平成22年度事業計画 1 交流事業 産・学・一般市民を対象に、ライフサイエンス分野やその他の分野における学習と交流 の場を提供する。 (1) 千里ライフサイエンスフォーラム 千里ライフサイエンスセンタービルにおいて『千里ライフサイエンスフォーラム』を 会員、ビジターを対象に毎月1回開催する。 2 テーマ: ライフサイエンス分野を中心とする時代のトピックス 回 数: 12回(毎月1回) 場 所: 千里ライフサイエンスセンタービル、千里阪急ホテル 内 容: 講演と懇談会 人材育成事業 科学技術の研究成果は社会・人類全体に還元されるべきものであり、特にライフサイエ ンスの分野はその役割が大きい。当人材育成事業は、その担い手である研究人材を育成す る事業であり、このことによりライフサイエンスの振興、ひいては社会・人類への貢献を 目的とする。 (1) 千里ライフサイエンスセミナー 各分野で我が国を代表する第一線の研究者が、先端的な研究成果と当該研究の発展の 方向性を発表・紹介し、議論を通じて研究者の資質等の向上を図ることを目的とする。 対象者: 大学・企業等の研究者等 回 数: 5回 場 所: 千里ライフサイエンスセンタービル 回 テーマ名 ① パーソナルゲノム時代の統 合医療、データベース戦略 コーディネーター 田中博(東京医科歯科大学 命科学研究部 大学院疾患生 教授) 坂田恒昭(大阪大学サイバーメディアセン ター 特任教授) 実施時期 5 月 21 日(金) ② ③ 次世代高速シークエンサ ーが解明する新しい生命 象 -生命の分子レベル での理解に向けて- 林崎良英(理化学研究所 精神疾患の分子的基盤 内匠 透(広島大学医歯薬学総合研究科 研究領域 オミックス基盤 10 月 22 日(金) 領域長) 鈴木治和(理化学研究所 オミックス基盤 研究領域 プロジェクトディレクター) 探索医科学講座 統合バイオ研究室 11 月 1 日(月) 教 授) ④ Wnt を中心にした細胞内シ グナル ⑤ 免疫・感染症シリーズ第3 回「免疫応答の生体イメー ジング」 西川 徹(東京医科歯科大学大学院医歯学 総合研究科 認知行動医学系専攻 教授) 菊池章(2009 年 10 月から 大阪大学大学 1 月 21 日(金) 院医学系研究科 生体生理医学専攻 分 (予定) 子病態生化学教室 教授) 木下 タロウ(大阪大学微生物病研究所 2 月 18 日(金) 免疫不全疾患研究分野 教授) 熊ノ郷 淳(大阪大学微生物病研究所 染病態分野 教授) 感 (2)新適塾 産・学・官の若手研究者を中心に学習と交流の場を通じ、今後のライフサイエンスを 担う研究者の育成を目指すものであり、その分野の第一線の研究者による先端医療に関 する研究の講演と講師等との活発な議論が行える場を提供する。 回 ① テ ー マ: 「未来創薬への誘い」「脳と心の神秘に迫る」「難病への挑戦」 参 加 者: 産・学・官の若手研究者等 回 数: 各テーマ4回、年12回 場 所: 千里ライフサイエンスセンタービル テーマ名 未来創薬への誘い 会議室 コーディネーター 実施時期 中川 晋作(大阪大学大学院薬学研究科 機能制御学 生体 1年間4回 薬剤学教授) 小比賀 聡(大阪大学大学院薬学研究科 生体 機能解析学 生物有機化学 教授) ② 脳と心の神秘に迫る 村上 富士夫(大阪大学大学院生命機能研究科 脳システム構築学研究室 教授) 藤田 一郎(大阪大学大学院生命機能研究科 認知脳科学研究室 教授) 1年間4回 ③ 難病への挑戦 山下 俊英(大阪大学大学院医学系研究科 分 2年間8回 子神経科学教授) 菊池 章(2009 年 10 月から 大阪大学大学院 医学系研究科 生体生理医学専攻 分子病態生化学教室 教授) (3)技術講習会 ライフサイエンス分野の最新の実験技術、機器、装置等を研究者の講演を交えて紹介し、 若手研究者等に新しい技術習得の機会を提供する。 