平成27年度 町政執行方針 虻田郡洞爺湖町 洞爺湖町議会平成27年3月会議にあたり、私の町政に対する所信の 一端と平成27年度予算における主要な施策につきましてご説明申し上 げ、議員各位をはじめ、町民皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じま す。 はじめに、私は、町政を担わせていただき2期目となり、これまで財 政健全化に向けた取り組みと未来につなげるまちづくりを基本理念に掲 げ、町政の執行を進めてまいりました。 今後とも開かれた町政として、町民皆さまの声をしっかり聴きながら 元気ある洞爺湖町の実現に向けて取り組んでまいります。 町財政はまだまだ厳しく、人口減少、少子高齢化が急速に進む中、ま ち・ひと・しごと創生の地方版総合戦略の策定を進め、人口減少問題と 向き合いながら、地域の魅力を最大限に活かし、生活・子育て・産業振 興を充実させるまちづくりを進めてまいります。 東日本大震災や近年の異常気象により、日本全国でこれまでに経験し たことのないような災害が発生しております。有珠山の噴火から15年 が経過し、次期の噴火が近づいていると思われる中、災害では一人の犠 牲者も出さないことを第一とする「命を守る防災」に目を向け、町全体 -1- の防災体制を整備するとともに、地域と連携した「自助・共助」の枠組 みの確立を進めてまいります。 また、 「まちづくり総合計画」を基本とした産業の振興、防災対策、医 療や福祉の充実、生活環境の整備などを積極的に進めるとともに、平成 29年度から10か年の「第2期洞爺湖町まちづくり総合計画」の策定 を進め、誰もが安心して暮らすことができる洞爺湖町を築いてまいりた いと存じます。 はじめに、平成27年度の予算について申し上げます。 当町の財政状況については、これまで取り組んできた行財政改革、財 政健全化の施策、国の累次にわたる経済対策等により、財政指標は徐々 にではありますが改善傾向にあります。 しかし、長引く地方の景気低迷、少子高齢化、人口の減少等様々な課 題が山積しており、依然として厳しい財政状況の中にあって、引き続き 効率的な財政運営を行いながら事業の取捨選択を行い、地場産業の振興、 福祉の充実、公共サービス等の維持に努めてまいります。 -2- 一般会計の予算概要でありますが、歳入においては、公共事業費の増 加による国・道支出金、町債等の増により前年度を上回る計上をしてお ります。 自主財源の根幹をなす町税は、固定資産税の評価替え等から前年度 3,217万円減の10億6,433万円を計上し、地方交付税は、普通交 付税で交付実績による推計から減額を見込み、特別交付税は前年度同額 とし、対前年度1億2,100万円減の35億9,000万円を計上いたし ました。 国庫支出金は、町道整備事業、街路事業、学校施設耐震化事業、史跡 保存整備事業等の増で2億1,144万円増の5億3,432万円、道支出 金は、農業振興事業、史跡保存整備事業等の増で3,674万円増の2億 7,736万円、寄附金は、ふるさと納税等により3,100万円増の 3,600万円、町債は防災行政無線デジタル化整備事業、消防施設等整 備事業等の増で7億4,940万円増の10億9,850万円を計上して おります なお、本年度における歳入不足額については、基金の取り崩しにより、 財源確保を図ったところであります。 -3- 歳出については、公債費、人件費は減となっておりますが、社会保障 費、消防施設等整備による一部事務組合負担金、建設事業費等の増から 前年度を上回る計上となっております。 依然、厳しい財政状況にあることから、経常的経費の削減などにより 財源の確保を図り、現行の行政サービスを維持しながらも、防災行政無 線デジタル化及び消防施設等整備などの防災減災事業、医療費助成の拡 大による少子化対策等の重要課題に重点配分しております。 なお、平成26年度の国の補正予算で計上しました地域住民生活等緊 急支援のための交付金事業につきましては、予算繰越しとなることから 本事業は新年度予算と併せた一体的な事業執行により取り進めてまいり ます。 