「地域の医療計画を、ともに作る」

東京大学公共政策大学院医療政策教育・研究ユニット(HPU)
医療政策実践コミュニティー(H-PAC)主催
~医療政策実践コミュニティー(H-PAC) 第5回公開シンポジウム~
協力:地域医療計画実践コミュニティー第2期(RH-PAC2)
「地域の医療計画を、ともに作る」
プログラム
日本が 2025 年から本格到来する超高齢化社会に適応するため、地域医療計画によって地域に適した地
域医療提供体制を整備し、PDCA(計画、実施、評価、改善)サイクルを回し、医療・介護の質を均てん
化(あまねく質が高い状態となること)することが喫緊の課題となっています。
それに向けて 2015 年度は、各都道府県が、地域医療計画の一部であり、地域の将来的な需給ギャップ
を解消する青写真となる「地域医療構想」を策定します。また、2017 年度には次の地域医療計画を策定
することになり、2016 年度からその準備を始める必要があります。計画の策定にはその地域の患者・住
民を始めとした多様な立場が参加することが求められます。また、現状を踏まえ、あるべき姿を見出し、
それをもたらす効果を生む施策を作っていくプロセスが大切です。
こうした重要な転換点を迎えながら、地域医療計画を地域で具体的にどのように作っていけばいいか
の認識とノウハウが大いに不足しているのが現状です。そこで、本シンポジウムでは、具体的にはだれ
がどのようにどのような注意点を踏まえて計画を策定すべきか、このたび作成された実践ガイドライン
に沿って知見を共有し、参加者と議論を行い、実際の地域の医療計画の内容を深めることに役立てます。
●会場
東京大学
武田先端知ビル
武田ホール
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_16_j.html
地下鉄千代田線 根津駅 徒歩 5 分/地下鉄南北線 東大前駅 徒歩 10 分
【1 日目】2015 年 5 月 16 日(土)
13:00~
13:00~17:30 <12:30 開場>
開会あいさつ
東京大学公共政策大学院教授(HPU 運営委員長)
13:05~
パート 1
「地域医療計画の今後」(講演)
「これからの地域医療計画」
厚生労働省医政局地域医療計画課 課長
「都道府県が地域医療計画を意味あるものにするために」
三重県健康福祉部医療対策局 局長
「地域医療計画は“ホンモノ”になれるか」
日経 BP 社 医療局編集委員・日経ビジネス編集委員
◇質疑応答
14:15~
休憩
岩本康志
北波孝さん
佐々木孝治さん
庄子育子さん
14:25~
パート 2
「地域医療計画の策定のポイント
プロセス編」(発表)
「地域医療計画実践コミュニティー第 2 期(RH-PAC2)」が、このほど「地域医療ビジョン/地域医
療計画ガイドライン 実践編」を作成しました。プロセス編と実地編に分かれていますが、まずこのパー
トでは、策定過程を詳述したプロセス編について、実践のポイントについて発表し、参加者と議論しま
す。
1. 趣旨説明/体制と基本方針の整備
地域医療計画実践コミュニティー 代表世話人
2. 審議会等での検討ととりまとめ
日本経済新聞社大阪本社社会部デスク(H-PAC メンター)
時事通信 記者
3. データの収集と分析
東京大学公共政策大学院医療政策教育・研究ユニット 特任教授
4. 既存施策の評価
帝京大学医学部内科学講座腫瘍内科 准教授
5. 住民等と医療提供者の意見聴取
東京大学公共政策大学院医療政策教育・研究ユニット 特任研究員
6. 施策の作成
帝京大学医学部内科学講座腫瘍内科 准教授
7. 評価指標の作成
東京大学公共政策大学院医療政策教育・研究ユニット 特任教授
◇質疑応答
16:20~
休憩
16:30~
パート 3
終了
前村聡さん
井上愛彩さん
埴岡健一
渡邊清高さん
吉田真季
渡邊清高さん
埴岡健一
「地域医療計画は有効になりえるか」(パネルディスカッション)
◎パネリスト
厚生労働省医政局地域医療計画課 課長
三重県健康福祉部医療対策局 局長
日経 BP 社 医療局編集委員・日経ビジネス編集委員
NPO 法人ささえあい医療人権センターCOML 理事長
日本経済新聞社大阪本社社会部 デスク(H-PAC メンター)