対象者: 大学・企業等の若手研究者等 回 2回 数: 回 テーマ名 コーディネーター ① プロテオミクス技術講習 高尾 敏文(大阪大学蛋白質研究所 機 能・発現プロテオミクス研究系 教授) 未定 野島 博(大阪大学微生物病研究所 教授 (兼)感染症 DNA チップ開発センター長) 7 月 16 日(金) 会 「 MALDI,ESI,MS/MS, ナ 実施時期 ノ LC,データ解析」 ② ポストトランスクリプト ーム時代の新たな戦略 (4)大阪科学賞 創造的科学技術の振興を図り、21世紀の新たな発展と明日の人類社会に貢献すること を目的として、昭和58年度に大阪府及び大阪市、財団法人大阪科学技術センターの主催 により創設され、世界的な研究者を輩出した「大阪科学賞」に財団として引き続き共催す る。 3 岸本基金研究助成事業 独創性、先行性があり、ライフサイエンスの振興に寄与することが期待できる若手研究 者の研究テーマに対して助成し、当該研究者の研究を伸ばすことによりライフサイエンス の振興、ひいては人類社会への貢献を図る。 ・助成額1件200万円 ・10件程度 4 普及啓発事業 一般市民を対象にライフサイエンスに関する公開講座の開催や、自然科学に対する児 童・生徒の興味・知的好奇心を醸成するための取り組みを通じて、ライフサイエンスに関 する知識を啓発するとともに、ライフサイエンスとその担い手である当財団の実施してい る事業等を紹介し、その役割について普及する。 (1)市民公開講座 一般市民のライフサイエンスに対する理解を深めていただくとともに財団の役割を普 及するため、身近なテーマを取り上げ、定期的に市民公開講座を開催する。 対象者: 一般市民 回 3回 数: ①第57回 加齢に伴う目と耳の病気 [平成22年 5月22日(土曜日)] ②第58回 テーマ・・・調整中 [平成22年 9月25日(土曜日)] ③第59回 テーマ・・・調整中 [平成23年 1月29日(土曜日)] 場 所: 千里ライフサイエンスセンタービル 5階ライフホール (2)広報誌「千里ライフサイエンス振興財団ニュース」 財団の活動報告、今後の事業の案内及びライフサイエンスの普及啓発を目的とした広 報誌を発行し、ライフサイエンスとその担い手である当財団の事業をPRする。 掲載内容は、ライフサイエンスに関する対談、財団の実施した事業(各種講座、セミ ナー等)の開催の内容、今後開催する財団の事業案内や旬の話題など。 回 数: 3回 部 数: 2,500部 形 態: A4版 20頁本文2色/表紙カラー 配布先: 大学・研究機関、自治体、ライフサイエンス関連企業、セミナー・シンポ ジ ウム等財団主催行事参加者、一般市民 (3)小学生、高校生向け事業 自然科学に対する児童・生徒の興味や知的好奇心を醸成し、啓発するため、企画委員 会の委員が各事業を実施するもの。募集方法については、インターネット、ポスター等 を用いるなど、毎年工夫を行う。 【小学生向け】 回 ① テーマ名 シャボン玉 ― 講 表面張 力の不思議 ② 身の回りのものの科学 師 実施時期 吉永 隆夫(大阪大学大学院基礎工学研究 科 准教授) 未定 佐藤 尚弘(大阪大学大学院理学研究科 教 授) 未定 ③ 光で遊ぼう 木下 修一(大阪大学大学院生命機能研究 科 教授) 未定 ④ 回転運動を楽しもう 藤田 佳孝(大阪大学大学院理学研究科 准教授) 未定 【高校生向け】 ①大阪府高等学校生物教育研究会総会記念講演会 開催日 平成22年6月2日(金) 場 千里ライフサイエンスセンタービル 所 大阪府下の公私立高等学校の教師の集まりである生物教育研究会と共催し、教師を対 象として高校生事業のコーディネーターである大阪大学 米田悦啓教授が本事業のね らい、ライフサイエンスの現状について講演する。 ②第3回ライフサイエンスセミナー:研究者と語ろう 開催日 平成22年7月30日(金) 場 千里ライフサイエンスセンタービル 所 スーパーサイエンスハイスクール(SSH校)のコア校である天王寺高校と共催して、 高校生を対象に3名の大学の研究者による講演と高校生を交えた討論を行う。 5 研究及び実用化支援事業 産学官連携の結節機関として、ライフサイエンス分野における研究とその実用化を 支援するため、次の事業を実施する。 事業実施に当たっては、コーディネータが企業の視点から研究者と企業の橋渡しの 役割を担う。事業費用に関しては、研究開発費用は全て国費を活用し、研究成果の実 用化支援については、地域クラスター形成の観点から、国費及び大阪府補助事業も活 用する。 (1)地域イノベーションクラスタープログラム・北大阪バイオクラスター事業 文部科学省のプロジェクト「地域イノベー ションクラスタープログラム」(平 成22年度~23年度) (☆平成19年度~平成21年度:知的クラスター創成事 業(第Ⅱ期)として実施)、及び大阪のバイオ発展(北大阪バイオクラスター形成 発展)のための補助事業を活用し、創薬分野における研究及びその成果の実用化・ 事業化を支援する。 ① 実用化に向けた研究の委託及び進捗管理 創薬分野の研究を大学等研究機関に委託し、実用化に向けた研究進捗管理を実施 する。研究開発費用については、全て文部科学省所管の国費を活用する。 (ア)委託研究 ワクチン、免疫・感染症及び先端バイオ創薬をテーマとする基幹研究、実用化研 究、関係府省連携枠研究、広域化プログラムについて、大学及び研究機関に対し、 研究を委託する。[詳細:別紙-12ページ記載] (ⅰ)基幹研究 2研究テーマ (ⅱ)実用化研究 5研究テーマ (ⅲ)関係府省連携枠研究 4研究テーマ (ⅳ)広域化プログラム 1研究テーマ (イ)研究の進捗管理及び評価 各研究について、年度別の達成目標、それを達成するための研究マイルストーン を設定し、これに基づく進捗管理を行うとともに、産・学双方の視点を踏まえた評 価を行う。 ② 実用化・事業化の促進 (ア)実用化・事業化に向けた研究進捗支援 委託研究成果の円滑・効果的な実用化・事業化を図るため、研究者に対し、事業 化戦略面から、市場・企業動向、特許等も踏まえたアドバイスを経常的に行う。ま た、各研究の進捗状況と必要性に応じ、研究内容に関連する特許調査、市場性調査 を実施する。 (イ)マッチング・アライアンスの促進 研究成果の実用化、 事業化を促進するため、 製薬企業に向けた成果発表会の開催、 国際マッチングイベントへの参画、研究情報発信等を行うとともに、コーディネー タ活動の中で研究と企業の橋渡し(つなぎ)の役割を担う。 また、・当財団の企業ネットワーク(創薬・関連ベンチャー企業、大中小企業約 100 社で形成、全国に展開中) ・ 「プロテインモール関西」 (タンパク質関連の研究開発に強みを持つ企業・ 研究機関で構成)の活動を通じて、企業間、研究と企業の間のマッチング・ アライアンスを促進し、関連産業の成長・発展を通じて、ライフサイエン スの実用化を進める。 (ウ)人材育成 ライフサイエンス分野における研究とその実用化を推進できる人材を育成するた め、研究者や企業経営者等を対象に、各種実務セミナーを実施する。 (・特許、薬事、 治験、競争的資金獲得・他) (エ)競争的資金の活用支援 研究者及び関連企業に対し、研究の実用化・事業化に向けた競争的研究開発助成 制度の活用を支援する。