Visual Studio を使ったデバッグ

Visual Studio を使ったデバッグ
どうしてもエラーが分からなかったときにお勧めするデバッガとして、Visual Studio を利用するのをお勧め
する。以下の手順に従って、デバッグしてみよう。
1. Visual Studio のプロジェクト作成
「ファイル」→「新規作成」→「プロジェクト」で以下の画面が出現する。
左の「Visual C++」を選択し、中央の「Win32 コンソールアプリケーション」を選択する。その後、下の「名
前」「場所」を設定し、右下の OK ボタンを押す。
すると上記画面が現れるので、「完了」ボタンを押す。
2. プログラムの実行
Hello World プログラムを作成してみる。
先ほど作成したプロジェクトで Hello World を出力させてみる。
ここで、最初から記述されている「#include “stdafx.h”」は Visual Studio 用のヘッダファイルなので残してお
くこと。また、main 関数も「_tmain」となっているが、このまま利用する。
「デバッグ」→「デバッグなしで開始(H)」を選択すると、コンパイルと実行が動作する。
3. タイポなどの通知
まず、Visual Studio を使った場合、タイポ(打ち間違え)を視覚的に教えてくれる。
上の画像だと、「std」を「stq」と間違えているが、赤色の下線で知らせてくれる。そして、std を省略できて
いないため、「cout」と「endl」も下線を引いておかしいこと知らせてくる。そのため、演習などで作ったプ
ログラムがコンパイルできなかった場合、Visual Studio にコピー&ペーストで貼り付けてみて、タイポがない
か探してみるのもいいかもしれない。
4. デバッグ
最後にデバッグ方法を説明する。まず、以下のようにブレイクポイントを設置する。
その後、「デバッグ」→「デバッグ開始(S)」を選択すると、デバッグが動作する。
すると、ブレイクポイントを設置した行でプログラムの動作が停止し、上記の画像のようになる。上記の画像
を見てわかる通り、左下で現在の変数の値を確認することができる。また、「F10」を押すことで、現在の行を
実行することができる。上記の画像であれば「cout << a[3] << endl;」を実行する。続けて「F10」を押すと、
次の行を実行という形で、1 行ずつ動作を確認することができる。他にも「F5」で続行や、「F11」でステップ
イン(関数が存在する場合、関数内に移動)などがある。各自で調べて試してみてほしい。