ガイダンス資料

明治大学理工学部機械工学科 [44]
更新日 2015年04月16日
機械設計製図2
初回ガイダンス
明治大学 理工学部 機械工学科
本日の予定
6 / 5 組
主な内容
時間
2 / 4 限
2 / 4 限
ガイダンス
ディーゼルエンジンに関する講義
10分間
80分間
3 / 5 限
熱力学,材料力学に関する講義
90分間
この資料はWebに記載しますので写真を撮る必要はありません.
シラバスの提示
• 授業の概要・到達目標
本科目は,「学習教育目標(E)創造的なデザ
イン・表現能力ならびにマネジメント能力の養
成」の修得に必要な必修科目である。機械工学
における基礎的な学問の多くは,機械を設計す
る為の知識を供給するものである。
本講義は,1,2年生において学んだ工業力学,
材料力学,流体力学,熱力学,機械力学,機械
設計工学,機械加工学等を生かし,機械の設計
を行う実践の場として設けられている。
また,機械の設計においては,経済性や信頼
性の観点から,JIS 規格やISO 規格に適合した
寸法による設計や,規格に適合した部品の利用
が行われている。さらに,現在の製品開発では,
CAD による製図が一般的となっている。
そこで到達目標は,これら規格の利用方法を
修得し,実際の設計に応用する能力をつけると
ともに,本講義での作図は全てCAD を利用する
ことにより,CAD 技術の習得も含まれる。
• 履修上の注意点・準備学習の内容
履修においては,工業力学・演習1,
2,固体の力学,材料力学・演習1,
工業熱力学,機械力学,機械設計
工学,機械加工学,機械製図及び
機械設計製図1を履修しておく必要が
ある。
特に工業熱力学で扱っているディー
ゼルサイクルの知識は必須となって
いる。
また,設計にはCAD,計算には
Excel 等を用いるので,準備学習とし
て情報処理演習等の講義で習った基
礎的なコンピュータの使用方法を復
習しておく必要がある。
シラバス:授業内容
[第1回] ガイダンス及びエンジン構造の講義
まず,本授業はCAD を利用した実習等のため,
進め方に関するガイダンスを行う。続いて,
設計計算に必要なエンジンの構造に関する講
義を行う。
[第2回] スケッチ
実際のディーゼルエンジンの部品をスケッチ
し,部品構成を把握する。
理解
[第3-5回] 設計計算
与えられた設計要件を満足するように,部品
の仕様を決定し,計算書を作成する。
仕様検討
[第6回] CAD の基本操作,組立図の製図
製図において利用するCAD の基本操作を習得する。
引き続き組立図を作図する。
[第7回] 組立図の製図
ディーゼルエンジンの組立図を作図する。
構想設計
[第8回] 組立図の検図・部品図作成のための講義
提出された組立図の検図作業を経験する。ディー
ゼルエンジンの部品図製図のために公差,粗さ等
の講義を行う。
[第9-14回] 部品図の製図
ディーゼルエンジンを構成する部品の部品図を作
図する。
詳細設計
[第15回] 口頭試問
作図された図面を元に口頭試問を行う。
詳細なスケジュールは本日配布した資料を優先して参照してください.
参考資料・教科書等
毎時間必ず持参するもの
• 教科書: 基礎から学ぶ機械製図,オーム社
• 配布プリント: 講義前に配布します.
授業に関するデータ(表紙やCAD図面枠等含む)
• Website: http://www.isc.meiji.ac.jp/~re00111/
※ “機械設計製図2 明治大学” ,“Mechanical design 2 明治大学”
で検索すれば見付かります.
採点について
• 成績評価の方法
スケッチ(5%),計算書(10%),図面(70%),
口頭試問(15%)の割合で成績評価を行い,単位修
得はこれらの合計点が総点の60%以上となることが
条件となる。
図面の評価においては,与えられた要件を満たす
設計の達成度,独創性,図面の完成度などに対して
評価を行う。提出された図面を基に,第三者が実際
の機械を製造可能であるかどうかが評価のポイント
となることに留意すること。
口頭試問においては作図された図面を正しく理解
しているかどうかについて評価する。
作図そのものだけが目的ではない.
