公衆衛生看護活動展開論 1 ○○澤井 美奈子 選択 4年・編入4年次 前期 【授業の目的】 地域における多様な保健師活動分野について、これまでの歴史を踏まえてその理念と目的、制度とシステム、活動の実際 と課題を学ぶ 【到達目標】 1.社会の中で、様々な人や組織と連携し、健康・生活上の課題に対応するためのネットワークの一員として協働する能 力を身につけている 2.社会変化を把握し、必要とされる新たな課題を見出すとともに求められる役割に対応する基礎的な能力を身につけて いる 【授業の進め方】 講義・演習を通して、活動をイメージしながら、各分野の保健師活動について学習する 学校保健については小学生から高校生の頃の養護教諭との関わり、産業保健については働いている家族や知人の健康管理 の話など、災害保健については各種災害体験やボランティア活動等イメージができる情報を集めながら授業に臨むこと 【授業スケジュール】 1.オリエンテーション:地域における多様な保健師活動分野 2.学校保健活動1(歴史と理念、目的) 3.学校保健活動2(制度とシステム、実際と課題) 4.産業保健活動1(歴史と理念、目的) 5.産業保健活動2(制度とシステム、実際と課題) 6.災害保健活動1(歴史と理念、目的) 7.災害保健活動2(活動の実際と課題) 8.まとめ 【教科書】 荒賀直子、後閑容子編集.公衆衛生看護学.jp(最新版)インターメディカル 厚生労働統計協会(2014) 国民衛生の動向 2014/2015 【履修に必要な事前知識】 3年次までの地域看護学関連科目、看護援助論、発達看護学、精神保健看護学、保健統計学、疫学の復習をしておくこと 【成績評価の仕方】 定期試験(80%)、授業参加度・演習への取り組み(20%) 【キーワード】 学校保健、養護教諭、産業保健、労働衛生、災害、健康危機管理 【オフィスアワー・研究室等】 講義後教室にて対応します 【受講上の注意事項】 多くの人が経験する学校、働く場で展開される保健活動を学びます。また災害時における公衆衛生の立場での活動を学ぶ ことは、それぞれの役割理解と連携推進につながります *この科目は、保健師教育課程選択者のみ履修可(保健師国家試験受験資格取得のための必須科目) ― 252 ― 公衆衛生看護管理論 1 選択 ○○乙黒 千鶴、澤井 美奈子、 福井 小紀子 4年・編入4年次 前期 【授業の目的】 保健師活動において、個別支援から集団の支援へ広げ、必要なものについては施策化することを理解する。施策化にあた り、予算化のしくみ、さらに実施から計画の評価・見直しを取り上げ、その流れにおける保健師の役割を考える。また、 健康危機管理の中で、感染症について展開される保健活動について考える。 【到達目標】 ・地域の健康課題を解決するために必要なPDCAサイクルについて学び理解し、実践活動を評価する能力を身につけ る。 ・保健師が有する管理機能である「束ね・見守りの機能」について理解し、個々を尊重する態度を身につける。 ・健康危機管理における保健活動について理解し、健康に関する諸課題に対してネットワークを構築し協働する能力を身 につける。 【授業の進め方】 講義を行うとともに、学生が自ら考え、学びを深めることができるように、事例検討や課題に対する意見交換を取り入れ る。保健師活動は法律に則って行われているため、日頃より新聞やニュースを見て、社会情勢の変化や国の動きに関心を 持つとよい。 【授業スケジュール】 Ⅲ シラバス 1.健康と国家予算について 2.地域看護管理について① 3.健康危機管理について② 4.演習:事例検討①② 5.感染症と地域保健活動について③ 6.演習:事例検討③ 7.演習:グループワーク 8.演習:発表 9.テスト 【教科書】 公衆衛生看護学.jp(最新版).インターメディカル 【参考書、参考資料等】 授業内で、適宜紹介する。 