制*
喜茂別川熔岩。
916.8m山熔岩。
制掛卦無名山熔岩。
- 7
1-
第 19 図喜茂別鏡山鐘床図
く湊秀雄による〉
/
事
Eヨ
和
田
止
、
石
肱
。
6
0
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粘
土
F
ftt た
あ
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理
P怠
均寺ヨ
仲仲愛える亙噌勾電w-
第 2Q 図スコロド石の産扶
(湊秀雄による)
鉱層は,沈澱する;寺の地形に支配され
て,四方に約 10° "", 15° 償訴していて,あ
きらかな層理をしめしている D 鉱石は,
蘇台類または藻類を交代して,ひじよう
に多孔廷となっているものと,かなり機
密訟ものとがある。ともに,色は暗褐色
のものが多く,光沢がわりあいに強い良
好な塊状鉱石であるが,
褐鉄鉱唐
L
3 もっとも枇素の少い部分
S
スコロド石
l スコロド石版
2 褐鉄鉱中に細膿として浸染した
部分
4 石英粗面岩中に浸染した部分
5 褐鉄鉱の~;lJ章、に結晶を生じた部
分
6 褐鉄鉱屠面に浸染した部分
P
I
A
珪
化
し
た
石
英
粗
面
岩
紫蘇輝石普通輝石安山岩
C 粘土暦(安山岩分解物)
Tm 安易泥熔岩(火山茨菅)
1 部には,層面
または褐鉄鉱の割目にそって,黄色粉末
状の:部分をふくむことがある。そ ο 鉱石
の品 -dは. Fe49 54% , As1""'7忽(平
"",
均3%) である。鉱量は確定で600 , OOOton
と計算されている。
との褐鉄鉱中には,枇素が吸着され,
また,単体鉱物(スコロド石〕の形で濃
持喜茂別鉱山資料による。
- 72-
集されている。枇鉱は,褐鉄鉱沈積と同時に浸澱じたものが,その後の地下
水の環流で,ふたたび、抽曲され,裂糠・空際などに濃集した 2 弐的生成物,あ
るいは褐鉄鉱の沈積後に,枇議をふくむ鉱泉が裂婚にそって上昇じて生成 T /
*
たと考えられる脈状あるいは鉱染状のスコロド石で,そのほか,特殊の枇素
接持
鉱物(アルミナスユロド石〉がある。とのように枇素の濃集じた部分は,白
As15--25%
色・帯緑白色をていし,
さらに,喜茂別鉱山より赤川
にも達する。
l にそって,約
1km さ:ふのほ、ると,
J I[岸に小さ
な褐鉄鉱床がある。との鉱床は,プロピライトを基盤とする砂磯層の凹地に
ー
局部的に沈澱したもので,延長約
30m ,幅約 10m の楕円形をなし,厚さは,
1.1m で、ある。との鉱層は,
N65°E
の走向で,
SE に数凌傾斜している。
鉱石は,褐色軟質で,水生植物をたくさんふくむ土状鉱が多い。表土は,
*~汗守十
数 10cm で,きわめ亡薄い。鉱量は,推定約
100toD
くらいの小さなものであ
る。
B
伊濯鏡山
鉱
区:
胆振国試掘権登録第
鉱業権者:
5562 号
伊津辰亮
く胆振固有珠郡伊達町宇山下町
161 の 7)
位置および交逼
有珠郡た滝#,胆振線新大詰駅の東方約
北麓にあって,
長
トラック道路がと
Fe As0 4
Scorodite
葱臭石
藤秀惟
( 1947 年,昭和
・
5km のホロホロ山・徳舜管山。
kっている。
2H2 0
22 年)日本産の
2 , 3 の硫酸塩鉱物について,地質学雑誌,
Vol
.5
3
湊
秀
堆
(1949
年
,
昭
和
24 年
〉
本
邦
産
ス
コ
ロ
ド
石
類
の
研
究
(
主
と
し
て
産
地
及
び
性
V
o
l
. 55
朕
に
つ
い
て
)
,
地
質
学
雑
誌
,
湊
秀
堆
(
1949 年
,
昭
和
24 年
)
本
邦
産
ス
コ
ロ
ド
石
類
鉱
物
新
活
用
委
員
会
(
D研
究
(
主
と
し
て
化
学
成
分
に
つ
Vol
. 55
い
て
)
,
地
質
学
雑
誌
,
1953 年
,
昭
和
28 年
)
褐
鉄
鉱
床
に
と
も
な
う
カ
リ
,
燐
及
び
碓
素
,
碩
学
書
房
掛
新
し
く
発
見
さ
れ
た
鉱
物
で
,
法
秀
堆
は
,
法
秀
雄
(1950
年
,
昭
和
Aluminoscorodite
主
命
名
し
た
。
25 年
)
本
邦
憲
ス
コ
ロ
ド
石
類
の
研
究
(
主
と
し
て
光
学
的
性
賀
,
Vol , 56
X線
粉
末
寓
真
,
ア
ル
ミ
ナ
ス
コ
ロ
ド
石
に
関
し
て
)
,
地
質
学
雑
誌
,
相
時
筆
者
の
計
算
に
よ
る
。
-
73 ー
沼草
昭和 25年頃,伊達町の野田某が発見 L ,その後,幌別町の穴戸秀巌の手に
わたり,昭和28 年 2 月から,現在の鉱業1害者の所宵と伝って,探鉱をすすめ
た。しかし,鉱量が少ないので, 7 月上旬 lて休山した。
地質
との附近は,標高500m--600m のゆるい傾斡 ο 丘陵地で,ホロホロ山熔岩
を基盤とし,とれを者沿っ 'C , 洪積世の砂礁層が令市している。
第 21 図伊還鏡山第 1 幅
龍坑附近の地質性獄図
鐘床
ホロホロ山熔岩を基盤とする洪積層中に匹胎す
る沈澱鉱床である。厚さは, O.7m---1m で,小さ
* , OOOton と推定され
危楕円形をなじ,鉱量は約3
る口表土は,平均5m--7m である。探試坑遣は,
2 つあり,
1 つは第1 福竜坑といい, 107m堀進し,
Iつは第2 福竜坑といい,約2m堀進している。
鉱石は,鉱床の上告B では,薄板状の剥理性をも
っ,黒褐色・機密主主塊状鉱であるが,下部は,水生
植物とか木片をたくさんふくむ黄褐色・軟貰の土
状鉱である。そして,鉱床の下部には,つねに,
20cm ",40cm の淡藁褐色から白色の粘土層がとも
なわれている。品位は,
A 砂操唐
l
C 褐鉄鉱層
!丘堆積
B 白色粘士
l 高位段
D 火山友質砂層 l 物
E 褐色土壌
)
V
Fe53%
である。
耐火粘土
掛
この耐火粘土は,斉藤仁によって,喜茂別粘土
といわれているもので,産地は,有珠郡ーた滝村ソーケシュオマペツ川上涜の
持~,~守合
1安涜にある。その沿革は,あきらかでないが,犬正の末期に,喜茂別村 ο
長筆者の計算による。
時調査した頃は,北海道工業試験場技師,現在は,北海道地下資源調査所失長。
制発
この土地白人の談話による。
-
74 ー
'
竹茂某が始めて探堀にとりかかり,その後,犬滝村の犬西某がうけついで,
昭和2--3年頃去で採掘仁た。その後は,長〈休山 L ,昭和 17 ", 18 年頃l'C ,ふ
たたび,伊達町の伊沢辰売によって探堀が~となわれた。
