S3−3:LC−MS/MSによる脂質ヒドロペルオキシドの網羅的解析と定量 宮澤陽夫1・、仲川清隆1、指宿大悟達、浅井明2、及川眞一2 達束北大学大学院農学研究科機能分子解析学 2日本医科大学第三内科内分泌代謝 Ex血3親stive a籔alysis an{至quanti無c駄tion of護pid hydropergxidesわy ta籔{圭em m騒ss sgec翻ometry TeruoMlyazawa1,Kiyo毛aka Nakagawa1,Daigo Ibusuki l,AldraAsai2,a鍛d S短蚕c感Olkawa2 圭Divlsl・簸・fF・・dChemistrya益dNu重riti・n,T・薮・㎞U感versi癌Sendal98}一8555 2Department ofEnd㏄rinologyandMetabolis凱Nippo簸Medical Sc簸oo1,Tokyo ll3−8603 【目的】脂質ヒドロペルオキシドは生体膜過酸化の初発産物であり、多くの疾病に直接関 与する。演者らは血清脂質ヒドロペルオキシド分析のためのCL−aPLC法を約20年前に開 発し疾病と過酸化の関係を研究すると共に正確な定量に必須の高純度脂質ヒドロペルオキ シド調製法を確立した。ここでは、膜の主成分であるホスファチジルコリンとヒト皮脂ス クアレンの過酸化で生じるヒドロペルオキシド(PcoOH,SQOoH)のLGMs/Msによる分 析法を弱発し、高コレステロール塩症者の壷清PCOOHとヒト額部SQOOHの量と分子種を 明らかにしようとした。 【方法】LCを付した4000Q TRAPを用いMRMで定量した。PcooHは血清中で極めて微 量のためクロロホルム/メタノール等による既存抽出法では他の脂溶成分によりPCOOH自 体のイオン化と分離が阻害される。そこで固相抽出でリン脂質を分取し、i分子種あたり3 ないし4ペアのMRMを用いPcooH12分子種の同定と定量を行った。sQooHは6分子種 あるが全て同じ分子量のため各分子種間で最も生成量の違うフラグメントを探索し、分子 種同定と定量を可能にした。 【結果・考察】高コレステロール血症血清のPCOOH濃度は健常者の約10倍(約500nM) で、分子内に18:2−00H、20:4−00H、20:5−00H、22:6−00Hを含み、血清総コレステロール 値、LDL一コレステロール値と正相関し、酸化ストレスマーカーといわれる尿中8−OHdGと は全く相関しなかった。生活環境下3時間の太陽光暴露で額部SQOOH濃度(956μ9/9脂質) は暴露前の約3倍(2760μ9/9脂質)で、3級炭素型(2−ooH sQ、6−00H SQ、10−00H sQ) と2級炭素型(3−ooH sQ、7−ooH sQ、ll−00H SQ)の存在を確認した。Lc−Ms/Msの定 量値はCL蝦PLCによる過去の成績を裏付けた。 K.Nakagawa,et.aL:Ionrtrap tan(lem mass spectro瓢etric a簸alysis of s醗ua!ene mo鍛ohydroperoxide 圭somers in sunlight−exposed human skinJ.Lip呈d Res.,48,2779(2007) T Miy&z&wa,et.aL:Deter面nation ofp蓋osp鼓01ipid hydroperoxides撤薮um蹴blood pla騰a by a che麺1uminescence(CL)一HPLC ass&y Free Radic.Bio1.Med、,7,209(1989),USP4900680(i990). 31
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