資料2 イノベーションの促進について(PDF形式:410KB) - 経済産業省

資料2
METI
Ministry of Economy,
Trade and Industry
産業構造審議会 情報経済分科会
第11回 情報サービス・ソフトウェア小委員会
イノベーションの促進について
平成19年4月13日
経済産業省 商務情報政策局
情報処理振興課
プラットフォームを核としたイノベーションの促進(3本柱)
Ⅱ.組込み系
Ⅰ.エンタープライズ系
ソフトウェアのWebサービス化の進展を踏まえ、SaaS型
プラットフォームでの競争を促進する。
→ 平成19年度中小ITベンチャー支援事業(IPA)
にて、SaaS型の事業展開を目指すベンチャー企業
の開発・事業化への支援を開始。
→ ビジネス展開する上での技術課題の究明を進める。
技術・市場の成熟度を見極め、アーキテクチャの中の
非競争領域のプラットフォーム化、モジュール化を進
める。
→ 自動車制御系分野については、成熟度から見てプラットフォー
ム化を進める段階。
→ プラットフォーム化を進める上では、ソフトウェアベンダ/ツールベ
ンダの育成が急務。
・車載制御用基盤ソフトウェアの開発に着手
・併せて、開発環境も整備
→ 他のドメイン(例:事務機器、産業機械)についても現状を調査。
→ アプリケーションレイヤでは、プローブ情報プラットフォームを
開発済。今後の実用化を目指す。
Ⅲ.イノベーションを促進する基盤整備
ソフトウェアエンジニアリングの進化
(ソフトウェアの生産性・信頼性の向上)
優れた個人・技術の発掘及び育成
・スーパークリ
エータDBの構
築
・クリエータ、
CEO、大企業
等のマッチン
グの場の創出
→ 成果の導入普及。
・信頼性指標(ベンチマーク)の公表
・開発プロセス標準(SLCP、ESPR)の普及
・プロジェクト進捗可視化手法(EPM)の普及 等
・ETSSの普及、国際標準展開
→ スーパークリエータの発掘・育成
→ 中小ITベンチャー企業の事業化支援
→ 将来のVCとなり得るプロジェクトマネー
ジャの発掘・育成(トラックレコードの蓄積)
→ SOAやBPM等の技術動向等に着目した先端的なソフト
ウェア工学手法の開発に着手。
→ ベンチャー企業の海外展開サポート
(国際展示会出展支援、国際特許取得支援 等)
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Ⅰ.エンタープライズ系
SaaSの利用状況(北米、欧州市場)
■ SaaSへの関心/利用状況
調査対象:パッケージ・アプリケーションの
採用担当者583名
■ SaaSを利用している分野
調査対象:現在SaaSを利用しているパッケージ・アプリケーション
の採用担当者145名(複数回答)
現在利用
中
25%
特定の業務アプリケーション(主流)
特定の業務アプリケーション(主流)
CRM
28%
セキュリティ
興味なし
44%
23%
ERP
22%
バックアップ
ある程度
興味あり
19%
現在パイ
ロット中も
くしくは1
年以内に
パイロット
予定
5%
非常に興
味がある
が、採用
の予定は
なし
7%
25%がSaaSを利用中
20%
メッセージング
18%
サプライチェーン
17%
その他
39%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
運用管理アプリケーション
運用管理アプリケーション
※他にもデータマイニングなど分析系のアプリケーションも
SaaSに適した分野
出典:米国フォレスター・リサーチ「Business Technographics 2005年11月:北米およびヨーロッパにおけるエンタープライズIT予算/支出調査」
2
Ⅰ.エンタープライズ系
主要SaaSベンダの市場ポジショニング
■ 主要SaaSベンダの市場におけるポジショニング
●基幹系
人事・給与
IBM
コンサルティング
支援
アプリケーション
プラットフォーム
マイクロソフト
その他の
SaaS
専業ベンダ
CRM/SFA
ERP
eコマース
会計
Office系
CRM
文書管理
※「Live」戦略
CRM/SFA
SAP
支援
グループウェア
請求書管理
CRM/SFA
プロキュアメント