附近の地質は,粘土化作用・珪化作用・黄鉄鉱化作用のいちとるしい新第
3紀のプロピライト熔岩を基盤と!ノて,その上に第4紀の新!ノい安山岩が持者
っている。 1耐火粘土は,との不整合面に生成されている。すなわち,との不
整合面の上に推積した火山友層が温泉作用で,カオリン質 D粘土1'1と友ったも
のと考えちれる。との粘土は,黄白色から白色の脂感のあるもので,石英の
長長
'
十;~卦
斑品が,蛙目のように混在していて, 7]( 簸すれば,カオリン質粘土と珪砂 K
わけられる。斉藤仁によれば,品位はつぎのようである。
V
I
Si02
50.08%
MgO
0.20%
A12
0
i
l
34.68%
灼熱~費量
14.03%
Fe20a
1
.28%
耐火度
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3
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0.16%
石
材
と
の
地
域
に
分
布
す
る
支
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泥
熔
岩
の
多
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,
び
ヒ
よ
弓
に
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質
で
も
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く
,
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,
風
化
し
て
い
る
。
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た
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て
,
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材
と
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て
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,
良
好
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い
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,
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滝
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近
に
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,
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た
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と
が
あ
る
。
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砂
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域
の
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央
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東
西
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,
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近
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積
地
を
形
成
し
,
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を
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積
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て
い
る
。
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の
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砂
利
は
,
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の
道
路
敷
石
と
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て
利
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珠
熔
岩
。
制
白
色
の
も
の
は
,
陶
磁
器
原
綿
,
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用
填
材
,
粉
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制
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高
級
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海
道
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業
試
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場
(
分
析
伊
藤
聴
,
耐
火
度
測
定
藤
田
Eー
)
- 75-
参考文献
千最錨山の女献
I)
渡辺万弐郎 (1942年,昭和 17年〉北海道千歳鉱山の近況,岩碩,
2)
藤
本
明
則
(1950
年
,
昭
和
([950
年
,
昭
和
Vol
.2
3
25 年
)
北
海
道
胆
振
国
千
歳
鉱
山
附
近
の
地
質
並
に
鉱
床
.
