高リン血症治療最前線 場所 - リオナ.jp 鳥居薬品 医療関係者向け情報

第60回日本透析医学会学術集会・総会
ランチョンセミナー19
高リン血症治療最前線
∼リン管理の発展が拓く未来∼
司会
平方 秀樹 先生
福岡赤十字病院 副院長
中山 昌明 先生
福島県立医科大学
腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座 教授
講演1
リンコントロールの流れと
その意味
重松 隆 先生 和歌山県立医科大学 腎臓内科学講座 教授 講演2
透析患者を
クエン酸第二鉄で治療する
∼処方のポイントと治療戦略∼
秋葉 隆 先生 東京女子医科大学 腎臓病総合医療センター血液浄化療法科 教授
日時:平成 27 年
6 月 27日( 土 )12 :15 ∼13 :15 場所:パシフィコ横浜 第 2 会場(301、302)
〒220-0012 横浜市西区みなとみらい1-1-1 TEL 045-221-2155
混雑緩和のため、本ランチョンセミナーは整理券制でございます。
整理券をお持ちの方から優先的にご入場いただけます。整理券は開催日 7:00 より発券機にて発券いたします。
【発券機設置場所】 パシフィコ横浜 展示ホール A
※整理券はセミナー開始と同時に無効になります。
共催:第60回日本透析医学会学術集会・総会 鳥居薬品株式会社 / 日本たばこ産業株式会社
リンコントロールの流れとその意味
和歌山県立医科大学 腎臓内科学講座 教授 昭和 56 年 3 月 久留米大学医学部卒業
昭和 59 年 4 月∼昭和 60 年 6月
昭和大学歯学部生化学教室にて研究
昭和 61 年 3 月 東京慈恵会医科大学大学院
医学研究科内科学専攻博士課程修了
昭和 61 年 7 月 東京慈恵会医科大学第二内科学講座助手
昭和 63 年 3 月∼平成 3 年 5月
スイスGeneve 大学医学部病態生理学教室に留学研究
年5 月
年4月
年4月
年6 月
年4月
平成 24 年 4月
先生
慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常(CKD-MBD)では、
学歴および職歴
平成 6
平成10
平成13
平成17
平成18
重松 隆
東京慈恵会医科大学第二内科学講座講師
国立佐倉病院 内科主任医長・透析センター室長
東京慈恵会医科大学内科学講座(腎臓・高血圧内科)
講師
東京慈恵会医科大学内科学講座(腎臓・高血圧内科)
助教授
和歌山県立医科大学 腎臓内科・血液浄化センター教授
和歌山県立医科大学大学院医学研究科
腎臓・体内環境調節内科学教授
組織改変により
和歌山県立医科大学 腎臓内科学講座教授
和歌山県立医科大学大学院 腎臓体内環境調節内科学教授
近年 FGF23 や Klotho 蛋白の存 在によりリン代謝が注目を
集めている。CKD の合併症の一つである二次性副甲状腺機
能亢進症は、本来は血清 Caとリン代謝の破綻を予防するた
めの適応現象と考えられる。本セミナーではリン代謝の最近
の進歩を含め基本的な考え方を提示したい。その中でもリン
が関わる病態として、2つの病態を取り上げる。一つは高リン
血症による血管石灰化で、高リン血症が生命予後の悪化に関
わる一つの接点と考えられる。血管石灰化に関する臨床デー
タとともに、我々が行っている基礎研究の一端を紹介したい。
二つ目は低リン血症を伴う栄養障害を取り上げる。フレイル・
サルコペニア・MIA 症候群・タンパクエネルギー喪失症候群
(PEW)など類似した呼称がこれにあたる。今後の透析医療
では大きな問題となろう。
お聞きいただいた聴衆の方々への、日々の日常診療の一助
学会、審議会、研究会等
日本腎臓学会評議員、同学会慢性腎臓病対策委員会委員、同学会腎移植推進委員会
同学会卒前卒後教育委員会委員、同編集委員会委員、西部腎臓学会理事
になるだけでなく、この領域への興味の窓口になるように努
力したい。
日本透析医学会理事、日本透析医学会評議員、同学会編集委員会委員長、欧文誌
運営委員長、同学会学術委員会委員、同学会腎不全総合対策委員会委員、同学会
統計調査あり方委員会検討委員、同学会研究者の利益相反等検討委員会委員
独立行政法人医薬品医療機器総合機構専門委員
透析患者をクエン酸第二鉄で治療する
∼処方のポイントと治療戦略∼
東京女子医科大学 腎臓病総合医療センター血液浄化療法科 教授 先生
透 析患 者に合 併 する貧血の病 態に対 する治療としては、
学歴および職歴
1975 年 3 月
1975 年 4 月
1979 年 4 月
1981 年 6 月
1985 年 7 月
1995 年 1 月
2000 年 4 月
2001 年 1 月∼
秋葉 隆
東京医科歯科大学医学部医学科卒業
東京医科歯科大学第 2 内科医員
東京大学医学部薬理学教室研究生
武蔵野赤十字病院内科副部長
カリフォルニア大サンフランシスコ校研究員
東京都腎不全対策協議会 災害時透析医療システム検討部会委員
東京医科歯科大学医学部附属病院血液浄化療法部助教授
東京女子医科大学腎臓病総合医療センター血液浄化療法科教授
所属学会・学会役員・学会認定
日本腎臓学会
会員・評議員・専門医・指導医・東部会幹事・
広報委員会委員・学術委員会委員
日本透析医学会
会員・専門医・指導医
日本人工臓器学会
会員・評議員・第 49 回大会会長
日本透析医会
会員・理事・医療安全対策委員会感染症対策部会部会長
日本アフェレシス学会
会員・第 32 回大会会長
日本医工学治療学会
会員・評議員・理事・第 21回大会会長
日本急性血液浄化学会
会員・評議員・理事・安全管理倫理委員会委員長
国際血液浄化学会(ISBP)会員・前理事長・第19 回国際血液浄化学会大会会長
日本急性血液浄化学会
会員・認定指導医
日本移植学会
会員・移植認定医
ESA 分泌不足と鉄不足がターゲットとして重視されその補充
策が追求されてきた。ESA 分泌不足に対して ESA 投与が行
われたが、投与量の増加と生命予後悪化が関連するなどの報
告があり、投与量減少が希求された。また鉄投与に関してはへ
プシジン高値により消化管からの鉄吸収が抑制され、経口で
は十分な鉄補給ができないと信じられてきた。
ところが、世界で初めてわが国で臨床使用されたリン吸収
抑制薬であるクエン酸第二鉄製剤は、この常識を覆し、ESA
使用下の鉄利用が亢進した状況でも鉄が経口的に充分補充
できることを示した。この製剤は、血清リン濃度をコントロール
するだけでなく、静注鉄投与量、ESA 投与量を減少させたこ
とが報告され、我が国の市販後臨床でも確認されつつある。
さらに従来の鉄静注にともなうトランスフェリン非結合鉄
の産生が防止され、スーパーオキサイド産生により惹起され
る動脈硬化、アミロイドーシス、アナフィラキシーショックなど
の病態を改善すると期待されている。
本製剤のCKD-MBDと貧血との両面に対する期待を紹介し、
適切な使用により透析患者の morbidity、mortalityの改善が
期待できることを示す。
The 60th Annual Meeting of the Japanese Society for Dialysis Therapy