Oracle (Siebel CRM On Demand)
●オフィス系
NetSuite
Salesforce.com
電子メール
(※2)
Apexプラットフォーム
Apexプラットフォーム(※2)
(※1)
SuiteFlexプラットフォーム
SuiteFlexプラットフォーム(※1)
IBMのデータセンタを利用
ホスティング/
データセンタ運営
オフィス・スィート
CRM/SFA
地図情報
IBMのデータセンタを利用
IBM
中小企業
大企業
ターゲットとする企業規模
(※1)NetSuiteには、オープンソースのコミュニティあり/現在、約100のアプリケーションが公開
(※2)Salesforce.comは、400以上のアプリが登録/日本では60以上のアプリが登録
出典:月刊「コンピュータワールド」2007年5月号、IDGジャパンをベースに加筆修整
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Ⅰ.エンタープライズ系
米国でのSaaS提供分野とベンダ数
■ SaaS ShoplaceにおけるSaaS提供カテゴリとベンダ数(2007年2月現在)
順位 カテゴリ
ベンダー数
ベンダー例
1
CRM
64
Salesforce.com、NetSuite
2
Collaboration
45
WebEx
3
Accounting/Financial
41
Intacct、NetSuite、Intuit
4
Human Resource Management
35
Ultimate Software、Workstream
5
Document Management
31
NetDocuments
6
SCM
29
Procuri、GXS
6
eCommerce
29
Demandware、NetSuite
出典:SaaS Showplace ((http://www.saasshowplace.com/)
※現状では、日本で提供されているSaaS型のサービスは、ほぼCRMに限られる
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Ⅰ.エンタープライズ系
ソフトウェア実行モデルのバリエーション
社内
■ ソフトウェア実行モデル
ビジネス・プロセス
ビジネス・プロセス
ビジネス・プロセス
ビジネス・プロセス
ビジネス・プロセス
アプリケーション
アプリケーション
アプリケーション
アプリケーション
アプリケーション
インフラストラクチャ
インフラストラクチャ
インフラストラクチャ
インフラストラクチャ
インフラストラクチャ
施設
施設
施設
施設
施設
従来型
ハウジング
ホスティング
SaaS/ASP
データセンタ
DB
B社
DB
データセンタ
C社
DB
C社
B社
A社
B社
DB
メタデータ
C社
B社
A社
インターネット
インターネット
A社
BPO
(ビジネス・プロセス・
アウトソーシング)
■ マルチテナント・アーキテクチャ
A社
社外
C社
シングルテナント(従来のASP)
出典:コンピュータワールド2006年10月号/2007年5月号、IDGジャパン
A社
B社
C社
マルチテナント(現在のSaaSの主流)
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Ⅰ.エンタープライズ系
Software-as-a-Service (SaaS)における課題
Software-as-a-Serviceとは、ネットワークを通して顧客に必要なアプリケーションソフトの機能を提供する仕組み
ユーザサイドから見た課題
SaaSの構成概要
ユーザ
ユーザ企業のBPRの問題
【従来のシステム開発】
・業界独自の商習慣
・バラバラの業務プロセス/データモデル
・要求仕様が不明確
→一品生産/過剰なパッケージのカスタマイズ
ユーザ企業
ユーザ企業
ビジネスプロセス
ビジネスプロセス
ユーザインタフェース
インターネット
インターネット
開発ベンダ
提供アプリ
カスタム
アプリ
カスタム
アプリ
ベンダ
API
オンデマンド・プラットフォーム
自由度
アップ
ユーザ企業のビジネスプロセスの見直しが必須
カスタマイズの自
由度
対象ユーザの中小企業のSaaSに対する反応は小さい
