3GPP 専門委員会 - TTC 一般社団法人情報通信技術委員会

H27 年度中期標準化戦略
ジャンル名
活 動 名
他標準化団体の動向
モバイル
担当専門委員会
3GPP 専門委員会
SWG 名
サービス・システムアスペクト SWG
コアネットワーク SWG
無線アクセスネットワーク SWG
RCSS SWG (Rich Communication
Service and System Guideline)
3GPP、および GSMA-RCS 標準化に関する活動
現状
当委員会は、3GPP が発足した 2008 年よりサービス、アーキテクチャおよびコアネットワーク技術領域を中心に 3GPP の活動と連
携した活動を展開して来ている。3GPP では1年半~2年毎に定期的に仕様書リリースセットを発行しており、近年リリース 12 が平
成 26 年 12 月に凍結され発行された。リリース 12 の特徴としては様々な無線アクセス技術との連携、ネットワークの強靭化、更には
Public safety 向けのミッションクリティカル通信の提供など多様化するサービスニーズを取り込む事などが挙げられ、例としては以
下の様な新たな機能が追加された。

ProSe (Proximity-based Services):端末間の近隣通信に関する機能。端末間で直接通信する事より、基地局、又はネットワ
ークを介せず通信が可能となる。Public Safety にも用いられる。

GCSE_LTE(Group Communication System Enablers for LTE):Tetra、P25、GSM-R などが定義する Public Safety の要求条件
に基づき LTE 上で緊急用グループ通信を提供する。

UPCON(User plane congestion management):通信量過多により無線が輻輳した際、ユーザのサービス性(Quality of
Experience)を保障するための動作を可能とする能力の提供。

P-CSCF 再開:P-CSCF(IMS ノード)に障害(再開)した場合の復旧手順を規定。着信呼をトリガーに加入者の IMS 再登録を
起動する。
更に、3GPP では平成 26 年 3 月よりリリース 13 の検討も並行して開始されています。
H27年度の活動方針
 3GPP の標準化動向
現在、リリース 13 として以下の様な機能の要求条件が検討されており、例として以下の様な機能の標準化動向を把握し国内標準
化に寄与して行く。

FS_ACDC(Application specific Congestion control for Data Communication)

FS_CSIPTO (Co-ordinated P-GW change for SIPTO)

FS_eICBD (enhancements for infrastructure based data communication between devices)

FS_MAPN (multiple APNs)

FS_REOPS (Resilient E-UTRAN Operation for Public Safety)

RES (RAN Sharing Enhancements)

SEES (Service Exposure and Enablement Support)
 Rich Communication の標準化動向
日本における状況
(技術動向、市場動向、
標準化の必要性)
TTC の標準化方針
GSMA における RCS (Rich Communication Suite)の活動に注目し、(移動)通信事業者が自身の責任と能力に基づき、ユーザに
高品質なサービスやアプリケーションを提供できるよう必要な標準化活動が進めて来た。
移動通信事業者では LTE の商用サービスが本格し、今後よりいっそうエリア拡充や対応端末の増加により、移動通信市場の活
発化が期待されている。また、地上波デジタルへの完全移行後の旧アナログ放送用周波数の一部が移動通信事業者に割り当てら
れる予定であり、今後移動体通信におけるデータの利用可能帯域は一層拡大される見込みである。。一方で、スマートフォンの急
速な普及によるトラヒック急増は、移動通信事業者で大きな問題となっており、各事業者ではデータトラヒックを無線 LAN 経由で固
定網側への分散や、定額制の料金プラン自体を見直す等の対策と取らざるを得なくなっている状況である。
今後もスマートフォンのトラヒックは増加する見込みであり、これら市場の要求に応えるために従来以上の Industry Wide かつ
Single Specifications Set による移動通信標準化が必須になると考えている。
他国内標準化組織との連携による移動通信標準化作業の活性化と促進
移動通信市場の活性化に必要な仕様の標準化に向け、ARIB、CIAJ などの国内通信関連標準化組織との連携や TTC 内関連専
門委員会との連携を図り標準化活動を進めて行く。
海外の関連標準化組織との連携
IEEE, BBF, OMA, GSMA、ITU-R/T 等との連携に配慮する。
RCSS 活動の動向把握
国内(移動)通信事業者が必要とするサービスやアプリケーションの相互接続を実現するため、H21 年度より RCSS 活動の動向把
握を実施し。一方、RCSS の活動は現在 GSMA 活動で進捗が無い事より、新たな活動が進んだ場合にはに委員会活動を再開す
る。
平成 27 年度重点活動

3GPP で大きく進行中のワークアイテム概要を委員会メンバで連携し把握及び取り纏めを実施。

ワークアイテムや、技術動向、トレンドの全体的な意見交換を実施。

上記の標準化アイテムの概要を取り纏め資料の活用や情報展開について本委員会で検討・推進する。
活 動 計 画
●標準化活動
H27
4 回/年 (6 月, 8 月, 11 月,
H28 年 2 月)の TTC 仕様書
の制定を予定
▼ ▼ ▼ ▼
3GPP 仕様書(Release 8
~Release 12)を元に TTC
として必要な仕様書の制
定
H28
4 回/年 (6 月, 8 月, 11 月,
H29 年 2 月)の TTC 仕様書
の制定を予定
▼ ▼ ▼ ▼
3GPP 仕様書(Release 8~
Release 12/13 ) を 元 に
TTC として必要な仕様書
の制定
H29 以降
予定なし
予定なし
予定なし
なし
予定なし
予定なし
予定なし
なし
同左
ドキュメント区分
仕様書/
技術レポート
●調査活動
●アップストリーム
凡例:▼ドキュメント制定(標準:J、仕様書:TS、技術レポート:TR、調査報告書:SR)
記事