東京大学公共政策大学院医療政策教育・研究ユニット 特任研究員
○コーディネーター
東京大学公共政策大学院医療政策教育・研究ユニット 特任教授
17:30
伊藤雅治さん
北波孝さん
佐々木孝治さん
庄子育子さん
山口育子さん
前村聡さん
吉田真季
埴岡健一
【2 日目】
13:00~
2015 年 5 月 17(日)
趣旨説明
地域医療計画実践コミュニティー
13:10~
13:00~17:30<12:30 開場>
代表世話人
伊藤雅治さん
パート 4 「地域に合わせて医療計画を策定する(実地編:千葉県を取り上げて)
」
RH-PAC2「地域医療ビジョン/地域医療計画ガイドライン 実践編」の実地編では、実際に 47 都道府
県がこれから医療計画を策定する際に、どのような検討が必要かを、千葉県内の性格が異なる 3 つの医
療圏の医療計画を試行作成しながら検討しました。全国約 340 の医療圏に参考になるように、それを紹
介し、参加者と議論します。
【医療圏別検討】
実際に医療圏単位で医療計画を策定する際に重要となるテーマを、千葉県の 3 つの医療圏を取り上げ
て検討した結果を発表します。
テーマ:
1 現状と課題
2 地域医療構想
3 地域医療計画
対象 2 次医療圏: 1 大都市人口稠密地域型(東葛南部医療圏)
2 地方都市型(君津医療圏)
3 広域地方都市型(山武長生夷隅医療圏)
◎発表者
分担執筆者(50 音順)
IMC 株式会社 代表取締役
国際医療福祉大学大学院 准教授
千葉大学医学部附属病院地域医療連携部
岡山大学医学部 教授
◇質疑応答
14:25~
准教授
池田美智雄さん
石川雅俊さん
井出博生さん
浜田淳さん
休憩
14:35~
【疾病事業別検討】
地域医療計画で主たる対象となっている 5 疾病・5 事業・在宅のうち、5 つの疾病と事業に関して、実
際に医療計画を策定する際に重要となるポイントを、千葉県の 3 つの医療圏を取り上げて検討した結果
を発表します。
◎発表者 分担執筆者
1 がん
東大 HSP(医療政策人材養成講座)4 期生
帝京大学医学部内科学講座腫瘍内科 准教授
2 脳卒中
在宅総合ケアセンター成城 センター長
株式会社富士通総研 公共事業部
3 糖尿病
日本医師会総合政策研究機構
三井記念病院総合健診センター
三井貴子さん
渡邊清高さん
井上智貴さん
赤田啓伍さん
坂口一樹さん
町井健二さん
4 救急医療
日本経済新聞社大阪本社社会部 デスク(H-PAC メンター)
横浜市立みなと赤十字病院 心臓外科部長
5 在宅医療
地域医療計画実践コミュニティー 代表世話人
◇質疑応答
前村聡さん
田渕典之さん
伊藤雅治さん
16:05~
休憩
16:20~
パート 5 「地域で医療計画をどう作り、活かすか」
(パネルディスカッション)
◎パネリスト(県行政担当者 50 音順)
千葉県健康福祉部保健医療担当部長
高知県健康政策部医療政策課 主幹
奈良県医療政策部 部長
日本病院会 会長
全国健康保険協会 理事
地域医療計画実践コミュニティー 代表世話人
○コーディネーター
東京大学公共政策大学院医療政策教育・研究ユニット 特任教授
古元重和さん
伴正海さん
渡辺顕一郎さん
堺常雄さん
伊奈川秀和さん
伊藤雅治さん
埴岡健一
閉会あいさつ
17:30
終了
○医療政策教育・研究ユニット(HPU=Health Policy Unit)とは
東京大学公共政策大学院の 1 ユニットで、大学院生向けの医療政策講義、研究、社会人向けの社
会活動を行っている。
○医療政策実践コミュニティー(H-PAC=Health Policy Action Community)とは
HPU の社会活動として行っている人材養成のための実践的勉強会で、患者支援者、政策立案者、
医療提供者、メディアの 4 つのステークホルダーが集まって、「医療を動かす」をモットーに政策
提言、事業計画などを作成している。
○地域医療計画実践コミュニティー(RH-PAC=Regional Health Plan Action Community)とは
あるべき地域医療計画の姿を検討し社会に発信しようとするプロジェクト。4 つのステークホル
ダーの有志が参加。第 2 期は 1 月から約 70 人が参加して活動し、RH-PAC2 版ガイドライン実践
編の策定に取り組んできた。