外部
アプリ
連携
開発ベンダサイドから見た課題
ビジネスプロセス
DB
信頼性/安定稼働の問題
・サービスレベルの確保(契約も含めて)
・外部アプリケーションとのデータ連携に
おける、障害発生時のロールバックなど
・セキュリティ
・データ移行
シングルシステム・マルチテナントのプラットフォーム開発の遅れ
これまでのC/S、ASPとは異なるアーキテクチャであり、開発が難しい。
アプリケーションの向き不向き
・CRM、SFAが主流
・CRMのような新機能を追加するフロントエンド系はSaaSが得意
・財務会計のようなバックオフィス系は、インハウスが浸透
・SaaS型プラットフォーム上での日本の開発コミュニティの活動は低迷
6
Ⅰ.エンタープライズ系
中小ITベンチャー支援事業
中小ITベンチャーを巡る現状と課題(国の支援の必要性)
中小ITベンチャーを巡る現状と課題(国の支援の必要性)
○ソフトウェア産業を巡る変化としては、「ライセンスモデ
ル」から「サービスモデル」へという流れがあり、中小ITベン
チャーもその流れに対応する必要がある。
○ソフトウェア分野は技術以外の経営資源が乏しく、市場
に任せておくと資金調達等の困難性により十分に中小ITベ
ンチャー企業が発展することが出来ない。
平成19年度予算額
平成19年度予算額 2.5億円
2.5億円 (2.4億円)
(2.4億円)
実施体制
実施体制
○事業運営:IPA
○優れた実績と能力を持つPMを登用し、中小ITベン
チャー企業を提案公募形式により支援
事業の概要
事業の概要
優れた技術シーズをもとにASPサービス、SaaS、GIS等
の新しいビジネスモデルや技術を活用して事業化を目指
す中小ITベンチャー企業を発掘し、そのビジネスモデル
を実現するための、開発・事業化に係る支援を行う。
中小ITベンチャー企業
新ビジネスモデルの発掘
開発・事業化資金
PMによるアドバイス
開発・事業化
ビジネスモデル実証
新ビジネスモデル
ソフトウェア
ASP、SaaS等の
ASP、SaaS等の
サービスモデル
サービスモデル
サービス提供
平成19年度事業の公募を締め切ったところである
が、SaaS関連を含めて100件を超える応募あり。
ユーザ
7
バリューチェーンからみた国内組込みソフトウェア業界の特徴
Ⅱ.組込み系
∼機器の技術的成熟度から見た現在の位置づけ∼
機器のライフサイクル
携帯電話と自動車では、組込みソフトウェアに関する成熟度のステージが異なっている
機器の技術的成熟度
デジタルテレビ
携帯電話
OA機器
PC
自動車
民生用
ロボット
産業
産業
組込み
組込み
*の成
SW
の成
SW*
熟度
熟度
プラット
プラット
フォーム
フォーム
自動車
自動車
(制御系)
(制御系)
携帯電話
携帯電話
発展期
発展期
成熟期
成熟期
OS等はECU
OS等はECU
ごとに異なる
ごとに異なる
共通化
共通化
(Symbian等)
(Symbian等)
各社独自
各社独自
モジュール化
モジュール化
(HMインタ
(HMインタ
フェース部は
フェース部は
各社独自)
各社独自)
アプリ
アプリ
ケーション
ケーション
黎明期
発展期
成熟期
安定期
技術
技術
市場
市場
特徴
特徴
黎明期
黎明期
技術の確立
技術の確立
市場への参入、開拓
市場への参入、開拓
新技術を基に新たな市場を開拓する。すべてのシステムは個
新技術を基に新たな市場を開拓する。すべてのシステムは個
別に開発され、別々のアルゴリズムからなる
別に開発され、別々のアルゴリズムからなる
発展期
発展期
技術の発展
技術の発展
市場の拡大、確立
市場の拡大、確立
新技術の開発が盛んで、新しいシステムの導入が進む。
新技術の開発が盛んで、新しいシステムの導入が進む。
また、発展期後半では共通部のプラットフォーム化が進む
また、発展期後半では共通部のプラットフォーム化が進む
成熟期
成熟期
コストダウン
コストダウン
市場のシェアの獲得
市場のシェアの獲得
既存技術を応用したシステム開発行われ、システムの
既存技術を応用したシステム開発行われ、システムの
モジュール化が進む
モジュール化が進む
安定期
安定期
コストダウン
コストダウン
利益の確保
利益の確保
新しい技術の導入は鈍化し、現状のシステムを利用し