この結果、各会計予算は 一 般 会 計 74億2,598万円 前年度比 9.8%増 国民健康保険特別会計 17億4,934万円 前年度比 9.9%増 公共下水道事業特別会計 8億1,422万円 前年度比 6.0%減 介護保険 特別 会 計 10億3,717万円 前年度比 3.2%増 -4- 簡易水道事業特別会計 1億 875万円 前年度比16.7%増 後期高齢者医療特別会計 1億5,416万円 前年度比 7.0%減 収益的収支 3億2,710万円 前年度比 1.3%増 資本的収支 1億8,276万円 前年度比53.2%減 水 道 事 業 会 計 として編成いたしました。 次に、平成27年度予算の主な施策と取り組みをまちづくり総合計画 の施策体系に基づき、ご説明申し上げます。 第1は、新たな定住と交流を育む都市基盤づくりであります。 まち・ひと・しごと創生による地方版人口ビジョン、地方版総合戦略 の策定を進めるとともに、総合戦略の目標や施策の基本的方向、具体的 な施策により、人口減少対策に向けた取り組みを進めてまいります。 「地域住民生活等緊急支援のための交付金」事業に関しましては、平 成26年度補正予算措置としておりますが、その執行は平成27年度と なることから、その基本方針と政策5原則に基づき、少子化対策、移住 -5- 定住促進、創業支援・販路拡大、観光誘客促進の事業を実施してまいり ます。 住宅施策でありますが、町営住宅については、「洞爺湖町営住宅等長 寿命化計画」に基づき、一部住宅の除却工事を実施してまいります。ま た、町内全体の総合的な住宅施策については、「洞爺湖町住生活基本計 画」に基づき、定住移住対策を含め、福祉・まちづくり・環境等の関連 分野と連携を図りながら進めてまいります。 昨年度から着手し、本年末が報告期限となっている民間大規模建築物 の耐震化については、診断結果に基づく耐震改修に対する大規模建築物 の所有者への支援策を、関係機関へ強く要望していくとともに、町の支 援策創設も検討してまいります。 次に、道路・交通網の整備についてであります。 国道及び道道の整備については、町民生活の利便性の向上を図るうえ で最も重要な路線であり、防災上の観点からも欠くことができないもの であることから、国道230号の「道の駅とうや湖」付近の歩道設置と 留寿都村との行政界付近の直線化、並びに国道37号の豊浦側のチャ ス・クリヤトンネルの安全対策などの整備、町道ビワオク線及び町道板 谷川大通り線の道道昇格及び整備、「とうや湖ぐるっと一周線」の整備、 -6- 道道豊浦洞爺線の洞爺地区市街地の山側区間の歩道整備を、本年度も引 続き、国、北海道に対し要望してまいります。 次に、町道でありますが、都市計画道路事業海岸通については、引き 続き用地補償を実施し、整備促進を図ってまいります。 町道などの危険箇所対策については、庁内交通安全対策プロジェクト 会議の検討結果を踏まえ、工事を実施してまいります。 道路ストック総点検事業については、本年度道路照明等の道路付属施 設点検や道路のり面構造物点検を実施し、今後の補修など必要な対策を 講じてまいります。 また、昨年発生しました伏見橋崩落事故については、伏見橋崩落調査 委員会を発足し、調査並びに原因究明について検証を行っておりますが、 事業手法も含め早期の復旧について努力してまいります。その他の道路 橋につきましても「橋梁長寿命化修繕計画」に基づき、橋梁の適切な補 修等を実施してまいります。 都市公園については、「公園施設長寿命化計画」に基づき高砂公園の 遊具の更新を実施してまいります。 地域公共交通は、「生活交通ネットワーク計画」に基づき、引き続き 交通の確保に努めてまいります。 -7- 消防・救急体制については、平成27年度の最重点事業として、地域 防災力の強化に努めてまいります。西胆振消防組合伊達消防署洞爺出張 所庁舎の新築と消防・救急デジタル無線の整備、通信指令台の一元化整 備に併せて、これまで未整備の洞爺地区も含めた防災行政無線デジタル 化整備を行い、町全域の防災体制の整備を図ってまいります。土砂災害 防止対策については、北海道の示す92箇所の危険区域の基礎調査の早 期実施と指定された警戒区域における防災工事を要望するとともに、避 難体制の構築など、ソフト対策に重点をおいた防災対策を講じてまいり ます。 