1 医療政策実践コミュニティー(H-PAC)第 5 期へのお誘い 医療政策実践

医療政策実践コミュニティー(H-PAC)第 5 期へのお誘い
医療政策実践コミュニティー(Health Policy Action Community、略称 H-PAC)は、東京大学公共政
策大学院 医療政策教育・研究ユニット(略称 HPU)における自主的社会活動との位置づけで、2011 年 4
月に立ち上げられた、医療政策に関する実践的グループ活動を行う研究会です。11 年度の第 1 期~14 年
度の第 4 期に続き、このたび、15 年 6 月から 16 年 3 月に開催する第 5 期の参加者を募集いたしますので、
奮ってご応募ください。
H-PAC 開始の背景には、次のような認識があります--。さまざまな社会的な課題があるなか、日本
人が最も重視している政策領域は「医療」です。同時に、国民の 9 割以上が現行の医療政策に不安を抱
えているとも報告されています。医療財源の確保、医療の質の向上、医療提供体制の最適化など医療に
まつわる課題の多くは、いまだに改革の道筋が定まっていません。
国民が何よりも重視し、大きな不安を抱えている医療分野において政策立案また改革推進を考えるこ
とが H-PAC の目的です。そのためには、①患者支援者(患者団体、市民団体リーダー・メンバー、患者
団体のサポーターなど)
、②政策立案者(政治家、行政官、地方自治体職員など)、③医療提供者(医師、
看護師、各種医療職、介護職、医療機関経営者、医療関連企業従事者、学会関係者など)、④メディア(新
聞・テレビ・専門誌記者、ライターなど)といった医療政策を担うさまざまなプレイヤーが一堂に会し、
立場を超えて医療の将来に関する洞察を深めあっていくことが必要になります。また政策立案のための
アプローチも、従来からの医学や財政学に加えて、哲学、経済学、経営学、社会学、政治学、法学、工
学、情報学などの多様な学問分野を活用することが求められています。
こうした状況を踏まえたうえで、H-PAC では、
「医療を動かす」をミッションに、実践的な活動を目指
したいと考えています。すでに社会の様々な場で医療にまつわる業務・活動を行っている方々が集い、
上記の 4 つのステークホルダーが混ざったグループを形成し、メンバー全員が問題意識とアプローチを
共有し、現在の医療の喫緊の問題を共に議論し、共同で「グループ研究・成果物」をまとめます。どん
なテーマを取り上げるのか、どんなアプローチを取るのか、どんな成果物形態とするのか・・・互いに
議論を深めるのもグループ研究活動の醍醐味になると思われます。
社会の第一線で活躍する方々にとって、H-PAC に参加する時間を捻出することは大きなハードルかも
しれません。しかしながら、日常の業務や活動では出会えない方々と場を共にし、参加メンバーと濃密
な 10 カ月を共有することは大きな意味を持ちえることと確信します。アドバイザー・メンター一同も支
援させていただきます。
日本の医療政策を担い「医療を動かす」気概をお持ちの皆さまのご参加をお待ちしています。
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医療政策実践コミュニティー(H-PAC)第 5 期概要
○名称
医療政策実践コミュニティー(Health Policy Action Community、略称 H-PAC)
○ウエブサイト http://www.pp.u-tokyo.ac.jp/HPU/
○活動期間
2015 年 6 月~2016 年 3 月(10 カ月)
○ミッション
「医療を動かす」
議論だけに終わらせるのではなく、実際に社会で採用される政策により良い影響をおよぼすべく、
H-PAC での成果を社会に向けて発信することをミッションとします。
*2004 年から 2009 年まで 5 年間にわたり東京大学医療政策人材養成講座(略称 HSP)が開催されました。
「医療を動かす」は、この HSP が使用していたものと同じ言葉です。
○目的
医療政策に携わるさまざまな立場の参加者が集まり、基礎的知見の共有と並行しながら、自ら形成す
るグループでの研究活動を行います。4 つのステークホルダーの協業により良い医療政策を提案すること
を通じ、実際の政策への反映や社会の変革を目指します。
○活動内容 ※第 1 期~第 3 期の実績については、別冊の「活動報告」をご参照ください。
1.グループ研究:6~8 月が準備期間、9~3 月が自主活動期間
4 つのステークホルダー(患者支援者、政策立案者、医療提供者、メディア)が参加するグループを
形成し、研究テーマを設定した上で、各グループ主体での活動を行います。成果物は提案書、事業計画
書等の形にまとめ、発信します。
活動開始後、月 1 回程度、スタッフおよびアドバイザー、メンターが各グループの活動の進捗支援を
行います。また水曜日には、各グループの打合せ場所を提供します。なお、活動場所・時間は各グルー
プ主体で設定いただけますので、上記に限りません。
2. 勉強会:6~12 月に開催予定
「医療を動かす」ために共有すべき要素として 10 前後のテーマを設定し、気鋭の講師陣を招聘した勉
強会を開催します。座学での講義がすべてではなく、参加者によるグループワークや演習を含む実践的
な内容です。
3. H-PAC 主催のシンポジウム
本年度は 2015 年 5 月 16 日・17 日に開催します。H-PAC5 期キックオフ前になりますが、5 期参加者の
皆さまには詳細をご案内しますので、ご参加ください。
