JASSW NEWS LETTER 第 4 回スーパービジョンの理論と方法研修講座報告 第 4 回スーパービジョンの理論と方法 研修講座報告 日本社会事業大学 北島 英治 第 1 回、2011 年度、ソーシャルワーク・スーパービジョン研修会は、 「スーパービジョン教育の理論と方法」、 第 2 回、2012 年度は、「ソーシャルワーク実践におけるスーパービジョン」、第 3 回、2013 年度は、「ソー シャルワーク・スーパービジョンの機能と役割」について議論してきました。内容として、第1回において ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 一般に言われている “ スーパービジョン ” ではなく、ソーシャルワーク実践における “ソーシャルワーク・スー パービジョン ” であることが強調されました。第 2 回は、支持的スーパービジョン、教育的スーパービジョン、 管理的スーパービジョンに絞ってその概観を行いました。我が国で始まろうとしている認定社会福祉士へ向 けてのソーシャルワーク・スーパービジョン体験と、その様式等が報告されました。講演後、グループに分 かれ、ソーシャルワーク・スーパービジョンのロールプレイを全員で行いました。スーパーバイジーである ワーカーが会話の “ まな板の上 ” に上る “ スーパービジョン ” であるはずが、クライエントが “ まな板の上 ” に上る “ 事例検討 ” になってしまう傾向もみられ、熱心な相互交換が行われました。第 3 回は、ソーシャルワー ク・スーパービジョンの “ 機能と役割 ” において、特に “ 機能 ” の面に焦点化し、カデューシンの定義を紹介、 支持的、教育的、管理的スーパービジョンについて明確化しました。参加者との議論において、上司と部下 の間の “ 管理・運営 ” と、スーパーバイザーとスーパーバイジーとの間の “ 管理的ソーシャルワーク・スーパー ビジョン ” の共通点と相違点を早急に整理していくことが、ソーシャルワーク・スーパービジョン教育を発 展させていく上での課題の一つとなることが議論の中から浮き上がってきました。第 4 回、2014 年度、“機能 ” に加え、ソーシャルワーカーの “ 専門価値 ” が加えられました。価値を取り上げるとき、どのようなスーパー ビジョンをしていくか・・・、新たな課題として提起されました。ソーシャルワーク・スーパービジョンの “ 機能 ” と “ 価値 ” の総括と、その広がりと深まりへと進んできました。そこで、次年度の第 5 回、2015 年 度の具体的な “ 方法/技術 ” を加えての包括的で実質的な研修へとつながっています。 24 学校連盟通信 / No.68 JASSW NEWS LETTER 第 4 回スーパービジョンの理論と方法研修講座報告 学校連盟通信 / No.68 25
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