講師からのメッセージ

2015年度企画
計器飛行方式・計器飛行証明取得のための航空講座
計器飛行証明を取得するには、技能証明を取得するのと同様に知識と技能が求められます。
この航空講座は全8回で構成され、計器飛行方式で飛ぶため及び計器飛行証明取得のための知識を学
習する足がかりとなる事を目的としています。
対象受講者は自家用操縦士技能証明又は事業用操縦士技能証明を取得している方とします。
従って講座の内容は取得している各技能証明に必要な知識技能を有しているものとして進められ、主
たる対象は飛行機となりますが回転翼航空機の方も受講可能です。
使用する教材はAIM-Jです。その他の配布資料は原則ありません。AIM-Jの中の以下の3章はこの航
空講座の内容に含みません。但し、計器飛行証明学科試験や実技試験の口述試験では以下の内容から
も出題されています。
(第7章 緊急操作・第8章 航空気象・第9章 安全対策)
本航空講座は8回全て受講して完結します。
講座の内容は時間的制約から必要な知識の内容全てをお伝えする事は出来ませんが、必要な項目及び
要点をお伝えする事に主眼が置かれ、当講座をきっかけに更に学習を深める事が期待されます。
計器飛行証明を取得するためには、必要な知識と技能を習得する必要があります。
計器飛行証明を取得する場合に限りませんが、知識とは全般的に知っておくべき事柄であり、技能は
操縦技術(計器飛行証明では計器飛行)と能力です。
能力とは飛ぶためのマネジメント(飛行管理/計画/段取り/手順等)であり、知識を運航に役立てる力で
す。
計器飛行証明はこの講座を受け、訓練をこなせば取得出来るというものではありません。
目標に達するには今までの技能証明を取得した場合以上の“努力”、“学習”、“準備”が不可欠です。中
でも大切なのは「パイロットの思考回路をVFRパイロットからIFRパイロットに切り変える事」です。
これにはIFRの仕組みをしっかりと理解習得する必要があり、苦心される方が多いのですが、パイ
ロットとしての視野は間違いなく広がり、フライトの能力と質が向上し、運航の安全性が向上する事
は言うまでもありません。
皆様の参加をお待ちしています。
2015年3月吉日
担当講師 小 西 理 透
受講に当たっては、必ずAIM-J(最新版)と筆記用具をご持参下さい。