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○活動時間・会場:
原則として毎週水曜日の夜 18 時半から 21 時、東京大学本郷キャンパス内にて開催します。定例以外
の時間・会場となる場合はキックオフ時に配布するスケジュール表でお知らせします。
○スケジュール
2015 年 4 月 6 日:応募締切
4 月下旬:参加者決定通知
6 月 3 日:キックオフ
9 月頃:グループ研究活動のテーマとチームの決定
12 月中旬:中間発表会
2016 年 3 月:成果発表会
○運営体制(2015 年 2 月時点の予定メンバー)
〈外部アドバイザー〉
大熊 由紀子氏 (国際医療福祉大学大学院医療福祉ジャーナリズム分野 教授)〔メディア〕
勝村 久司氏 (医療情報の公開・開示を求める市民の会 世話人)〔患者支援者〕
髙本 眞一氏 (三井記念病院 院長)〔医療提供者〕
信友 浩一氏 (九州大学 名誉教授)〔政策立案者〕
〈メンター〉
伊藤 雅治氏 (元厚生労働省医政局 局長・全国訪問看護事業協会 会長)〔政策立案者〕
坂本 憲枝氏 (消費生活アドバイザー・所沢市消費生活センター)〔患者支援者〕
前村 聡氏 (日本経済新聞社大阪本社編集局社会部 記者)〔メディア〕
渡邊 清高氏 (帝京大学内科学講座 准教授)〔医療提供者〕
〈HPU 内部アドバイザー〉
井伊 雅子(東京大学公共政策大学院 HPU 客員教授)
辻 哲夫(東京大学公共政策大学院 HPU 客員教授)
〈運営事務局〉
埴岡 健一(東京大学公共政策大学院 HPU 特任教授)
吉田 真季(東京大学公共政策大学院 HPU 特任研究員)
岩井 万喜(東京大学公共政策大学院 HPU 学術支援専門職員)
高橋 陽子(東京大学公共政策大学院 HPU 特任専門職員)
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募集要項
○応募条件
以下、(1)~(4)の条件を満たす方
(1)すでに以下の 4 分野のいずれかの立場で、医療政策の提案等、何らかのかたちで参画している方
<A. 患者支援者>
患者・市民団体、患者支援団体、患者相談、患者擁護、患者コーディネート等、患者や市民を支
援しサポートすることにかかわっている方
<B. 政策立案者>
行政(中央省庁、地方自治団体)における医療行政担当官、議員、議会関係者、医療政策研究者
など、医療サービスを企画・立案する立場にある方
<C. 医療提供者>
医師、看護師、各種の医療従事者、医療関連企業の企画立案担当者、医療機関経営者など、医療
サービスを提供する立場にある方
<D. メディア>
一般紙、テレビ、専門誌、通信社などにおいて、医療に関する報道・執筆を行うジャーナリズム
に従事している方(会社勤務・フリーランスは不問)
(2)基本的にすべてのプログラムに参加可能な方
(3)日常的にインターネットにアクセス可能で、「ワード」「エクセル」「パワーポイント」の利用、メ
ーリングリストを用いた連絡等に困難を感じない方
(4)大学卒業または、それに準ずる方
○募集人数 40 人程度(予定)
(上記 A から D の 4 つの立場がほぼ同数になることを目安とします)
○既修了者の参加
別途、H-PAC の 1~4 期と、H-PAC の前身である東大医療政策人材養成講座(HSP)の 1~5 期の、計 9
期の修了者のうちの希望者から参加があります(40 人程度、予定)
○参加者負担額
参加費は無料です。グループ研究活動に必要な費用に関する資金の支援・提供などはありませんので、
各自ご負担いただくこととなります。ご了承ください。
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○提出書類
(1)参加応募用紙
(2)小論文:テーマ 「私は医療をこう変えたい」(1200 字以内)
*参加者の小論文はキックオフ時に他の参加者にも配布し、共有する予定です。
参加応募用紙・小論文のフォーマットはウエブサイトからダウンロードできます。
( HPU/H-PAC ウエブサイト http://www.pp.u-tokyo.ac.jp/HPU/ )
なお、提出いただいた参加応募用紙・小論文は返却いたしません。
○送付先
「特定記録郵便」「宅配便」など配達記録の残る形で送付願います。
直接の持ち込みはご遠慮ください。
〒113-0033 東京都文京区本郷 7-3-1
東京大学公共政策大学院 医療政策教育・研究ユニット H-PAC 係
TEL 03-5841-7879
*電話によるお問い合わせはご遠慮ください。
○締切 4 月 6 日(月)当日必着
○H-PAC 第 4 期参加者の選考
提出された書類をもとに、4 ステークホルダーにより構成される選考委員会において、以下のような観点
から選考を行います。
・経歴、活動実績など
・小論文の内容
-4 ステークホルダーの協業によるシナジーを期待できるか
-喫緊性・重要性の高いテーマか
-ある程度の実現可能性を見込めるか
-視点や切り口に新規性、独創性を感じられるか
・・・など
○選考結果の通知
4 月下旬にメールにて、すべての方にお知らせする予定です。
発信元のメールアドレスは H-PAC 事務局([email protected]) です。ご留意ください。
○問い合わせ先 [email protected]
FAQ をウエブサイト上に掲載していますので、あわせてご覧ください。
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