平成27年3月31日 厚生労働省健康局がん対策

事
務
連
絡
平成27年3月31日
各都道府県がん対策担当課
御中
厚 生 労 働 省 健 康 局
がん対策・健康増進課
平成27年度に国立がん研究センターが実施する
がん診療に携わる医療従事者等に対する研修について
が ん 対 策 基 本 法 ( 平 成 18年 法 律 第 98号 ) に お い て 掲 げ ら れ た が ん 医 療 の 均 て ん 化 等 を 促
進するため、専門的な知識及び技能を有する医師その他の医療従事者の育成を行うととも
に、がん医療に関する情報の収集提供体制の整備等を目的として、「がん医療指導者養成
研修事業」により、平成18年度からがん診療連携拠点病院等の医療従事者等に対する研
修を行ってきたところです。
今般、国立がん研究センターにおける研修を有効活用いただけるよう、別添のとおり、
上記研修等について、対象者ごとにその種類を分類するとともに、都道府県の推薦など必
要事項等を整理しましたので、貴管下のがん診療連携拠点病院その他の 医療機関への周知
方よろしくお取り計らい願います。
特に、がん診療連携拠点病院、特定領域がん診療連携拠点病院、地域がん診療病院及び
小児がん拠点病院については、「がん診療連携拠点病院等の整備について」(平成26年
1月10日健発0110第7号)及び「小児がん拠点病院等の整備について」(平成26
年2月5日健発0205第4号)に基づき、国立がん研究センターがん対策情報センター
及び小児がん中央機関による研修を修了・受講した相談員及びがん登録実務者を配置する
必要がありますので、特段の御配慮をお願いいたします。
また、がん相談支援センター相談員研修会については、平成 27年度より研修提供方式
が変わり、がん診療連携拠点病院以外の医療機関等の所属の方も研修受講出来るようにな
りましたので、改めてご確認をお願い致します。詳しくはがん情報サービスの募集要項を
ご覧下さい。
(別
添)
平成27年度の国立がん研究センターにおけるがん診療に携わる医療従事者
を対象とした研修について
1
研修の種類
(1)看護師
①
②
③
がん看護指導者養成研修
ア
がん看護研修企画・指導者養成研修
イ
がん看護研修企画・指導者フォローアップ研修
ウ
地域におけるがん看護せん妄ケア研修企画・指導者養成研修
がん看護専門分野(指導者)講義研修
ア
がん化学療法看護コース
イ
緩和ケアコース
ウ
がん放射線療法看護コース
エ
がん患者の退院支援・在宅療養法支援コース
オ
がん看護せん妄ケアコース
がん看護領域認定看護師サポート研修
(2)チーム
①
がん診療連携拠点病院緩和ケアチーム指導者養成研修
②
が ん 化 学 療 法 医 療 チ ー ム ( 医 師 、 薬 剤 師 、 看 護 師 、 MSW) 指 導 者 養 成 研 修
③
地域におけるがん化学療法研修実施にかかる指導者養成研修
(3)がん相談支援センター相談員
①
②
③
がん相談支援センター相談員基礎研修(1)(2)
研修修了コース
(国指定拠点病院対象)
知識確認コース
(国指定拠点病院外対象)
がん相談支援センター相談員基礎研修(3)
国指定コース
(国指定拠点病院対象)
非拠点コース
(国指定拠点病院外対象)
がん相談支援センター相談員継続研修
認定取得コース
④
がん相談支援センター相談員指導者研修
⑤
がん相談支援センター相談員指導者フォローアップ研修
Quality Assuranceを 学 ぶ
実践報告
(4)がん登録実務者
①
がん登録実務初級者研修および認定試験
②
がん登録実務初級認定者研修
③
がん登録実務初級認定者認定更新試験
④
院内がん登録実務中級者研修および認定試験
⑤
院内がん登録実務中級認定者研修
⑥
院内がん登録実務中級認定者認定更新試験
⑦
院内がん登録実務指導者研修