【履修に必要な事前知識】 プライマリーヘルスケア、地域看護学、在宅看護学、公衆衛生看護活動論の授業を復習しておいて下さい。 国家予算関連や国内外の感染症関連のニュースに関心を持ち、情報収集をしておいて下さい。 【成績評価の仕方】 定期試験 60%、演習と授業への取り組み 40% 【キーワード】 予算、地域看護管理、PDCAサイクル、感染症 【オフィスアワー・研究室等】 各回の授業の後。乙黒(445研究室)、福井(432研究室)、澤井(425研究室) *この科目は、保健師教育課程選択者のみ履修可(保健師国家試験受験資格取得のための必須科目) ― 253 ― 公衆衛生看護方法論 1 選択 ○○藤田 淳子、乙黒 千鶴 4年・編入4年次 前期 【授業の目的】 高齢者の保健活動を通して、個人・家族・グループを単位とした住民の健康課題と支援方法について理解する。また、住 民がどのような健康レベルであっても安心して過ごすことができるまちづくりをめざした、住民のネットワークづくりや サポートシステム構築の方法を考える。 【到達目標】 ・高齢者の保健活動を通して、個人・家族・グループを単位とした住民の健康課題と支援方法を学び、考えることができ る。 ・住民の持つ力を引き出す方法を学び、その力をどのように地域の力に変えていくのかを考えることができる。 ・地域のケアシステムを構築する方法を考えることができる。 【授業の進め方】 講義を行うとともに、学生が自ら考え、学びを深めることができるように、事例検討や課題に対する意見交換を取り入れ る。日頃より新聞やニュースを見て、社会背景や医療・介護制度の変化や問題について把握しておくとよい。 【授業スケジュール】 1.高齢者保健活動① 2.演習:事例検討① 3.コミュニティーエンパワメントとグループ支援② 4.演習:事例検討② 5.地域ケアシステム① 6.地域ケアシステム② 7.演習:事例.難病をもつ人と家族のための地域ケアシステムの検討① 8.演習:事例.難病をもつ人と家族のための地域ケアシステムの検討② 9.テスト 【教科書】 公衆衛生看護学.jp(最新版).インターメディカル 【参考書、参考資料等】 授業内で、適宜紹介する。 【履修に必要な事前知識】 プライマリーヘルスケア、地域看護学、在宅看護学、公衆衛生看護活動論の授業を復習しておくこと。 【成績評価の仕方】 定期試験 60%、演習と授業への取り組み 40% 【キーワード】 グループ支援、コミュニティエンパワーメント、高齢者保健活動、地域ケアシステム 【オフィスアワー・研究室等】 各回の授業の後。藤田研究室(433研究室)、乙黒研究室(445研究室) *この科目は、保健師教育課程選択者のみ履修可(保健師国家試験受験資格取得のための必須科目) ― 254 ― 公衆衛生看護活動論演習Ⅰ 1 選択 ○○澤井 美奈子、藤田 淳子、 乙黒 千鶴 4年・編入4年次 前期 【授業の目的】 ・地域における看護活動に必要な地区把握の方法、地域診断の基本を学ぶ。 ・地域診断に基づく活動計画立案から継続管理、施策化の流れを学ぶ。 ・地域診断のプロセスを実践する。 【到達目標】 ・変動する社会に関心を持ち、地域における健康課題や強みに気づく力を身につけている ・地域の健康課題を様々な角度から分析する力を身につけている ・地域における諸課題に対処するための方法を、根拠に基づいて検討する能力を身につけている 【授業の進め方】 講義・演習・グループワークを通して公衆衛生看護活動に必要な地域の情報の把握方法、地域診断の基本を学ぶ 1.講義:地域診断の意義、役割と実際の方法を学ぶ 2.演習:公衆衛生看護学実習を行う地域の情報を行政資料、ホームページ、地区踏査(実習先地域に出向いて実際に歩 いたり見たりして情報を得る)等により収集・整理し、地域診断を体験する 3.