No.694 2015年4月号 8.53MB

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6 億 7 千 2 6 8 万 円、 前 年 度 比
・ %の増となっております。
一般会計、7特別会計の合計では、
億6千968万円で、前年度比
・ %の増額となっております。
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一般会計の歳入では、
まず村税ですが、法人税はやや増
額となるものの、固定資産税は電
源開発の償却資産の減少に伴い減
額となっています。
起債については、南和広域医療
組合の病院の建設事業にかかる過
疎債等が1億2千880万円あ
り、これが大きな増額要因となっ
ています。なお、過疎債の返還金
のうち交付税に算入されない村負
担分については奈良県から補助が
あります。
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平成 年度の主な事業ですが、
総務費では、人事評価制度構築支
援業務の委託をおこない、平成
年度から導入されることになって
いる人事評価制度に対応していき
ます。
また、昨年度に引き続き婚活支
援事業を実施し、未婚者の婚活を
支援していきます。
サ ポ ー ト き な り 運 営 費 と し て、
集落支援員、地域おこし協力隊の
人件費を計上しており、サポート
きなりの活動を支援していきます。
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平成 年3月議会定例会の開会
に当たりまして、平成 年度の予
算案について基本的な考え方と概
要について申し述べ、村議会並び
に村民の皆様のご理解とご協力を
お願いするものであります。
振り返れば平成の大合併の流れ
して、将来にわたって活力ある日 やリーマンショック等地方財政を
本社会の維持を目的として、今後
取り巻く環境は大きく変化すると
目指すべき将来の方向を提示する
ともに一層厳しさを増しました
「 ま ち・ ひ と・ し ご と 創 生 長 期 ビ
が、行財政改革に取り組んだ結果、
ジョン」とこれを表現するための
財政の健全化を表す3か年平均の
今後5か年の目標や基本的な方向
実質公債費比率は ・ %( 年 等を提示する「まち・ひと・しご
度 単 年 度 で は 7・ %)、 将 来 負
と創生総合戦略」を平成 年 月
に 閣 議 決 定 し ま し た。 あ わ せ て、 担 比 率 は マ イ ナ ス 1 5 2・2 %、
財政構造の弾力化を示す経常収支
地方創生を国と地方が一体とな
比率は ・ %と、財政指数の着
り、中長期的視野に立って取り組
実な改善に見られるように行政基 むため、全自治体に対して具体的
盤の強化を図ってきました。
な施策をまとめた「地方版総合戦
略」の策定を要請しているところ
しかしこれからは、人口減少や
であります。
超高齢化の進行に伴う地域活力の
衰退、公共インフラ等の老朽化な
国 の 平 成 年 度 補 正 予 算、 新
ど、 多 く の 社 会 的 課 題 に 対 し て、
年 度 予 算 に お い て、 こ れ ら の
自 ら の 知 恵 と ア イ デ ア を 絞 っ て、
関連事業が盛り込まれ国の新
これらの課題解決に向けて立ち向
年 度 予 算 は、 一 般 会 計 総 額 が
かい、「地域の力」が一体となって、 兆3千420億円と過去最大の
ふるさとの創生に挑戦していかな
歳出規模となり、国の地方経済活
ければなりません。
性化への後押しが地方経済にも及
ぶことが期待されるところであり
それでは、平成 年度予算案と
ます。
その主な取り組みについてご説明
本村といたしましても、こうし
いたします。
た国の流れを注視しつつ、下北山
村発展のため、また村民の皆様が
平成 年度当初予算案は、一般
日々の生活を明るく豊かに送れま 会計で 億9千700万円、前年 すよう、本村の地域特性や可能性
度比 ・ %の増となっておりま
をしっかりと生かした地方創生に
す。
取り組んでいく必要があります。
特 別 会 計 7 会 計 の 合 計 は、
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我が国の経済状況について、平
成 年2月に発表された内閣府の
月 例 経 済 報 告 で は、「 景 気 は、 個
人 消 費 な ど に 弱 さ が み ら れ る が、
緩やかな回復基調が続いている。」 との見方が示され、また、日銀発
表の地域経済報告においても、景
気 情 勢 に お い て 全 国 的 に「 回 復 」
という表現が盛り込まれていま
す。しかしながら、景気回復の実
感は、地方隅々にまで行き届いて
いるとはまだ言えない状況であり
ます。
このような状況を踏まえ、第二
次安倍内閣は、我が国における急
速な少子高齢化の進行に的確に対
応し、日本全体、特に、地方の人
口の減少に歯止めをかけるととも
に、東京一極集中を是正し、それ
ぞれの地域で住み良い環境を確保
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実施いたします。
保健衛生事業では、平成 年度
同様、健康と長寿の集いをはじめ、