北
大
,
理
,
地
鉱
卒
論
3)
幅
富
忠
男
4)
藤本明則(
菅要報,
6)
27 年〉北海道胆振国千歳鉱山白地質並びに鉱床,北海道地
No.20
5
) 舟
橋
三
男
報,
No.3
25 年
)
北
海
道
の
金
鉱
石
,
北
海
道
地
下
資
源
資
料
,
1952 年,昭和
(1952
年
,
昭
和
27 年
)
鉱
脈
は
ど
う
し
て
で
き
る
か
と
い
う
問
題
,
鉱
床
研
究
会
々
守
NO.6
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No.ll
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.5
の地質,地調月報,
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1
) 清
野
信
堆
(
2
) 清
野
信
堆
1 引 9年
,
大
(1919
No.76
lf8 年
)
胆
振
国
鉄
鉱
,
地
調
報
告
,
年
,
大
No.29
lf8 年
)
胆
振
国
鉄
鉱
調
査
報
文
,
鉱
物
調
査
報
告
,
3
) 清
野
信
堆
(1920
年
,
大
1
E
9年
〉
胆
振
国
鉄
鉱
床
に
就
い
て
,
地
学
雑
誌
,
4
) 湊
秀
堆
(1947
年
,
昭
和
22 年
)
日
本
窪
(1949
年
,
昭
和
24 年
)
本
邦
産
ス
コ
ロ
ド
石
類
。
研
究
(
主
と
し
て
産
地
及
び
性
吠
年
,
昭
和
24 年
〉
本
邦
産
ス
コ
ロ
ド
石
類
の
研
究
(
主
と
し
て
化
学
成
分
に
つ
2,
Vol
.3
2
3 rD 硫
酸
塩
鉱
物
に
つ
い
て
,
地
菅
学
雑
誌
,
V
o
l
.5
3
秀
堆
5
) 湊
V
o
l
.5
5
に
つ
い
て
)
,
地
貿
学
雑
誌
,
6
) 湊
秀
堆
(1949
Vol
.5
5
い
て
)
,
地
質
学
雑
誌
,
7
) 湊
秀
雄
(1950
年
,
昭
和
25 年
)
本
邦
産
ス
コ
ロ
ド
石
類
の
研
究
(
主
と
し
て
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学
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質
,
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粉
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真
,
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ル
ミ
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ス
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に
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し
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)
,
8
) 地
質
調
査
所
(1951
年
,
昭
和
地
質
学
雑
誌
,
26 年
〉
日
本
鉱
産
誌
Vol
.5
6
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学
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料
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,
地
質
調
査
所
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鉱
物
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会
(
1953
年
,
昭
和
28 年
)
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学
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る
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(
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(1933
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る
火
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年
,
昭
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8年
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北
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け
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火
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友
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(1951
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幅
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年
,
昭
和
26 年
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・
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鉱
山
附
近
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地
質
構
造
,
地
調
No.3
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海
道
支
所
講
演
要
旨
録
,
そのほかの参考女献
1
) 田
中
館
秀
三
(1918
年1 ヲ 24 年
,
大
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3
年
)
北
海
道
白
火
山
湖
,
地
学
雑
誌
,
Vol.30 ,
31 , 34 , 3
6
中
館
秀
三
2
) 田
(1925
年
,
大
3
) 渡
辺
光
,
今
泉
政
吉
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(1927
年
)
北
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2年
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日
本
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に
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け
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火
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学
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,
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学
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山
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究
概
報
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海
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年
,
昭
和
(1930
年
,
昭
和
5年
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北
海
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部
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地
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,
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士
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暦
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地
学
論
叢
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部
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代
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地
史
(
摘
要
)
,
地
質
Vol
.3
9
学
雑
誌
,
6
) Nagao , T
. (1933
年
,
昭
和
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田
中
館
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三
(
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年
,
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年
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和
Vol
.1
8年
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,
火
山
,
近
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史
,
地
質
学
雑
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1
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8年
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山
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地
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Vol
.2
4
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,
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報
,
1933
年 -1934
年
)
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居
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の
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,
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学
雑
誌
V
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3
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太
郎
(
1
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1937
年
,
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和
(1939
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,
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1
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12 年
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山
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1
年
,
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15 年
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地
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,
