解答・解説

解答・解説
CS・法規 14年9月/日曜日試験
問題
CSの基本ならびにCSの視点とお客様からの評価
解答 ③
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① [〇] お客様対応について日本では「お客様第一」といった言葉はあったが、それを実現
するための具体的な指標や行動は標準化されず、精神論で終わっていた。これに
対し、
「CS活動」は、具体的な指標を設定して具体的な行動を標準化することで、
お客様対応の向上により売上などの経営目標の達成を目指す、という経営ツール
としての性質を有しており、ビジネスにおいて不可欠なものとなっている。
② [〇] お客様のニーズに応えるには、お客様とのコミュニケ―ションにより顕在的ニー
ズだけではなく、潜在的かつ多様なニーズも把握し、お客様のニーズに合った商
品やサービスを提供する。
③ [×] お客様の欲求は、
「価格」だけではない。多様化する個別ニーズを的確に捉え、
「お
勧めした商品の満足度」「購入・使用後のフォローの満足度」「不具合発生時等の
対応に対する満足度」など、トータルな観点での「満足度の最大化」が重要である。
④ [〇] バランスト・スコアカード(BSC)とは、
「財務」
「顧客」
「業務プロセス」
「学習と成長」
という4つの視点から企業業績を評価するもので、短・中長期的な視点から持続
成長可能な企業経営を目指す1つの指標である。 問題
販売員および従業員にとってのCS
解答 (ア)⑧ (イ)③ (ウ)⑩ (エ)⑦ (オ)⑥
2
(ア) ⑧ [コスト] お客様の要望に対して対応をすることは、CSを向上する上で重要な
要素であるが、どんなサービスでも人が行う限り、コストがかかっている。商品
を安心・納得して購入してもらうために、商品の本体価格、配達・設置料金、廃
家電品の引取価格、その条件などを明瞭に表示することが重要である。
(イ) ③ [コストパフォーマンス] お客様は特に高額な商品を購入する場合は、価格だけ
ではなく、従業員の専門的な説明や配送・設置のスピードおよび、アフターサー
ビスの対応など、トータルなコストパフォーマンスで商品やサービスを決定する。
従業員は常に①新しい技術を習得し、新技術の提案力②購入後の配送・設置、ア
フターサービスなどの知識を高めることが重要である。
(ウ) ⑩ [従業員満足]
サービス・プロフィット・チェーンとは、従業員満足度(ES)を
向上させるとお客様に対するサービス水準が高まり、それが顧客満足度(CS)を
高め、最終的に企業利益も高まることである。そして、その高めた利益で従業員
満足度を更に向上させることで、良い循環の構図が出来上がる。
(エ) ⑦ [顧客満足] (ウ)の「サービス・プロフィット・チェーンとは」参照。
(オ) ⑥ [会社全体] 販売時だけでなく配送・配置・修理など全部門が連絡・連携をきち
んと行われ、会社全体のトータルCS向上を図ることが重要である。
CS・法規
14年9月
日曜日
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