地域診断ファイルの作成:収集した資料とアセスメントは実習の事前学習資料となるので、整理してファイルにまと めていく 【授業スケジュール】 【教科書】 荒賀直子、後閑容子編集.公衆衛生看護学.jp(最新版)インターメディカル 厚生労働統計協会(2014) 国民衛生の動向 2014/2015 【参考書、参考資料等】 公衆衛生看護学実習地域の行政資料各種(統計資料、報告書、地図、広報等) 厚生労働統計協会 国民の福祉と介護の動向、保健と年金の動向 統計局や東京都福祉保健局HPの各種統計データなど 【履修に必要な事前知識】 3年次までの地域看護学関連科目、看護援助論、発達看護学、精神保健看護学、保健統計学、疫学の復習をしておくこと 公衆衛生看護学実習地域を教材として授業を展開するため、実習先が発表されたら積極的に当該地域の情報を集めておく こと 【成績評価の仕方】 1.授業参加度・演習・発表への取り組み(40%) 2.レポート、発表成果(60%) 【キーワード】 地域診断、地区踏査、健康課題、PDCAサイクル、保健統計 【オフィスアワー・研究室等】 講義後に教室で対応します 【受講上の注意事項】 公衆衛生看護学実習の事前学習と連動した総合的な演習が含まれています。主体的に取り組み、人々の生活や健康に大き く関わる地域特性の重要性を学んでください。 *この科目は、保健師教育課程選択者のみ履修可(保健師国家試験受験資格取得のための必須科目) ― 255 ― Ⅲ シラバス 1. オリエンテーション:公衆衛生看護看護活動に必要な地域をみる力 2. 地域診断、公衆衛生看護活動の目標設定と事業計画、管理 3. 地域を診るためのモデルと視点、演習1(自分のまちを調べてみよう) 4. 地域の情報の評価、演習2(複数のまちを比べてみよう)、実習地域の情報(得られた情報からの地域診断、課 題抽出、※あわせて各自の実習目標も考える) 5. 地域診断の中間発表 6. 実習先地区踏査計画立案 7~10.演習3(実習先地区踏査と現地での情報収集) 11~12.情報の統合と課題の抽出 13~14.地域診断報告会 15. まとめ(実習地域の特徴と保健医療福祉の現状、健康課題をまとめる) 公衆衛生看護活動論演習Ⅱ 1 ○○澤井 美奈子、乙黒 千鶴、 藤田 淳子 選択 4年・編入4年次 前期 【授業の目的】 保健師が人々の健康生活を支援するために用いる、個別や集団を対象とした「保健指導」のねらいと、必要な知識、技 術、方法の基本を理解する 事例を用いた演習を重ね、支援の技術を具体的に学ぶ 【到達目標】 1.地域特性や公衆衛生上の諸課題に気付き、分析する力をみにつけている 2.地域の人々の持つ力を活かして実践する力を身につけている 3.よりよい地域づくりをイメージし、他職種、住民と協働しながら変えていく力を身につけている 【授業の進め方】 1.授業の展開:講義、演習を通して、様々な保健師活動の場で行われる個・集団を対象とした「保健指導」を具体的に 体験学習する 2.課題・疑問:演習のなかで議論を深め疑問についても広く検討し、住民保健師両方の立場を理解する 3.参考資料:ニュースで取り上げられる人々の課題は公衆衛生看護活動の課題であることが多いので、様々な情報に関 心をもって臨むとよい 【授業スケジュール】 1.オリエンテーション、公衆衛生看護における「保健指導」とは 2.演習1:家庭訪問(母子・高齢者) 3.演習2:家庭訪問(精神・難病) 4.演習3:健康相談(母子・学校) 5.演習4:健康相談(産業・学校保健) 6.健康教育とグループ支援 7.健康教育の基礎理論 8.健康教育の展開1(企画) 9.健康教育の展開2(学内デモンストレーションと相互評価) 10.健康教育の展開3(計画の修正) 11.健康教育の展開4(教材研究) 12.「保健指導」の評価方法 13.「保健指導」の記録方法 14.