また、1市3町(伊達市、豊浦町、壮瞥町、洞爺湖町)で開局するコ ミュニティFM「Wi-radio(ワイ-ラジオ)」では、災害等の緊急 時には、適切な情報を迅速に発信するとともに、平常時は行政情報など 日常生活に関わる情報提供に努めてまいります。 交通安全・防犯等対策の充実であります。 「交通事故のない社会」を目指し、交通安全町民運動推進委員会を中 心に、自治会、交通安全協会、交通指導委員会などとの連携を図り、交 通安全の啓発強化、交通安全施設の改善に努めてまいります。 -8- 防犯、暴力団対策については、犯罪、暴力のない安全で安心な地域社 会に向け、警察、教育機関、防犯協会、自治会などと連携協力した活動 を推進してまいります。特に、子どもたちを犯罪被害から守るための体 制づくりを進めてまいります。 第2は、自然と共生する快適環境のまちづくりであります。 昨年12月に地熱開発理解促進事業として地熱利用施設が完成し、現 在、地熱発電事業(バイナリー発電)に向けたモニタリング調査が行わ れておりますが、二次利用として高温の温泉供給も行っているところで す。この金毘羅山周辺地域の地熱資源を「宝の山」と位置付け、今後の 利活用など将来を見据えた町づくりの優良な地域資源として「宝の山プ ロジェクト協議会(仮称)」を通じて十分な検討・協議により、有効な活用 を図ってまいります。 次に水道・下水道事業であります。 上水道・簡易水道事業については、昨年12月に本町地区の硬水対策 事業が完了したところですが、引き続き水道の使命である安全で良質な おいしい水の安定供給を図るため、水源の保全及び施設の整備を行って まいります。主な整備事業といたしましては、眺湖通改良工事に伴い配 -9- 水管の移設工事、洞爺第2配水池の配水設備の更新や町道洞爺2号線の 老朽管の布設替え工事を実施します。 下水道事業については、公有水域の水質保全と生活環境の保持を図る ため、下水道施設の適切な管理を行ってまいります。 虻田下水道終末処理場については、供用開始から27年経過している ことから、沈砂池設備等の更新や管理棟の屋上防水を改修し、とうやク リーンナップセンターについても中央監視設備等の更新を図り、両施設 の長寿命化に努めてまいります。 なお、両事業の効果的な管理と収納率の向上に努め、経営の健全化を 図ってまいります。 環境衛生の充実については、小型電子機器のリサイクル及び昨年8月 の繊維リサイクルは、着実に浸透しており、限りある地球の資源を大切 に使って、環境と経済が両立した循環型社会の形成を目指すため、リデ ュース(廃棄物の発生抑制)、リユース(再使用) 、リサイクル(再資源 化)の3Rの取り組みがさらに広がるよう努めてまいります。 また、 「生ごみ堆肥化施設・花美館」ついては、昨年廃棄物減量等推進 審議会に諮問し、本年2月に答申いただきました。今後、この答申を尊 重しながら財政面等を含め、改修の計画を進めてまいります。 - 10 - 第3は、交流と活力に満ちた元気産業のまちづくりであります。 農業の振興については、農業・農村の多面的機能の維持を図るための 地域の共同活動を、今年度から高台地区において集落単位で実施するこ とから、この取り組みに対し支援してまいります。 クリーン農業の推進については、これまでの事業の見直しを行い、土 に分解され、ごみとして一切排出されない生分解性マルチ普及拡大に向 けた支援を行ってまいります。 また、農業後継者の育成対策等でありますが、担い手育成のため「A Cとうや」 「JA青年部」の農業知識向上勉強会の開催、研修活動等に対 し支援するとともに、婚活交流事業を継続して実施してまいります。さ らに、後継者のいない農業経営者の経営資産を、新規就農希望者へ継承 する事業についても応援してまいります。 農業研修センターについては、土づくりに重要な土壌分析を核に、J Aとうや湖並びに胆振農業改良普及センターと連携を図り営農指導等を 推進してまいります。 - 11 - 洞爺湖中島のエゾシカ対策については、低密度化したエゾシカ生息数 を増加させないための個体数調整並びに植生回復状況等の調査を実施し てまいります。 林業の振興については、富丘地区等で間伐事業を実施するとともに、 独立行政法人森林総合研究所の費用負担による水源林造成事業を富丘地 区で引き続き実施してまいります。 