入試問題

 A日程「 化学基礎・化学 」 (3-1) 「 化学 I・II 」共通問題 以下の点に留意し解答しなさい。 (1)文中の L はリットルを示す。 (2)原子量は H=1.0, C=12, N=14, O=16, S=32, Cu=64, Br=80 とする。
1 硫酸銅(II)CuSO に関する以下の問に答えなさい。
4
(1) CuSO4 の粉末を炎の中に入れると Cu に特徴的な色が観察された。
問1 この現象を表す言葉を答えなさい。 炎色反応
問2 ここで観察された色に最も近い色を下の(a)〜(d)から1つ選び記号で答えなさい。
(a)赤 色 (b)赤紫色 (c)黄緑色 (d)橙 色 (2) CuSO4 の中の Cu と SO4 はどのような化学結合でつながっているか。下の(a)〜(e)から
1つ選び記号で答えなさい。
(a)金属結合 (b) 共有結合 (c)配位結合 (d)イオン結合 (e)分子間力
(3) CuSO4(無水物)の粉末を 60℃の水 100 g に溶かし飽和溶液を作成した。図1の溶解度
曲線を使って以下の問に答えなさい。解答は有効数字2桁で答えなさい。
問1 CuSO4(無水物)の粉末は何 g 溶けたか答えなさい。40g
問2 この溶液の色を下の(a)〜(e)から1つ選び記号で答えなさい。
(a)赤 色 (b) 黄 色 (c)緑 色 (d)青 色 (e)無色透明 問3 この飽和溶液の質量パーセント濃度を答えなさい。40/14029%
問4 この飽和溶液を 20℃まで冷却し、五水和物 CuSO4・5H2O を析出させた。
以下の問に答えなさい。 再結晶 1)上記のように溶解度の差を利用して物質を分離・精製する方法を何と呼ぶか答え
なさい。
2)析出した五水和物の結晶 CuSO4・5H2O の式量を答えなさい。
250
3)析出した五水和物の結晶 CuSO4・5H2O の質量を答えなさい。
35g
図1 裏面参照 A日程「 化学基礎・化学 」 (3-2) 「 化学 I・II 」共通問題 2 次の文章を読み、以下の問に答えなさい。
純粋なシュウ酸の結晶(C2H2O4・2H2O)1.26 g をビーカーの中で少量の純水に溶解後、この 水溶液と洗液を 200 mL の(ア)に入れ、標線まで純水を加えた後、充分に混合した。濃度未知
の水酸化ナトリウム水溶液と指示薬(イ)を用いて、このシュウ酸水溶液 10 mL を滴定したとこ
ろ、水酸化ナトリウム水溶液を 16.6 mL 滴下した時点で溶液の色が変化し、中和反応が終了した
ことを示した。 問1 (ア)で用いるガラス器具の名称を答えなさい。 問2 (イ)の指示薬として最も適切なものを下の (a)〜(c) から1つ選び、記号で答えなさい。 (a) メチルレッド (b) メチルオレンジ (c) フェノールフタレイン
問3
この中和反応の反応式を答えなさい。
問4 シュウ酸水溶液のモル濃度を答えなさい。
問5 水酸化ナトリウム水溶液のモル濃度を、有効数字2桁で答えなさい。
問6 食酢 1.0 mL に純水を 9.0 mL 加え、(イ)の指示薬を入れて、この水酸化ナトリウム水溶
液で滴定を行ったところ、11.6 mL 滴下した時点で溶液の色が変化した。食酢中に含まれ
る酸はすべて酢酸として、そのモル濃度を有効数字2桁で答えなさい。
問7
食酢の密度を 1.0 g/cm3 として、食酢中の酢酸の質量パーセント濃度を有効数字2桁で答
えなさい。 問8
水酸化ナトリウムは正確な濃度の水溶液を調製することが困難である。その原因となる水
酸化ナトリウム特有の性質を2つ答えなさい。
A日程「 化学基礎・化学 」 (3-3) 「 化学 I・II 」共通問題 3 次の文章を読み、以下の問に答えなさい。
(ⅰ) 分子量 104 の芳香族化合物Aは元素の質量組成が炭素 92.3%、水素 7.7%である。Aは
( ア )重合により透明容器や食料品の保温容器、緩衝材として多用される高分子化合物を生成
する。52 g の化合物Aに暗所で臭素を作用させたところ、80 g の臭素が消費された。 (ⅱ) 鎖状の2価カルボン酸と鎖状のジアミンを( イ )重合させると、
( ウ )結合をもつ鎖状
の高分子物質ができる。この高分子化合物は合成繊維や合成樹脂として広く利用されている。 ナイロン 66 は、分子式 C6H10O4 で表される化合物Bと分子式 C6H16N2 で表される化合物Cの
( イ )重合によって得られる。( ウ )結合はアニリンと無水酢酸の反応によって得られる化
合物の中にも存在する。 問1 文章中の(ア)~(ウ)に入る適切な語を下の(a)~(f)の語群から選びなさい。 (a) アミド (b) エステル (c) エーテル (d) 縮 合 (e) 付 加 (f) 開 環 問2 化合物Aの名称、および化合物A~Cの構造式を記しなさい。 問3 ニッケル存在下、高温、高圧で 52 g の化合物Aを水素と完全に反応させて、化合物D を得た。このとき必要な水素の質量を有効数字2桁で求めなさい。 問4 問3の化合物Dの構造式を記しなさい。また、化合物Dの異性体のうち枝分かれのな い鎖状のものの構造式を、幾何異性体(シス-トランス異性体)も含めてすべて、例に ならって記しなさい。 (例) -C-C=C 問5 下線部の反応を化学反応式で記しなさい。