新しい技術の導入は鈍化し、現状のシステムを利用し
利益を確保する段階
利益を確保する段階
現在の状況
携帯電話 „ 産業が成熟しており統合プラットフォーム上で、アプリケーションの提供が実現している
自動車
„ 組込みソフトウェアの観点において新規技術の導入段階で統合制御、ITS、ハイブリッドなど様々な技術が登場している
産業の理解を深めるには、現在のステージを正しく理解することが重要
注:SW=ソフトウェア
8
Ⅱ.組込み系
車載組込システムの動向(制御系)
従来、車載組込みソフトウェアの制御系に関しては、リアルタイム性を重視した軽いOSで構成されていた。
しかし、情報系のみならず、制御系においても、ハイブリッドや統合制御といった機能拡張へのニーズの高まりによ
り、高級車では、数十個のECUが搭載され、ソフトウェアの規模は数百万行にも達する。
大規模化したソフトウェアの信頼性・生産性を向上させるため、制御系については、自動車メーカ、サプライヤ主導
で業界横断的に、高信頼な基盤ソフトウェア(OS、ミドルウェア)の共同開発が検討されている。
欧州においても、国際標準化の議論も睨みつつ、ボッシュ(独)等が主導したコンソーシアム(AUTOSAR)にて高信
頼な基盤ソフトウェア(BSW)を開発中。
JASPARでは制御系における高信頼な基盤ソフトウェア及び開発ツール類を
開発・整備する構想を計画
<車載制御系組込みソフトウェアの構成>
エンジン制御、ハイブリ
ッド制御、トランスミッシ
ョン制御 等
アプリケーション
パワトレ系
ブレーキ制御、ステアリ
ング制御、サスペンショ
ン制御
シャシ系
エアバッグ制御、ウ
ィンドウ制御ヘッド
ランプ制御 等
ボディ系
I/O制御MW 等
ミドルウェア
通信系MW
メモリ管理MW
OS
OSEK仕様、ITRON仕様
チップ
国内外半導体ベンダのチップ
9
Ⅱ.組込み系
車載組込み産業の競争力
日本と海外のソフトウェアベンダの比較
(凡例)
国内
企業規模
100名未満
自動車専業
他製品兼業
自動車専業
該当なし
東芝情報システム
東芝情報システム
CSKシステムズ
CSKシステムズ
ヴィッツ
ヴィッツ OTSL
OTSL キャッツ
キャッツ
ガイオテクノロジー
ガイオテクノロジー
等
等
BOSCH
BOSCH Engineering
Engineering
ETAS
ETAS
Vector
Vector
等
等
Telelogic
Telelogic
Mathworks
Mathworks
等
等
日立
日立
富士通
富士通
等
等
Autoliv
Autoliv
等
等
BOSCH
BOSCH
Delphi
Delphi
IBM
IBM
等
等
500名未満
1,000名未満
ソフトウェア
ソフトウェア
開発専業
開発専業
5,000名未満
5,000名以上
他分野兼業
他分野兼業
日本の目指す方向性
海外
TTDC
TTDC
デンソーテクノ
デンソーテクノ
アイシンエンジニアリング
アイシンエンジニアリング
等
等
競争力のある車載ソフトウェアベンダの育成
半導体などの進歩に
より拡大した競争領域
強みを活かす領域へのシフト
新たな高価値
システムの開発
新たな高価値領域で開発を
行い、競争力の強化
人材
資金
非競争領域
新たな高価値
システムの開発
新たな高価値
システムの開発
技術の成熟により
拡大した非競争領域
非競争領域をPF化し
資産(人材・資金)を強みの
活かせる領域へシフト
他製品兼業
非競争領域
非競争領域をモジュール化・
プラットフォーム化しソフトウェアベンダへ
資産(人材・資
金)を強みの
活かせる領域
へシフト
資産(人材・資金
)を強みの活か
せる領域へシフ
ト
自動車専業ソフト
ウェアベンダが
提供
非競争領域
自動車専業ソフト
ウェアベンダが提
供
10
Ⅱ.組込み系
高信頼な組込みソフトウェア開発事業
背景にある問題
【自動車及び組込みソフトウェア産業の危機】
【国民の安全・安心の危機】
安全に関する意識の高まり
製品に求める機能や製品の
安全性に対する要求の増大
悪循環
開発規模やテスト規模の増
大による現場への負担増
不具合事故増大
ソフトウェアの信頼性に
関する国際基準策定の
動き
安全性リスクの急激な増大
日本独自の開発手法によ
