ライトに特化したサンプルシーケンスプログラム(PDF:176KB)

MEE FA 機器 テクニカルニュース No.FAB1-005 1/4
No.FAB1-005
2011 年 9 月発行
表
EQ-V680D1/EQ-V680D2 形 RFID インタフェースユニットの
ID タグのリード/ライトに特化したサンプルシーケンスプログラム
題
適用機種
EQ-V680D1/EQ-V680D2 形 RFID インタフェースユニット
MEE FA 機器製品に格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
RFID インタフェースユニットをお使いいただく際に,使用頻度の高いトリガ交信による ID タグのリード機能と
ライト機能に特化したシンプルで応用し易いサンプルプログラムを,テクニカルニュースとしてご提供させて
いただきます。
1.サンプルプログラム概要
1)システム構成
本書で説明するサンプルプログラムは,以下のシステム構成で動作します。
MELSEC-Qシーケンサ
IDタグ
アンテナ
RFIDユニット
CPUユニット
電源ユニット
スロット0
CH1
DC24V
電源
アンプ
2)動作条件
本書で説明するサンプルプログラムは,以下の条件で動作します。
RFID ユニットの
装着と接続
交信方法
RFIDユニットを MELSEC-Q シーケンサのスロット0に装着し,チャンネル1に ID タグ
との交信を行うためのアンプ/アンテナを接続します。
交信方法は「トリガ」とします。
ID タグからの
ID タグのリード指令信号(M1010)が ON することにより,ID タグのアドレス 10~17 の 8
読出方法
バイト分のデータを読み出して CPU のデータレジスタ D1200~D1203 に格納します。
ID タグへの
ID タグのライト指令信号(M1020)が ON することにより,CPU のデータレジスタ D2300
書込方法
~D2303 に格納された8バイト分のデータを ID タグのアドレス 20~27 に書込みます。
MEE FA 機器 テクニカルニュース No.FAB1-005 2/4
2.サンプルプログラムの動作説明
■ID タグ読出
CPUユニット
RFIDユニット
シーケンスプログラム
M1010
IDタグ
バッファメモリ
メモリ
[MOV H0 U0\G0]
②
0(コマンドコード)
:H0 (リード)
0: 00H
IDタグ
のリー
ド指令
[MOV H0 U0\G1]
読出設定
1(交信指定)
:H0 (トリガ)
1: 00H
2(処理指定)
:H0 (上位→下位)
2: 00H
①
[MOV K10 U0\G3]
③
3(先頭アドレス)
:K10(アドレス10)
3: 00H
[MOV K8 U0\G4]
ID命令
実行要求
4(処理点数)
:K8 (8バイト)
[MOV H0 U0\G2]
[SET Y14]
読出要求
ID命令
実行完了
10:33H '3'
ID命令
完了
CPU内部データレジスタ
D1200 :3330H '03'
D1201 :3135H '51'
D1202 :3630H '06'
D1203 :3934H '49'
④
[RST
Y14]
[RST M1010]
11:30H '0'
データ格納順序
上位→下位
X4
[BMOV U0\G100 D1200 K4]
⑤
バッファメモリ
読出データ
格納
100
101
102
⑥
⑦
ライトプロテクト
エリア設定
データ
格納
エリア
103
12:31H '1'
13:35H '5'
データ読出
:3330H
'03'
:3135H
'51'
15:30H '0'
:3630H
'06'
16:39H '9'
:3934H
'49'
17:34H '4'
14:36H '6'
読出データ
(8バイト)
① ID タグのリード指令信号(M1010)の ON により,以下の読出しプログラムを実行する。
② RFID ユニットのバッファメモリ(Un\G0~G4)にリードコマンドおよびリードに必要なデータを設定する。
③ ID 命令実行要求(Y14)を ON する。
④ ID タグからデータを読出し,正常に完了したら ID 命令完了信号(X4)が ON する。
⑤ バッファメモリのデータ格納エリア(U0\G100~)から読出したデータを CPU のデータレジスタ D1200~D1203 に転送する。
⑥ ID 命令実行要求(Y14)を OFF する。
⑦ ID タグのリード指令信号(M1010)を OFF する。
■ID タグ書込
CPUユニット
RFIDユニット
シーケンスプログラム
