仕様書(pdf/223kb)

野迫川村地方創生ビジョン策定業務委託仕様書
第1章
総則
(適用範囲)
第1条 本仕様書は、委託者(以下、「甲」という。)が実施する「野迫川村地域防災
計画改訂業務委託」(以下、「本業務」という。)に適用するものであり、受託者(以
下、「乙」という。)が本業務を実施するにあたり必要な事項を定めたものである。
(目的)
第2条 野迫川村では、まち・ひと・しごと創生法に基づき、野迫川村地方創生ビジョ
ン策定業務委託、野迫川村まち・ひと・しごと創生総合戦略及び人口の現状と将来の
展望を提示する野迫川村人口ビジョンを平成27年度に策定する。
策定にあたっては、野迫川村の人口減少の要因を明確にするため、アンケート調査
等による意向把握や各種統計データ等を活用した現状分析を行い、その結果を踏ま
え、課題解決に向けた施策の方向性を検討するなど、これらを総合的に踏まえ策定す
ることが本業務の目的である。
本業務については、特に、野迫川村の人口減少問題と考えられる。
①高校進学のために村外への転出し戻ってこない若者層の減少
②就職するために村外へ転出し戻ってこない若者層の減少
③出生数の減少、子供の減少
④高齢者の転出
この4点について、アンケート調査やヒアリング等による意向把握や、各種統計
データ等を活用し村の現状分析等を行うことで、人口減少の要因と課題を明確にす
るとともに、住民ニーズを踏まえた、村の将来人口統計や将来の展望、ならびに そ
れを実現するための基本目標の設定など、村の総合戦略および人口ビジョンの策定
を総合的に支援することを目的とする。
なお、上記の①②の若年層の転出超過は、将来の子どもを産み育てる世代の減少
であり、出生数にも影響があることから最も重要な課題であり、その中でも、就職
時における転出は、村の経済や雇用状況などと密接な関連性があると想定されるこ
とから、この要因およびその課題解決に向けた取組の方向性を示すことを特に重視
する。
(業務内容)
第3条
(1)人口の現状分析
村の人口動向について、各種統計データや国の地域経済分析システム等を活用し、
現状把握及び課題を取りまとめる。
①人口の構造分析
総人口、年齢3区分別人口、5歳階級別人口の構成と時系列の状況を分析する。
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②自然増減に関する分析
出生、死亡、婚姻率、自然増減に影響を与える要因について整理、分析する。
③社会増減に関する分析
転入・転出の推移、また年齢階級別の分析を行う。また、地域経済の状況等、整
理、分析する。
(2)将来人口の推計
①人口推計 人口の現状分析
②人口の減少段階、将来人口に及ぼす増減、社会増減の影響度の分析
(3)人口の変化が地域に与える影響の考察
①人口の変化が地域住民生活や地域経済、地方行政に与える影響について分析・考
察する。
(4)人口の将来展望に関する調査分析
村の目指すべき人口、将来像を設定するため、出産、結婚、子育て、移住定住
に関する住民等の意向調査を行う。
①アンケート調査等の実施、分析および調査報告書の作成
アンケート調査やヒアリングの実施により、村が今後特に取り組むべきまちづくり
の方向性など一定の結論を導くために実施する。
②社会経済指標等による基礎調査
人口減少の要因や課題の洗い出し、目指すべき将来の地域経済像や地域社会像の
あり方及びこれらの将来像を実現していための方向性の明示
(5)地方人口ビジョン素案の作成
上記を踏まえて、地方人口ビジョン素案を作成する。
(6)地方版総合戦略における製作分野及び基本目標の設定 支援
将来展望の実現に向けた課題を分析・整理する。課題について基本目標を設
定するために、検討参考資料を作成する。
(7)総合戦略策定有識者会議の運営支援
産学官金労言の各団体で構成し、全1~3回程度の開催を予定している。
本会議では調査結果等を踏まえ、総合戦略及び人口ビジョンの策定における
意見徴収、内容の審議などを目的とする。
会議運営方法、提案、資料作成等を支援する。会議へ参加する。
(8)地方創生推進本部会議(庁内会議)の運営支援
総合戦略及び人口ビジョンの検討及び推進に関する戦略の具体的な検討を
行う。会議資料の作成支援、会議データのまとめ、開催支援を行う。
(8)KPI(重要業績評価指標)
総合戦略において掲げる具体的施策のKPIを設定するに当たって参考と
なる資料を作成する。
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(関係官公署への手続き)
第4条 本業務に必要な関係官公署等に対する諸手続きについては、甲乙協議の上、乙
が迅速に処理しなければならない。
(損害賠償)
第5条 本業務中に生じた事故等や第三者に与えた損害については、乙の責任において
解決するとともに、その顛末を迅速に甲に報告するものとする。
(守秘義務)
第6条 乙は、本業務の遂行により知り得た情報を甲の承認を得ずに第三者に漏らして
はならない。また、本業務の完了後においても同様とする。
(個人情報の保護)
第7条 乙は、個人情報保護条例を遵守した適切な個人情報管理体制とセキュリティ体
制を担保し業務を進めなければならない。
(成果品の瑕疵)
第8条 納品後、成果品に瑕疵が発見された場合は、乙は、甲の指示に従い必要な処理
を行わなければならない。この場合において、瑕疵に対する処理費用は、乙が負担す
るものとする。
(成果品の権利帰属)
第9条 本業務で作成した成果品及び各種データに関する権利は、全て甲に帰属するも
のとし、乙は甲の許可なく他に公表、貸与又は使用してはならない。
(成果品の検査)
第10条 本業務の成果品提出の際に検査を実施する。乙は、管理技術者立ち会いの上、
甲の検査を受けるものとする。
2 乙は、甲から指摘事項がある場合は、速やかに修正を行い、再検査を受けるものと
する。
(貸与資料)
第11条 甲は、本業務遂行の上で必要となる図書及びその他関係資料を乙に貸与する
ものとする。
2 乙は、図書及びその他関係資料の貸与を受ける場合は、借用書を提出し、業務完了
後直ちに甲に返還するものとする。
3 貸与資料は、その重要性を認識し、取り扱い及び保管に十分注意するものとする。
(疑義)
第12条 本仕様書に定めのない事項については、甲乙協議の上、決定するものとする。
(業務期間)
第13条
本業務の業務期間は、契約日締結の日の翌日から平成28年3月31 日ま
でとする。
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(計画準備)
第14条 本業務の遂行にあたり、乙は業務全体の作業方針を立案するとともに業務計
画書を作成し、甲の承諾を得るものとする。
(既存資料の収集・整理)
第15条 乙は、地方創生ビジョンの作成にあたり、必要な資料の収集・整理を行うも
のとする。
2 業務期間中に資料が修正された場合には、可能な限り反映するものとし、その内
容等については甲乙協議の上で決定するものとする。
(業務報告書の作成)
第16条 本業務の成果として、野迫川村地方創生ビジョンに加え、それらの検討経緯
等が分かる業務報告書をとりまとめるものとする。
(成果品)
第17条 本業務の成果品は、次のとおりとする。
① 野迫川村基礎調査報告書
一式
②人口ビジョン
1部
③総合戦略
1部
④総合戦略概要版
1部
⑤①~④の電子データ
一式
⑥その他業務で作成した資料 一式
野迫川村基礎調査報告、地方創生ビジョン(人口ビジョン及び総合戦略)は野迫川村
ホームページで公開します。
成果品の原稿は、Microsoft Word あるいは Excel(Microsoft Office 2007 以上)
で作成することを基本とし、納品後、甲が改訂、加除及び印刷が可能な状態でデータを
作成する。
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