平成22年2月度 発行 - 紙安

謹賀新年
旧年中は大変お世話になりました
皆様には幸多き年となりますよう
お祈り申し上げます
1
引き続き
金澤倶楽部発行の月刊誌「金澤」12月20日号に掲載させて頂きました。
2
市場情報
担当者別
【
2月の市況
】
立春とはいえ、寒気がなかなか衰えを見せぬ今日この頃です。この月の「福は内、鬼は
外」の声が、一日でも早く、春を運んできてくれることを願います。そんな中、皆様にお
かれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、平成22年もひと月が過ぎましたが、どのような年になっていくのか予想もつき
ません。この業界だけでなく、各業界も同時不況で、内需の財布の紐が固く、デフレスパ
イラルに入り込んでいる感があります。この不況に手だてと打開策があるのか、何をどう
すればよいのか、頭の痛いことです。昔、聞いたことがあるのですが、トップセールスマ
ンは、“物を売らない”とか、サービス業のトップマンは“誠実と真心がサービス”とか、
ここに少し答えがあるのかとも思います。
寒の戻りで、冷え込む日も多いので、心身共に温かい鍋がまだまだ美味しい時期です。
カニ・アンコウ・鱈・甘エビ・鰤・フグ・鯛など、たくさんの鍋食材があります。いろい
ろな鍋をつついて、暖かい春を待ちたいものです。
まだまだ、名ばかりの春です。油断のできないインフルエンザも潜んでいます。くれぐ
れもお身体にはお気をつけ下さいませ。
【2月の暦】
3日
14日
節分/豆まき
4日 立春
聖バレンタインデー
8日 針供養
11日 建国記念日
19日 雨水
【旬の魚】
メバル・鰤・ヒラマサ・甘鯛・スミイカ・ブダイ・アイナメ・カレイ・ハタ・カサゴ・
ムツ・平目・金目鯛・ワカサギ・ヘラブナ・タナゴ・ハヤ・マルタ
【表紙】
【雪だるままつり】白峰地区 2/12 開催・桑島地区 2/5 開催
白山市南部に位置する白峰・桑島地区のイベント。
派手な演出はありませんが、当初は村内の各世帯が家族の人数分だけ
の雪だるまを作るものであったが、今では全国からカメラ片手に訪れ
る観光客が集まるイベントに成長しています。
3
大衆魚(イワシ・サバ・アジ・サンマなど)
担当
笹掛
陽一
2 月 市場情報
本格的な寒さとなった今日この頃ですが、
12 月下旬のチョッとまとまった積雪によっ
てわたしの交通手段は一部マヒしてしまい
ましたが、皆さまはご無事だったことと・・・。
さて、早いもので 2 月号となりましたが、
昨年の 2 月は街中においては厄介者の積雪
もなく平均気温は 5.4℃と寒さは肌に沁み
る季節ですが、2 月 4 日は立春・・・春の気配
が立ち始める頃。チョッと違和感がありま
すがどんなもんでしょうかね・・・?
そうそう、昨年 12 月 21 日だったでしょうか?タバコ価格を 1 本 5 円程度引き上げる方針
とか。300 円のタバコ 1 箱は 400 円になりそうです。今年の 10 月頃から。
1000 円札 1 枚で 3 箱とお釣が 100 円あったのですが、お釣は増えタバコは 2 箱と減ってし
まいます。
ガソリンに占める税金の額は変わらないとかで、即、自分に影響のあるものは気
になりますね。
なにやら似合わぬ取っ掛かりとなってしまいましたが、上るといえば 2 月にはどのような
大漁物の水揚がありそのお薦めは・・・?
まずは…?
マアジ【真鯵】
北陸近辺の定置網漁によるものがその中心となりそ
うです。他の産地としては四国・九州方面近辺のもの
がチラホラ。身質は南で揚がるものが若干良か、鮮度
では近海定置網漁のものが勝るのでは・・・。
4
マサバ【真鯖】
北陸近辺・山陰方面巻網漁物が中心となるのでは?