各種検診や予防接種等の予算を計
上しています。
母子衛生事業では、出産から子
育てまで、母子の健康と乳幼児の
健全な発育発達を支援するための 事業をおこないます。
そのほか保健衛生費では、南和
広域医療組合の病院建設に伴う負 担金を計上しております。
大淀町福神地区に建設されま
す 新 病 院、「 南 奈 良 総 合 医 療 セ ン
ター」につきましては平成 年3
月竣工予定です。
へんさん
以上、平成 年度の当初予算案
に計上しております主な事業につ
いて申し上げました。
議員の皆さまをはじめ、村民の
皆さまのご理解とご協力をよろし
くお願い申し上げます。
商工・観光関係では、引き続き
の編纂を引き継いでくださる方が
村の代表的なイベントである「さ
おられましたので、今年度事業と
くら祭」や「夏祭り」、「イルミネー
して実施いたします。
ション」に助成をおこないます。
ま た、 利 用 が 増 加 し て い る ス 簡易水道特別会計では、昨年度
ポーツ公園人工芝グランドに防球
に 引 き 続 き、「 佐 田・ 桑 原 地 区 簡
ネットを設置いたします。
易水道整備事業」を実施していき
土木関係では、河川の砂利除去
ます。
推進のための「コモ谷土砂処分場
整備事業」を実施します。
池の平公園管理運営特別会計で
村道では「村道大小井ウノス線
は、ゴルフ場の利用者の減少に伴
災害防除工事」
、「村道南池原線舗
い経営環境が悪化していることか
装改良工事」のほか昨年度に引き
ら池の平公園管理料の大幅な増額
続き「村道前鬼釈迦線道路改良工
をしております。
事 」、「 村 道 池 郷 線 災 害 防 除 工 事 」
スポーツ公園管理運営特別会計
を実施いたします。
では、きなりの湯駐車場転落防止
用防護柵設置工事を実施いたしま
す。
農林水産業関係では、有害獣対 教育関係では、小学校の複式学
策 に つ い て は、「 銃 の 所 持 許 可 の
級解消のため、引き続き村費教員
取得に係る補助金」を新設したほ
を配置するほか、老朽化している
か、猟友会の協力を得ながら積極
スクールバス1台を、 人乗りの 的に実施していきます。
スクールバスに入れ替えます。
林業関係では、引き続き「県産 保健体育事業では、引き続き子
材生産促進補助金」や「森林整備
ども駅伝や少年野球チームへの支 地域活動支援交付金事業」、「美し
援をおこないます。
い森林づくり基盤整備交付金事 文 化 財 保 存 事 業 で は、 昨 年 度、
業」等、国や県の補助金を活用し
村の歴史を保存するための古文書
た森林整備を進めていきます。
(西尾家年代記)の発刊を予定し
へんさん
林 道 整 備 で は、「 林 道 五 田 刈 線
ておりましたが、編纂の作業をし
舗装事業」のほか継続事業とし
てくれておりました後呂先生が死
て、「 林 道 四 ノ 川 2 号 線 環 境 保 全
去され、平成 年度事業として実
事業」、「トボト谷線環境保全事業」 施 す る こ と が で き ま せ ん で し た。
を実施いたします。
その後、後呂先生の教え子で資料
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水力発電交付金事業につきまし
ては、今年度はスポーツ公園改修 事業のための基金に積立をおこな
います。
選挙費につきましては村長及び
村議会議員選挙費、奈良県知事及 び県議会議員選挙費を計上してお
ります。
統計調査費につきましては、今
年度は5年に一度の国勢調査が行 われる年となりますのでその経費
を計上しております。
老人福祉費では、高齢者の方が
いつまでも健康で生活していただ
くための支援として、老人クラブ
への補助金、生きがいと健康づく
り推進事業補助金、介護予防生き がい活動補助金等を計上しており
ます。
児童福祉費では、子育て支援事
業として育児サークルにかかる補
助員の配置や、臨床心理士を招い ての講演、プレイルーム玩具買い
替え等子ども子育て支援事業を推
進します。
児童福祉施設費では老朽化した
保育所送迎バスの買い替えを行い
安全な園児の送迎に努めます。 福祉医療事業では、子どもたち
が安心して必要な医療が受けられ
るよう乳幼児から中学3年生まで
の子ども医療費の助成を引き続き
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日にやらせてもらいました。どん
な仕事でも知識と経験に裏付けら
れた技と心が重要であると改めて
痛感しました。
◆
◆
白線を引く作業
*渡 部 みなみ 隊員
いう考えもあると思うのですが、
す。残された私達に出来る事は「忘
それぞれが足りない部分をうまく
れないこと」だと思います。それ
補い合っているのではと思いま
が 防 災 だ け で は な く、 何 気 な い
す
。
日々の中にある「そこにあるしあ
個人的には、奈良交通バスも村
わせ」に感謝しながら今を精一杯 のバスも過疎地有償運送も大事に
生きる、ということに繋がるので
したいと思っています。
はないでしょうか。
さて、これまでの活動報告をさ
◆
◆ ◆
◆ ◆
◆ ◆
◆ ◆
◆ ◆
◆ ◆◆ せて頂きます。過疎地有償運送の
*牧
絢 隊員
利用状況(2月分)ですが、村内
運行(バス型0人・タクシー型9
人 )、 熊 野 方 面( バ ス 型 人・ タ
