本日の内容 「結核」ってどんな病気?? 感染症法における「結核」 奈良県の現状 県の対策 奈良県における結核の現状 1 平成26年6月28日(土) 第4回 奈良感染管理ネットワーク研修会 2 奈良県医療政策部保健予防課 感染症係 結核菌 参 考 「結核」の病型分類 結核とは (日本結核病学会病型分類) 症状は? • 以下の3つのポイントで分類 a.病巣の性状・・・0(無所見)・Ⅰ(広汎空洞型)~Ⅴ型(治癒型)+特殊型 b.病巣の拡り・・・1~3(3段階で表示) ・結核とは、結核菌によって主に肺に炎症を起こす病気です。 ・せきが2週間以上続く、たんが出る、発熱、血痰、胸痛 せきが2週間以上続く、たんが出る、発熱、血痰、胸痛、他に せきが2週間以上続く、たんが出る、発熱、血痰、胸痛 だるさ、寝汗、急に体重が減るなどの症状がある場合は 早めに医療機関で受診してください。 ・2週間以上続いたら要注意です。 大正2年 内務省衛生局:結核蔓延系統図 c.病側・・・r(右側のみ)、l(左側のみ)、b(両側) 感染経路は? 4 (記載例) ・結核菌の混ざったタンが 咳やくしゃみと一緒に空気 中に飛び散り、それを周り の人が直接吸い込むことに よってうつります。 (飛沫感染・空気感染 空気感染)。 空気感染 3 ℓ Ⅰ2 b Ⅱ3 Ⅴ 参 考 参 考 感染性の評価① 感染性の評価② • 喀痰塗抹検査(抗酸菌群) (診療報酬:50点) 喀痰中の菌量 (塗抹検査でガフキー号数( ガフキー号数(0~ 号) ガフキー号数( ~10号) または -、± +、2+、 -、±、1+、 +、 +、3+)。菌が少量なら見つからない。 +、 検出できても、結核菌(M.tuberclosis)かどうかは要同定検査。 • 喀痰培養検査 喀痰の塗抹染色法と遺伝子診断法の検査結果とその対応 塗抹染色(喀痰塗抹検査)陽性 (相対的に)感染性の低い結核 遺伝子診断(PCR)法で結核菌 感染性の高い結核と診断され と診断される。原則的に結核専 陽性 る。結核専門施設に依頼する。 門施設に依頼する。 (診療報酬:210点) 結核菌は栄養要求性が高く, 増殖スピードが遅い(1COPYに15時間程度) 培養で増やすことで検出率が上がる。ただし、数週間~数か月かかる。 ⇒培養で増やすことで検出率が上がる 培養で増やすことで検出率が上がる 確定には塗抹と同様に要同定検査。 • 遺伝子増幅法による検査(PCR-TB) 遺伝子診断(PCR)法でマイコバ クテリウム アビウムまたはイン トラセルラー陽性 (診療報酬:410点) 遺伝子診断(PCR)法で陰性 PCRは高感度 は高感度, は高感度 高特異性であるため、少量でもあれば結核菌を検出できる。 高特異性 ただし、抽出の工程で目的のDNAが回収されないと増幅出来ない。 (⇒ 培養・同定後は薬剤感受性検査 塗抹染色で3 回共に陰性 非定型抗酸菌 非定型抗酸菌 マイコバクテリウム アビウムま たはイントラセルラー以外の非 検査上は喀痰中の結核菌陰性 定型抗酸菌の可能性が高い だが、他の検査や臨床症状と合 が、結核が否定されるまで注意 わせて診断する。 が必要である。 結核疑い⇒ ) 結核疑い⇒喀痰検査(3連痰 喀痰検査( 連痰(3日連続喀痰検査 連痰 日連続喀痰検査)、 日連続喀痰検査 、培養、PCR) 培養、 (診療報酬:380点)) 使用している薬剤が患者さんの結核菌に有効か調べる!! + 胸部レントゲン(CT) 胸部レントゲン( ) 5 6 (引用)感染症法に基づく接触者健診の 手引きとその解説 : 公財結核予防会 参 考 感染性の評価③ 感染症法における取扱い (※1)肺実質病変を伴い,喀痰検 査で結核菌が検出された場合(小 児では稀)。 (※2)3回行われていない場合には ,喀痰検査の追加依頼などを含め て,慎重に対応する。 (※3)小児結核及び若年者の一次 結核症(結核性胸膜炎等)の患者で は,その感染源の探求を目的とした 接触者調査と健診が必要。 • 結核は2類感染症 2類感染症に指定 (法第12条:直ちに 直ちに発生届提出 (医師)) 2類感染症 直ちに • 他者に感染させるおそれがあり、結核のまん延を防止する必 要がある。