サバは春∼夏には北へ、秋∼冬には南下する回遊魚。
旬から比べるとその脂ののりも落ちてくる頃。特大
サバと呼ばれる 1kg に近いサイズでは旬の味に近い
ものがありそうです。
マイワシ【真鰯】
大羽イワシと称される型のものは稀に。市場の中心
は中羽イワシ・小イワシと称されるものが中心とな
りそうです。三重・四国方面がその中心とか?
スルメイカ【鯣烏賊】
山陰ならびに九州方面からの入荷が中心となりそう
です。
こだわり…?
この時期、大漁物売り場で石川県産といえば一体どのようなものが揃うのでしょうか?
タラ【鱈】
マダラ【真鱈】
ガスエビ
トゲクロザコエビ【棘黒雑魚蝦】
ミズウオ【水魚】
ノロゲンゲ【野呂玄華】
メギス【眼鱚】
ニギス【似鱚】
イカゴ【烏賊子】
ヤリイカ【槍烏賊】
それと先に触れた
アジ【鯵】
マアジ【真鯵】
サバ【鯖】
マサバ【真鯖】
と、いったものが石川県産大漁物となりそうです。
これだけで石川県や他県の台所をまかなうことは、土台ムリな話。そのために県外産の大
漁物が必要となってくるのです。
5
ちなみに
底曳網漁は土曜日、祝日の前日、隔週の火曜日、荒天の日は休みます。
定置網は、能登外浦や加賀のほうは 3 月後半から 10 月頃までが漁期で、能登内浦の方では
年中漁をしているそうです。
自然がこだわり…?
日本海は、暖水性・冷水性の両方の生物が集まる海。その中でも北陸近海は多くの岩礁・
海底谷が好漁場を形成しているため、豊かな海の幸に恵まれています。北陸は漁港と消費
地との距離が近い、また、セリ開始時間も早くそれ
によって新鮮な魚介類が遠方への流通を可能にして
います。
冬の日本海。波は荒うございます。この荒波が全国
に誇れる身の引き締まった魚を育てるのです。
海底地形は大和堆をはじめとする漁礁・海底谷によ
り起伏しています。
その地では、
栄養塩分豊富な海水が植物プランクトンを繁殖させる
↓
植物プランクトンを食べる動物プランクトンが集まる
↓
動物プランクトンを食べる小魚が集まる
↓
小魚を食べる大きな魚が集まる
このようにして、好漁場が創り出されたのです。
北陸の海。それは自然が創り出した好漁場。どれもがお薦めの一魚。
6
青物・梅貝・近海魚等
担当
【ヤリイカ】
ヤリイカは、青森・新潟方面からの入荷が増
えてくるようです。刺身で食べると柔らかく、
甘いイカです。又、小さいイカは、煮付けなど
に使うと、柔らかく、美味しいイカにできあが
ります。
【梅貝・丁貝】
梅貝は、山口方面から順調に入荷があり、又、
丁貝は、兵庫方面からの入荷となります。
【口カレイ・真ガレ】
口カレイは、石川産・富山産の入荷が順調に
あるようです。又、北海道・北陸方面からは、
真ガレの入荷もあるようです。ご注文をお待ち
しております。
7
油野
則之
養殖ブリ・養殖カンパチ・天然カツオなど
【天ブリ】
担当
吉田
剛悟
【養ブリ】
海水の水温が下がってくることによって、 1月と同様の入荷量が、順調にあるようで
定置物が順調に入荷してきます。従って、天
す。又、価格も横ばいで、ほぼ安定している
ブリや天ガンドが、ほぼ安定した漁に入って
と思います。
きます。又、入荷量が次第に増えていけば、
価格的にもお求めやすいと思います。
【蓄ブリ】
蓄ブリも、1月と同様に安定した入荷の見
込みで、5k∼9k 位で推移します。又、価格
も横ばいで入荷する見込みです。
8
エビなど
担当
渡辺
勇人
【甘エビ】
甘エビは、石川県富来町西海港の篭エビがたくさん入ってきます。型は小さいですが、
鮮度は良いです。その他は、福井・新潟・富山・山形県産が入荷予定です。特に、北海道
産は順調に入荷する予定です。
【ガスエビ】
山陰から、白ガスエビが順調
に入荷します。その中でも、1
