西洋法制史

紹 介 項 目
① 講義の目的と範囲
⑤ 関連科目
② 講義方法
(事前履修・同時履修・展開履修科目の提示)
③ 講義計画
⑥ 評価の方法
④ 教 材
⑦ その他の要望事項
西洋法制史
12.カロリング朝フランクの国制( 2 )
第 1 部( 2 回生以上)集中 4 単位
田口 正樹
13.ポスト・カロリング期の西洋世界( 1 )(東フラ
ンク=ドイツ王国)
14.ポスト・カロリング期の西洋世界( 2 )(西フラ
① 我々を取り巻く事象は、通常、歴史的な意味の次元を
ンク=フランス王国)
有している。現代日本の国家と法もその例外ではなく、
Ⅳ 中世中期(11-13世紀)
さかのぼれば西洋における歴史の展開の中に、その根を
15.教会改革とその影響
持つ。その際、何百年と隔たったかなり遠い過去に生じ
16.中世都市の成立
た現象(あるいはその現象の理解のしかた)が、意外に
17.中世中期ドイツの国制( 1 )(王権と貴族支配)
も大きな影響を、近い過去や現在の理解に対して及ぼす
18.中世中期ドイツの国制( 2 )(諸侯身分とラント
ことがある。また、そうした規定力を別にしても、歴史
フリーデ)
上の事例に関する知識を、思考の照射板として保有する
19.中世中期フランスの国制(王権の覚醒と諸侯領)
ことは、今日生じつつある新しい問題を考える際にも有
20.中世後期のイタリア
益であろう。この講義では、西洋の歴史的基層をなす古
Ⅴ 中世後期(14-15世紀)
代から近世までの時代を対象として、そこにおける国制
21.中世後期のカトリック教会(アヴィニヨン教皇
(広い意味での憲法)の展開をたどり、それを通じて西
洋をより深く理解することをめざす。
② 全体を時代別に、 1 .古典古代、 2 .古代末期、 3 .
中世初期、 4 .中世中期、 5 .中世後期、 6 .近世の 6
章に分けて講義する。中世・近世については、地域的に
庁・公会議主義・政教協約)
22.中世後期フランスの国制(百年戦争と国制発展)
23.中世後期ドイツの国制( 1 )(領邦と都市)
24.中世後期ドイツの国制( 2 )(開かれた国制から
二元的統合へ)
はドイツを中心に扱うが、ドイツに視座を据えた上でフ
Ⅵ 近世(16-18世紀)
ランス、イタリアなど他の地域も観察して、ヨーロッパ
25.宗教改革と国家
史的な広がりを保つよう努めたい。それぞれの時代につ
26.近世フランスの国制(絶対主義国家の構造)
いて、まず政治史の動きに簡単に触れたのち、国制の特
27.近世ドイツの国制(領邦絶対主義と帝国国制)
徴と歴史的展開について、社会経済史的背景との関連に
28.まとめ
も留意しながら説明する。講義の中では、教科書の関係
④ 教科書として、服部良久・南川高志・山辺規子編著
箇所を参照するほか、日本語訳された史料を配布して、
『大学で学ぶ西洋史[古代・中世]』(2006年ミネルヴァ
史料を通して理解を深められるようにする。
書房)を使用する。近世の部分については別にコピーを
③ 1 .講義の紹介
Ⅰ 古典古代(- 3 世紀)
2 .ギリシア・ポリスの成立と特質
配布する。その他の参考文献は授業中に指示する。
⑤ 日本法制史、ドイツ法、フランス法、法哲学、法社会
学、憲法など。
3 .ローマの発展と共和政の国制
⑥ 期末試験で評価する。
4 .共和政ローマの対外支配
⑦ 教科書の関係ページを事前に読んでおくこと。
5 .元首政ローマの国制
6 .元首政期の属州
Ⅱ 古代末期( 4 - 7 世紀)
7 .後期ローマ帝国の国制
8 .キリスト教とローマ帝国
9 .ゲルマン系諸王国とローマの遺産( 1 )
10.ゲルマン系諸王国とローマの遺産( 2 )
Ⅲ 中世初期( 8 -10世紀)
11.カロリング朝フランクの国制( 1 )