水産業の振興については、ここ数年、ホタテ貝価格が高値で安定し生 産額も増大している状況ではありますが、自然環境の変化などによるホ タテ貝養殖の経営不安もあることから、引続き漁業経営の安定のため雑 物等の処理への支援を行い、また、ウニの種苗放流事業について支援を してまいります。 虻田漁港大磯分区については、現在、北海道が臨港道路の仮設道路を 整備しておりますが、10月から開通できる見通しとなっており、今後 は、岸壁にて作業のできる体制と、計量施設などの整備による出荷体制 について、関係機関と協議のうえ、整備をしてまいります。 商工業の振興と新産業の開発については、昨年12月、洞爺湖町商工 会の地域活性化特別委員会の提言書を受け、関係部署の検討会議を設置 し、事業内容の検討を進めております。 - 12 - また、地方創生関連事業として消費の喚起と生活支援事業のプレミア ム商品券を発行するとともに、地域活性化事業について継続して支援を 行います。さらに、異業種間交流事業である大秋穫祭への支援を行い、 各産業団体が連携し地域資源の有効活用や、新たな特産品の開発による ブランド化など積極的に進めてまいります。 チャレンジショップ支援事業については、引続き地域に根ざした特色 あるショップの開業者・企業者等を呼び込むための情報提供を行い商店 街の活性化と地域の振興に努めてまいります。 雇用対策については、冬季就労対策事業等により失業者の雇用対策を 講じるとともに、町内企業からの求人情報をホームページや広報等で周 知してまいります。 移住・定住対策については、ワンストップサービス窓口の充実を図り、 移住・定住に関する情報提供を行うとともに、空家、空店舗の登録数を 増やす「空き家バンク」の更なる充実、移住体験住宅の整備を行い、P Rを強化して移住に繋げてまいります。 地域おこし協力隊については、地域おこし活動により隊員の起業・就 業を支援し、定住・定着を推進してまいります。 - 13 - 観光振興については、海外宿泊客誘致及び首都圏を中心とした国内客 への積極的な誘致活動により、対前年比において順調な伸びを見せてお り、特に海外からの観光客の需要が高まっています。 外国人向け無料WiFiが本年1月より運用が開始され、地域の観 光・防災情報などを5か国語対応で配信しており、利用者に好評価を得 ていることから、今後とも関係機関と連携して電子媒体による環境整備 の充実を図ってまいります。 また、洞爺湖温泉の玄関口であるバスターミナル内に観光協会が移転 し、国内外の観光客に対するサービスの向上に努めることとしています。 平成28年3月予定の北海道新幹線開業に向け「北海道新幹線×nittan 戦略会議」と連携して事業を展開するとともに、二次交通の充実のため 関係機関への要望活動を進めてまいります。 次に、平成28年度に洞爺湖温泉開湯100年を迎えるに当たり、開 湯100年記念事業委員会(仮称)を設置し、記念事業や特色ある観光 地づくりについて検討を進め、新たな事業展開や既存事業のマンガアニ メフェスタや各種スポーツイベントなどと連携した取り組みを発展させ、 宿泊客数も一層の増加を目指します。また、スポーツ観光地を目指した サッカー場についてさらに検討を進めるともに、北海道フットボールク - 14 - ラブ(コンサドーレ札幌)との交流・協力協定を活用した滞在型の観光 地を目指します。 洞爺湖有珠山ジオパークは、1市3町連携のもと、世界再認定審査で 高い評価を受けた防災、減災教育への積極的活用やジオサイトの保全活 動、さらに観光関係者との連携によるジオパークのPR活動を推進して まいります。また、洞爺カルデラ周辺に点在する地域資源を有機的に結 び付ける魅力的な「物語性」の付加と、ジオパークの素晴らしい自然景 観や豊かな海と大地の資源を賢く活用することで火山以外の面的魅力を アピールし、ジオパーク旅行による交流人口の拡大を推進してまいりま す。 洞爺高等学校閉校後の跡地対策の検討を核とした洞爺地区振興策検討 委員会からの提言については、財政的な課題もありますが、町としては 最大限尊重してまいります。さらに、遊休施設となっている洞爺診療所 については、小さな拠点を核とした事業展開により、生活サービスや地 域活動等を推進するとともに買い物弱者支援として早期に活用ができる よう進めてまいります。 第4は、やさしさあふれる健康福祉のまちづくりであります。 - 15 - 国民健康保険事業については、保険税率、課税限度額の一部を改定す ることから、より一層、制度の安定的な運用に取り組んでまいります。 保険税の収納向上に努めるとともに、特定健診受診率向上のため、積極 的な啓発活動やレセプト点検の強化などにより、医療費の低減化を図っ てまいります。 後期高齢者医療事業については、安定的な運用を図るとともに、健康 診査受診率の向上にも努力してまいります。 乳幼児等医療助成については、子どもたちが安心して医療機関を受診 できるよう、また、子育て支援の面からも、対象を中学生まで拡大し、 医療費の自己負担については無料とします。 保健・医療の充実については、町民の皆さまが、いつまでも健康で住 み慣れた地域において笑顔で生活が送れますよう、保健・医療・福祉の 連携を図り、 「健康づくり計画」及び「食育推進基本計画」を基本として、 一次救急医療対策や二次医療対策など医療体制の維持、母子保健事業等 による子育て支援対策を推進してまいります。各種検診受診率向上のた め、啓蒙・啓発を強化し、生活習慣病やがんの早期発見・早期治療に結 びつけるなど、きめ細かく各種保健事業を推進し、地域と行政が一体と なり町民の健康づくりを進めてまいります。 - 16 - 地域福祉の充実については、避難行動要支援者名簿の作成を引き続き 進めるとともに、避難支援機関による平常時の見守り・声かけ・安否確 認などを進めながら、きめ細かな避難支援体制の確保に努めてまいりま す。 高齢者福祉の充実については、高齢者が住み慣れた地域で自立した日 常生活を営み、安心して老後の生活を送ることができるよう、 「第6期洞 爺湖町高齢者福祉計画及び介護保険事業計画」に基づき、包括的な支援・ サービス提供体制の構築推進に努めてまいります。 障がい者福祉の充実については、障害者総合支援法の基本指針に即し、 介護給付や自立支援医療並びに地域生活支援事業、育成医療給付事業な どの障がい者福祉サービスの推進を図り、障がいのある人の日常生活及 び社会生活を総合的に支援してまいります。 子育て支援の充実については、平成27年度から平成31年度までを 計画期間とする「洞爺湖町子ども・子育て支援事業計画」により、洞爺 湖町民が一体となって、子どもとその保護者を支えていくことを通じて、 誰もが安心して楽しく子育てができ、子どもたちの笑顔が広がる町とな るよう、計画推進に向けて取り組んでまいります。 - 17 - また、昨年度に引き続き、今年度も消費税率の引き上げに伴い、子育 て世代への影響を緩和する「子育て世帯臨時特例給付金」、低所得の住 民に与える負担を軽減する「臨時福祉給付金」を支給します。 最後に、人が輝き文化が香る生涯学習及びともに築く協働・自立のま ちづくりであります。 生涯学習社会の確立については、すべての住民が生涯学習活動を通じ、 社会参加の意欲を高め活力ある地域づくりを推進するため、教育委員会 と十分に連携し、生涯学習の環境整備に努めてまいります。 洞爺湖芸術館については、芸術館友の会と連携した運営により入館者 が3,000人に達成しております。引き続き、特別展の企画など、芸 術・文化にふれあえる場の提供に努めてまいります。 国際交流・地域間交流活動の展開については、英国ボランティア青年 の受入れ、姉妹都市の箱根町、友好都市の三豊市や東京あぶたとうや湖 会などのふるさと会との交流活動、国際交流事業等につきまして、友好 が深まるよう積極的に事業を支援してまいります。 コミュニティ活動の中心である自治会活動を引き続き支援し、地域担 当職員制度のさらなる活性化を図ってまいります。 - 18 - 厳しい財政状況が続く中で、公共施設等の老朽化や人口減少等により 公共施設等の利用需要が変化していくため、公共施設等の全体の状況を 把握し、将来にわたり更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行い、財 政負担を軽減・平準化するため、公共施設等管理計画を策定します。 以上、平成27年度の町政執行に臨む、私の基本的な所信を申し上げ ました。 町民の皆さま並びに議会議員の皆さまのご理解とご協力を賜りますよ うお願い申し上げます。 - 19 -
© Copyright 2024 ExpyDoc