(法第15条:疫学調査、17条:接触者健診) ⇒指定医療機関への入院を勧告(措置)する。(法第19条・20条) • 勧告(措置)入院した患者に対して医療費公費負担を行う。 (法第37条。食費を含み、医療費は原則として自己負担なし(自費診療分を除く) (※4)連続検痰の結果がすべて塗 抹陰性(核酸増幅法検査でも陰性) で,培養検査でもすべて陰性と判明 した場合には,「高感染性」の評価 を撤回してよい。核酸増幅法検査ま たは培養検査で「非結核性抗酸菌」 による病変と判明した場合は,「接 触者健診は不要」と判断する。 • 上記の患者については、定められた業務に従事することを 制限することがある。(法第18条:就業制限「多数の者に接触する業務 多数の者に接触する業務」) 多数の者に接触する業務 • 患者が入院または退院した場合、病院管理者は7日以内に保 健所へ届出を行います。(法第53条の11(病院管理者)) (※5)喀痰塗抹陽性例(高感染性) に比べて相対的に感染性が低いと いう意味。喀痰塗抹(-)でも,その 核酸増幅法検査でTB(+)の場合 は,塗抹(-)培養(+)と同様に,「 低感染性」とみなしてよい。 • 入院勧告(措置)を要しない一般患者(潜在性結核感染症:LTBI を含む)の医療費の公費負担を行います。 (法第37条の2。結核に関する対象医療に関する費用は、原則5%を自己負担) (引用)感染症法に基づく接触者健診の手引きとその解説 : 公財結核予防会 (※6)例えば,接触者の中に乳幼 児(特にBCG 接種歴なし)や免疫低 下者等がいた場合。 7 8 全国 結核患者数(年齢群別) 結核罹患率の推移 (H22-H24) 2012(H24)年の罹患率 (人口10万対)は20.5 11342 全国22 9827 2092 ⇒47都道府県でワースト5 全国23 10477 全国24 9451 0 (罹患率:人口10万対) 9848 1984 5000 10000 全国24 9451 1984 9848 70歳未満 70-74 75歳以上 10190 2014 15000 20000 全国23 10477 2014 10190 25000 全国22 11342 2092 9827 9 10 H22-24 年齢群別患者比率(%) 奈良県 結核患者数(年齢群別) (H22-H24) 46.8 奈良22 111 奈良22 102 24 39.5 奈良23 103 奈良23 98 130 28 48.8 46.2 全国23 70歳未満 70-74 75歳以上 50 奈良24 98 21 166 100 42.2 9.0 44.9 8.9 166 21 44.4 全国24 0 58.2 7.4 全国22 奈良24 49.8 10.7 34.4 奈良24 43.0 10.1 150 奈良23 103 28 130 200 250 46.3 9.3 300 0% 奈良22 111 24 102 70歳未満 70-74 75歳以上 11 10% 全国24 44.4 9.3 46.3 20% 30% 全国23 46.2 8.9 44.9 40% 全国22 48.8 9.0 42.2 50% 60% 奈良24 34.4 7.4 58.2 70% 80% 奈良23 39.5 10.7 49.8 90% 100% 奈良22 46.8 10.1 43.0 12 県の対策 (奈良県結核予防計画より) 1.適切な医療の提供 ドッツ • 高齢者等、内服中断のリスクの高い方への支援 ⇒DOTS (Directly Observed Treatment ,Short-course:直接服薬確認療法)確実な服薬の為、関係機関と連携 • 結核に関する医療関係者を対象とした研修会の開催 研修会の開催 • 保健所による結核診査会の開催(適正医療の推進 適正医療の推進)、菌検査所見の把握など 適正医療の推進 保健所からのお願い 保健所からのお願い ~こんなときは気をつけて!!~ ~こんなときは気をつけて ~ 2.患者の早期発見 • 各医療機関・高齢者施設等との連携を強化し、必要な検査の実施、 感染予防対策の励行について、啓発 啓発を進める ⇒ 結核を見落とさない!! 