大野台小学校いじめ防止基本方針 大野台小学校 平成27年 4月 1日

平成27年度
相模原市立
大野台小学校いじめ防止基本方針
大野台小学校
平成27年
4月
-1-
1日
相模原市立大野台小
相模原市立大野台小学校いじめ防止基本方針
大野台小学校いじめ防止基本方針
【目指す子どもの姿など】
「かかわり合い、学び合い、高め合い」による魅力ある学校づくりを進めながら、豊かな心
と自らを高める意志を持とうとする子どもを育成する。
【家庭・地域との連携】
【校内組織】
【関係機関との連携】
・PTA
【大野台学校いじめ防止
・学校教育課
・地域の関係団体等(自治
対策委員会】
・南子ども家庭相談課
※役割、構成員等
・児童相談所
・学校へ行こう週間
総括責任者:校長
・警察署
・ボランテイア総会
担当者:教頭・教務主任・
・ケース会議
・健全育成協議会
児童指導主任・担任・学年
・中学校区
会・青少年相談員等)
主任・学校相談員・スクー
ルソーシャルワーカー
【いじめの未然防止】
(1)児童が主体的に参加・活躍できるような授業づくりや集団づくりを行う。
・公開授業の実施・分かる授業の工夫と教師の指導力及び指導技術の向上
(2)学校の教育活動を通じ、児童の自己有用感を高められる機会を充実させる。
・異学年交流(ふれあいデー)・みずき祭
・こもれびウオーキング
(3)豊かな心を育むために、人権教育・道徳教育の充実や読書活動体験活動を推進する。
・読み聞かせ・昔遊び体験・繭玉作り・七輪体験・福祉体験・
・CAP・委員会を中心とした人権活動(ふわふわ言葉)・野外体験教室等
【いじめの早期発見】
(1)日常的な観察を充実させ、児童の様子に目を配る。(休み時間の様子・日記等)
(2)定期的なアンケート調査や教育相談の実施等により、児童がいじめを訴えやすい
体制を整え、いじめの実態把握に取組む。(アンケートは学期に1回)
(3)在籍する児童及びその保護者、教職員がいじめに関する相談を行うことができる
体制を整備する。(個人面談①6/8②6/15③6/18④6/25⑤6/26)
【いじめへの対処】
被災者の児童の今の苦しみを取り除くことを第一に次のように対処していく。
初期対応→児童指導部会の開催→児童からの状況聴取→加害児童の保護者の招集→被災児
童保護者への説明と報告→関係する保護者の招集→児童指導会議の開催→教育委員会への
報告
和解成立後も一日も早い心のやすらぎを図るため友達、教師、親、相談員などあらゆる
場での心のケアーを図る。
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<いじめへの対応>
総括責任者:校長
担当者:教頭・教務主任・児童指導主任・担任・学年主任
1.いじめ防止等の取り組みを推進していく基本理念
学校や家庭、地域など集団生活の場においては、人間関係等から発生するストレスの
ため、いじめなど子どもたちのトラブルは起こりうるものと考え、日頃からきめ細かな
観察・指導を行うことが大切である。また、家庭との連携を密にし、児童の小さな変化を
見逃さず、学校と家庭が協力し、指導に当たる。
2.対応組織図
教育委員会
校
長
教頭
教務主任
担任
学年主任
児童指導主任
3.対応系統図
教
育
問題の発生
委
保
護
者
員
会
等
校
教頭
教務主任
児童指導主任
担任
学年主任
長
児童指導会議の開催
職員会議
PTA・保護者会
4.いじめの未然防止の取り組み
いじめはどの児童にも起こりうるという事実を踏まえ、すべての児童を対象にいじめ
にむかわせないための未然防止に取り組む。
(1)児童が主体的に参加・活躍できるような授業づくりや集団づくりを行う。
①校内研究の活用
②児童指導内容の検討・周知徹底
③全職員による連携対応(報連相)
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(2)学校の教育活動全体を通じ、児童の自己有用感を高められる機会を充実させる。
①行事の活用(みずき祭など)
②学級経営の充実
③異学年集団活動(ふれあいデー・こもれびウォーキングなどの活用)
(3)学校の教育活動全体を通じて、人権教育、道徳教育の充実や、読書活動、体
験活動などの推進をする。
①ことばの時間の活用(語彙を増やすための朝学習)
②道徳の教材研究と情報交換
③研修の充実
(4)いじめ(インターネット等によるいじめを含む)について、校内研修や職員
会議で積極的に取り上げ、平素からの共通理解を図ると共に児童、保護者に対
しても周知徹底を図る。
①講師による校内研修の実施
②出前事業(NTTなどの企業による)の実施
③保護者への研修実施
(5)学校、PTA、地域の関係団体等と活動を共にする場やいじめの問題につい
て協議する機会を設けるなど、家庭、地域と連携した取り組みを推進する。
①中学校区懇話会
②地域の行事への参加(地域のお祭り・こもれびの森清掃など)
③PTA行事への参加(みずきの森曜日年3回・パトロールなど)
5.
