516 5月31日号

土 岐 市
T E L
F A X
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所
報
発行責任者
発 行 日
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教 育 研 究 所
0572-54-1111 (内 281)
0572-55-6310
[email protected]
No.516
所 長 本多 直也
平成27年5月31日
山 田 恭 正 教育長
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ま
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先
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肥
田
小
学
校
附
属
幼
稚
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お
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で
と
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黒ひげ危機一髪!
土岐市教育研究所長
本多 直也
「黒ひげ危機一髪」という玩具をご存じでし
す。登校を渋る子どもや、学習内容の理解に時間
ょうか?誰もが一度は目にして、その遊びに興
のかかる子、発達障がいをもつ子もいます。私たち
奮した方も多いのではないでしょうか?
は、一斉指導と同時に、こうした悩みをもったり、支
ルールは簡単。樽の中に縛られた黒ひげを、
援を必要としたりしている児童生徒に対して個別の
剣を刺すことで飛び出させたら“当たり”とな
手をさしのべ、一人一人の成長を願って対応して
り、それで勝負を決するというものです。それ
います。
も、どちらかというと「負け」を意味すること
として遊んでいることがほとんどです。
このことは、何とか助け出したいという「黒ひげ危
機一髪」のルーツに共通しています。そして、一度
ところがこの玩具、発売当初は樽の中で縛られ
のみならず、何度も何度も剣を刺し、ようやく「飛び
たままの黒ひげを、子分が剣で縄を切って「救出」
出す」ことに成功することも多くあります。一本の剣
させるのが目的で作られていました。事実、発売当
をさしてだめならばもう一本、それもうまくいかない
時のパッケージには「飛び出した人が勝ち!」とい
なら、別の角度から違う色の剣をもう一本、根気よく、
う説明がなされていました。それがその後、TV やイ
刺し続けることがその児童生徒の将来につながると
ベントで使われ、剣を刺した瞬間に「飛び出す」と
あたたかい思いをもっての毎日です。
いう緊張感もあり、「負け」というマイナスの感覚での
ルールが定着したものと思われます。
教室の中には今も昔もいろいろな子どもがいま
でも、違いもあります。教室の中での「当たり」は、
“勝ち”でも“負け”でもなく、児童生徒の心からの笑
い声と、希望をもって前に進む元気です。
教育課題の着実な解決に向けて精一杯取り組む校長会
土岐市小中学校長会長 林 奨 司
土岐市小中学校長会は、4人の校長先生を新た
報等を共に「分かち合い」
、温かで確かな仲間意識
に迎え、今年度のスタートを切りました。転入さ
を抱きながら、教育課題の解決に向けて知恵と汗
れた4人の校長先生方はこれまでにも土岐市で勤
を出して「支え合い」
、研修等を通して「高まり合
務され、土岐市の教育等についてよく知ってみえ
う」校長会を育んでいくことが、さまざまな教育
る方々なので、土岐市の教育充実に力を発揮して
課題を解決していく上での大切な校長会の在り方
くださると期待しています。
だと考えています。
今年度の土岐市小中学校長会の方針を、
「指導力
「○○のことで、どのように対応し、解決を図
を発揮し、教育課題の着実な解決に向けて精一杯
っていくとよいか?」
「○○の指導をしてみたら、
取り組む校長会」としました。サブテーマとして
○○さんがとても生き生きとしてきた。
」等、いろ
「分かち合い、支えあい、高まり合う校長会を礎
いろな悩み、苦しみ、喜び、感動、各種の情報等
にして」を置きました。
を気楽に交流し合い、
「チーム校長会」で解決を図
昨今、急激な社会の変化、情報化や国際化の進
展等に伴い、
「確かな学力の育成」
「特別支援教育
っていくことです。
土岐市校長会の今年度の重点を以下のように考
の充実」
「外国人児童生徒の教育」
「心の教育の充
えました。
実」
「いじめ等の問題行動への対応」
「教職員の資
1 個の実態に応じたきめ細かな指導で、一人一
質・能力の向上と体罰・不祥事の根絶」等、解決
を図らなければならない教育課題が山積していま
す。
これらの教育課題を着実に解決していくことが、
児童生徒の「真の幸せ」を実現することになりま
す。どの教育課題をとってみても、すぐに解決で
きるものはありません。校長が学校経営手腕や学
級経営・教科経営の力等の指導力を発揮し、自校
の先生方と力を合わせて、こつこつと精一杯取り
人の学力の向上を図る。
2 研究授業や研修等を通して、教職員の資質・
能力の向上と体罰・不祥事の根絶を図る。
3 個の実態やニーズに応じた特別支援教育の充
実を図る。
4 家庭・地域、異校種等との連携を密にして、
安心安全な学校をつくる。
5 豊かな人間性や社会性を培う教育の充実を図
る。
組むことが教育課題の着実な解決につながると考
6 いじめ等の問題行動や不登校への対応と一人
えます。このような考えから、上記のような土岐
一人の豊かな育ちを育む生徒指導の充実を図
市小中学校長会の方針を決めました。
る。
この目指す校長会像を具現するための礎として、
このような土岐市小中校長会の方針と重点のも
サブテーマ「分かち合い、支え合い、高まり合う
と、家庭・地域、土岐市教育委員会等と連携して
校長会」を置きました。
子どもたちの幸せを実現していきたいと考えてい
お互いの悩み、苦しみ、喜び、感動、各種の情
ます。よろしくお願いします。
元気をチャージ、浅野教室!
