Intermec 社 RFID 技術による 技術による JR 貨物の 貨物の作業効率向上 日本国内で鉄道を利用して荷物を目的地まで運ぶ場合、JR 貨物で輸送されることが多く、全国各地 を走る JR 貨物の車両は日本ではありふれた光景です。 日本では、排気ガスや酸化窒素の問題があるトラック輸送よりも、ずっとクリーンな運用ができるという ことで鉄道輸送が見直されています。 日本で増えてきた鉄道輸送のニーズに答えるため、JR 貨物は日本で 120 以上のターミナルを保有し、 8000 の車両、100000 の鉄道コンテナを管理しています。 貨物は日本を南北に走る貨物線によって、駅から駅へと運ばれます。 12 フィートから 30 フィートのものまである様々なコンテナは、それぞれの停車駅で鉄道車両から降ろさ れ、横 30 列・縦 40 列・高さ 1~2 個に積み重ねられます。数百~数千のコンテナを管理することはうん ざりするような作業で、多くの時間がかかる肉体労働でもあります。 JR 貨物はこれらのコンテナを管理するよりよい方法、特に鉄道車両上のコンテナの配置情報を記録す る方法を探していました。そして検討の結果、Intermec 社の Intellitag® RFID タグの技術を取り込んだシ ャープ社製の装置によって実現したのです。 日本旅客鉄道株式会社 6 社は鉄道を所有し、JR 貨物が運用スケジュールを決定しているため、貨 物をオフピークの時間帯である夜間に移動させることが可能です。 そのため貨物の移送は、朝乗客を乗せた電車が走る前に完了していなければなりません。 夜間の限られた時間で移動させるため、非効率的な作業では受け入れられないのです。 手動の旧トラッキングシステムは、JR 貨物のオペレーターが広大なターミナル駅付近を歩きまわり、 鉄道車両上でハンディターミナル機器を使用し、コンテナの配置位置を記録していました。 この方法はオペレーターにとって大きな作業負担になっていました。 現在の RFID システムはワイヤレスバックボーン、固定式リーダー、ハンディターミナル機器、RFID 技術、 そして GPS 機能つき車両を備えていて、JR 貨物の各コンテナを追跡しています。 トラックへの積 トラックへの積み降ろし作業 ろし作業 新しいシステムの導入は JR 貨物・日本 RF ソリューション(JRFS)・シャープ・SIer(NEC グループ)に よる共同事業によるものです。コンテナの ID 情報は Intermec 社の Intellitag®RFID の技術をベースにし たシャープ社製のリーダーでスキャンされます。このリーダーはフロントエンドからバックボーンへ接続 されていて、JR 貨物のプロジェクトを支えるキーポイントとなる技術です。 Intellitag®チップを特色とするシャープ社製品の金属対応タグは、半円筒形で長さがおよそ 2 インチ、 幅半インチほどです。そのタグはコンテナの各側面に取りつけられ、鉄道車両の各側面には 7 つのタ グが取りつけられます。 JR 貨物のフォークリフトには、コンテナ番号 ID や鉄道車両・トラックのナンバーを自動認識するため に、固定型の RFID リーダーと 4 つのアンテナが装備されています。4 つのうち 2 つのアンテナはコンテ ナに取り付けられたタグを読み、残りの 2 つは鉄道車両とトラックのタグを読みます。 フォークリフトでコンテナを積み込む際、4 つのアンテナを通し、コンテナに取り付けられたタグと鉄道車 両に取り付けられたタグに、固定 RFID リーダーから別々の無線信号が送られます。するとタグの情報 が所定のアンテナへ返信され、アンテナからリーダー、そして無線ネットワークを介してメインサーバー へデータが送信されます。 サーバーへコンテナ番号 ID が送信されると、その情報はただちに読み書き可能なタグにプログラムさ れます。固定リーダーはコンテナをどの車両へ積むのかだけではなく、車両上のどこに配置するかもサ ーバーへ伝達します。JR 貨物管理事務所のスタッフは、タグ番号を各タグへプログラムするためにシャ ープ社製のハンディターミナルを使用することも可能です。 いったんコンテナが積み込まれると、システムは車両上でコンテナに取り付けられたタグを読み取り ます。 タグを読み取るとサーバーが更新され、コンテナの正確な位置情報と結び付けられ、ただちにどのよう にコンテナを所定の貨物車両に配置するかを知らせます。コンテナを降ろす作業についても同じ方法 で記録されます。 フォークリフトの運転手は各停車駅でコンテナを車両から降ろし、ヤードに積み重ねておきます。各コン テナが配置されると、フォークリフトの GPS 機能によりコンテナの正確な位置場所が記録され、タグを 素早く読み取ることでサーバーにその情報が送られます。 このような技術がなければ、オペレーターは目的のコンテナをターミナル内で探すために多くの時間 を費やすことになります。このシステムによって使用されていないコンテナの場所も容易にわかるよう になりました。 そしてこの新しい円滑なシステムと共に、JR 貨物はその貨物情報とコンテナの移動をより早く最高 のものになるよう積極的に推進しています。JR 貨物は日本 RF ソリューション、そしてシャープ製品 (Intermec 社 Intellitag®に基づいた技術)によりシステムを成功に導きました。
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