「光る風」第3号を発行しました

兵庫県立光風病院
地域医療連携ニュース
2014年 第 3 号
発行:兵庫県立光風病院
〒651-1242 神戸市北区山田町上谷上字登り尾 3
TEL (078)581-1013
FAX (078)581-1005
URL http://www.kofu-hosp.jp/
院長就任のご挨拶
院長
田中
究
本年 10 月 1 日に着任しました。どうぞよろしくお願い申
し上げます。
私は光風病院のお隣の谷上小学校、そして山田中学校を卒業
しました。昭和40年代ですから、谷上駅は田舎の小さな駅で、
神戸電鉄は単線で一両で走っていました。あちこちに溜め池があ
って、ジュンサイが採れ、冬には厚い氷が張りスケートができま
した。そんな時代、光風病院の急な坂を上り下りする車を校舎の
窓から眺め、作業療法に畑にでていた患者さん達をみながら光風
病院の病棟の間を走り抜けたりした記憶があります。それから4
0年余が立ち、谷上駅は北神急行と神戸電鉄をつなぐターミナル
となり、駅前には高層建築が増えてきました。
この間に精神科医療も同様に変化してきました。新たな薬物の開発や精神障がいの見方などの変化
に伴って徐々に変わり、入院中心の医療から地域の暮らしの中での治療に移ってきました。また、社
会の変化や高齢化に伴って、ストレスに関連したさまざまな年齢の人たちの精神的不調や依存症、子
どもの発達の偏りに関連した課題や高齢者の認知症などが精神科医療の対象となってきました。こう
した状況に光風病院も対応していくことが求められ、精神科救急医療や依存症医療、児童思春期医療
などについて外来診療や病棟を開設することで応えて参りました。これからもこうした社会の要請に
対応し、より高度の診療を行っていくことが求められています。
地域の暮らしを支えていくことは病院の力だけではできません。患者さんの住んでいる地域の訪問
看護ステーション、ヘルパーステーション、地域生活支援センターなどと病院の多職種が連携するこ
とが必要です。地域でのさまざなサービスを利用者が選択し、利用することを支援することが求めら
れているのです。また、障がいをもつ人が就労して社会参画することも多くなり、求職・離職されて
いる方の再就労のお手伝いも求められています。また認知症の方を早期の段階で正確な診断を行い、
早期に集中的な支援をすることで、家庭生活をより長く送って頂けるようにする手助けも求められて
います。
こうした精神科医療に求められる多様な要請に、一つひとつ丁寧に着実に応えていける光風病院で
ありたいと考えています。医療は多職種の協働で成り立っています。各職種の高度な専門性を発揮
し、患者さんの治療や支援にそれぞれの力が活かせるように頑張って参りたいと思います。どうぞよ
ろしくお願い申し上げます。
就任のご挨拶
見 野
副院長 精神科救急医療センター長
耕 一
10 月に着任いたしました。地域の医療機関のみなさまには大変お世話に
なりありがとうございます。今後も連携をなお一層密にいたしますのでど
うぞよろしくお願いいたします。
私は光風病院に約 9 年間の勤務後、平成 15 年より神戸市立医療センタ
ー西市民病院で勤務してまいりました。再度当院に勤務できたことをここ
ろより喜んでおります。総合病院精神科での 11 年半の在勤中には地域連
携を通していろいろな経験をしてきました。精神科リエゾンチーム活動を
地域に広げ、精神科身体合併症治療や認知症診断治療連携パス、さらに
神戸 G-P ネットの一員としてうつ病の早期発見と治療連携の包括的医療体制を構築してきました。この
ような地域連携モデルを当院でも地域のみなさまとともに実践したいと思っています。
精神科救急医療センターは地域で暮らす精神疾患患者さんが 356 日安心して生活できるよう診療体
制を整えています。精神科救急の中で身体合併症のある患者さんの治療に難渋することがあります。この
ような状況に対応するために兵庫県では、精神科医療基幹病院の当院が県立総合病院と連携できる身体合
併症医療体制をさらに強化する計画しております。今後とも地域医療機関の期待に的確に応えられるよう
に精一杯がんばりますのでご高配ご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
受診相談について
