K. Nakano Lab 車内信号・標識の運転行動への影響評価 Evaluation of influence on behaviors of in-vehicle signal and road signs Partner:Tohoku University Fund: Next-generation Energies for Tohoku Recovery Project English Version 概要 Introduction 路車間通信や車々間通信技術の発展により,インフラ,他車両から情報を取得でき,信号機などの交通情報を車内で 表示することが可能になる.本研究ではヘッドアップディスプレイ(HUD)と通常の4.3インチディスプレイを表 示装置として,ドライビングシミュレータ上で運転行動に与える影響を実験を通じて評価する.ドライバの運転行 動分析,視行動分析により,異なる車内信号表示装置は運転安全性に与える影響の検討を行う. 車内信号 In-vehicle traffic light 150mの表示範囲内に入 る車に信号を表示する. 現示モード: 表示範囲内に 入った直近の 地上信号機の 現示を取得し て表示する. Stop Range:150m 予測モード: 現在の速度で 前方の交差点 に到着する時 の信号を予測 して,到着時 の信号を表示 する. 150mの表示範囲内に入 る車に信号を表示する. Stop Range:150m 実験 Experiments 本実験は,東京大学ライフサイエンス委員会 倫理審査専門委員会の審査を受けた上で,20 代から50代の男女11名を対象として実験を行 った.道路シナリオは東京都墨田区錦糸町付 近の実在する道路を再現する.車内信号の現 示もしくは予測モード,地上信号機点灯もしく は滅灯モード,HUDもしくは4.3インチのディス プレイを組み合わせて,通常の車内信号を用 いず地上信号機のみを用いるモードも加えて7 条件を用意した. In-vehicle traffic light displayed by 4.3-inch display In-vehicle traffic light displayed by HUD No. Signal mode Traffic light Device Range 1 Normal Signal No No 2 Indicated Signal HUD 150 m 3 Indicated No Signal HUD 150 m 4 Indicated Signal 4.3 150 m 5 Predicted Signal HUD 150 m 6 Predicted No Signal HUD 150 m 7 Predicted Signal 4.3 150 m Number of accelerate operations Number of brake operations 結果 Results 車内信号予測モードでは,アクセル回数およびブレ ーキ回数が有意に減少し,滑らかな運転効果が確認 された.ただし,予測モードは現示モードより視認に 関する負担が高い可能性が示された. 車内信号の 表示装置について, HUDを使った時に,視認回数が 増加しても平均視認時間が短くなったことから,運転 時の安全性を損なう結果は示されなかった. Publications Glance frequency Mean glance time 楊波, 鄭仁成, 霜野慧亮, 中野公彦, 2015, 車内での信号提示による運転支援法の評価, 自動車技術会2015年春季大会学術講演会予稿集, no.1248. 尹遠東, 中野公彦, 鄭仁成, 山邊茂之, 2014, 車内信号に対するドライバの受容性の評価, 第12回ITSシンポジウム, 1-2B-06. Institute of Industrial Science, the University of Tokyo
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