情報処理技術の将来と人間社会

情報処理技術の将来と人間社会
～神戸女学院春期公開講座～
三浦欽也
2000年6月3日
はじめに

種々の「要素技術」とその応用
– 情報通信技術
– その他の情報処理技術
2000/06/03
神戸女学院春期公開講座(三浦)
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情報通信技術
インターネット
 高速大容量通信
 移動体通信
 暗号化技術
 近距離無線LAN

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だれとでも
なんでも
いつでもどこでも
安全に
簡単に
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インターネット


世界中のコンピュータが互いに接続している
「だれ(何)とでも」接続できる
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高速大容量通信

マルチメディア(「なんでも」通信)
– 音声・静止画・動画など

マルチモーダル
仮想現実?!
言語
声音
表情
身振り
手振り
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移動体通信
携帯電話・PHS
 「いつでも」「どこでも」通信
 「場所」ではなく「個人」との通信

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暗号化技術
通信の秘密を守る
 個人の認証 (電子署名)

秘密鍵→公開鍵
逆は不可
– 「なりすまし」の防止
私
Hello
#$%^&*+
秘密鍵
Signature
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相手
Hello
&*%^+ #$
公開鍵
Signature
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近距離無線LAN
配線なしのLAN (Local Area Network)
超小型，低コスト，低消費電力
 Bluetooth/HomeRF
 オフィスで・家庭内で・身の回りで，
電源以外の配線を全てなくす？

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情報通信技術の応用

人間対人間
– 双方向TV
– TV会議
– 遠隔医療
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
人間対機械
– 電子商取引
– ホームオフィス
– モバイルオフィス
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双方向TV
放送局から視聴者へ (ブロードキャスト)
 視聴者から放送局へ

– 番組への視聴者参加
– カメラアングルの選択・ハイライトシーンの再
生・直前の映像の再生・関連情報の表示
(2000/8/22 英国サッカー生中継)
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TV会議
マルチモーダルコミュニケーションの応用
 仮想現実の応用も考えられる

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遠隔医療

マルチメディア通信の応用
診断情報
(データ，音声，画像，etc.)
診断・診療装置の操作
施薬情報など
患者
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医師
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電子商取引
e-コマース，インターネットバンキング
物品の売買/金融取引など
 暗号化技術による秘密保持
 移動体通信 + インターネットで
どこからでも

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ホームオフィス
高速大容量通信でオフィスと自宅を結ぶ
 暗号化技術で秘密を守る

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モバイルオフィス
移動体通信 (+ 近距離無線LAN)
 暗号化技術

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その他重要な(?)技術
ウェラブル・コンピュータ
 分散処理
人工知能
 データマイニング
(AI)
 感情モデル
 分散人工知能 (エージェント)
 仮想現実感

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ウェラブル・コンピュータ
「着られる(wearable)」コンピュータ
 身に付けられる程度に小型軽量
 ユーザインターフェース

–
–
–
–
HUD (Head Up Display)
ポインティングデバイス
音声入出力
画像入出力
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いつでもどこでも
使用できる
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分散処理

複数のコンピュータを，並列かつ協調的に
働かせて，効率よく処理を行なう
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データマイニング

大量の「生」データから，有用な情報を見
つけ出す
各種データベース
– パターン・傾向などを見つけ出す
– 統計的手法
– 人工知能的手法
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インターネット
etc.
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感情モデル
機械に感情を持たせる
 機械に感情があるように見せる
 機械に感情を理解させる

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分散人工知能(エージェント)

複数のエージェントが互いに協調して問題
を解決する
– 個々のエージェントは専門的に特化している
– 一般的でない分，比較的単純
人工知能
+ 分散処理
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仮想現実感

コンピュータの中に，「仮想的」に「現実」を
構成し，人間にあたかも現実のように感じ
させる (VR = Virtual Reality)
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さまざまな応用

人対機械

– 電子ペット

機械対機械
– ユビキタス・
コンピューティング
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人対機械対機械
– 情報収集・要約の
自動化
– 実世界指向インター
フェース・拡張現実感
– 電子パートナー
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電子ペット
感情を持つ(ように見える)ロボット
 感情移入ができるので，愛着がわく
 誘導的インターフェースの可能性もある

感情移入のため
機嫌を取ろうとする
↓
特定の行動を
促進/忌避させる
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ユビキタス・コンピューティング
身の回りのあらゆる物がコンピュータを内
蔵し，互いに情報交換しながら，我々の生
活を支援する
 自律的・協調的・共生的
 環境としてのコンピュータ
 存在を意識させないコンピュータ

近距離無線LAN + 分散処理
を基盤とする
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情報収集・要約の自動化

データマイニング + 分散人工知能
…について
調べといて
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インターネット
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実世界指向インターフェース
現実世界の(物理的な)情報を有効に用い
たインターフェース
ID，位置，状況など
 現実世界と仮想世界を対応付ける
インターネット
→ 拡張現実感

LAN
CCDカメラ
News
HUD
(NaviCam 暦本 1994)
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ウェラブル
コンピュータ
位置や対象やユーザなどの
「文脈」に依存した処理
現実のものに付箋をつける
など
ユビキタスコンピューティング
との相性もよい
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電子パートナー

電子ペット + データマイニング
+ 分散人工知能
+ 実世界指向インターフェース
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おわりに
より親しみやすく
 道具から環境へ
 仮想現実から現実世界への回帰
 実際のところは？

本日の内容は，ホームページにて近日公開予定
http://usir.kobe-c.ac.jp/users/miura/
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