平成 27 年 柏陵同窓会東京支部総会 セミナーご案内 テーマ 「県立柏原病院存亡の危機と住民運動」 講師氏名 略歴 酒井 國安 (さかい くにやす) 略歴 兵庫県立柏原病院小児科開設時より小児科医して勤務し、その後、病院長を 務め上げる。病院長の時期は、医師不足に起因する病院機能の低下を余儀なくされ困 難な時期を経験したが、その後、徐々に医師の確保が図られるなど改善への 道筋を確保した。病院長を退任後も同病院の医療監として、引き続き小児医療を 担当している。 昭和 43 年 柏原高校21回卒 (山南町出身) 昭和 51 年 神戸大学医学部卒業 昭和 55 年 神戸大学医学部大学院医学研究科修了、医学博士取得 神戸大学医学部小児科医局入局後に財団法人甲南病院小児科勤務 昭和 59 年 兵庫県立柏原病院小児科勤務 平成 19 年 兵庫県立柏原病院長 平成 21 年 兵庫県立柏原病院医療監(小児医療担当) 講演要旨 県立柏原病院小児科開設時より小児科医として勤務していたが、所謂『医療崩壊』 と言われた時期に病院長に指名された。任期中は、全国的な地方の医師不足に起因す る病院機能の著しい低下を余儀なくされ、未曾有の経営困難な時期を乗り切るため に前例のない方策を取らざるを得なかった。そのような中、小児科が無くなるかもし れないという危機感から、幼児を抱える母親が中心となった小児科の存続を訴える 住民運動が起こった。住民運動は、マスコミにも取り上げられ各方面から注目され、 小児科の再生、および、病院機能の復興に向けて大きな力となった。任期中の平成 19 ~20 年の2年間の現場での状況の変遷を紹介したい。 平成 21 年から兵庫県と神戸大学の連携の下、病院機能も回復の途上にあるが、平 成 30 年には、柏原赤十字病院と県立柏原病院の統合新病院が開設されることになり、 現在、準備が急ピッチで進行している。
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