見落とさない!! 感染予防対策の 啓発 3.予防対策 14 奈良県郡山保健所 健康増進課 感染症係 • 小児結核対策(市町村へのBCG啓発 啓発等)、結核に対する知識の普及・啓発 啓発 4.調査、研究、人材養成 • コホート検討会 コホート検討会を開催し、結核対策の評価と課題抽出 評価と課題抽出を行う 評価と課題抽出 • 疫学調査に分子疫学的手法( 分子疫学的手法(VNTR法 法)を取り入れ疫学調査の更なる充実を図る13 分子疫学的手法( 整形外科・循環器内科・総合診療科などの 高齢者の肺炎(疑い) 高齢者の他科入院の場合 • 結核も疑う。 • 結核を否定するまでは個室で対応する。 • 呼吸器症状を誘発する処置(吸引・採痰等)を行う際 には、N95マスクを必ず装着すること。 • 喀痰検査の実施!! ・異なる3日間、連続した喀痰検査の実施 (抗酸菌塗抹、培養、PCRのオーダー) ・胸部X線撮影(またはCT)を実施する。 ⇒早期発見に繋がることだけでなく、 同室者や医療従事者自身を感染から守ることが大切 15 • 結核も念頭においた診療・対応を行う。 • 入院時(術前)の胸部X線撮影を行い、 (呼吸器)内科医師との2重読影を! • 既往歴・家族歴の確認。 「S)若い頃に肋膜炎を・・・。」 「S)きょうだいが肺病にかかったことがある」 注 意! • 抗結核菌薬内服中の方は、入退院後7日以内に 保健所へ報告をお願いします。(法第53条の11(病院管理者)) 16 看護師が結核感染、患者700人 感染の恐れ 滋賀医科大 2013年10月23日朝日新聞デジタル もし、患者さんが もし、患者さんが 結核だったら・・・ 17 保健所からの調査依頼 ~接触者の健康調査(接触者健診)のために~ • 滋賀医科大(大津市)は21日、付属病院の新生児回復期 治療室と小児科外来に勤務する看護師が結核を発症 し、8~10月に接触した患者約700人に感染の恐れがあ 接触患者は健康診断を受ける必要がある ると発表した。接触患者 ため、入院患者には担当医が説明し、外来と退院した患 者には22日に速達で知らせるという。 • 看護師は6月下旬ごろからせきが出始めた。7月と9月 の検査で異常は見つからなかったが、10月11日の検査 で陽性と診断された。ほかに医師ら病院職員約140人も 接触しているという。22日午後に記者会見を開いて説明する。 18 このシート を使って、 患者さんの 感染性の評 価、病室の 環境等を把 握します。 19 このシート を使って、 同室者や付添 の方の接触 状況等を把握 します。 20 このシートを使って、医療スタッフ等 の接触状況を把握します。 医療機関で働くみなさまへの協力・依頼 • 高齢者をはじめ、糖尿病、人工透析、慢性肺 疾患、免疫抑制剤使用中の患者さんに対し、 必要に応じ結核感染の有無を調べる。 • 感染している場合には積極的な発病予防 治療を行う。(LTBI:潜在性結核感染症) • 結核を疑う症状のある患者さんへの対応の徹底 (吸引時のマスク装着の徹底、必要時の隔離、標準治療・ 薬剤感受性検査、定期の菌検査の実施など) • 保健所との連携(法に基づく届出、接触者健診等) 22 21 医療機関のみなさまへ 「結核」は昔の病気ではない 「国民病」 ・明治時代から昭和20年代までの長い間「国民病」 「亡国病」と恐れられた。 「亡国病」 ・人々の関心の低下 関心の低下や、多剤耐性結核などの新しい 関心の低下 結核の減少は鈍化。 タイプの結核のため、結核の減少は鈍化 結核の減少は鈍化 ・1999年には「結核緊急事態宣言」が出された。 ・日本の結核罹患率は2012年に人口10万人あたり 16.7人(奈良県は20.5。全国ワースト5)で、 10人以下となっている欧米先進国に比べまだまだ 結核は多く、世界の中では依然「中まん延国」。 23 • 結核を正しく知ることが予防への第一歩 知ることが予防への第一歩。 知ることが予防への第一歩 • 早期発見・早期治療は本人の重症化を防ぐ ためだけではなく、医療従事者や大切な 家族、職場等への二次・三次感染の拡大を 防ぐためにも重要です。 