かんさつ 街中の自然を観察しよう! 姫路城周辺 観察に適した季節 1年中 ⓒ姫路市フォトバンク ほり 西の丸から見た姫路城 姫路城の壕 しき ち 姫路城は、姫路市の中心部にありますが、その敷地内には自然林や保存樹も多く、いろいろな動 植物を観察できます。 てんしゅかく ほり しょうようじゅ 天 守閣北側および西側と濠 との間に広がる自然林には、タラヨウ、ヤブツバキなどの照 葉樹が 多く、落葉樹のムクノキの大木なども見られます。城を囲む濠にはコサギやカワセミが生息してい なかぼり せんばがわ せん ひめ こ みち ます。中濠と船場川との間にはカエデとサクラの並木が続く「千姫の小径」があり、初夏にはハナ ショウブの花が咲き、セグロセキレイなどの野鳥もやってきます。 せん えら また、城の南側の姫山公園は「日本の桜100選」にも選ばれたサクラの名所です。 みなさんのよく知っているソメイヨシノのほかにも、 【姫路城で見られるサクラ】 ヤマザクラ、ヤエベニシダレなどいろいろな品種が植 えられています。 ヤブツバキ タラヨウ アラカシ コサギとダイサギ エノキ 25 かんさつ 姫路城のサクラを観察しよう! サクラの花が咲く3月末から4月上旬、サクラの名所で もある姫路城は、多くの人でにぎわいます。お花見に訪れ たことのある人も多いでしょう。 しかし、花が咲いていない時期のサクラに注目したこと はあるでしょうか? 日本でいちばん代表的なサクラであるソメイヨシノは、 か め ぶ 花が散り始めると、入れ替わるように葉が芽吹きます。 しげ かんさつ すで 葉が茂る夏の時期に葉の付け根を観察すると、既に、 はなめ 来年に向けて花芽(花になる芽)をつけていることがわか ります。 夏のうちに成長した芽は、寒い冬のあいだ固い皮で身 あたた を守り休眠していますが、暖かくなって、春の訪れを知る ソメイヨシノが開花するまでの様子 とつぼみを出し、いっせいに花を咲かせます。 おもしろい木の芽 サクラ以外の木々も、葉を落とした時期に注意 かんさつ 深く観察すると、春に向けて、葉や花を咲かせる じゅんび ようこん 葉が落ちたあとの葉 痕や、芽吹く前の葉や花の芽 には、おもしろい形をしたものがたくさんあります。 冬芽を準備していることがわかります。 1日の平均気温が5度~6度を上回るようにな ようぶん ると、休眠していた木は、根から吸い上げた養分 みき た を幹から枝先に運ぶようになり、寒さに耐えてい らくようじゅ じょじょ ま た落葉樹の冬芽も徐々にふくらみを増してきます。 早春(2月ごろ)には、ぜひ、春の訪れを感じ 何の形に 見えるかな? に出かけてみてください。 【姫路城】 しらさぎじょう い さん 姫路城は別名「白 鷺城」ともいわれる美しい城で、平成5年12月に日本初の世界遺 産 となりま ていえん そな こう こ えん りんせつ した。本格的な日本庭 園を備えた好古園が隣接するほか、周辺には市立美術館や県立歴史博物館、 動物園などがあります。 入城時間:9:00~16:00(閉城17:00) ※4月27日から8月31日までは8時~17時(閉城18時) 休城日:年末(12月29日・30日予定) しょ ざい ち 所 在 地 と あ 〒670-0012 姫路市本町68番地 姫路城三の丸広場北側(姫路城管理事務所) お問い合せ TEL: 079-285-1146 FAX:079-222-6050 えい ぎょう じ かん 営業時間:9:00~16:00 営 業 時間 26
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