M1020
IDタグ
のライ
ト指令
①
IDタグ
バッファメモリ
メモリ
[MOV H1 U0\G0]
②
0(コマンドコード)
:H1 (ライト)
0: 00H
[MOV H0 U0\G1]
書込設定
1(交信指定)
:H0 (トリガ)
1: 00H
[MOV H0 U0\G2]
2(処理指定)
:H0 (上位→下位)
2: 00H
[MOV K20 U0\G3]
3(先頭アドレス)
:K20(アドレス20)
3: 00H
[MOV K8 U0\G4]
4(処理点数)
:K8 (8バイト)
[BMOV D2300 U0\G100 K4]
CPU内部データレジスタ
D2300 :3638H
D2301 :3336H
D2302 :3230H
D2303 :3435H
'86'
'63'
'02'
'54'
[SET Y14]
③
書込データ バッファメモリ
格納
100
101 データ
格納
102
④
エリア
ID命令
103
実行要求
20:36H '6'
:3638H
'86'
:3336H
'63'
:3230H
'02'
:3435H
'54'
ID命令
実行完了
書込要求
データ書込
22:33H '3'
23:36H '6'
25:30H '0'
26:34H '4'
27:35H '5'
X4
[RST
ID命令
完了 ⑤
Y14]
[RST M1020]
⑥
⑦
① ID タグのライト指令信号(M1020)の ON により,以下の書込みプログラムを実行する。
② RFID ユニットのバッファメモリ(U0\G0~G4)にライトコマンドおよびライトに必要なデータを設定する。
③ RFID ユニットのバッファメモリ(U0\G100~)へ ID タグに書込むデータを転送する。
④ ID 命令実行要求(Y14)を ON する。
⑤ ID タグへの書込みが正常に完了したら ID 命令完了信号(X4)が ON する。
⑥ ID 命令実行要求(Y14)を OFF する。
⑦ ID タグのライト指令信号(M1020)を OFF する。
データ格納順序
上位→下位
21:38H '8'
24:32H '2'
ライトベリファイ
ライトプロテクト
エリア設定
書込データ
(8バイト)
MEE FA 機器 テクニカルニュース No.FAB1-005 3/4
3.サンプルプログラム
IDタグ読出処理
M1010
X0
X2
X3
X4
X5
MOVP
IDタグの
リード指令
ユニット
READY
ch1 ID
交信完了
ch1
ID-BUSY
ch1 ID命令
完了
H0
ch1 エラー
検出
U0\
G0
ch1コマンド
コード指定
MOVP
H0
U0\
G1
ch1
交信指定
MOVP
H0
U0\
G2
ch1
処理指定
MOVP
K10
MOVP
K8
ch1の交信指定に“トリガ”
(設定値=0)を設定
ch1の処理指定(データ格
納順)に“上位→下位”(設
定値=0)を設定
U0\
G3
ch1のデータを読み出す
IDタグの先頭アドレス指定
ch1先頭アドレ に10を設定
ス指定
U0\
G4
ch1処理点数
指定
SET
ch1のコマンドコード指定に
“リード” (設定値=0) を設定
Y14
ch1 ID命令
実行要求
ch1のデータを読み出す処理点
数指定に8バイトを設定
ch1のID命令(リードコマン
ド)を実行
IDタグ書込処理
M1020
X0
X2
X3
X4
X5
MOVP
IDタグの
ライト指令
ユニット
READY
ch1 ID
交信完了
ch1
ID-BUSY
ch1 ID命令
完了
H1
ch1 エラー
検出
U0\
G0
ch1コマンド
コード指定
MOVP
H0
U0\
G1
ch1
交信指定
MOVP
H0
U0\
G2
ch1
処理指定
MOVP
K20
MOVP
K8
D2300
書込データ
U0\
G100
U0\
G4
K4
Y14
ch1 ID命令
実行要求
ID命令完了処理
X4
X0
M1010
BMOV
Ch1 ID命令
完了
ユニット
READY
IDタグの
リード指令
U0\
G100
ch1データ
格納
D1200
ch1の処理指定(データ格
納順)に“上位→下位”(設
定値=0)を設定
ch1のデータを書き込む
IDタグの先頭アドレス指定
ch1先頭アドレ に20を設定
ス指定
ch1データ
格納
SET
ch1の交信指定に“トリガ”
(設定値=0)を設定
U0\
G3
ch1処理点数
指定
BMOVP
ch1のコマンドコード指定に
“ライト” (設定値=1) を設定
K4
読出データ
ここに読出が正常に完了したときの処理を追加します。
ch1のデータを書き込む処理
点数指定に8バイトを設定
