ヒト胚に係る生命倫理面での主要先進国の取組み状況

資料2-6
ヒト胚に係る生命倫理面での主要先進国の取組み状況
2005 年 3 月現在
人クローン胚の ヒトES細胞の樹立
ヒト受精胚の研究用作
クローン人
研究用作成・利
のためのヒト胚利
用
用
成・利用
アメリカ ・国の法的規制なし。
※州に
よっ
ては
許容
する
動き
あり
・NIH行政指針に基づ
間の産生
・同左(大統領令 ・NIH行政指針に基 ・大統領令
により公的助成
づき、余剰胚から
により公
禁止)。
樹立されたES細
的助成禁
れない(民間資金によ ・クローン人間の
胞に限定して政府
止
る研究は連邦政府とし
産生及び人クロ
資金が提供(民間
て規制はない)。
ーン胚作成を
資金による研究は
禁止する法案
連邦政府として規
は下院を通過し
制はない)。
き、政府資金は交付さ
たが上院で廃
棄(2002 年)。
・国連のクローン
人間産生禁止
条約策定につ
いて、人クロー
ン胚の作成も
含めて禁止とす
る立場。
イギリ
ス
・ヒト受精・胚研究法
・左法により目的 ・胚からのES細胞
(1990 年制定、2001 年 を限定した許可
作成を左法により
改正)に基づき、ヒト受
規制。
制で容認。
・法により
禁止。
精・胚機構が胚の作
成・利用について規制
を行う目的を限定した
許可制で容認。
フラン
ス
・生命倫理法(1994 年) ・人クローン胚の ・今後5年間の過渡 ・明示的に
で、ヒト受精胚の観察
作成・利用を明
的措置として余剰
禁止とす
以外の研究利用を禁
示的に禁止す
胚からのES細胞
る改正法
止。
る改正法案が
の樹立を認める内
案が議会
議会で 2004 年
容の改正法案が
で 2004 年
7月に採択
議会で 2004 年7
7月に採
月に採択。
択
・今後5年間の過渡的
措置として余剰胚の研
究利用を限定的に認
める内容の改正法案
が議会で 2004 年7月
に採択。ただし、研究
目的のための胚の作
成は引き続き禁止。
ドイツ
・胚保護法(1990 年)に ・人クローン胚
・厳しい規制の下、 ・左法によ
基づきヒト胚の取扱い
も、左法により
余剰胚から作成さ
について規制。ヒト受
禁止。
れたES細胞の輸
精胚の研究用作成・利
入とその使用を認
用は一切禁止。
める法を 2002 年 7
月に施行。
り禁止。
韓国
・生命倫理及び安全に
・左法により目的 ・胚からのES細胞
関する法律(2004 年 1
を限定した許可
作成を左法により
月公布、2005 年 1 月
制で容認。
規制。
・左法によ
り禁止。
施行)に基づき、余剰
胚に限定して容認。
日本
・国の法的規制なし。
・ヒトに関するク
・国の指針により厳 ・左法によ
(産科婦人科学会の自 ローン技術等
しい条件下で余剰
主規制)
の規制に関す
胚に限り樹立及び
る法律(2000
使用を認める。
年)に基づく指
針により、当分
の間禁止。
り禁止。