2015.05.01 筑波記念病院 PDFファイル 地域医療連携室便り 第34号

筑波記念病院
医療法人社団 筑波記念会
地域医療連携室便り
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2015 年 5 月 1 日発行 第 34 号
診療科紹介~脳神経外科~
脳神経外科 脳卒中センター長 谷中清之
当院の脳神経外科はかつては六人程度の医師団で構成され、多くの救急症例を担当し高い活動性を誇っておりまし
た。しかしながら若手医師の退職などに伴い、ここ数年は機動力に欠ける面がありました。もとより全死亡の 1/3 は
脳卒中関連死であり、脳卒中は common disease の側面を持ちます。病院の総合力で地域の脳卒中診療に取り組んで
おりました。
脳神経外科医にしかできないことは頭蓋骨の中の操作であり、それが必要である症例にマンパワーを集中する体制
を目指しています。特に手術の内容と技術には強い拘りを持っており、未破裂脳動脈瘤に対するクリッピング術やも
やもや病に対するバイパス術、片側顔面痙攣に対する微小血管減
圧術など、手がけた手術の難易度の高さと合併症率の低さは県内
でもトップクラスと自負しております。
新年度は、かわりに中村先生(脳神経外科部長)・渡部先生の
若い二人が加わります。中村先生は最近進歩の著しい血管内治療
にも造詣が深く、渡部先生も今年度専門医を取得予定の新進脳外
科医です。一つの症例に対しても開頭手術がよいのか血管内治療
がよいのか深い議論が可能となると思われます。当院はリハビリ
テーション部門も充実しており、初期対
応・手術・リハビリと同一施設でシームレ
地域医療連携公開講座
スな対応が可能なところが他の施設にな
い特長となっています。今後もこの新体制
で、より質の高い医療の提供を目指すこと
で地域医療に貢献していきたいと考えて
います。
地域医療連携公開講座
2015 年 3 月 20 日(金)、
『筑波記念病院
の概要と患者内訳』と題して、医事課より
2014 年度実績を含めた、当院の医事データ
について報告をさせていただきました。
紹介率等に関しましては、下記の通りで
す。近隣医療機関の皆さまにおかれまして
は、多大なご協力をいただきありがとうご
ざいました。
筑波記念病院 2014 年度実績
紹介率
逆紹介率
救急搬入件数
77.2%
52.3%
2534
前年度78.0%
前年度45.1%
前年度2706
循環器内科 不整脈診療部長 井川 昌幸
2015 年 3 月 11 日(水)、 筑波大学医学医療系循環器内科教授
青沼和隆先生をお招きし、
『ここまで進んだ不整脈の非薬物療法』
というテーマでご講演いただきました。
不整脈非薬物治療の歴史から現在のトピックスまでわかりやす
くお話いただき、根治を目標とする大きな流れを理解するよい機
会となりました。本格的高齢化社会を迎え、不整脈のなかでもと
りわけ心房細動は増えるばかりです。心房細動への対応は社会全
体の課題となりつつあります。根治治療に寄せられる期待の大き
さを実感しました。
次回地域医療連携公開講座予定
『脳卒中の外科治療
-急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法と血栓回収療法について-』
脳神経外科 部長 中村 和弘
平成 27 年 5 月 15 日(金)19:00~20:00
筑波記念病院 2 号棟 2 階 会議室
『筑波記念病院における緩和ケアチームラウンドの実際』
看護師長 別所 早美
『緩和ケアの実際 導入から看取りまで 』
筑波大学医学医療系 総合診療科 病院講師 長岡 広香先生
共催:小野薬品工業株式会社
平成 27 年 5 月 22 日(金)18:00~19:40
場所:筑波記念病院 2 号棟 2 階 会議室