土岐市教育相談適応指導教室「浅野教室」
学校へ行けなくなって悩む「不登校」は、今、
全国的な問題となっています。国もこの問題につ
いて検討を始め、小中学校以外でも義務教育を受
けられるようにしてはどうかといった案も出され
ていると聞いています。もしかしたら、浅野教室
のような適応指導教室も、公式の「学校」として
扱われるようになる日が来るかもしれません。
ご存じのように、「浅野教室」は不登校で苦し
んでいる児童生徒や保護者を支援する学校外の市
の教育施設です。浅野教室は「適応指導」と「教
育相談」の施設ですが、「学校復帰」や「学力補
充」そのものを狙って指導しているわけではあり
ません。自信や元気を失って不登校になった児童
生徒の心に「元気を充電させること」を目的に指
導しています。心が元気になれば、結果として登
校も可能になるからです。
学校で起きた事がきっかけで不登校になってい
きますが、その背景に、学校そのものより家族関
係の影響が大きい場合が多くあります。それだけ
に不登校の改善には、学校の努力以上にカウンセ
リング等を通した「親子関係の改善」が必要とな
り、その改善には長い時間が必要となります。
.
親や学校の先生は「学校へ行かないことは罪で
ある」ように思って登校や勉強を強要しがちです
.
が、当の本人も「学校へ行けないことは悪いこと
」と自分自身を責め、その上に周りからも責めら
れるという二重の苦痛を味わっているものです。
不登校への対応の原則は「(北風でなく)太陽」
です。周りが学校へ行かせよう勉強させようと思
えば思うほど子どもの心は傷つき、元気を失って
いきます。
室長
桐井雅康
「ワガママ放題の『家庭』でもなく、決められた
活動を強いられる『学校』でもない」という浅野教
室は、「家族以外の人との家庭的な人間関係」の中
で、「自分の力や状態にあった学習活動」を行うこ
とで心の元気を充電させ、やがては自家発電が出来
る機能を回復させようとしています。
中学時代は全く登校できず、ずっと浅野教室に通
っていた生徒も、ほとんどの子が卒業後には、明る
く元気な高校生活を送っています。
不登校で苦しんでいる家庭には、ぜひ浅野教室を
勧めてください。間違いなく「笑顔と元気」が戻っ
てきます。
卒業後の進路を心配して、何とかして学校へ復帰
させようと焦りがちですが、「小中学校は登校でき
なくても人生が閉ざされるわけではない。今はゆっ
くり元気を充電させることが必要」という大きな構
えが大人には必要でしょう。
親と学校の連携・協力で子どもの「思い」を支えて元気を育てる。
学校や浅野教室には「カウンセラー(臨床心理士)」
が配置されています。不登校で悩んでいる親子はカ
ウンセリングを受けることで苦しみが緩和され、同
時に親子関係も改善されて行きます。また、学校の
先生がカウンセラーと連携を図ることで、子どもの
現状に適した指導の方向性も見えてきます。不登校
が続いて悩んでいる保護者には、ぜひカウンセリン
グを受けるように勧めてあげてください。
学校や親(特に母親)の激励が子どもの元気を損なわせる。
学校、家庭、子どもの苦しみを少しでも和らげて
あげられるように浅野教室は頑張ります。
どうぞ気軽に声をおかけください。
部会
小
学
校
教
科
研
中
学
校
教
科
研
研究テーマ
国語
一人一人の言語能力をのばす国語科授業の在り方
社会
よりよい社会の実現をめざす子が育つ社会科学習
~社会的事象の意味を問い続け、社会認識を深める授業を通して~
算数
数学的な思考力・表現力を高める指導の在り方
理科
実感を伴った理解を図る理科学習の創造