⑧
院内がん登録実務指導者修了者研修
⑨
院内がん登録実務指導者継続研修
⑩
院内がん登録実務導入研修
⑪
地域がん登録行政担当者向け研修
⑫
地域がん登録実務者研修
(5)薬剤師
①
地域で抗がん剤治療調剤に携わる薬剤師を育成するための指導者養成研修
(6)都道府県がん対策担当者
① 都道府県がん対策担当者研修
(7)病理診断
①
2
病理診断研修
研修計画等
平成27年度の研修計画は別添のとおりです。
なお、各研修の開催日時、申込の締切期日などの詳細については、後日、都道府県あ
てに情報提供いたします。
3
研修の申込、各都道府県の推薦、受講者の選定・通知、経費
(1)研修の申込
研 修 に 参 加 を 希 望 さ れ る 場 合 に は 、必 要 書 類 を 作 成 の 上 、各 医 療 機 関 か ら 国 立 が ん
研究センターへ直接申し込むこととなります。
<照会先>
〒 104- 0045
東京都中央区築地5-1-1
独立行政法人国 立 が ん 研 究 セ ン タ ー
総務部総務課管理室
がん対策情報センター事務係
TEL03-3542-2511( 1686)
FAX 03-3543-6380
e-mail: [email protected]
※
研修の申込を行った者から研修受講者を選定し、国立がん研究センターより所
属施設長及び受講者に通知
(2)都道府県の推薦
当 面 、下 記 の 研 修 に つ い て は 、以 下 の 理 由 に よ り 各 都 道 府 県 か ら の 推 薦 が 申 込 の 前
提となりますので、特段の御配慮をお願いいたします。
1)がん化学療法医療チーム養成にかかる指導者研修 及び地域におけるがん化学
療法研修実施にかかる指導者養成研修については、研修修了後、各都道府県
におけるがん診療連携拠点病院と地域のがん化学療法の医療レベル向上に寄
与し、がん医療均てん化の一助とすることを目的とするため。
2)院内がん登録実務指導者研修会については、初級者研修や各地域の院内がん
登録に関して指導的に関われるがん登録実務指導者の育成することを目的と
するため
3)がん相談支援センター相談員指導者研修については、各地域における相談員
のための継続教育に指導的に関われる人材の養成を目的とするため。 原則、
都道府県がん診療連携協議会の下に組織される相談支援に関する部会の部会
長からの推薦とするが、部会が無い場合は、都道府県のがん対策主管課の長
からの推薦を受けていることとしている。
4)地域で抗がん剤治療調剤に携わる薬剤師を育成するための指導者養成研修 に
つ い て は 、現 在 企 画 中 で す が 、各 地 域 に お い て 、抗 が ん 剤 を 取 り 扱 う 施 設( 地
域がん診療連携拠点病院から保険薬局に至るまで)の薬剤師が、抗がん剤取
扱いに関する責任ある立場となるために、各地域での指導的立場の薬剤師の
養成を目的とするため。
5)地域におけるがん看護せん妄ケア研修企画・指導者養成研修
研修終了後、各都道府県のせん妄ケア向上のため、関係者と連携して研修を
企画・実施するため
(3)経費
受講料については、有料とする研修と無料とする研修とがあります。費用の詳細
については後日、各研修の詳細と併せて、都道府県あてに情報提供いたします。
ま た 、受 講 地 へ の 旅 費・滞 在 費 等 は 受 講 者 側 の 負 担 と な り ま す 。た だ し 、が ん 診 療
連 携 拠 点 病 院 の 医 療 従 事 者 が 下 記 の 研 修 を 受 講 す る 場 合 で 、研 修 受 講 後 に 各 都 道 府 県
内 で 研 修 会 を 開 催 す る な ど 、地 域 の が ん 医 療 を 牽 引 し て い く 計 画 が あ る 場 合 に は 、が
ん診療連携拠点病院機能強化事業を活用できるものとします。