当院への予約方法は下記の通りの流れとなっております。
ご相談、ご紹介よろしくお願いします。
病院・クリニック
施設・教育機関・行政その他
診療情報提供書を
お渡しください
① ・相談
・調整
③
(1)電話での申込み
(2)診療情報提供書を
FAX
①
② 予約日時の連絡
相談室
②
地域医療連携室
相談
調整
予約日時の連絡
患者様
④
下記をご持参ください
・保険証、各受給者証
・診療情報提供書
・印鑑
その他状況に応じて
必要書類をお願いする
ことがあります。
③
受診
※当日にご紹介いただく場合は状況に応じて対応させていただきます。
臨床心理科のご紹介
臨床心理科は、現在11名の心理判定員が在籍しており、1日8名体制で業務を行っています。
様々なこころの問題を対象とし、ひとりひとりに合った支援を目指しています。原則として医師
の依頼に基づき、必要に応じて、心理検査や心理療法を実施します。その他、他職種スタッフと
連携した活動も行っています。
業務内容
◆心理検査◆
検査の種類
患者さんの心理的側面や発達的・知的
・発達および知能検査
特徴などを明らかにするために実施
・人格検査
します。診断のための補助資料にもな
・認知機能検査
など
ります
◆カウンセリング◆
カウンセリングの方法
患者さんの心理的な問題の解決を支
・言葉によるカウンセリング
援します。ひとりひとりの問題や目的
・プレイセラピー
に合った方法で実施します。
・箱庭療法
・絵画療法
など
◆その他業務◆
・外来療育
他職種スタッフと共に、右記のような
・思春期デイケア
様々な業務にも加わっています。
・児童思春期病棟
・アルコール病棟
など
患者さんが、地域社会において健やかな生活を送るためには、院内の連携のみならず、
地域の様々な機関との連携が必要です。
今後とも、関係機関の皆様のご指導、ご協力をよろしく願い申し上げます。
病院と地域の住民との交流の場として毎年開催している秋のこうふう
あいアイまつりを 11 月 29 日の土曜日に行ないました。
今年はテーマを“アジア”にして構成し、メインゲストに沖縄民謡の演
奏者の「音音音音」と神戸市立兵庫商業高校の「龍獅團」をお迎えしまし
た。両公演ともに大盛況で、お祭りを大いに盛り上げてくれました。
また、各部署の模擬店も「ソーキソバ」
「韓国風丼」
「杏仁豆腐」とアジ
アンテイストに統一し、どの料理もとても美味しく、満足、満腹でした。
毎年参加していただいている地域の作業所様の模擬店も盛況で、まつりに
華を添えてくれました。
参加した地域の方々、患者様、みんなの明るい笑顔、笑顔、笑顔。
とってもいいお祭りでした。
月
火
水
木
金
成人外来担当
午前①
1診
午前②
(初診)
午後
松田
射場
松田
射場(アルコール)
午前①
2診
午前②
(初診)
午後
曽我
塚田
曽我
塚田
平良
田中
見野
葛山
藤田
石橋
鈴木
松田
白井
川上
木尾
中井
曽我
置塩
三田
和田
坂口
渡部徹
3診
(再診)
午前
4診
(再診)
午前
5診
(再診)
午前
6診
(再診)
午前
7診
(再診)
午前
8診
(再診)
午前
11診
(内科)
午前
午後
午後
午後
午後
石橋(第2週以外)
渡部徹
田中(第1・3・5成人発達)
平良
置塩(アルコール)
柴田
午後
田中(第1・3・5成人発達)
鈴木
木尾(第1週のみ)
坂口
藤田(第2,4週のみ)
藤田(第2,4週のみ) 坂口(成人発達)
射場
塚田
関口
補永
午後
午後
救急入院
濵田
和田
渡部徹
濵田
濵田
濵田
藤田
石橋
見野
児童思春期外来担当
1診
2診
3診
午前
小林 (初診)
補永 (初診)
田中 (初診)
持田 (初・再)
和田 (再診)
補永 (再診)
田中 (再診)
持田 (初・再)
和田 (初・再)
川上 (初診)
補永 (初診)
渡邉敦 (初診)
午後
川上 (再診)
補永 (再診)
渡邉敦 (再診)
午前
渡邉敦 (初診)
小林 (初・再)
午後
渡邉敦 (再診)
小林 (再)
午後
午前
川上 (初診)
編集後記
光風病院の周囲の山々は鮮やかに色づきました。それと共に、病院の中に新しいさわやかな
風が吹き込んでまいりました。院長・副院長を迎え、大きくパワーアップ!患者様に優しい医
療ができるように職員一同頑張ってまいります。皆様のお力添え、よろしくお願いいたします。