尿道カテーテル抜去パス(改訂版) 20 年 氏名 様 手 順 月日 経過 抜 去 月 前 の 準 日 備 ID 実施者 サイン □ 検討シート(シート1)に記入 □ 医師【 主治医 ・ ウロ科医師 】に指示を受ける □ パンフレットを渡し、本人・家族に説明 □ 同意(有・無)を看護記録に記録 □ 午前中 Ba抜去 抜去後24時間は要観察 抜去後2~3時間毎に排尿チェックと ゆりりん で残尿チェック 月 抜 去 日 当 日 (装着時、残尿エコー伝票・カルテ記載) 『初回自尿があった』 『6時間経っても自尿がない』 『ゆりりん の残尿量が400ml以上時』 □ 必ず1度、導尿にて残尿測定 (病棟スケールに沿って今後の導尿回数決定) (表2)に経過を記録する ~ 抜 □ 抜去翌日、主治医又はウロ科医師に経過報告し、今後の指示(導尿・ゆりりん )を受ける 去 翌 □ 抜去翌日以降も、6時間経っても自尿がなければ、導尿実施 月 日 導尿回数は、病棟スケール参照し決定する 日 1 週 目 □ ゆりりん を外したら残尿エコー伝票・カルテ記載 (表2)に経過を記録する ~ □ 指示継続中であれば、主治医、又はウロ科医師に経過報告 月 抜 去 2 日 週 目 月 日 導 2 尿 週中 目止 後 今後の指示(導尿・ゆりりん )を受ける (表2)に経過を記録する □ 導尿中止後2週目に導尿による残尿チェック 結果を医師に報告 (表2)に最終評価を記録する H26.5 改訂 ※尿道カテーテル抜去の多施設共同研究にご参加いただける施設、あるいはご関心があれば、下記のメール までご連絡いただけると幸いです。 福井大学医学部泌尿器科 青木 芳隆 [email protected] 尿道カテーテル抜去検討シート (ID ) ( (シート1) 病棟) 患者氏名( 様 ) 評価日 年 月 日 記載者( ) 年齢・性別・入院日 基礎疾患 栄養 カテーテル挿入の目的 カテーテル挿入開始日 ( 才 ) 男 ・ 女 年 月 日 脳血管障害 ・ 脊髄損傷 ・ 糖尿病 ・ 認知症 ・ その他( ) 経口摂取 ・ 経管栄養 ・ 中心静脈栄養 尿閉・残尿が多い・発熱・全身状態の悪化・その他( )・不明 年 月 日 ・ 入 院 前 よ り ・ 不 明 カテーテル抜去歴 あり ( 再挿入理由 カテーテルの種類 E L ・ シリコン ・腎盂 12Fr ・ 14Fr ・ 16Fr ・ 18Fr ・ 20Fr カテーテル交換頻度 膀胱洗浄回数 カテーテル詰まり歴 一日尿量(一週間の平均) 血管ルート確保 尿培養 結石の有無 ) ・ な し 2週毎 ・ 3週毎 ・ 4週毎 ・ その他( ) 1回/週 ・2回/週 ・ 3回/週 ・その他( ) あ り(原因 ) ・ な し ml/日 容易 ・ やや困難 ・ 困難 ・ 部位 ( ) 検出菌種( ) ・ 検査未 腎結石(右・左・なし)・尿管結石(右・左・なし)・膀胱結石(あり・なし) 尿混濁・浮遊物・インジゴ尿 混濁(なし・軽度・中度・強度)・浮遊物(あり・なし)・インジゴ尿(あり・なし) カテーテルのわきの尿もれ あ り(状況 ) ・ な し カテーテル挿入時の抵抗 あ り(状況 ) ・ な し 下肢関節硬縮の程度 あ り(状況 ) ・ な し 尿道裂傷の有無 あ り(状況・程度 ) ・ な し 主治医のコメント カテーテル抜去に向けて必要な検査 KUB ・ 腎膀胱エコー ・ 尿培養 ・ ( ) 指示日 Dr印 Ns印 泌尿器科医師の指示 ( Dr) H26.6 改訂 ※尿道カテーテル抜去の多施設共同研究にご参加いただける施設、あるいはご関心があれば、下記のメール までご連絡いただけると幸いです。 福井大学医学部泌尿器科 青木 芳隆 [email protected] 尿道カテーテルを留置中の患者様およびご家族の方へ 尿道カテーテル抜去への取り組み 長期間、尿道カテーテルを留置していると様々な合併症が起こりやすくなります。