〔新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)、科学技術振 興機構(JST)、等〕 (オ)大阪バイオ発展のための諸施策 大阪のバイオ発展に向けた施策について、ライフサイエンスの実用化の促進を図 る立場から、当財団の機能を活用して、研究の実用化・事業化を促進する。 ○「医薬品・医療機器事業化・成長促進支援プロジェクト」の「高度専門サポート事 業」 [事業概要] ●経営実務セミナー事業(兼パートナーシップ形成支援) 少人数による実務セミナーを開催。併せて、講師、参加者による意見交 換を実施し、バイオベンチャー等の実質的なパートナーシップの形成を促 進する。 ●専門実務セミナー事業(大阪医薬品協会と連携実施) 医薬品の事業化を促進するため、 ・治験環境・制度等 ・公設試験研究機関の活用 ・海外各国の制度・市場環境・動向 等に関する専門実務セミナーを実施する。 ●バイオベンチャーマッチング促進・市場開発支援事業 (2)産と学をつなぐ「免疫の会」 研究の実用化に向け、製薬各企業と研究者の関係をより緊密にし、実質的な産学連携 の機会として、 「産と学をつなぐ免疫の会」を開催し、各企業の研究部門の責任者と先端 的研究者が直接意見交換する場を提供する。 (3)バイオ研究開発・産業にかかる顕彰と情報発信事業への協力 現行の「バイオビジネスコンペ JAPAN」の趣旨を継承し、手法を改革する「顕彰と情報 発信を行う事業」に対して協力する。 別 《地域イノベーションクラスタープログラム 【基幹研究】 紙 平成22年度委託研究一覧》 2件 研究テーマ及び研究代表者 ① ワクチン、免疫・感染症研究 研究代表者 ② 大阪大学微生物病研究所 教授 堀井 俊宏 先端バイオ創薬研究 研究代表者 大阪大学大学院医学系研究科 【実用化研究テーマ】 教授 金倉 譲 5件 研究テーマ及び研究代表者 ① 骨髄由来間葉系幹細胞動員因子による非瘢痕性機能的組織再生誘導医薬開 発のための基盤研究 研究代表者 ② 玉井 克人 大阪市立大学大学院医学研究科 教授 広常 真治 Claudin modulator を利用した非侵襲性投与基盤技術の開発 研究代表者 ④ 准教授 カルパイン阻害剤を用いた滑脳症治療への新戦略 研究代表者 ③ 大阪大学大学院医学系研究科 大阪大学大学院薬学研究科 准教授 近藤 昌夫 破骨細胞分化抑制活性を有するアミノ酸アナログによる骨代謝改善治療法 の開発 研究代表者 ⑤ 奈良先端科学技術大学院大学 教授 竹家 達夫 骨髄異形成症候群(MDS)治療薬の開発 研究代表者 大阪大学産業科学研究所 【関連府省連携枠研究】 教授 加藤 修雄 4件 研究テーマ及び研究代表者 ① 1分子・1細胞スリーニングシステムによる次世代抗体医薬の開発 研究代表者 ② 藤井 郁雄 大阪大学大学院医学系研究科 准教授 保仙 直毅 心不全発症予防を目指した新規サイトカイン療法の確立 研究代表者 ④ 教授 腫瘍幹細胞抗原の同定およびそれを標的にした抗体療法の開発 研究代表者 ③ 大阪府立大学大学院理学系研究科 大阪大学大学院薬学研究科 准教授 藤尾 慈 プリオン病の二次感染防止に有効な耐熱性プロテアーゼの生産と新規洗浄 剤の開発 研究代表者 【広域化プログラム】 大阪大学大学院工学研究科 助教 古賀 雄一 1件 研究テーマ及び研究代表者 ① 国際バリューチェインによる創薬ターゲットタンパク質の阻害剤開発プロ グラム 研究代表者 医薬基盤研究所 バイオインフォマティクスプロジェクト プロジェクトリーダー 水口 賢司
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