調査研究事業 - 高松市教育情報通信ネットワークシステム

平成 27 年5月発行
〒760-0060 高松市末広町 5 番地
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TEL(087)811-2161 FAX(087)811-2170
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総合教育センターとしての機能の充実による、学校教育の積極的な支援を目指して
高松市総合教育センター所長
山下 昌宏
総合教育センターでは、平成 24 年度より「校務の情報化することで、教職員の校務負担の軽
減を図り、子どもと向き合う時間を確保すること」を目的にTENSクラウド及び校務支援シス
テムの整備を進めてきました。学校が異動しても同じ環境で仕事に取り組むことができること
や、メールが継続して使用できることで利便性が高まっています。また、一度入力すると、デー
タが通知表、指導要録等に反映されるため、入力にかかる校務の負担軽減が図られています。ま
だまだ導入段階のため使いこなせるようになるには時間が必要かと思いますが、今後習熟の程度
が上がるにつれ、効果的な運用ができると期待されています。何より、USBメモリ等の使用の
必要がなくなり、個人情報等の紛失・漏洩がなくなったことは喜ばしいことです。本年度は服務
に関する情報化を進める予定としています。当センターとしましても学校をサポートして参りま
すので、各学校におかれましても校内研修を進め、校務の効率化が図れるよう協力願います。
また、
「調査研究事業」では、平成 27 年度から新たに鬼無小学校、木太南小学校、塩江中学校
の3校に対し「子どもの主体的に学ぶ意欲を高める」ことをねらいとした教員の授業力向上のた
めの研究をお願いしています。研究成果が高松市内の小中学校の授業改善に役立つことと期待を
しています。
高松市内では現在、教員の年齢構成は 50 歳代が 44%となっており、今後も若年教員の増加が
見込まれるところです。このような状況下、優れた指導技術の継承も重要な課題となっています。
当センターも基本研修や職務研修を通して、高松市の教育レベルの維持、向上に役立てるよう努
めて参りますのでよろしくお願いします。
調査研究事業
本市の教育課題の解決に向けて調査研究を行い、効果的で具体的な方策を提言することによって、
各学校における教育活動の充実を図ります。本年度は、
「学習指導」に関する調査研究を行います。
学習指導に関する研究委員会(1年次)
主体的に学ぶ意欲を育てる授業力の向上
研究内容
①学習意欲(3つの心理的欲求)
②3つの心理的欲求を支えるかかわり方
③学習意欲を引き出す授業づくり
<研究協力校>
鬼無小学校
木太南小学校
塩江 中学校
各学校で学習意欲が高まっ
た子どもの姿の実現のために、
学習指導上の留意点を共有し
て、研究を進めていきます。
<アドバイザー>
国立教育政策研究所 総括調査官 山森 光陽
<指 導 者>
香 川 大 学 教 育 学 部 准教授
岡田 涼
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教職員研修事業(基本研修・専門研修・職務研修)
教職員のライフステージに応じた教員研修体系に基づき、次のような研修を実施しています。演習を
取り入れた、参加・体験型の研修を充実させることで、実践力の向上を目指しています。
初任者
教職1~5年
基礎養成期
教職6~10年
発展充実期
初任者
基
本
研
修
教職5年経験者
ライフ(キャリア)ステージ
教職11~20年
補充熟成期
教職20年~
深化貢献・経営力向上期
教職 10 年経験者
教職 20 年経験者
新採養護教諭
教職1年経験者
教職2年経験者
新任・若年講師
新任養護助教諭
職
務
研
修
新任校長・副校長
新任生徒指導主事
新任現教主任
新任教頭
新任主幹教諭
新任司書教諭
新任指導教諭
新任保健主事
新任教務主任
校務支援システム導入・技能
TENS 取扱責任者・TENS クラウドグループウェア導入・技能
専
門
研
修
・問題行動等に関する課題解決
・不登校を考える会
・ピア・サポート
・カウンセリング
・通常の学級における特別支援教育
・授業ICT活用研修講座
・スキルアップ(道徳教育)
・スキルアップ(学級経営)