住民組織との協働 15.まとめ 【教科書】 荒賀直子、後閑容子編集.公衆衛生看護学.jp(最新版)インターメディカル 厚生労働統計協会(2014) 国民衛生の動向 2014/2015 【参考書、参考資料等】 必要時に紹介する 【履修に必要な事前知識】 地域に出向き、人々に働きかける保健師活動の基本となる技術が保健指導。同じ目的でも、地域特性が異なると展開方法 が変わります。 住民の立場での演習をたくさん体験してください。 【成績評価の仕方】 授業・演習への取組み60%、レポート・演習成果資料40% 【キーワード】 家庭訪問、健康相談、健康教育、PDCAサイクル 【オフィスアワー・研究室等】 演習終了後教室で対応します 【受講上の注意事項】 公衆衛生看護学実習で地域住民対象に実践する健康教育を課題として演習に取り組みます。積極的に取り組んでくださ い。 *この科目は、保健師教育課程選択者のみ履修可(保健師国家試験受験資格取得のための必須科目) ― 256 ― 公衆衛生看護学実習 5 選択 ○○福井 小紀子、他 4年・編入4年次 前期 【授業の目的】 東京都特別区の保健所等の業務に参加・見学し、地域住民の健康向上を目的とする保健所等の組織や制度及び取り組み、 地区特性や住民の健康ニーズに対応した保健師活動の展開、行政における保健師の役割や機能について学習する。 【到達目標】 1.地域診断に必要な情報を収集し、地域の状況を捉えることができる。 2.地域で生活する人々の健康ニーズに対して、公衆衛生看護における家庭訪問の目的ならびに方法を理解する。 3.地域保健医療福祉体系における保健所および市町村の役割・機能およびその組織体系を理解することができる。 4.公衆衛生および地域保健事業の法的根拠と予算について理解することができる。 5.公衆衛生看護の理念と役割について、実践を通して考えることができる。 【授業の進め方】 【授業スケジュール】 実習期間:5週間 実習場所:東京都特別区内の保健所、保健センター等(詳細は実習要項を参照のこと) 【教科書】 公衆衛生看護学.jp(最新版).インターメディカル 【参考書、参考資料等】 実習先行政の保健所事業概要、各種統計資料、広報、報告書等(HP、実習先より借用など) 【履修に必要な事前知識】 質問などを積極的に出して、主体的に取り組むこと 【成績評価の仕方】 1.実習の取り組み:実習施設事前訪問、地区踏査、健康教育展開、実習態度、カンファレンス、報告会など(80点) 2.実習記録:健康教育、家庭訪問、地域診断に関連する記録、事業概要記録、実習記録(10点) 3.レポート(10点) 【キーワード】 公衆衛生看護活動、行政、保健師実習 【オフィスアワー・研究室等】 教員が毎週実習先に訪問する。また実習の中間で学内カンファレンスを設けているのでその前後で対応する。 【受講上の注意事項】 原則として、オリエンテーションを遅刻・欠席したものは履修することができないので注意すること *この科目は、保健師教育課程選択者のみ履修可(保健師国家試験受験資格取得のための必須科目) ― 257 ― Ⅲ シラバス 1.事前学習:実習開始前に各種オリエンテーション(全体・施設別等)を受ける。実習地域の地域診断・実習中の参加 事業の調べ学習などをすすめ、各自の実習目標をたて、実習施設への事前訪問を行い、健康教育実施のための事前見 学・相談をする 2.臨地実習:実習先保健所・保健センター等の管轄内における各種事業への参加、家庭訪問・相談対応、健康教育等の 体験等を重ね、地域における保健活動について学びを深める。 3.カンファレンス・報告会:実習中及び終了後にカンファレンスや報告会を行い、学びの共有や定着をはかる機会とす る。
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