いじめの早期発見の取り組み
日頃からの児童の見守りや信頼関係の構築に努め、児童が示す小さな変化を見逃さな
いようにアンテナを高く保つ。
(1)日常的な観察を充実させ、児童の様子に目を配る。
①日常的な職員室での情報交換
②学年団としての児童への対応
③児童指導会議での情報交換
④休み時間に一緒に遊ぶ
⑤給食を班で一緒に食べる
⑥交換授業にて学年全体を同学年担任で見る
(2)定期的なアンケート調査や教育相談の実施等により、児童がいじめを訴えやす
い体制を整え、いじめの実態把握に取組む。
①アンケート実施
②アンケート結果の把握と対応
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③相談室の整備
(3)在籍する児童及びその保護者、教職員がいじめに関する相談を行うことができ
る体制を整備する。
①担任との教育相談
②相談員との教育相談
③個人面談・相談室開室などのお知らせ
6.具体的対応
いじめの発覚
「いじめ」が発覚するのは、そのほとんどが保護者の担任あるいは校長や教頭への
申し出に始まる。最近は、直接教育委員会への連絡に始まることも多い。
初期対応
「いじめ」問題で最も大切なことは、初期対応をどうしたかによって問題の早期解
決が図られるといっても過言ではない。保護者からの連絡が電話や連絡帳の場合、
担任は児童指導主任または学年主任立ち会いのもと、できるだけ早く直接保護者に
面談する。そして保護者の顔を見ながらその真意を確かめ、保護者の願いとおよそ
次のことを確認し、記録する。
①「いじめ」は、いつ始まり、その状況はどうなのか、事実を素早く把握する。
②それに関わっている児童は誰なのか。
③どのような解決を願っているのか。
*先入観を持たず、被害児童の立場に立ってその苦しみや思いをしっかり聞き取る
児童指導部会の開催
保護者からの聞き取りが終わったら、教頭に報告し、児童指導主任を中心に児童指
導部会を開催する。問題解決まで必要に応じて開催し、情報交換を行い、問題の早
期解決を図る。
①協議内容
ア保護者からの抗議内容の共通理解・・・現状の理解、事の発展・拡大の可能性
や方向性、他の児童への影響
イ役割分担の確認
・被害児童への対応・・・担任
・加害児童への対応・・・担任・学年主任・児童指導主任
・周辺児童への対応・・・担任・学年主任
・保護者への対応・・・・担任・教頭
ウ対応日程の確認(時間をかけず、素早く行動することが大切)
・被害児童及び加害児童からの状況の聴取
・加害児童の保護者への対応
・被害児童の保護者への報告
②教頭は、上記内容を把握し、校長に報告する。
児童からの状況聴取
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①被害児童からの状況聴取・・・担任が行う
保護者の言い分と児童の言い分には必ずズレが生じるので、被害児童の苦しみを
考えながら詳細に渡って聞き取る。
注意事項
聞き取る際、大切なことは、被害児童の日常の問題点を考えながら聞くと保
護者が訴える問題の解決ができなくなり、問題をこじれさせることにもなるの
で十分に注意する。ここでやるべきことは、被害児の今の苦しみを除くことが
最も大切な事である。被害児童の課題は、この問題が解決してから保護者を交
えて話し合えばよい。
②加害児童からの状況の聴取・・・学年主任・児童指導主任・担任
(加害児童が複数の場合は、必ず個別にし、同時に聞き取りを行う)
注意事項
大人・子ども関係なく、問題が生じた場合は、だれでも自分を守ろうとする
気持ちが真っ先に生じるため、自分を守ろうとする発言になる。複数の加害児