ch1のデータ格納エリアに
データレジスタD2300~
D2303の書込データを転送
転送点数はワードで指定
(8バイト→4ワード)
ch1のID命令(リードコマン
ド)を実行
ch1のデータ格納エリアか
らデータレジスタD1200~
D1203に読み出したデータ
を転送
転送点数はワードで指定
(8バイト→4ワード)
M1020
IDタグの
ライト指令
ID命令エラー処理
X5
ここに書込が正常に完了したときの処理を追加します。
X0
MOV
Ch1 エラー
検出
ユニット
READY
U0\
G41
ch1 エラー
詳細格納
D1020
ID命令
エラーコード
ch1で発生したエラーの詳細
番号を格納エリアからデータ
レジスタD1020に転送
ここにID命令で異常が発生したときの処理を追加します。
終了処理
X4
RST
Ch1 ID命令
完了
Y14
ch1 ID命令
実行要求
X5
M1010
Ch1 エラー
検出
IDタグの
リード指令
RST
M1010
IDタグの
リード指令
ID命令の実行完了でch
1のID命令要求をOFF
IDタグのリード指令信号を
OFF
M1020
RST
IDタグの
ライト指令
M1020
IDタグの
ライト指令
IDタグのライト指令信号を
OFF
MEE FA 機器 テクニカルニュース No.FAB1-005 4/4
4.サンプルプログラムの応用
1)応用1 アンテナ/アンプ接続チャンネルの変更
ID タグとの交信を行うアンテナ・アンプをチャンネル2に接続する場合,サンプルプログラムの入出力信号
およびインテリジェント機能ユニットデバイスは以下のように変更してください。
チャンネル
名称
CH1
CH2
X2
XA
IDーBUSY
X3
XB
ID命令完了
X4
XC
エラー検出
X5
XD
ID命令実行要求
Y14
Y1C
CH1
CH2
コマンドコード指定エリア
U0\G0
U0\G4000
交信指定エリア
U0\G1
U0\G4001
処理指定エリア
U0\G2
U0\G4002
先頭アドレス指定エリア
U0\G3
U0\G4003
インテリジェント
機能ユニットデバイス
入出力信号
ID交信完了
チャンネル
名称
処理点数指定エリア
U0\G4
U0\G4004
エラー詳細格納エリア
U0\G41
U0\G4041
データ格納エリア
U0\G100
U0\G4100
2)応用2 RFID ユニット装着スロットの変更
RFID ユニットをシーケンサの 0 スロット以外に装着する場合,サンプルプログラムの入出力信号およびイン
テリジェント機能ユニットデバイスは以下のように変更してください。
MELSEC-Qシーケンサ
RFIDユニット
2
IDタグ
I/O割付の先頭アドレス:40
インテリジェント機能
ユニットデバイスの
:4
先頭アドレス
アンテナ
点
32
32
点
1
0
出力
入力
CPUユニット
電源ユニット
スロット
X/Y
X/Y
X/Y
00~1F 20~3F 40~5F
DC24V
電源
名称
アンプ
チャンネル
CH2
ID交信完了
X4 2
X4 A
IDーBUSY
X4 3
X4 B
ID命令完了
X4 4
X4C
エラー検出
X4 5
X4 D
ID命令実行要求
Y5 4
Y 5C
チャンネル
CH1
名称
コマンドコード指定エリア U4 \G0
U4 \G4000
交信指定エリア
U4 \G1
U4 \G4001
処理指定エリア
U4 \G2
U4 \G4002
先頭アドレス指定エリア
U4 \G3
U4 \G4003
処理点数指定エリア
U4 \G4
U4 \G4004
エラー詳細格納エリア
U4 \G41
U4 \G4041
データ格納エリア
U4 \G100
U4 \G4100
インテリジェント
機能ユニットデバイス
入出力信号
CH1
CH2
太字部分が変更箇所
〒102-0073 東京都千代田区九段北 1-13-5(ヒューリック九段ビル)
ホームページ URL http://www.mee.co.jp/sales/fa/meefan/
東 日本営業所 TEL.03-3288-1743 FAX.03-3288-1575
中 日本営業所 TEL.052-565-3435 FAX.052-541-2558
西 日本営業所 TEL.06-6347-2985 FAX.06-6347-2983
中国営業 G
TEL.082-248-5390 FAX.082-248-5391
九州営業所
TEL.092-721-2202 FAX.092-721-2109
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