る高品質な製品への影響
自動車関連産業に悪影響を与える危険性
事業の概要
事業の概要
高信頼なソフトウェア開発手法の実証・評価を行うとともに、大規模化した車
載ソフトウェアの生産性・信頼性を向上させるため、高信頼な基盤ソフトウェア
(OS、ミドルウェア等)の開発を行う。また、その開発環境も開発・整備する。
平成19年度予算額
12億円の内数(新規)
【開発のポイント】
【開発内容】
○車載制御基盤ソフトウェア(RTOS、通信用ミドルウェア等)の仕様
策定と実装評価
○開発環境・ツールの仕様策定と実装評価(設計・実装ツール、検証
ツール等)
○開発プロセスの確立(IPA・SECと協力して、開発プロセス標準(
ESPR)、スキル管理(ETSS)など先端的なソフトウェアエンジニアリン
グ手法を適用)
①基盤要素を業界統一基準として開発し、
成果を公開すること
②信頼性が担保された開発手法に基づ
いて開発すること
③成果を適切に国際標準化すること
11
車載向けソフトウェアベンダ・ツールベンダを育成
プローブ情報プラットフォームソフトウェアの概要
Ⅱ.組込み系
①低コストな情報収集、②高品質な交通情報の生成、③リアルタイムな情報提供、を実現
多彩な
プローブ情報プラットフォームソフトウェア
プローブ情報プラットフォームソフトウェア
外部
情報
利用者を想定
情報提示
各種情報の生成
各種車両走行情報の融合・分析
③リアルタイムな情報提供:
・3分30秒で情報生成完了
(最大5分の遅延)
・過去15分(最大30分)の
プローブ情報を利用
各種車両走行情報等の収集
タクシー事業者
情報センター
バス事業者
情報センター
ディジタル無
線等
ディジタル無線等
タクシー
6,690台
バス
1,700台
物流事業者等
情報センター
GPS携帯等
物流・営業車両
60台
②高品質な交通情報の生成:
・右左折・直進リンク旅行時間生成
・補完・推定交通情報生成
・カバー率、定常性が高い
・信頼度、素性情報の採用
①低コストな情報収集:
・タクシー配車システムなど
既存システムのリアルタイム
プローブ情報を活用
計約8,500台
12
ソフトウェアエンジニアリングの成果① (エンタプライズ系ソフトウェア開発力強化)
Ⅲ.基盤整備
経営者が参画する要求品質の確保 第2版
・超上流におけるユーザ・ベンダの役割分担を明確にするため、産学の
有識者24名で「開発プロセス共有化部会」を設置し、検討中。
・超上流から攻めるIT化の「事例検索システム」をホームページで公開。
・「経営者が参画する要求品質の確保」 28,000部発行
「超上流」の開発プロセス共有化
ソフト
ウェア
開発
工程
個別
システム化
戦略
システム化
計画
見積り
要求を満たして
いるか
要求定義
業務評価
要求工学
システム
テスト
システム設計
運用
仕様どおりか
ソフトウェア
設計
ソフトウェア
テスト
設計・開発技術
プログラミング
プロセス改善
全体
支援
保守
運用テスト
ソフトウェア開発
見積りガイドブック
・ソフトウェア開発における対価を
ユーザ・ベンダ双方にとって妥当
に見積もる方法論を確立するため、
産学の有識者22名で「見積手法
部会」を設置、検討中。
・国内企業と連携し、ベンダ8社の
見積手法を収集。
・ドイツのフラウンホーファ協会実
験的ソフトウェア・エンジニアリン
グ研究所との共同プロジェクトとし
て、同研究所の有する先進的な
見積手法を日本国内の企業に対
して適用。同手法の洗練化。
・「ITユーザとベンダのための定量
的見積りの勧め」 18,000部発行
経営評価
投資効果は上がっ
ているか
プロジェクト見える化
定量データ分析・手法
信頼性
●各種イベント
・エンタプライズ系関連のイベント(直近1年間):4回で合計1,100名を超える来場者に講演を実施。
特に、「ソフトウェア開発データ白書2005 正しい読み方と賢い使い方」セミナー(2006年2月開催)は、
聴講者募集開始後、即日(6時間で)満席。
ITプロジェクトの「見える化」 ∼下流工程編∼
・ITプロジェクトを「見える化」(可視化)するため、産学の有識者12名で「プ
ロジェクト見える化部会」を設置し、検討中。
・ITプロジェクトにおける典型的なトラブルとその対策を類型化。