音楽
音楽のよさを感じ、思いを豊かに表現する授業
図工
ひとりひとり「つくる喜び」を ~土と生きる造形教育~
家庭
よりよい生活を創り出す豊かな心と実践力の育成
体育
運動の楽しさを味わう体育学習の創造
外国語活動
外国語を通してコミュニケーション能力の素地を養う指導の在り方
サブテーマ:豊かなコミュニケーションを育む指導方法の工夫・改善
国語
生きてはたらく言語能力の育成
社会
主体的に社会の形成に参画する力を育てる社会科学習
数学
基礎的・基本的な知識・技能を身に付け、数学的な見方や考え方のよさを実感する生徒の育成
理科
主体的な問題解決を通して、科学的な見方や考え方を養う理科指導の在り方
音楽
音楽のよさを感じ取り、思いや意図をもって仲間と高め合う授業
美術
土と生きる造形教育
保健体育
運動習熟の効果的な指導方法の在り方を求めて
~(球技)バレーボールの指導を通して~
技術・家庭 生活に生かすことができる実践力の育成
各
種
英語
「できた・わかった」を実感しながら、コミュニケーションに挑み続ける生徒を育てる指導
道徳
夢や希望を抱き、たくましく生きる児童・生徒を育てる道徳教育はどうあるべきか
~一人一人のよさを生かすことを通して~
特別活動 個と集団の結びつきを深め、実践力を育てる特別活動の在り方
図書館
読書の楽しさを広げ、調べる場を目指した図書館経営の在り方
自立と社会参加を見据えた、一人一人の教育的ニーズに応じた特別支援教育の創造
研 特別支援 ~互いのよさを認めあいつつ、生き生きと生活できる共生社会の基礎づくりを通して~
究 生活科
気付きの質を高め、自立への基礎を養う生活科学習
部 養護教諭 生活改善のための問題解決能力を育てる保健教育の在り方
会
事務
栄養
研修をとおして知識・経験の共有を図り、学校事務の効率化を推進する
~事務主任としてふさわしい資質を身につけよう~
児童生徒が生涯にわたり健康な生活を送るための「食に関する指導」の推進を目指して
~学校給食を活用して~
土岐市小中学校教育研究会 平成27年度 各部会 部会長・役員の皆さん
部会
小
学
校
教
科
研
部会長
学校名
主務者
学校名
世話役
学校名
県代議員
学校名
国語 石垣 寿子
濃南小
成橋 俊次
肥田小
楓 麻衣子
泉小
成橋 俊次
肥田小
社会 三輪 敏成
泉小
西 雅昭
泉小
樋口絵璃奈 土岐津小 平林 尚子
下石小
算数 加藤 源也
肥田小
後藤 祐輔
駄知小
戸松 拓也
泉西小
後藤 祐輔
駄知小
理科 熊﨑 克朗
下石小
水野 秀信
下石小
小倉 綾乃
肥田小
小倉 綾乃
肥田小
音楽 加藤 朝巳
妻木小 戸谷美由紀 駄知小
浅野 祐恵
泉西小
今井 悦子
泉小
図工 磯貝 隆
駄知小
坂田まさみ
長田 智子
駄知小
河合 哲仁
肥田小
家庭 山田 弘子
泉西小
加藤 明覚 土岐津小 長谷川里美 濃南小 長谷川里美 濃南小
体育 成瀬 英員
駄知小 西垣波瑠香
下石小
泉小
林﨑 伸吾
泉西小
神戸 史子
泉小
泉中
加納 玲子
西陵中
西尾 新
泉中
社会 梅村 利明 土岐津中 桑原 幹 土岐津中 橋本 壮平
濃南中
河田 佳則
泉中
数学 小嶋 隆弘
泉中
横田美奈子 土岐津中 虎山 泰昌
駄知中
和田 圭介
濃南中
理科 市岡 敬
泉中
小林 義治
伊藤 友子
駄知中
小林 義治
濃南中
音楽 纐纈 茂
肥田中 長谷川朋子 土岐津中 澤村 志乃
駄知中
澤村 志乃
駄知中
美術 櫻井 文夫
濃南中
小池 智明
泉中
江﨑 大三
西陵中
小池 智明
泉中
保体 中嶋 信啓
駄知中 松田絵梨沙
泉中
笹岡 康孝
西陵中 松田絵梨沙
