マイナンバーの未来

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マイナンバーの未来
平成27年5月14日
自民党IT戦略特命委員長
衆議院議員
平井たくや
第三次産業革命が加速して進行中!
「世界最先端IT国家創造」宣言(安倍政権 平成25年6月14日)
産業革命とは・・・
1760年代~
1830年代
第一次産業革命
GPT
あらゆる面での
バージョンアップ
新しい社会
蒸気機関
1850年代 ~
1900年代
第二次産業革命
GPT
生活
仕事
企業
産業
・・・等
電気・石油
現在進行中
1980年代 ~
新しいものが生まれる=創出
第三次産業革命
GPT
•
•
•
•
• 紡績工場、自動車産業・航空産業、
石油採掘・GS ・・・等
コンピュータ・NW
グローバルでの
GPTの普及
デジタル化
産業革命
前の社会
グローバル化
時代に合わせて変わる=進化
古いものが消える=淘汰
機織り職人、馬車・帆船、捕鯨産業 ・・・等
産業レベルの
“新陳代謝”
(=成長)
産業革命の結果、社会は新しいステージに移行し、国民の暮らしがよりよくなる
インターネット全体社会の到来
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• 全ての産業がインターネット前提産業へ
• インターネット前提社会は、インシデント前提社会でもある
全産業に関わるセキュリティ
重要インフラやIT関連がターゲットだった標的型攻撃も今後は全ての産業がターゲットに
安全を確保すべき情報の種類・性質・保管場所等が多様化
省庁横断的に考える必要性(横串)
公務
教育・研究
電気・水道
流通
医療・福祉
金融・保険
建設
製造
農業・林業
インターネット
…
「今後のサイバーセキュリティ政策の在り方に関する
今後のサイバーセキュリティ政策の在り方に関する提言
提言」
」 概要
(平成27
(平成
27年
年4月 IT
IT戦略特命委員会
戦略特命委員会)
)
1 セキュリティ確保を起点とする産業創出の実現
IoTセキュリティ強化に向けた投資促進支援
IoTセキュリティの確保に必要な国際標準化等に係る産学官連携による積極的な貢献、制御システムの国際標準等に基づく認証の推進
2 サイバー脅威への対処能力の強化
企業のサイバーセキュリティ人材育成に係る税制等による財務上の支援、中小企業を対象としたセキュリティ投資等の支援、セキュリティ対策が評価されるための
情報開示の在り方の検討、情報共有や実践的演習に係る環境整備の加速化
若年層、高齢者層等への普及啓発活動を産学官民で連携して行う仕組みの強化
3 グローバルパートナーシップの強化
二国間及び多国間のサイバー協議による信頼醸成やサイバー空間における国際秩序の形成への積極的貢献、サイバー分野の能力構築支援、サイバー空間
における国際テロ組織の活動に関する情報の収集・分析能力の向上
4 セキュリティ人材の育成強化
セキュリティ人材育成に向けた企業連携による取り組みへの政策支援、教育機関における実践的演習に係る教材の共同開発やクラウドサービスによる提供等へ
の支援、極めて深刻なサイバー事案が発生した場合に企業の専門家が集結するサイバーディフェンスリーグの創設
サイバーディフェンスリーグの創設
初等教育におけるプログラミング教育の導入、高等専門学校等における実践的なセキュリティ教育の強化、専門知識と法律や経営の知見を兼ね備えたハイブリッ
ド人材の育成、突出人材の発掘・育成等、実践的な能力を客観的かつ継続的に保証できる資格制度の導入
5 セキュリティ研究開発能力の強化
国のIT研究開発プロジェクトにおいてサイバーセキュリティ確保を必須要件化
研究開発予算の十分な確保と、ベンチャー企業等の研究開発・国際展開支援の推進
攻撃予兆分析、攻撃手法も含む対処法の研究や経済や心理学等との融合研究領域ヘの支援
6 オリンピック・パラリンピック東京大会におけるサイバーセキュリティ対策の強化
オリンピックCSIRT(Cyber Security Incident Response Team)の整備に向けた検討の加速化、オリンピックを支える重要インフラ防護のための情報共有体制の
強化、実際の大会を想定した演習の実施
7 政府における体制強化
NISCにおける情報収集・分析の強化、GSOCの抜本的強化、処遇改善を含む人材確保等の増強のための十分な予算確保
内閣官房を中心に関係府省が連携し、マイナンバー制度のセキュリティ確保を推進
調査・分析を目的とするアクセス行為やリバースエンジニアリングを特例的に認める制度の見直し等
政府のITシステムの歴史
国民番号での妥協が、消えた年金問題、政権交代という重い代償を払う結果となった。
1968年
1989年
佐藤内閣
「各省庁統一コード
研究連絡会議
共通番号制度
住民基本台帳
「税務等行政分野におけ
る共通番号制度に関する
各省庁連絡会議」
野党の反対(国民総背番号・ 野党の反対(プライバシー侵
国民監視社会)により、頓挫 害)により、都道府県・市町
村のシステム連携のみ、民間
利用は原則禁止、住基カード
の保有は任意
オンライン
化着手
‘89
システム
完成
国民IDではなく手帳
単位でシステム開発
‘89
国税
「社会保障と税の共通番
号に関する検討会」
税と社会保障の
一体管理を目的
とした共通番号の
整備
全国民に個人コードを付与 国民一人ひとりにIDをつける、官民で
する計画
使える基盤、住基カードの保有義務付
けを目指した
‘79
年金記録
2009年8月(政権交代)以降
構想
立案
改正住民基本 ‘02
台帳法成立
住基ネット