ソフトウェア開発データ白書2006
・ソフトウェア開発の実態を定量的なデータで示すため、産学の有識者
35名で「定量データ分析部会」を設置し、検討中。
・ベンダ19社の協力のもと、プロジェクトデータ1,400件に基づき、規模/
工期/工数/品質等を分析。
・「ソフトウェア開発データ白書2005」 12,000部発行
●国際会議での論文発表
・「ICSE2006」等国際会議(3回)で、計6編の論文を発表
13
ソフトウェアエンジニアリングの成果② (組込みソフトウェア開発力強化)
利用品質
システム適格性
確認テスト
システム要求分析
組込みソフトウェア開発に
おける品質向上の勧め
(ユーザビリティ編)
・ユーザビリティの重要性を
啓発するため、産学の有識者
8名で「利用品質準備部会」を設置し、
検討中。
・製品仕様へのユーザビリティ反映手法を紹介。
システム方式設計
ソフト
ウェア
開発
工程
個別
設計品質
システム結合
ソフトウェア適格性
確認テスト
ソフトウェア要求分析
組込みソフトウェア開発における品質
向上の勧め(設計モデリング編)
・組込みソフトウェア開発における有用なモデリング
手法を体系的に整理するため、産学の有識者
8名で「設計品質技術部会」を設置し、検討中。
・設計品質向上における設計モデルリングを啓発。
・組込みソフト設計での留意点などを整理・体系化。
ソフトウェア方式設計
ソフトウェア結合
ソフトウェア詳細設計
単体テスト
テスト
組込みソフトウェア開発向けコーディング作法ガイド(C言語版)
実装品質
コーディング
開発プロセス
全体
支援
Ⅲ.基盤整備
・組込みソフトウェア開発におけるコーディング規約を作成・運用する
ため、産学の有識者12名で「実装品質技術部会」を設置し、検討中。
・コーディング作法ガイド(V0.8)にパブリックコメントを追加するととも
に、C言語の特性を俯瞰し、過去のノウハウを収録。
・「組込みソフトウェア開発における品質向上の勧め(コーディング編)」
14,000部発行
・「コーディングガイド(V0.8)」WEBのみ 130,000件ダウンロード
・「組込みソフトウェア開発プロセスガイド(0.8版)」 について、パブリックコメント募集。(2006年6月27日まで)
プロジェクト・マネジメント
・「組込みソフウェア開発におけるプロジェクトマネジメント導入の勧め」 12,000部発行
組込みスキル標準 ETSS 概説書(2006年度版)
スキル・キャリア・教育
●各種イベント
・組込み関連のイベント(直近1年間):6回で合計3,100名を超える来場者に講演を実施。
特に、「プロダクトライン開発入門」セミナー(2006年5月開催)は、聴講者募集開始後、翌朝には満席。
・組込みソフトウェア開発に関する人材育成や有効活用を目的に、産学の有識者で
「スキル基準部会(9名)」、「キャリア部会(14名)」、「教育部会(17名)」を設置し、検
討中。
・ETSSを開発現場に導入する際、必要となる考え方や具体例をブラッシュアップ。
・「組込みスキル標準ETSS概説書(2005年版)」 14,000部発行
・11社にETSSの導入コンサルティングを実施し、プラクティスを収集。
14
Ⅲ.基盤整備
未踏ソフトウェア創造事業
事業の概要
事業の概要
ソフトウェア開発等の支援を通して、産業界で活躍する優れた独創的なソフト
ウェア開発人材(スーパークリエータ)を発掘・育成する。
平成19年度予算額
8.1億円 (8.9億円)
実施体制
実施体制
スーパークリエータ認定状況
12年度 13年度 14年度 15年度
16年度
上期
17年度
下期
上期
下期
事業運営・管理:IPA
8.9
事業予算額(億円)
10
11
11
11
9
提案テーマ数(件)
205
322
367
256
189
137
130
145
応募件数(件)
306
461
523
406
328
230
220
236
スーパークリエータ認定者
12
15
8
19
15
13
12
12
会社設立・事業化状況
過去5年間(H12−16)
の事業効果
成果を下に会社設立が決定
42件
事業化(商品化)が決定
54件
民間からの別のサポーターが決定
61件
(世界的な)学会の論文集に掲載
98件
研究機関等からの招聘あり
53件
15