姫路城(PDF:1893KB)

かんさつ
街中の自然を観察しよう! 姫路城周辺
観察に適した季節 1年中
ⓒ姫路市フォトバンク
ほり
西の丸から見た姫路城
姫路城の壕
しき ち
姫路城は、姫路市の中心部にありますが、その敷地内には自然林や保存樹も多く、いろいろな動
植物を観察できます。
てんしゅかく
ほり
しょうようじゅ
天 守閣北側および西側と濠 との間に広がる自然林には、タラヨウ、ヤブツバキなどの照 葉樹が
多く、落葉樹のムクノキの大木なども見られます。城を囲む濠にはコサギやカワセミが生息してい
なかぼり
せんばがわ
せん ひめ
こ みち
ます。中濠と船場川との間にはカエデとサクラの並木が続く「千姫の小径」があり、初夏にはハナ
ショウブの花が咲き、セグロセキレイなどの野鳥もやってきます。
せん
えら
また、城の南側の姫山公園は「日本の桜100選」にも選ばれたサクラの名所です。
みなさんのよく知っているソメイヨシノのほかにも、
【姫路城で見られるサクラ】
ヤマザクラ、ヤエベニシダレなどいろいろな品種が植
えられています。
ヤブツバキ
タラヨウ
アラカシ
コサギとダイサギ
エノキ
25
かんさつ
姫路城のサクラを観察しよう!
サクラの花が咲く3月末から4月上旬、サクラの名所で
もある姫路城は、多くの人でにぎわいます。お花見に訪れ
たことのある人も多いでしょう。
しかし、花が咲いていない時期のサクラに注目したこと
はあるでしょうか?
日本でいちばん代表的なサクラであるソメイヨシノは、
か
め ぶ
花が散り始めると、入れ替わるように葉が芽吹きます。
しげ
かんさつ
すで
葉が茂る夏の時期に葉の付け根を観察すると、既に、
はなめ
来年に向けて花芽(花になる芽)をつけていることがわか
ります。
夏のうちに成長した芽は、寒い冬のあいだ固い皮で身
あたた
を守り休眠していますが、暖かくなって、春の訪れを知る
ソメイヨシノが開花するまでの様子
とつぼみを出し、いっせいに花を咲かせます。 おもしろい木の芽
サクラ以外の木々も、葉を落とした時期に注意
かんさつ
深く観察すると、春に向けて、葉や花を咲かせる
じゅんび
ようこん
葉が落ちたあとの葉 痕や、芽吹く前の葉や花の芽
には、おもしろい形をしたものがたくさんあります。
冬芽を準備していることがわかります。
1日の平均気温が5度~6度を上回るようにな
ようぶん
ると、休眠していた木は、根から吸い上げた養分
みき
た
を幹から枝先に運ぶようになり、寒さに耐えてい
らくようじゅ
じょじょ
ま
た落葉樹の冬芽も徐々にふくらみを増してきます。
早春(2月ごろ)には、ぜひ、春の訪れを感じ
何の形に
見えるかな?
に出かけてみてください。
【姫路城】 しらさぎじょう
い さん
姫路城は別名「白 鷺城」ともいわれる美しい城で、平成5年12月に日本初の世界遺 産 となりま
ていえん
そな
こう こ えん
りんせつ
した。本格的な日本庭 園を備えた好古園が隣接するほか、周辺には市立美術館や県立歴史博物館、
動物園などがあります。
入城時間:9:00~16:00(閉城17:00)
※4月27日から8月31日までは8時~17時(閉城18時)
休城日:年末(12月29日・30日予定)
しょ
ざい
ち
所 在 地
と
あ
〒670-0012 姫路市本町68番地 姫路城三の丸広場北側(姫路城管理事務所)
お問い合せ
TEL: 079-285-1146 FAX:079-222-6050
えい ぎょう じ かん
営業時間:9:00~16:00
営 業 時間
26