当院では、できるだけ自然 排尿が行えるよう、尿道カテーテルを抜去する取り組みを行っています。 尿道カテーテル法とは 尿道から膀胱までカテーテルを入れ、尿を排出する方法のことをいいます。 メリット・デメリットについて メリット ① 患者様の排尿量を正確に計測することができる ② 陰部や臀部の皮膚汚染が少ない 陰部や臀部に皮膚トラブルがある場合に、尿による皮膚汚染を避けるために 有効になります。 ③ 安静が保てる 患者様が重篤な場合や、骨折などで安静が必要な場合に有効です。 ④ 尿閉による水腎症や腎機能低下を改善できる 重度の尿路通過障害により、尿閉を起こし水腎症や腎機能低下を併発した場合、尿道カテーテルを挿入 することで、外に尿を排出し、これらの症状を改善することができます。 ⑤ トイレにいく必要がない 脊髄損傷者が飛行機で海外旅行をするなどのトイレに行けない場合や、重度の尿失禁症状があるにも かかわらず、長時問おむつ交換ができない場合などは非常にメリットがあります。 デメリット ① 使用の不快感や痛みを伴う 痛み、膀胱への刺激、違和感など身体的不快感だけでなく、管をつけて生活する不安やボディイメージの 変化など、心理的な要素が非常に大きくあります。 ② 様々な合併症を起こす ・尿 路 感 染 症・・・尿道カテーテルによる尿路感染は、留置期間が1ヶ月を越える場合、カテーテルの 材質や管理方法に関係なく、ほぼ 100%にみとめることが報告されています。 ・膀 胱 結 石・・・尿道カテーテルは身体には異物ですから、カテーテル周囲には結石が形成されやすく なります。特に、寝たきりの状態で運動量がほとんどない人は、結石ができやすく なります。 ・尿 道 損 傷・・・留置期間が長期になると、尿道粘膜の損傷や潰瘍形成を生じます。 ・尿 道 皮 膚 瘻・・・尿道から皮膚へ穴が開くことをいいます。男性の方が長期にカテーテルを留置した 場合に、起こることがあります。 ・膀胱刺激症状・・・尿道カテーテルによる尿道や膀胱への刺激、細菌による感染が原因となり、膀胱が 収縮し、刺激症状やカテーテル周囲からの尿漏れが起こることがあります。 ・膀 胱 萎 縮・・・尿道カテーテルの長期留置により、膀胱の伸縮機能が低下し、膀胱が萎縮することが あります。 尿道カテーテルの抜去に向けて まず、尿道カテーテルが抜去可能かどうかを判断するために、腹部のレントゲン写真、腎・膀胱のエコーの 検査を行い、水腎症や結石の有無、尿路感染の状態をチェックします。主治医と泌尿器科医により、尿道 カテーテルが抜去可能と判断された場合、患者様や御家族に説明の上、抜去を試みます。 尿道カテーテル抜去後の対応と起こりうること 尿道カテーテルを抜いた後、自然に排尿することもありますが、長期間にわたって留置していた場合、すぐに 自然排尿しないことがあります。排尿がない場合は、時間ごとに細い管を入れて排尿を助けます。少しずつ 細い管を入れる回数を減らしていき、自然に排尿することが可能になります。しかし、これらの処置を行っても 自然に排尿がない場合は、尿道カテーテルを再留置することになります。その他、尿路感染を起こし、熱が 出たり、頻尿になったり、カテーテルの刺激により、排尿時の痛みを生じることがあります。これら については、主治医と泌尿器科医に報告し対処していきます。また、カテーテル を抜いた後、おむつ内で排尿される方は、おむつの使用量が増えることがあります。 ※尿道カテーテル抜去の多施設共同研究にご参加いただける施設、あるいはご関心があれば、下記のメール 疑問・質問がありましたら、何でもご相談下さい。 までご連絡いただけると幸いです。 福井大学医学部泌尿器科 青木 芳隆 [email protected]
© Copyright 2024 ExpyDoc