童に対し、同時に聞き取りを行うことによって加害者どうしが口裏を合わせる
ことがある。また、個別に行うことによってその食い違いを正すことができ、い
じめの全容を把握することができる。
加害児童の保護者の召集
加害児童の保護者を召集し、これまでの「いじめ」について状況を聴取した事実
を伝え、子どもの指導についての協力を求めるために行う。
注意事項
加害児童の保護者には、加害児童からの状況聴取が終了したら事実について
連絡し、一同が会しての話し合いの場を持つ。
加害児童保護者の足並みが乱れ、更なる問題に発展する恐れがあるため、一同
が会しての話し合いをもってからとする。
被災児童保護者への説明と報告
被害児童の保護者へは、事情聴取の経過を踏まえながら定期的に報告と説明を行う
注意事項
定期的に報告することによって、課題解決がどのように進んでいるのか保護
者の理解が得られ、学校が真剣に取り組んでいることについて学校・担任・保
護者との信頼関係を保つことができる。
関係する保護者の召集
「いじめ」をなくすための話し合いであり、被害児童・加害児童及び両者の保護者
・学校が十分に話し合い、問題の解決を図る。
*参加者
(校長)教頭、教務主任、学年主任、担任、被害児童及び保護者
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加害児童及び保護者
児童指導会議の開催
いじめの事例について、全職員で共通理解を図り、今後の児童指導に生かすために
開催する。
*参加者
校長・教頭・教務主任・児童指導主任・担任
教育委員会への報告
教育委員会を経由してきた問題については、学校教育課・生徒指導担当主幹に報告
する。
7.重大事態への対処
重大事態が発生した場合は、教育委員会と連携し、調査を行う。
調査は重大事態に対処するとともに、同種の事態の発生の防止に資するために行う
ものである。
(1)調査内容検討
(2)児童アンケート実施・集計・まとめ
(3)全職員での把握(未然防止へ)
8.留
意
点
(1)「いじめ」の問題が発生した場合は、時間をおかず素早く対応することが大切で
ある。その際、まず被害児童の保護者に直接会って状況を把握することが大切で
ある。
(2)「いじめ」の問題は、担任一人で対応しようとせず、必ず組織を活用し、対応し
ていくことが大切である。一人での対応には限界があり、問題がこじれてからで
は対応がより困難になる。
(3)被害児童の保護者は、問題の一日も早い解決を望んでいる。そのためには、問題
解決の方向が保護者に見えることが大切であり、問題解決のための経緯の説明と報
告を密に行うことが大切である。
(4)「いじめ」の問題は、単に一学級の出来事とせず、学校全体の問題ととらえ、全
職員で共通理解を図り、今後の児童指導に生かしていく。
(5)この問題への対応については、全てについて記録を残すことが後になって問題が
こじれた場合の証拠資料になるため大切なことである。
○いつ、だれがだれに対して何を話し、どんな回答を得たか
○それぞれに対してどんな対応をしたか
○いつ、だれが、だれに対して、何を、報告、回答したか
○どんな会議を持ち、何について話し合い、どんな対応をしたか
(6)被害児童と加害児童や両者の保護者の間で和解が成立した後でも被害児童にとっ
てはこれまでの苦しみを考えたらそう簡単に理解できるものではない。一日も早い
心の安らぎを図るため、友達や教師、親、相談員などあらゆる場での心のケアーを
図ることが大切である。
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