庄司 茂 - インテリジェント・コスモス研究機構

高精度診断機器
歯科慢性疼痛の原因である
研究グループ名:高精度診断機器
根管内側枝検出装置の開発
研究課題名:歯科慢性疼痛の原因である根管内側枝検出装置の開発
研究代表者
研究代表者:庄司
茂
(写真貼付位置)
所属:東北大学病院
庄司 茂
東北大学病院 歯周病科
所 属
〒 980-8575 仙台市青葉区星陵町
4-1
連絡先:
〒 980-8575
Tel 022-717-8334 E-mail [email protected]
仙台市青葉区星陵町4-1
連 絡 先
共同研究者
大塚 正博(藤栄電気株式会社)
☎ 022-717-8334
 [email protected]
共同研究者:
研究内容大塚正博(藤栄電気株式会社)
歯科治療では、痛みを訴えて来院なさる患者が多い。その原因としては、歯の神経と一般的に言われている歯髄に炎症が
起きた(歯髄炎)か、歯髄を包み込んでいる筒状の管(根管)内が細菌感染して、その毒素等により根尖部周囲組織に炎症
が起きた(根尖性歯周炎)ことが考えられる。
研究内容:
この様な疾患に対して、歯髄を完全に除去したり、根管内を綺麗にすれば痛みなどの症状は改善する。しかし、この通常
歯科治療では、痛みを訴えて来院なさる患者が多い。その原因としては、歯の神経と一般的に言
の治療法を行い三か月以上経過しても、痛みや違和感を訴える患者がいる。この様な疾病を歯科慢性疼痛症と我々は呼んで
われている歯髄に炎症が起きた(歯髄炎)か、歯髄を包み込んでいる筒状の管(根管)内が細菌感
いる。
染して、その毒素等により根尖部周囲組織に炎症が起きた(根尖性歯周炎)ことが考えられる。
歯科慢性疼痛症の原因として、患者自身が持っている組織や神経の治癒能力や免疫能力の問題も考えられてはいるが、根
この様な疾患に対して、歯髄を完全に除去したり、根管内を綺麗にすれば痛みなどの症状は改善
管の複雑さ(枝分かれをしている:側枝)があり、太い主要な根管は治療できるが、側枝の存在が解らない点や側枝の治療
する。しかし、この通常の治療法を行い三か月以上経過しても、痛みや違和感を訴える患者がいる。
が難しいなどが原因である場合がある。
この様な疾病を歯科慢性疼痛症と我々は呼んでいる。
側枝の存在は、
最近開発された歯科用CT(コンビームCT)である程度の確認は出来るが、全ての患者で撮影することは、
歯科慢性疼痛症の原因として、患者自身が持っている組織や神経の治癒能力や免疫能力の問題も
経費や設備の問題で難しい。
考えられてはいるが、根管の複雑さ(枝分かれをしている:側枝)があり、太い主要な根管は治療
我々は、これまで根管治療の重要な要素である根尖孔を発見し決定するため、電気的根管長測定器を使ってきた。この装
できるが、側枝の存在が解らない点や側枝の治療が難しいなどが原因である場合がある。
置を使って人工的に作製した側枝を有する人工根管模型で実験を行ったところ、下記の図のように、側枝を中心とした極大
側枝の存在は、最近開発された歯科用CT(コンビームCT)である程度の確認は出来るが、全
値を見出した。この測定条件を詳細に検討していけば、側枝の確実な検出と治療が可能になり、歯科慢性疼痛に悩む患者の
痛みの改善が可能になる。
ての患者で撮影することは、経費や設備の問題で難しい。
我々は、これまで根管治療の重要な要素である根尖孔を発見し決定するため、電気的根管長測定
器を使ってきた。この装置を使って人工的に作製した側枝を有する人工根管模型で実験を行ったと
ころ、下記の図のように、側枝を
0
中心とした極大値を見出した。この 250000
測定条件を詳細に検討していけば、
-1000
200000
500Hz
側枝の確実な検出と治療が可能にな
2KHz
-2000
り、歯科慢性疼痛に悩む患者の痛み
I.V
150000
の改善が可能になる。
-3000
100000
極
大
値
50000
0
-4000
-5000
-6000
7.5 7 6.5 6 5.5 5 4.5 4 3.5 3 2.5 2 1.5 1 0.5
今後の側枝検出概略図
株式会社インテリジェント・コスモス研究機構 医療機器創生部
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