1次稼動
11桁の住民票コード
+4情報(氏名、住所、
性別、生年月日)
‘97 基礎年金
番号導入
住民基本
台帳
’03 住基
カード交付
構築費用400億、年間運用経費150-200億
住基カードの保有率4%(同じく03年に開始し
たT-Pointカードは3人に1人まで普及)
~‘11
基礎年金番号に名寄
せするが3億件が名寄
せされず
‘01 KSKシステム
共通番号
追加システム
開発中
宙に浮いた5千万件の
年金記録問題が引き金
となり政権交代に
年金
国税
全国稼動
’09.3
自民党のIT政策は正しかった。
ただし、やるなら妥協せずにやる、ということが過去の教訓。
霞ヶ関クラウド構想
• 霞ヶ関クラウド構想発表
(世界に先駆けた構想発表)
• IT遷都政策
政権交代により
実現せず
エストニアに学ぶべきこと
人口: 130万人
面積: 45,227 km²
首都: タリン
公用語:エストニア語
通貨: ユーロ
GDP: 17億ユーロ
マイナンバー制度 3つの利活用
①マイナンバー(個人番号)・法人番号
そのものの利活用
②個人番号カード(公的個人認証、
ICチップの空き領域)の利活用
③マイナポータルの利活用
マイナンバーは次の時代を切り拓く新しいプラットフォーム
マイナンバー制度利活用平井プラン
2016(H28)年
▽10月:個人番号通知
2017(H29)年
2019(H31)年
▽7月:国・地方公共団体等を通じた情報連携開始
▽3月末:カード8,700万枚
新技術にも対応したITイノベーション社会
ワンカード化の促進
マイナンバー制度導入
国家公務員身分証
(1月~)
興行チケットや携帯電話(SIM
カード)の本人確認販売
⇒ダフヤ対策、セキュリティ対
策
民間企業の社員証
民間のポイントカード
(4月以降)
個人番号カード
公的個人認証の活用
⇒イノベーションの
鍵
タバコや酒の自販機で年齢確認に利用に向けて関係者と協議のうえ実現
ICチップの民間開放
(4月)
公的個人認証法の見直し
資格試験や入学試験の受験票として活用
⇒替え玉受験対策
番号制度見直し
(利用範囲の拡大)
住民票を有しない在留邦人
や訪日外国人に在外公館に
おいて個人番号カード交付
個人番号カードもスマホも持たず
に
予め本人確認のうえ登録した生体
情報で代用も可能に!
バーチャルレジデント
サービスの提供
海外転出者に個人番号
カード(公的個人認証)
の
継続利用を認める
在外邦人管理制度の創設
公的個人認証の
民間開放(1月~)
戸籍制度見直し
公的資格証明
⇒公的資格管理の適正化
個人番号カードと
運転免許証との一体化
マイナポータル
個人番号カードと
医師免許との一体化
個人番号カードを活用してCATVやデジタルテレビから
マイナポータルをはじめ、官民の様々なサービスを受けられるよう
に!
個人番号カードと教員免許
との一体化
⇒教員資格の確認・更新忘
れ対策が容易に
オンラインショッピング、オンラインバンキング、ネット証券の認証
に活用
認証連携/トラストフレームワー
ク
⇒確定申告に必要な書類の
電子交付・電子保存推進
⇒e-Tax、ねんきんネットとの間の
シングルサインオン
国税・地方税
電子申告・納税
税制改正
学歴証明
(卒業証明書)
医療費控除
の簡素化
年金保険料の
ワンクリック免除
公金決済ポータル運用開始
⇒国税のクレジットカード納付開始
(2月)
地方税、年金保険料の納付
ふるさと納税
情報提供等記録開示システム
情報提供ネットワークシステムを通
じた情報提供記録(ログ)の確認、
自己情報開示、プッシュ型お知らせ
サービス
選挙制度の見直し
選挙の公正確保のための
技術的課題の克服
在外邦人が国政選挙に
ネットで投票可能に!
旅券制度の見直し
証券振替業務など法律に基づき民間事業者が行う公共性の高い業務のうち
利用するメリットの大きい事務へのマイナンバーの利用範囲拡大
医療機関、介護施設等の間での医療・介護・健康情報の管理・連携
⇒無駄のない、高品質な医療の実現、ビッグデータの活用で医学に貢献
死亡ワンストップサービスの実現
⇒予め本人が登録した事業者等と死亡情報を共有し、相続手続等を円滑化
社会保障・税の手続の簡素化・利便
性向上
住民票、印鑑登録証明書、
戸籍謄本のコンビニ交付
マイナポータルを構築
オリンピック会
場
入館規制
(7・8月)
カジノ入館規制
個人番号カードをデビッドカード、クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード、診察券などとして利用
⇒ワンカード化の促進 ⇒スマホ等のデバイスにダウンロードして代用できるよう研究・関係者との協議のうえ実現
個人番号カードの交付に
当たっては、厳格な本人
確認を行う必要があるこ
とから、
市町村職員の目視に加え、
最新の顔認証システムを
補助的に活用する
2020(H32)年
▽1月:国機関の情報連携・マイナポータル運用開始
▽1月:番号利用開始
個人番号カード交付開始 ▽3月末:カード1,000万枚
個人番号カード
ICチップの活用
⇒広がりは期待薄
2018(H30)年
健康保険証オンライン資格確認(4月目途)
⇒個人番号カードを健康保険証として利用
個人番号カードをお薬手帳として利
用
全国民が個人番号カードを保有できる
⇒すべての国民が安心安全にネット
環境を利用できる権利を有する世界
最先端IT国家へ!
安全安心な官民のオンラインサービスの拡充と利便性向上
安心安全にビッグデータ・パーソナルデータを利活用し、国民利益に還元する社会
国民が情報を管理される社会から、国民が自己情報を管理・コントロールする社会へ