泉中
技家 橋本 勇治
肥田中
早瀬 浩孝
泉中
吉川 有子
西陵中
加藤 工貴
駄知中
英語 齋木 孝明
濃南中
加藤 隆将
駄知中
宮地 正典
肥田中
加藤 隆将
駄知中
道徳 山田 弘子
泉西小
中島 健志
駄知中
浅野 祐恵
泉西小
各 特活 齋木 孝明
濃南中
安田 千智
駄知小
阿部 聖一 土岐津中
種 図書 石垣 寿子
濃南小
駒屋 由美
駄知小
松井 郁佳 土岐津中
研 特支 熊﨑 克朗
下石小 佐橋飛都子 駄知中 加藤いづみ 肥田小
安藤かぐみ 土岐津小
究 生活 加藤 朝巳
妻木小 小山内愛歌 妻木小
神戸 史子
部 養教 中嶋 信啓
駄知中 纐纈真由美 肥田中 纐纈真由美 肥田中 水野智恵子 土岐津中
外国
林 奨司 土岐津小 青木 典子
語活
国語 加藤 一哉
中
学
校
教
科
研
会 事務 三輪 敏成
栄養 加藤 源也
西陵中
泉小
肥田小
熊﨑 裕子
濃南中
加知美智子 下石小
神戸 史子
山内 淳平
鈴木 晃子 土岐津小 千村 友記
泉西小 西垣波瑠香
泉小
泉小
泉小
泉西小 加知美智子 下石小
肥田中
鈴木 晃子 土岐津小
「心にひびく言葉」
「自分は自分を創る責任者」
土岐津中学校校長 梅村 利明
「一億総ガキ社会“成熟拒否”という病」(片
・自分だけが悩んでいるという錯覚
田珠美著)題名に惹かれて買ってみました。精神
・ケガをさせない教育
科医である著者が、カウンセリングを通して感じ
など、ついつい相槌を打ちたくなる言葉の数々で
たことを書き記したものです。読み進めるうち、
した。
現在の成熟してない大人社会を反映して、今私た
本書の題名ではないですが、成熟拒否をして大
ちの目の前にいる子どもたちも、今以上に成熟す
人になりきれていない私自身や、自分自身を振り
ることなく毎日生活するのではないのかという思
返る力が弱く、ついつい責任を他人になすりつけ
いを強くしました。
てしまう最近の社会の傾向を見ていると、思い出
この本の中には、気になる言葉が次々に出てき
される言葉があります。それが「自分は自分を創
ました。
る責任者」です。今から15年程前、通勤途中の
・
「打たれ弱い」という病
お寺の掲示板に掲げられていた言葉です。
・幼児的な万能感から抜け出せない子ども
何かしらうまく事が運ばないときに、この言葉
・我が子には無限の可能性があると信じ続ける親
を意識しようとしています。
・他責的な傾向の増加
掲 示 板
<法定教科書展示会(土岐分館)の案内>
小学校は現行教科書を中学校は平成28年度から使用する教科書の見本を展示します。
期間 平成27年6月19日(金)~7月2日(木)まで ※土日を除く
時間 8時30分~17時15分
場所 土岐市教育研究所
※教科書センター土岐分館は、平成27年度より土岐市図書館から土岐市教育
研究所に移りました。
<購入図書の案内>
*新しく購入した図書の紹介です。研究所にありますので活用ください。
◇秋田県式「授業の達人」10の心得(小学館)
◇小学校・中学校こうすれば道徳指導案が必ず書ける(教育開発研究者)
◇スペシャリスト直伝!小学校道徳授業成功の極意(明治図書)
◇クラスと学校が幸せになる『学び合い』入門(明治図書)
◇ユニバーサルデザインの視点を活かした指導と学級づくり(金子書房)
◇今日から始める学級担任のためのアドラー心理学(図書文化)
◇おさえておきたい指導の要点&技術50(明治図書)
◇ゼロから学べる学級経営(明治図書)
◇教育フォーマル 54 各教科等の学習を支える言語活動(金子書房)
◇ゼロから学べる授業づくり(明治図書)
この他にもあります。