自平成27年4月 1日 平成27年度 至平成28年3月31日 事 業 公益財団法人 計 画 書 教科書研究センター 平成27年度事業計画 1.教科書図書館の設置・運営 戦後の小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の教科書並びにこれに関連する 図書、戦前の教科書、外国の教科書その他教育資料等を収集、整理、保管し、教科書発行 者、教科書関係者等の利用に供する。 (開館日…年末年始及び祝日を除く月・火・水曜日。 ) (1)図書館の電子情報化他の推進 前年度において、これまで運用していた「教科書目録情報データベース」と「蔵書目録 データベース」を統合した上、検定教科書、指導書、戦前の教科書、外国教科書等に関す る書誌情報を加えたデータベースを作成し、ウェブ検索が可能な図書館システムを構築 したところであるが、今年度から稼働する。また、図書館内においては、昭和 20 年代の 検定教科書の画像情報を PDF 化したが、その閲覧を開始する。なお、今後所蔵教科書の PDF 化について計画を立て順次進める。 (2)平成27年度使用教科書の受け入れ・展示 小学校教科書、同指導書 876 点 高等学校教科書、同指導書 289 点 計 1,165 点 (3)教科書検定結果公開のための常設展示場の設置 平成28年度から使用される中学校教科書の検定に係る申請図書、見本本、検定意見、 修正表等を展示公開する。 (4)外国との教科書の交換 中国、韓国、台湾 (5)複写サービスの対価の徴収 附属図書館利用者が行う教科書・教科書関連資料等の複写サービスについて対価を徴 収する。 1 2.教科書に関する調査研究 (1)我が国における各教科のデジタル教科書の活用及び開発に関する総合的調査研究 (科研費基盤研究(B) 、課題番号 26285184、15,180 千円) 近い将来、すべての教室に電子黒板、児童生徒一人一人に電子端末が整備され、それ らを利用した授業が行われることが予想される。当センターが平成 23 年度にまとめた教 科書・教材のデジタル化の報告書においては、学習者用デジタル教科書の事例も少なく、 分析も不十分であったため、具体的な提言ができなかったが、我が国の先進的な事例や 韓国等諸外国における状況を参考にして、今後すべての教員がデジタル教科書を適切に 利用できることを目指し、開発ベースも含め、デジタル教科書について学校段階別、教 科別に総合的調査研究を、科研費を得て、平成 26 年度から平成 28 年度の3か年計画で 実施している。平成 27 年度はその2年目に当たる。 研究組織 …基本的事項等を整理する企画運営部会及び教科部会(5)とワーキンググループ(6) 研究代表者 伊勢呂 裕 史 (公財)教科書研究センター研究部長 企画運営部会主査 新 井 郁 男 星槎大学大学院教育学研究科教授 国語部会主査 藤 森 裕 治 信州大学教育学部教授 社会科部会主査 谷田部 玲 生 桐蔭横浜大学法学部教授 算数・数学部会主査 長 崎 栄 三 国立教育政策研究所名誉所員 理科部会主査 鳩 貝 太 郎 秀明大学学校教師学部特任教授 英語部会主査 河 合 久 国立教育政策研究所教育課程研究センター 基礎研究部総括研究官 ワーキンググループ 生活科、音楽、図画工作・美術、家庭・技術・家庭、 体育・保健体育、学校における体制整備・研修 (2)大学院生の教科書に関する研究論文作成に対する助成 将来の教科書研究者を育成するため、修士又は博士課程に在学する大学院生の教科 書に関する論文作成に対して助成する。 10件以内、1件当たり10万円、センター調査研究企画委員会で審査 (3)委託研究 ①国語科教科書における言語活動例の提示形式と学習展開の実態に関する研究 小・中学校の国語教科書に言語活動例が具体的な活動として記載されているが、実 際の授業の実態がどうか、どうあるべきかについて、教師の意識や学習効果も合わせ 調査研究を行う。 研究代表者 -3年次計画の1年目- 松 本 修 玉川大学大学院教育学研究科教授 2 ②社会科教科書の内容と構成に関する調査研究 小・中・高の社会科教科書の内容、記述を再検討して、小中高一貫を前提とした新し い教科書の内容、最新の社会科学の研究成果を組み込んだ内容及び構成、それを踏ま えた社会科教科書の在り方を提案する。 研究代表者 谷田部 玲生 -3年次計画の1年目- 桐蔭横浜大学法学部教授 ③高校理科における教科書の科目間の連携再構築-21世紀型能力の育成に向けて- 高校理科教科書の科目間における科学用語、トピックスについて、複数の分野にま たがっているケースを精査して、高校理科の範囲に適した形にアレンジ、又はどの科 目のどの単元で採り上げられるべきか考察し、その結果を反映した教科書作成を提案 する。 研究代表者 -3年次計画の1年目- 田 中 元 秀明大学学校教師学部准教授 3.教科書に関する研修・普及・広報事業 (1)研究成果の作成・配布 センターの調査研究報告書を教科書発行会社や教育関係機関等に配布する。 (2)「センター通信」の発行 教科書等に関する内外の新しい情報等を提供するため「センター通信」を 4 月と 10 月 の年2回発行し、教科書発行会社、教育関係機関等に配布する。 (3)セミナーの開催 教科書発行会社の編集担当者や教育関係者に対して、教科書セミナーを開催する。 (4)センターホームページの英語ページの充実 センターホームページの英語ページを充実し、センターの調査研究報告書の概要の英 語版を掲載を開始する。 (5)JICAの産業技術教育の集団研修の受け入れ等 JICAの産業技術教育に関する1日程度の集団研修を受け入れる。 また、国内の研究者の長期研修を受け入れる。 3 4.その他 (1)教科書研究センター施設利用規則に基づき、施設の一部を事務室(一部倉庫を含 む。 )として教科書関係団体に低廉な利用料で別表のとおり貸付を行う。 (2)教科書研究センター施設利用規則に基づき施設の一部(第1・2・4会議室、調査相談 室)を低廉な利用料で教科書関係団体等の利用に供する。 4 別 表 家屋貸付 (1)賃借料 団 体 名 使用面積 ㎡当り単価 月 額 年 額 ㎡ 円 千円 千 教科書協会 186 1,485 276 3,312 全国教科書供給協会 111 1,485 164 1,968 72 1,485 106 1,272 369 ― 546 6,552 教学図書協会 合 計 (2)共益費 団 体 名 使用面積 ㎡当り単価 月 額 年 額 ㎡ 円 千円 千円 教科書協会 232 1,040 241 2,892 全国教科書供給協会 138 1,040 143 1,716 90 1,040 93 1,116 460 ― 477 5,724 教学図書協会 合 計 (3)合計 団 体 名 使用面積 ㎡当り単価 ㎡ 円 月 額 年 額 千円 千円 教科書協会 ― ― 517 6,204 全国教科書供給協会 ― ― 307 3,684 教学図書協会 ― ― 199 2,388 ― ― 1,023 12,276 合 計 5
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