教職員研修事業(長期研修)
・人権教育
・情報モラル
・HP 作成研(幼稚園)
・自主研修企画「高松塾」
教職 10 年経験者未満の先生方を対象に、研修指導員を
派遣します。(複数回の対応可)
○ 授業力向上に係る指導・助言
○ 若年研修での指導・助言
○ 学習指導や学級経営等に関する個別の相談
随時、お電話で総合教育センターに連絡ください。
市内の小・中学校に勤務する教諭が、学校教育に関する専門的知識や優れた教育技術を習得するための長期
研修(1年間)を実施しています。本年度は、4名の先生が日々研修に励んでいます。研修では、研修内容を
4つの研修領域(ユニット A~D)に分け、それらを1年間を通してバランス良く段階を踏んで研修できるよ
うに「年間研修プログラム」を作成し、研修を実施しています。
<研修領域と研修内容>
研修領域
ユニットA
教科指導力を
高める研修
ユニットB
生徒指導力を
高める研修
ユニットC
社会性、協調
性を高める研修
研 修 内 容
児童生徒の実態把握、指導方法の工夫と改善、学習評価の方法、学習指導
要領の理解、学習指導案の作成と模擬授業、附属小中学校での授業参観、置
籍校での実践研修等
児童生徒の理解、カウンセリングの事例研究、教育相談のあり方、学級に
おける集団指導の技術と進め方、いじめ・不登校等への対応、適応指導教室
「新塩屋町 虹の部屋」での支援研修等
児童生徒・保護者・同僚等との人間関係づくり、保護者会・懇談会等の進め方、
社会的な視野の拡大等
職責感を高める
全体の奉仕者としての理解、教育公務員としての服務、教育関連法規の理解、
体罰やセクシュアルハラストメント防止への理解等
研修
毎週水曜日に研修相談日を位置付け、研修指導員による研修内容全般に渡る定期的、継続的な個別指導を
実施し、研修生の目標達成状況に応じた指導力の向上を目指しています。
ユニットD
<4・5月の研修より>
経験豊富な研修指導員から学級における集団指導の技術と進め方や教材分析、学力と授業の視点から見た
指導法等、また、カウンセラーから不登校の子どもへの対応についての講話を受け、課題分析を行いました。
そして、今模擬授業や適応指導教室「虹の部屋」での支援実習を行い、課題解決に向け研修に励んでいます。
-2-
教育の情報化推進事業
1
高松市教育情報通信ネットワークシステム(TENS)の維持管理
○ 研修会等での情報セキュリティに関する周知
○ TENS取扱責任者研修会での研修及び周知
○ PC教室及び教育用コンピュータ、ICT機器の整備
2 校務の情報化推進
○ 校務支援システムの計画的な整備
○ 校務支援システム操作研修会(Ⅰ~Ⅳ)の実施
○ 業者によるサポート(サポートセンター及び訪問サポート)
3 情報教育の推進支援
○ 授業ICT活用研修講座の実施(8/4)
○ 香小中研高松支部メディア教育部会での積極的な発信
○ センターだよりによる導入機器の紹介
4 情報モラル教育の推進
○ 保護者及び児童生徒を対象とした情報モラル教室の実施
○ 情報モラル教育研修会の実施(8/6)
不登校対策事業
今、不登校児童生徒のことで悩んではいませんか?不登校問題の解決のためには、未然防止、
早期発見、適切な対応とともに、先生方や学校だけではなく、保護者や地域、関係機関との連携
が求められます。ぜひ、当センターの不登校対策事業をご活用ください。
適応指導教室
ICTを活用した学習支援
不登校児童生徒やその傾向のある児童生徒を対
象に「ICT を活用した学習支援システム」を提供し、学
習支援をしています。
一人一人に応じた個別の学習支援や体験活動を通
して、集団生活に慣れるとともに、学校への適応を見
据えた支援を行っています。
○内容 インターネットに接続可能なパソコンを活用
することにより、画像を見ながら自宅や別室登
校の場において、 児童生徒の興味関心や学習
進度に応じた学習が可能です。
○申請 学校から総合教育センターに所定の書類を
提出し、申し込んでください。
★4/17教頭研修会で周知しています。
・開設日
月~金曜日(月・木は午前)
(土・日・祝日・長期休業中は休み)
○新塩屋町 虹の部屋 TEL:851-2011
所在地:高松市末広町 5 番地
○香川町 「みなみ」 TEL:879-8028
所在地:高松市香川町川東上 1659 番地 4
不登校及び不登校傾向の児童生徒、保護者、
先生方をサポートします!