1)がん診療連携拠点病院緩和ケアチーム指導者養成研修
2)がん化学療法医療チーム指導者養成研修
3)地域におけるがん化学療法研修実施にかかる指導者養成研修
4)がん看護研修企画・指導者養成研修
5)がん看護研修企画・指導者養成研修
6)がん看護せん妄ケア指導者養成研修
7)がん看護専門分野(指導者)講義研修
フォローアップ研修
ア)がん化学療法看護コース
イ)緩和ケアコース
ウ)放射線療法看護コース
エ)がん患者退院支援・在宅療養支援コース
オ)がん看護せん妄ケアコース
8)がん看護領域認定看護師サポート研修(指導者)
9)がん相談支援センター相談員指導者研修
10)がん相談支援センター相談員指導者フォローアップ研修
11)院内がん登録実務指導者研修
12)院内がん登録実務指導者修了者研修
13)院内がん登録実務指導者継続研修
14)地域で抗がん剤治療調剤に携わる薬剤師を育成するための指導者養成研修
4
がん診療連携拠点病院の指定要件との関係
が ん 診 療 連 携 拠 点 病 院 等 に つ い て は 、「 が ん 診 療 連 携 拠 点 病 院 等 の 整 備 に つ い て 」( 平
成 2 6 年 1 月 1 0 日 健 発 0 1 1 0 第 7 号 )お よ び「 小 児 が ん 拠 点 病 院 等 の 整 備 に つ い て 」
(平成26年2月5日健発0205第4号)に基づき、国立がん研究センターがん対策
情報センター及び小児がん中央機関による研修を修了・受講した相談員及びがん登録実
務者を配置する必要があります。
が ん 診 療 連 携 拠 点 病 院 お よ び 特 定 領 域 拠 点 病 院 に お い て は 、専 従 及 び 専 任 の 相 談 支 援 に
携わる者をそれぞれ1人ずつ配置することが求められています。当該者は、がん相談支
援 セ ン タ ー 相 談 員 基 礎 研 修( 1 )( 2 )( 3 )を 修 了 し た 者 で あ る こ と と さ れ て い ま す 。
都道府県がん診療連携拠点病院においては、相談支援に携わる者のうち、原則として少
なくとも1名は国立がん研究センターによるがん相談支援センター相談員指導者研修を
修了していることとされています。
地域がん診療病院においては、専従及び専任の相談支援に携わる者をそれぞれ1人ず
つ 配 置 す る こ と が 求 め ら れ て い ま す 。当 該 者 の う ち 、1 名 は 基 礎 研 修 ( 1 )( 2 )を 受
講 し た 者 で あ る こ と 、も う 1名 は 基 礎 研 修( 1 )( 2 )( 3 )を 修 了 し た 者 で あ る こ と と
されています。
小 児 が ん 拠 点 病 院 に お い て は 、小 児 が ん 中 央 機 関 に よ る 研 修 を 修 了 し た 専 任 の 相 談 支 援
に 携 わ る 者 を 1人 以 上 配 置 す る こ と が 求 め ら れ て い ま す 。
ま た 、が ん 登 録 実 務 者 に つ い て は「 院 内 が ん 登 録 実 務 初 級 者 研 修 」を 修 了 し て い る 必 要
があります(これらの研修を修了していない場合には、指定要件を満たしていないこと
となります。)。
「 小 児 が ん 拠 点 病 院 等 の 整 備 に つ い て 」( 平 成 2 6 年 2 月 5 日 健 発 0 2 0 5 第 4 号 厚 生
労働省健康局長通知)における、Ⅱの3の(1)の①に示す小児がん中央機関(国立成
育医療研究センターおよび国立がん研究センター)による研修とは、国立がん研究セン
ターが実施するがん相談支援センター基礎研修(1)を受講の後、国立成育医療研究セ
ンターが実施する「小児がん相談員専門研修」を受講することとします。