平成27年度鉱山保安に係る当部の取り組み(H27.3.30更新)

20150323 九 産 保 第 12 号
平成27年3月26日
九州産業保安監督部
平成27年度鉱山保安に係る当部の取り組み
Ⅰ
基本的な考え方
平成27年度は、第12次鉱業労働災害防止計画(計画期間:平成25年度から
29年度までの5か年)の3年度であり、当部は本計画の主旨を踏まえ、次の基本
的な考えのもと取組むこととする。
1.鉱山保安法令の遵守徹底
2.鉱山保安マネジメントシステムの構築と有効化による更なる保安レベルの
向上
3.リスクアセスメントの徹底による重篤な災害の撲滅
Ⅱ
災害撲滅のための目標
鉱山災害の撲滅を図ることを最終目標とし、平成27年(暦年)はこの最終目標
に向かうための通過点として、当部の災害目標は次のとおりとする。
1.死亡者0名
2.罹災者2名以下(度数率で言えば0.67以下)
3.損失日数60日以下(強度率で言えば0.02以下)
<参考>:当部の第12次鉱業労働災害防止計画の目標
①
罹 災 者 数: 第 1 1 次 期 間 中 の 罹 災 者 1 3 名( 度 数 率 で 言 え ば 5 か 年 平 均 0 .8 7 )に 比 し 3 0 %
以 上 減 少 さ せ る こ と を 目 標 と し 、第 1 2 次 期 間 中 の 罹 災 者 数 を 9 名( 度 数 率 で 言 え ば 5 か 年 平 均
0.60)以下とする。
②
損 失 日 数:第 1 1 次 期 間 中 の 損 失 日 数 4 3 4 日( 強 度 率 で 言 え ば 5 か 年 平 均 0 .0 3 )に 比 し 3
5 % 以 上 減 少 さ せ る こ と を 目 標 と し 、第 1 2 次 期 間 中 の 損 失 日 数 を 2 7 0 日 ( 9 か 月 ) ( 強 度 率
で 言 え ば 5 か 年 平 均 0 .0 2 )以 下 と し て い た が 、平 成 2 5 年 と 2 6 年 の 合 計 で 4 2 3 日 と な っ
た。
Ⅲ
立入検査
立入検査においては次の検査を行うとともに、災害等が発生した場合は特別検査
を行い再発防止を図る。
1.保安検査
検 査 重 点 項 目 は 次 の と お り と す る 。 特 に (1)か ら (3)の 検 査 に あ た っ て は 、 検 査 前
に作業手順書(非定常作業を含む。)の審査やアンケートによる実状把握を行った
上で行う。
(1)運 搬 ( コ ン ベ ア ) 災 害 の 防 止 ( 平 成 2 6 年 度 未 実 施 鉱 山 を 対 象 )
(2)墜 落 災 害 の 防 止 ( 同 上 )
-
1
-
(3)発 破 飛 石 災 害 の 防 止
(4)特 定 施 設 ( 集 積 場 関 係 ) 届 出 状 況
2.鉱害等検査
検 査 重 点 項 目 は 次 の と お り と す る 。特 に (2)の 検 査 に あ た っ て は 、検 査 前 に 、作 業
手順書の審査やアンケートによる実状把握を行った上で行う。
(1)粉 じ ん 作 業 環 境 ( 基 準 適 合 性 及 び 管 理 状 況 )
(2)坑 水 又 は 廃 水 の 処 理 ( 同 上 )
<参考>
①
立入検査の種類は、次のとおり。
保安検査・・・・鉱山の自主保安体制を確認する検査
鉱害等検査・・・坑廃水等の各種基準の適合状況を確認する検査
その他検査・・・施設の管理状況を確認する検査等
特別検査・・・・災害・事故が発生した場合の検査
②
非 定 常 作 業 と は 、不 定 期 な 又 は 定 期 的 で は あ る が 頻 度 の 低 い 保 全( 点 検 、修 理 、改 造 等 )作 業 や
異常、故障等のトラブル対処作業という。
Ⅳ
鉱山保安マネジメントシステムの構築、有効化のための支援、指導
更なる保安レベルの向上を図り、重篤な災害の撲滅を図るため、次の支援、指導
を行う。
1.鉱山保安マネジメントシステムの構築と有効化のための支援等
モデル事例として1鉱山を対象に鉱山保安マネジメントシステムの構築を試行
し、その結果を踏まえワークショップの開催による支援を行うとともに、併せてそ
の支援の効果的かつ効率的な方法について検討する。また、保安検査においても支
援を行う。
※「ワークショップ」とは一方通行的な知や技術の伝達でなく、参加者が自ら参加・
体験し、グループの相互作用の中で何かを学びあったり創り出したりする、双方向
的な学びと創造のスタイル。
2.リスクアセスメントの徹底のための指導
各鉱山の施業案変更時、現況調査(リスクアセスメント)の実施結果について
ヒ ア リ ン グ を 行 い 、そ の 結 果 を 踏 ま え 実 施 方 法 、実 施 体 制 等 に つ い て の 指 導 を 行 う 。
また、保安検査においても指導を行う。
3.鉱山保安マネジメントシステムの構築目標
平成28年1月に鉱山が実施する鉱山保安マネジメントシステム構築状況につい
ての自己評価の構築目標は、今年度の構築実績を踏まえ、引き続き、第12次鉱業
労働災害防止計画期間中の5年間(平成29年度までに)に全ての鉱山をレベルア
ップさせるという考えのもと、次のとおりとする。
H27.1 鉱 山 自 己 評 価
H28.1 鉱 山 自 己 評 価
(実績)
(目標)
・本格導入鉱山(ⅰ)
20
25
・導入推進鉱山(ⅱ)
15
12
・導入準備鉱山(ⅲ)
6
4
-
2
-
<参考>
①
本 格 導 入 鉱 山 と は 、チ ェ ッ ク リ ス ト Ⅰ( リ ス ク ア セ ス メ ン ト )・ Ⅱ( マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム )に
おいて、満点の9割超の評点を得た鉱山群
②
導入推進鉱山とは同様に、満点の6割超9割以下の評点を得た鉱山群
③
導入準備鉱山とは、①、②以外の鉱山群
Ⅴ
その他
1.広報
平成27年度の当部の取り組み並びに保安統括者会議、鉱山保安表彰、全国鉱山
保安週間、地方鉱山保安協議会等について、広報を行う。また、災害等情報の水平
展開を速やかに行う。
2.保安活動の支援
保 安 統 括 者 会 議( 5 月 2 0 日 、2 2 日 )、地 区 保 安 対 策 協 議 会( 以 下 、「 地 区 対 」
という。)等において、保安活動の取り組み事例等を紹介し、各鉱山の保安活動を
支援する。
3.鉱山保安法令の理解向上
鉱山保安法令の更なる理解向上を図るため、次の取り組みを行う。
(1)鉱山や地区対の要望を踏まえ、法令の講師として当部職員の派遣
(2)鉱山担当者と鉱山保安法令の届出等事務手続きに関する意見交換会の開催
4.関係団体と連絡を密にし、次の取り組みを行う。
(1)九州地方鉱山保安表彰(6月11日)
(2)全国鉱山保安週間(7月1日から7日)の実施にあたり、保安ポスターを
鉱山等に配布及び保安標語の募集、選考、受賞者に対する部長表彰
以
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3
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上