不登校を考える会
フレンドシップ事業
校外での体験活動や発表会を通して、友人や教員
との人間関係を深め、社会性や自立心の育成を図り
ます。
○フレンドシップ
保護者や教員が参加対象になっており、大学教授や
臨床心理士などの専門的なアドバイスを直接聞くこと
ができます。不登校問題への理解を一層深めることを
ねらいに実施します。
イン サマー
7 月 30 日(木) 大滝山県民いこいの森
○フレンドシップ
10 月 24 日(金)
○フレンドシップ
12 月 10 日(水)
○第 1 回 6 月 15 日(月) 13:25~16:25
場所:総合教育センター
○第 2 回 9 月 7 日(月) 13:25~16:25
場所:総合教育センター
イン オータム
香南アグリーム・空港公園
イン ウィンター
新塩屋町
虹の部屋
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適応指導教室から
適応指導教室では、充実感や達成感を味わえる様々な体験活動を実施することで、仲間意識を高
めるとともに、自尊感情や主体性を養うことをねらっています。体育活動、料理活動、造形活動、
書写活動など、その活動は多岐にわたっており、HPでも公開しております。一部を紹介します。
5月1日
地域探訪
「高松市峰山公園」
晴天に恵まれ、峰山公園に路
線バスに乗って、行ってきまし
た。芝生広場やちびっこ広場、
アスレチックコースなどで走り
回り、汗をいっぱいかきながら
楽しみました。藤棚の花も満開
で、きれいな紫に心洗われる思
いでした。
5月8日
料理活動
「バーベキュー」
児童・生徒たちが野菜を切っ
たり、ご飯を炊いておにぎりを
作ったりと率先して準備しまし
た。また、おいしくバーベキュ
ーをいただいた後は、きちんと
洗 い 物 も して く れ る男子 も い
て、洗う背中が頼もしく、まぶ
しかったです。
また、年間3回のフレンドシップ事業を通して、交流を深めています。この行事には適応指導教
室に通室していない市内の小中学生も参加することができます。社会性や自立心を育むよい機会と
なりますので、ご活用ください。開催の時期が近づいてきましたら、各学校にご案内いたします。
教科書センターの貸出業務について
当センターでは、香川県高松教科書センターとして、教科書の閲覧や貸し出しを行っています。是非、
ご利用ください。
教科書センター開室日時
9:00~17:00(※土曜日・日曜日・祝日を除く)
貸与可能な教科書
2セットあるもののみ可 補助教材は、貸与不可(6/13~6/26 は貸与不可)
貸与期間
2週間
平成 27 年度
教科書展示会のご案内
今年度の教科書展示会の時期は、6月 19 日(金)から7月2日(木)までの2週間です。展示期間内
において、上記教科書センター開室日時内でご覧いただけます。
「理数系教員(コア・サイエンスティーチャー=CST)養成拠点構築事業について
「理数系教員(コア・サイエンス・ティーチャー=CST)養成拠点構築事業」は、科学技術振興機構の
支援によって、教育委員会と大学が連携し、教員養成プログラムの開発・実施や地域の理数教育におけ
る拠点の構築・活用等により、地域の理数教育において中核的な役割を担う小・中学校教員(コア・サ
イエンス・ティーチャー)を養成することを目的としています。
総合教育センターでは、CST事業と連携し、小学校教員理科授業スキルアップ教室(8月 18 日)や
理科授業に関わる高松塾(第7回 10 月 24 日 ※小学校教員対象)の開催を予定しております。
「理数系教員(CST)養成拠点構築事業」の物品の貸出について
〔貸出方法〕
① 貸出希望がある場合は、管理職を通じて高松市総合教育センターのCST担当に連絡を取る。
② 該当物品の受渡日を打ち合わせる。
(現有数の確認が必要です。
)
・教材研究や予備実験、授業実践を含めた期間貸出に対しても、可能な限り対応します。
・通常使用による貸出物品の破損等への対応については、高松市総合教育センターまで
ご相談ください。
〔貸出物品一覧〕
・電気の蓄電器 ・手回し発電機 ・直流電流計 ・電気の利用実験セット ・直流電源装置
・ケニス顕微鏡FK ・理科実験用ミニコンロ ・ガスバーナー(都市ガス用) ・ビーカー200ml
・ビーカー500ml ・試験管 ・試験管立て ・駒込ピペット 5ml・2ml ・メスシリンダー100ml
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