24 結核対策の目標 (抜粋) H25年度 年度 コホート集計結果 新たな感染者を増やさない! (平成24年新登録者) 地域 地域 入院中 (保健所、病院、 薬局、施設等) 平成26年6月28日(土) 奈良感染管理ネットワーク研修会 奈良県桜井保健所 奈良県桜井保健所 健康増進課 健康増進課 感染症係 (保健所、病院 薬局、施設等) (病院、保健所等) 感染→ 発病→ 治療→ 治癒 ○ ○ 経続的な患者支援が必要!!! 25 26 コホート検討対象者内訳 平成25年度奈良県・奈良市コホート検討会 活 保健所名 総数 ・医療機関と保健所の連携のもと ★継続的な患者支援を実施 ・治療成績の分析 ・DOTS実施方法等患者支援の評価・見直し ★地域の結核医療・結核対策全般に関する課題の検討 総数 性 結 核 (別掲) 潜在性結 肺外結 核感染症 喀 痰 塗 抹 陽 性 その他の 菌陰性・ 核活動 (LTBI) LTBI) 結核菌陽 性 治療中 その他 総数 初回治療 再治療 性 肺 目的 動 結 核 活 動 性 奈良市 71 53 19 15 4 30 4 18 21 78 58 26 25 1 26 5 21 38 54 41 21 21 0 14 6 13 39 58 45 21 18 3 18 5 14 17 9 5 3 3 0 2 0 4 5 11 281 9 209 6 96 5 87 1 9 1 91 2 22 2 72 3 123 74.4 (34.2) (31.0) (3.2) (32.4) (7.8) 25.6 郡山 桜井 ⇒結核医療をはじめとした 結核対策の推進を図る!!! 葛城 内吉野 吉野 対象 合計 割合( 割合(%) 平成24年 24年新登録者 404人(転入を含み転出を除く) (転出者:5名 (内訳;結核患者281人、潜在性結核症123人) 27 転入者:1名) 28 ③予防可能例 予防可能例要因分類 〈 予防可能例とは 〉 結核に関する既存の諸制度が十分活用され、予防のための方策が効率的かつ適 切に行われていれば、結核の新たな感染、発病(または再発)、あるいは重症化の予 防が期待できたと考えられる事例。結核の予防可能例とされる要因は下記に分類。 〈 要因 〉 1 発見の大幅な遅れ:症状出現から診断まで3か月以上 発見の大幅な遅れ: 受診の遅れ:症状出現から初診までおおよそ2か月以上 受診の遅れ: 診断の遅れ:初診から診断までおおよそ1か月以上 診断の遅れ: 2 健診の長期未受診:65歳以上で最近3年間胸部X線検査未受診 健診の長期未受診: 3 定期健康診断事後管理の不徹底:要精密検査あるいは要治療者の放置 定期健康診断事後管理の不徹底: 4 接触者健診の不徹底:高感染性結核患者の濃厚接触者に対するQFT検査(また 接触者健診の不徹底: はツ反)の未実施、QFT検査等によりLTBIと診断された者 に対する治療の不徹底、健診時期の遅れ等 5 予防可能例からの二次感染:発見の大幅に遅れた患者からの二次感染等 予防可能例からの二次感染: 6 その他:治療拒否・中断者からの感染、院内・施設内感染、結核ハイリスク疾患 その他: (糖尿病、腎透析、免疫抑制状態にある場合等)の放置、管理不良例から 29 の発病、エックス線フィルム読影時の見落とし等) 肺結核菌陽性患者 187人のうち 予防可能例該当者(実数);71人(38%) ※上記表については、複数の予防可能例が ある方については、複数計上してあります。 「発見の遅れ」内訳 30 DOTSとは、患者が規則的に服薬を完遂するために医療機関(主治 医)と保健所が連携して患者を見守り、治療を支援するという方法 ④ DOTS(ドッツ:直接服薬確認療法) (Directly Observed Treatment Short-course) まだ咳も出るし、 薬をちゃんと 飲まないとい けないなぁ。。 けないなぁ。。 あっ、薬飲むの あっ、薬飲むの 忘れてた!で も、何ともない からまぁいい か! 31 32 地域DOTS(退院後の服薬支援)について ⑤治療成績について 地域DOTSランク別割合 地域DOTSランク別支援状況 33 ・治癒:標準治療期間を満たし12か月以内に治療完遂。 