クシー型2人※タクシー型のうち
1人は吉野方面)計 人の方にご
利用頂きました。会員登録者数は
名と少しずつ増えています。
応援隊の活動としましては、保
健センターの床のワックスがけの
作業、役場の駐車場と山振センタ
ーの白線を引く作業、ご家庭の窓
の清掃作業、簡単な家屋の修繕作
業等、様々なご依頼を頂きました。
暖かくなってきましたので、応援
隊のお仕事も増えてくるのではと
思います。
新年度
を迎え、
気持ちを
新たに頑
張りたい
と思いま
す。
こんにちは、牧です。
少し前の話になりますが、母校
の大学に向かうため、大和上市駅
まで奈良交通バスを利用しまし
た。( 実 は、 半 年 に 2 ~ 3 回 く ら
いのペースで利用しています)村
内を運行中、運転手さんが保育園 のバスを待つ男の子とお母さんを
見つけて二人に手を振りました。
男の子はすごく喜んでいる様子
で、心がとても温かくなりました。
私達が行う過疎地有償運送は、乗
り換えなく目的地まで行けること
や、バス停でなくとも(例えばご
自宅まで)送迎ができること、あ
る程度運行時間の自由度があるこ とが強みです。しかし、運行の頻
度には今の所限界があり、観光客
の方には法律の制限があって乗っ
て頂くことができません。
奈良交通バスと村のバスと過疎
地有償運送とが走っている現状
に、「 も っ た い な い の で は?」 と
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その
*工 藤 延 春 隊員
こんにちは、下北春まなシーズ
ンも終わりを迎えようとする中、
春まなの菜の花で名残を惜しんで
いるみなみです。
さて、3月です。福島出身者と して、やはりこの時期、このお話
しをしておかなければならないと
思います。東日本大震災発生より、
丸4年が経過しました。その当時
海外にいた私は、せめてもの思い
で被災地への募金を募るイベント
で頭を丸めたこともありますが、
その髪も今では腰までの長さに。
月日が経つのは本当に早いですね
…。
先日、被災して奈良へ移住(避
難)してこられた方々の会に参加
させて頂く機会がありました。震
災より丸4年ということもあり、
大人は落ち着いた生活を取り戻し
つつありますが、子ども達は発作
的に当時を思い出し震えたりする
お子さんもいるとのことでした。
震災のショックの大きさが窺えま した。
震災は、忘れた頃にやってきま
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こんにちは、工藤ちゃんです。
3月に入ってからの雪。その後
は気温がぐんぐん上昇し、平年よ
り少し早目の桜満開。となるはず です。
さて春まなの出荷は予定通り2
月の第3週で終了し、ハウスの春
まなは土曜朝市で菜の花を販売し
ていますが、3月下旬には次の作
物のための畝立てが完了予定で
す。その隣のハウスは既に種まき
(コマツナ・チンゲンサイ・ネギ・
ホウレンソウ・ニンジン・ダイコ
ン)をし、育苗(トマト・ナス・
トウガラシ・ピーマン)に使って います。露地ではジャガイモの植
付けが終わり、空いたところから
順次堆肥や石灰を入れ耕起を進め
ています。
また今年はゴマの栽培にあたり
契約農家としてゴマ屋さんに販売
することを計画しています。
畑以外ではサポートきなりが請
け負った保健センターのワックス
がけと役場駐車場の白線引きを土 71
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ズ は「 赤 ち ゃ ん 誕 生 人 」。 決 し 私は、このたび、4月 日の任
て無理な数字ではないと考えてい
期満了をもって退任することにい
ましたが、急速に少子化が進み、
たしました。折しも地方創生が叫
残念ながら目標を達成することは
ば れ て い ま す が、「 日 向 ぼ っ こ を
出来ませんでした。
しているおばあちゃんの周りを、
昨今では私たちの村より人口規
子どもたちが元気に駆け回ってい
模で大きな町や村から、今年は子
る」そんな光景が村のあちこちで
供が一人も生まれなかったという
見られることを願っています。
ニュースが聞こえてくるようにさ 最後になりましたが、在任中の
えなりました。2050年には、
村民の皆様のご支援ご協力に感謝
日本の人口は9000万人を割る
申し上げ、退任のご挨拶といたし
という予測もあり、このままでは
ます。
3人に1人が首都圏に住む時代が 下北山村
長 上平一郎
きてしまうかもしれません。
しかし、地方が元気でないと国
土の発展はありえません。日本の
国土の多様性は維持していくべき
です。その原動力はそれぞれの地
域の子供の笑顔、そして元気な声
ではないでしょうか。
私が初めて村長に就任させてい
ただいた 年前は、市町村合併の
問題で村が揺れ動いていた時期で
した。当時は国を挙げて合併推進
の機運が高まっており、折からの
財政難もあり、地域活性化の視点
より、行財政の効率化に重点が置
かれていた様な気がします。結果 として合併をせず今日に至ってお
りますが、村民の皆様と導いた答
えは今でも間違ってなかったと信
じています。
私の就任当初のキャッチフレー
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