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記念論文集
1
5
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木
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(
書
,
1943
年
,
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学
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1
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1950 年
,
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和
25 年
〉
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25 年
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,
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学
雑
誌
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和
(1951
年
,
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和
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27 年
)
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(
年
,
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27 年
〉
西
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北
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道
東
部
地
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地
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(
第
1952
年
,
昭
和
(1952
1953
年
,
昭
和
27 年
)
北
海
道
。
金
属
鉱
業
,
北
海
道
鉱
業
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28 年)
5万
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説
明
書
,
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海
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書
,
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海
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(
1953
年
,
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和
28 年)
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(
1953
年
,
和
昭
28 年
〉
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,
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,
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(
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(1953
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小
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No. 1
4
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,
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,
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)
,
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道
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(1952
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)
2
3
)
2
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)
年
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に
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)
,
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,
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和
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時
代
,
28 年
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北
日
本
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1953
年
,
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28 年)
5万
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の
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別
温
泉
図
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明
e
書
,
北
海
道
地
下
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所
954 年
,
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鉱
山
鉱
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,
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下
資
源
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査
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告
,
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2
9
)
太
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平
(
1954
年
,
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29 年
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- 79-
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第 1
図版
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vt 滝付本郷 b スらホロホロ Ul と徳舟瞥山寺:望 tr
1: ホロホロ山
2:徳坪轡山
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大滝村本郷から白老岳を望む
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札幌第40号壮渓珠図幅説明書
第 2
図版
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トンネJL.附近の 608mUJ から定山渓 Jj 面を望む
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幅
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号
第 3 版
図
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.
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S
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(出Q誼議幻同部JM世
K将
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心、
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いれ宮山市星図者銘記hw吋
V
O胎
M盤-t
札幌第40号壮渓珠図 I幅説明書
第 5 図版
金山沢熔岩(オロエン信号所西側〉
~
支tJj ~Ji巴熔岩(新大滝駅北東方鉄jE線路の崖)
『ーー-ー四国ー"
r
c
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札幌第 10号壮渓珠図幅説明書
第 6
図版
偲舜瞥粘土屑(新大滝駅北東方鉄湿線路の崖)
Tc: 徳舜瞥 1(; 土層
Tm:
安勿泥熔岩
札幌第40 号壮渓珠図幅説明書
第 7
図版
喜茂別泥熔岩(新大滝駅北東方鉄道線路の崖)
Km: 喜茂別泥熔岩
千
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部
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Tc: 徳舜瞥粘土層中の砂機管
(PPl)
(御閤附近)
し
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札幌第40号 :1 と渓珠関 i娼説明書
第 8
図版
日鉄喜茂別鉱 III 全景〔王国は尻別岳)
、,
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pI: 法
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第 10 図版
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第
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図
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5
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一円
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(中山鉱山附近)
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I ‘・
巧丸, ~~fto~ 守
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(千才鉱山附近)
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2' ・・・方解石化)
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札幌第40号壮渓珠図幅説明書
第 11 図版
第
第
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図
2
図
第 1 圃支第泥熔岩(双葉附近〉
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長
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破璃
手段取υ手山
弔々均ぶ崎、持勾卸荷物害
容ぎ
五百
者
•
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勾
昭和 29 年 3 月 20 日印刷
昭和 29 年 3 月 25 日発行
著作権所有
北海道開発庁
印刷者
岩橋周作
札幌市北大道箇九丁目
印刷所
岩橋印刷株式会社
札幌市北大道西九丁目
EXPLANATORYTEXT
OF THE
GEOLOGICALMAPOFJAPAN
SCALE I:50 ,000
SOKEISHU
(SAPPORO
ー壬 0)
BY
TETSUO FUZIHARA
GEOLOGICALSURVEYOFHOKKAIDO
MASAOSAND, DIRECTOR
HOKKAIDODEVELOPMENTAGENCY
19 5 4