第2部 第 5章 ご購入はこちら 最新 64 ビット ARM ボード向けも PC 向けも作り方は同じ! Windows10 デバイス 共通アプリで Hello World ! 山本 隆一郎 Windows 10 IoT Core の処理性能を確かめるべく, 最新 64 ビットARM ボード DragonBoard 410c や,ラ ズベリー・パイ2,PC,タブレットなどで簡単なベン チマーク・ソフトウェアを実行してみます(写真 1) . 実行時のハードウェアの構成を図 1,ソフトウェ アの構成を図 2 に示します. (編集部) Windows 10 デバイス共通 UWP アプリの作り方 最初に,プログラムを作成して動かしてみましょ う.ここでは簡単な例として,ボタンを押すとテキス ト・ ボ ッ ク ス に Hello World! と 表 示 さ れ る UWP (Universal Windows Platform)アプリを作ってみます. UWP アプリは,Visual Studio 2015 を使って開発し ます(Visual Studio 2015 のセットアップについては, コラム,Appendix 2 のテンプレートおよび第 2 特集 の第 2 章を参照). ● ステップ 1:Visual Studio プロジェクトを 作成する 「ファイル」→「新規作成」→「プロジェクト」で「新 作った共通アプリはボードでもPCでも動く 開発用パソコン DragonBoard 410c AC アダプタ Wi-Fi Windows 10 (開発者モード) Visual Stadio 2015 タブレット ラズベリー・パイ2 しいプロジェクト」の画面が表示されます(図 3) . プログラミング言語を選びます.今回は,最終的に はベンチマーク計測を行いたいので, 「C++」を使用 します.画面左の「インストール済み」にある「テンプ レート」→「Visual C++」→「Windows」から「空のア プリ(ユニバーサル Windows) 」を選択し,名前を付 け て プ ロ ジ ェ ク ト を 作 成 し ま す. 今 回 は, 名 前 を 「IoTCoreTest」とします.ベンチマーク計測の詳細は 後述します. するとひな形が作成され,図 4 のように,画面右上 開発用パソコン DragonBoard 410c 実行ファイル HDMIケーブル ①Hello Worldや 簡単ベンチマーク のUWPアプリを 作成する HDMI ディスプレイ USBキーボード USB マウス ②作成したUWPアプリ はリモート・デバッグ としてDragon Board 410c上で実行される 図 1 Windows 10 デバイス共通アプリ開発環境の構成(ハード ウェア) 2016 年 3 月号 DragonBoard 410c 写真 1 Windows 10 コンピュータの処理性能を確かめてみる Windows 10(開発者モード) Windows 10 IoT Core Windows 10 IoT Core ③UWP アプリ 実行結 果を表 示する PC デプロイ (配置) UWP アプリ Wi-Fi Visual Stadio 2015 UWP アプリ HDMI出力 Hello World リモートで 実行 UWPアプリの作成 HDMIディスプレイ 図 2 開発環境の構成(ソフトウェア) 55
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