炭化ホウ素(B4C)セラミック焼結成功のお知らせ

News Release
株式会社アテクト
http://www.atect.co.jp/
2015年5月11日
炭化ホウ素(B
炭化ホウ素(B4C)セラミック焼結
C)セラミック焼結成功
セラミック焼結成功の
成功のお知らせ
2015 年 2 月 10 日付リリースにおいてお知らせしておりました、ダイヤモンドや c-BN
に次ぐ、高い硬度を有する B4C について、セラミックス焼結体を得ることに成功しまし
たのでお知らせ致します。
当社の保有する PIM(パウダー・インジェクション・モールディング)用焼結炉におい
て、初の 2,200℃(金属:SUS・インコネル 713 などの場合、1300℃前後/セラミック
ス:アルミナ・窒化アルミなどの場合、1800℃前後)近辺まで、焼結温度を上昇させる
ことに加え、当社オリジナルバインダーにより、従来の PIM 製品同様、変形の少ない
焼結体を得ることが可能となりました。
今回試作の硬度はビッカース硬度で 28GPa(ダイヤモンド:70GPa・SiC:22GPa)を
確保、最終的には SiC(炭化珪素)をはるかに凌駕する 30GPa 以上を目指して参ります。
従来の B4C の用途は、一般的には研磨材やスピーカー振動板などに多く使用されて来ま
したが、PIM 製法により、様々な分野への応用が期待されると考えております。当社で
は、自動車用燃料噴射ノズルなどの小型耐摩耗部材や既に SiC で実用化されているセラ
ミックスボールベアリングなど、高硬度・耐摩耗を要する部品への展開を進めて参りま
す。
以 上