培養陰性2回以上確認(1回は治療終了前3か月以内 治療終了前3か月以内) 治療終了前3か月以内 ・完了:同上。培養陰性確認は1回のみ。 又は、菌陽性後、培養陰性の確認なし 確認なし。 確認なし ・死亡:治療中に死亡。 ・失敗:治療開始後5か月目以降1年以内に培養陽性。 ・脱落:連続60日以上あるいは2か月以上治療中断。 :治療完遂とされているが、標準治療期間に満たず。 ・12か月を越える治療:12か月後も治療中。 ・判定不能:治療せず。治療開始時の治療が標準治療以外 等、上記いずれにも該当しないもの。 34 肺結核患者の治療成績 本日のおさらい ①感染性の判断 ⇒ まずは「3回連続喀痰検査」 まずは「 回連続喀痰検査」 ②ハイリスク者はもちろん、少しでも結核を疑う所見がある場合 には、胸部レントゲン検査や喀痰検査の実施が有効。 ⇒ 吸引時には必ずマスク!喀痰検査!必要時 隔離! ③結核治療は最短でも6カ月。1年以上続くことも・・・ ⇒入院中から積極的な服薬支援。退院後の地域 入院中から積極的な服薬支援。退院後の地域DOTSも も 入院中から積極的な服薬支援。退院後の地域 見据え、保健所と連携した患者支援を。 ④治療成功割合は上昇しているが、治癒の割合が低下。 ⇒治療終了 治療終了3か月以内の喀痰検査(培養まで!)の確実な 治療終了 か月以内の喀痰検査(培養まで!)の確実な 実施が必要。 35 36 参考 LTBI(Latent Tuberculosis Infection) 潜在性結核感染症 明らかな臨床的症状なし 細菌学的検査や免疫学的検査(IGRA:QFT ・ T-SPOT) 胸部画像検査(胸部X線・CTなど)、接触状況などにより、 将来の結核発症を示唆する 結核に感染していること自体が治療を必要 ⇒所見はないが、結核に感染していること自体が治療を必要 とする疾患状態であるという概念 <治療の目的> 従来 : 結核の発病予防のため「予防内服」(化学予防) ⇒結核の根絶を目指すためには「単なる将来の発病リスク に備えての投薬としてではなく、現在の『潜在性結核感染症』 という疾患に対しての治療が必要である」という考え方に基 づくもの (感染症法第37条の2に基づき、治療費の一部は公費負担) 38 37 本日の資料は、奈良県 結核対策の ホームページからダウンロード出来ます (各種法令に基づく届出などもダウンロードできます) 医療機関と保健所が連携して、奈良県の結核 対策のより一層の推進を図っていきましょう! 保健所(担当係)名 郡山保健所 健康増進課感染症係 桜井保健所 健康増進課感染症係 葛城保健所 健康増進課感染症係 吉野保健所 健康増進課感染症係 内吉野保健所 地域生活課地域生活係 奈良市保健所 保健予防課感染症係 奈良県医療政策部 保健予防課感染症係 所在地 大和郡山市満願寺町60-1 (郡山総合庁舎内) 桜井市粟殿1000 (桜井総合庁舎内) 大和高田市大中98-4 (高田総合庁舎内) 吉野郡下市町新住15-3 奈良県 結核 電話番号 0743-51-0194 奈良県医療政策部保健予防課 「結核対策」⇒ 0744-43-3131(代表) 検索 http://www.pref.nara.jp/5081.htm 県では、結核を中心とした研修会、 「感染症対策等研修会」を開催します。 0745-22-1701 (代表) 0747-52-0551 (代表) 五條市本町3-1-13 0747-22-3051 奈良市三条本町13-1 0742-93-8397 奈良市登⼤路町30 0742-27-8612 日時:平成26年10月23日(木)13:30~16:00 テーマ: 『 症例に学ぶ結核 ~いま、奈良県の医療従事者 いま、奈良県の医療従事者に求められること 医療従事者に求められること~ に求められること~(仮)』 場所:奈良県医師会館(橿原市内膳町)、奈良市医師会館 39 (奈良市柏木町)(共催:奈良県医師会) 40
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