各段階を全て経ることで
設計に取り組む.
機械の性質を理解して
自ら決め,調整し,実現
可能な機械を設計.
自身が理解したこと,考
えたことを他人に的確に
伝え,相互に確認.
班分けと教室
4/23のみ
• A班
• 前半: 5302教室
• エンジン分解組み立て・スケッチ
• 後半:0603教室
• エクセルによる計算書作成
• B班
• 前半:0603教室
• エクセルによる計算書作成
• 後半: 5302教室
• エンジン分解組み立て・スケッチ
4/30以降
• 6班に分かれて設計
• 6通りの設計仕様
• 6人の担当教員
• 本日
• 2号館2005教室
• 4/23のみ
• 5号館5302教室と中央校舎0603教室
• 4/30以降
• 中央校舎0603教室
• 計算書提出・組立図提出・講義
• 2号館2005教室
担当教員とTAの紹介
専任教員
兼任教員
• 納富充雄
• 加藤恵輔
• 高村昭生(株式会社小野測器)
• 滝澤秀行(三菱ふそうバストラック株式会社)
• 藤掛政久(JFEスチール株式会社)
• 宮原眞人(古河電工株式会社)
TA(ティーチングアシスタント) 2,3限
TA(ティーチングアシスタント) 4,5限
• 山崎大輔(材料強度研究室)
• 真野大貴(材料強度研究室)
• 安本祐大(材料強度研究室)
• 前田直樹(材料強度研究室)
• 菊池快(機械制御システム研究室) • 菊池快(機械制御システム研究室)
機械設計製図2では何を学ぶか?
設計対象のディーゼルエンジンの主要部品をCADで描く
しかし,それだけではない.
• 授業で学んだ知識を活用し,自ら設計して創り出す体験.
• 考え,計算し,作図し,時には戻るという一連の活動.
しかし,それだけではない.
• 学生同士で意見を交換しあい,新しい発見.
• 教員やTAに意見を求めるだけでなく,自らの考え方を問う.
自分なりの設計思想を持ち,一意に決まらない解の組み合
わせの中から調和する解を見付け,自ら決定.
設計要件
設計仕様
設計値
構想設計
部品選定
詳細設計
完成・出図
ディーゼルエンジンの設計を題材として扱い,機械を創り出すことの考え方を実習を通して身に付ける.
その他
CADデータの利用と設計
• CADデータの利用
• 前設計者のノウハウを活用
• 前設計形状を利用し設計生産性を向上
• 同じ設計仕様(スペック)でも,設計思
想や設計構想が異なると全く異なる
形態の機構となる.
• 二つと同じ形状にはならない.
• 個々人で異なるところが設計の面白さ.
• 機械設計の理解を深める相談や議
論は重要
• 一人で考え込むより多くのことが学べる.
• 最後に値や形状を決定するのは自身.
担当教員によって意見が異なる
• 専門分野により,複数ある設計値や
形状のバランスの取り方が変わる.
• 班に分けて担当教員が決まるので主
に教員の考え方を参考に.
• 他分野の意見を聞いて,考え方を確
認し,まとめていくことも重要な体験.
USBメモリは必ず持参してください.
• 授業時間内だけで課題完成は困難
• USBメモリは適宜バックアップを.
• 放置期間でデータ消失
• 書き込み回数で破壊
過去の設計データを何も工夫せずそのまま利用
• 設計では起こり得ないこと
• 採点ができなくなってしまう
とは言え,
機械の設計は楽しいものです.
実りある受講を期待しています.
ディーゼルエンジンに関する講義
• 講演者:
• 現職:
• 略歴:
滝澤 秀行
三菱ふそうバストラック株式会社
三菱重工株式会社入社
トラックのディーゼルエンジンの
設計と実験の業務に従事