新 病 院 長 あ い さ つ

発行
第 39 号
(H27.5.1)
新潟県立加茂病院広報委員会
〒959-1397新潟県加茂市青海町1丁目9番1号
電話 0256-52-0701 FAX 0256-52-2258
http://www.kamo-hospital.kamo.niigata.jp/
病院の基本理念:良質な医療を提供し、地域の人々の健康維持・増進に貢献します。
新 病 院 長 あ い さ つ
病院長:秋山 修宏
前高橋院長の下で4年間副院長を務めた後、4 月から加茂病
院の院長に就任いたしました。地域の皆様に一言ご挨拶申し上
げます。
医師偏重の時代を迎え地域の急性期医療を維持していくこと
は、大変になって来ております。しかしながら、加茂病院では今後とも加茂田上地域の
急性期医療をささえて行きたいと思っております。これまで同様に医師確保に努めて行
くことはもちろんですが、現在ある医療資源の有効活用を推進していくことが重要と考
えます。診療所からの二次医療の依頼に迅速に対応し、当院で対応困難な高度医療が
必要な患者様は高次医療機関に紹介することを円滑に行う事により医師不足を補う事が
可能と考え、病診連携を一層強化していきたいと思っております。
近年、国の財政が厳しくなってきているため、高齢者の医療介護をできるだけ在宅で
行っていくようにする、いわゆる「地域包括ケア」の方向性が示されております。加茂
病院も国の方針に従い加茂田上地区の中核病院として地域包括ケアを推進していきた
いと思っております。入院患者様の退院支援を強化し、訪問診療を積極的に進めて行く
一方で、市町村の福祉介護関係機関と連携し、地域の皆様が安心して医療介護が受け
られるようなシステム作りを行って行きたいと思っております。
この度、加茂病院の改築を行う事が決まり、平成 29 年度完成を目指し改築工事が
始まります。現地建て替えのため駐車場のスペースが狭くなったり、工事に伴う事で皆
様にご不自由、ご迷惑をおかけする事もあるかと思いますが、可能な限り現在の診療機
能を維持し、円滑に新病院に移行できるように努めてまいりますのでご理解のほどお願
い申し上げます。
加茂病院は今後も、地域の皆様に信頼され、健康で明るい生活を続けていただける
ように努力してまいりたいと思っておりますので、宜しくお願い申し上げます。
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第39号(H27.5.1)
血液型
日本人は血液型による性格判断が大好きなようで、数年
の 話
ごとにベストセラー本がランクインされています。しかし
最近一部で「ブラハラ(ブラッドタイプ・ハラスメント=
血液型による精神的苦痛)」が問題視されています。そこ
で今回は科学的な血液型のお話をします。
●血液型の種類はたくさん
人の血球の表面には特有の抗原があり、遺伝子に左右され一人一人特有なもの
で個人識別にとても役にたちます。一般に知られているものは輸血時の適合に関
係するABO式・Rh式ですが、赤血球には他にDuf
f
y式、MN式、
P式、
Ki
dd式、
Lew
is式・
・
・など300種類以上が確認されており、白血球にも型(HLA抗原)がありま
す、よってこれらの組み合わせは数兆通りあり、一卵性双生児以外すべての型が同
じ人は一人としていません。
●国や人種による差があります
日本人は大まかに、
A型が40%、
B型が20%、
O型が30%、
AB型が10%です
が、国や人種により差が大きく、地域ではA型はヨーロッパ、
B型はアジア、
O型はア
フリカに多く分布しています。人種ではアメリカ大陸の原住民であるインデアンは
70%以上がO型です。
●輸血をするとき
日本人はたいてい自分の血液型を知っていますが、本人が申告しても血液型を
必ず調べ輸血して大丈夫かどうかの検査(交差適合試験)も必ずします。交差適
合試験とは自分の血液と輸血する血液の少量を混合し固まらないことを調べま
す。これはABO・Rh式以外の血液型不適合の可能性と、患者さんの誤った血液
型の思い込みなどによる医療事故を避けるために検査をします。
●血液型を知る必要って?
最近の産婦人科や総合病院でも、出産のとき赤ちゃんの血液型を調べないよ
うです。それは赤血球の血液型抗原の表現が弱く3 才位まで安定しないからです。
また「医学的に調べる必要がなく不要な検査で子供を泣かせたくない」「正しく
判定できないことが多いためトラブルの元になる」という理由もあるようです。こ
のように血液型を知らない人が徐々に増えているため、将来的には血液型性格診
断は廃れていく可能性が高いといわれています。
新年度を迎え学校や職場で新しい環境となりました、初対面の人とのきっかけ
として血液型の話題も結構ですが、ほどほどにしたいものです。
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第39号(H27.5.1)
2階
病棟紹介
患 者様・ご家族共に安心して
医 療看護を受けられるように、
ス タッフ全員笑顔で頑張ります。
医師と看護師で情報交換します
ゆきつばきギャラリー
患者様の心を癒します
看護師一年生・二年生も
毎日勉強します
医師と看護師、薬剤師共に
協力し、患者様が満足される
医療を目指します
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第39号(H27.5.1)
皮膚・排泄ケア認定看護師って
何の資格?
床ずれ、人工肛門、失禁に伴って起こる問題を専門的な知識の基で看護を
提供していきます。今は、床ずれや人工肛門などによる皮膚の状態を見てい
き、予防的なスキンケアを行っています。このコーナーでは、皮膚や排泄ケ
アについてのちょっとした情報を4回に分けてお伝えしたいと思います。
皮膚・排泄ケア認定看護師
佐藤美津恵です
第1回目は皮膚の役割についてです。
皮膚は上から、表皮・真皮・皮下組織の3つの層があります。
表皮は、様々な外敵や刺激から守ります
真皮は、ハリ、弾力を保ちます
皮下組織は、
クッションの役割をします
いろいろな役割で皮膚は体や健康を守っています。
外来診療担当表
皮膚の
断面図
平成27年5月1日現在
種 村
[糖尿病外来]
[膠原病・シェーグレン
症候群外来]は要予約
緩和ケア科
(緩和ケア
・一般内科)
堀
堀
堀[専門外来] 本間[専門外来]
渡 邉
(隔週診療)
耳鼻咽喉科
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発行:[加茂病院広報委員会] 記事内容について、
ご不明な点がございましたら、当委員会事務局へおたずねください。