ケース100尾入や、1ケース
120尾入の活ガスエビが人
気の中心です。
その他、石川県産の黒ガスエ
ビ・白ガスエビも入荷予定とな
っております。
ぜひ、ご注文をお待ちしてお
ります。
9
ズワイガニ・毛ガニなど
担当
ズワイガニ(ロシア)
・毛ガニ・タラバガ
ニは、流氷のため、全体的に入荷が少なくな
ってきます。
又、ズワイガニは、3kで4∼6尾物が中
心で入荷となってくると思います。
10
重村
直樹
白身・高級魚
担当
澤野
賢治
【車鯛】
年中市場で見られますが、本当は冬が旬の魚です。この時期は肉厚のものが多く、お造
りはもちろんのこと、昆布〆や加熱することで、また違った旨味がでて美味しいのではと
思います。価格推移、入荷推移は毎年並みです。
【平目】
晩秋から冬場にかけて
旬をむかえる平目は、ブ
リやズワイガニと並ぶ冬
の味覚です。1月初旬よ
り、九州地方においての
平目漁も始まり、入荷漁
も徐々に増えてくると思
われます。価格推移、入
荷推移は毎年並みです。
よろしくお願いします。
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特種(貝・ウニ・サーモンなど)
担当
【甘サギ 滋賀・北海道・青森】
今の時期、甘サギは腹に子を持っていま
す。又、DHA・EPA・カルシウムをたくさ
ん含んだ甘サギは、この時期が一番旬です。
お勧めいたします。
【ノレソレ 四国】
この時期に、四国方面からノレソレ(穴子
の稚魚)が市場に入荷してきます。2月∼3
月頃が旬かと思われます。メニューには、卵
とじ・寿司ネタ・天ぷら、又、いろいろの献
立にお勧めいたします。
【ホタルイカ
山陰・石川】
山陰方面からの入荷が少しずつあると思
われます。北陸石川産のホタルイカも、入荷
があると思われます。これからのメニュー
に、ホタルイカをお勧めいたします。
【生ウニ 北海道・東北・アメリカ】
赤ウニ(エゾバフン)
・白ウニ(ムラサキ)
と、順調に入荷しております。生ウニは、脳
や神経の働きに必要なリン脂質を多く含ん
でおり、その他の豊富な栄養素もたくさん含
んでいます。冬のウニも絶品だと思います。
12
馬渡
哲浩
生・冷凍カジキ
担当
【生カジキ】
高宮
英昭
【冷凍カジキ】
千葉産(房州・勝浦・銚子)が主力となり
2月の入荷は少ないと思われます。西径が
ます。東沖の上物の入荷と量に期待したいで
主体となり、インド洋産は少な目と思いま
す。輸入物は、台湾の黒皮が中心に水揚げさ
す。需要は落ち込むため、価格は横ばいに推
れるでしょう。
移すると予想されます。
13
生・冷凍マグロ
【天然本マグロ
担当
宮下
勝彦
国産】
例年この時期は、長崎県壱岐産の本マグロが、天然本マグロの1番手。プラス、日本
各地の定置本マグロが水揚げされます。早ければ、紀州勝浦の水揚げも期待が持てます。
【養殖本マグロ
国産
沖縄・鹿児島・長崎・高知・和歌山・三重】
通年紹介できる、国産養殖本マグロ。
冷凍養殖インド・冷凍地中海本マグロの価格が下落し、市場に出回っているため、国
産養殖の販売は尻つぼみ状態。
【養殖本マグロ
地中海】
ある程度の凍結作業に目途がつき、生鮮出荷の勢いも、少
し弱まる可能性があります。来年は、ICCAT 枠が4割減と、
世界的に大西洋マグロの規制が強化されます。東大西洋にお
ける、2009年の総漁獲可能量 22000t から、2010年
は 13500t(4割減)になります(日本の漁獲枠は 1871t か
。さらに、資源の回復が困難な状況と
ら 1148t に削減です)
確認した場合は、2011年の漁業が全面停止になります。3月のワシントン条約次第で
す。
※総括
1月∼2月と、マグロが売れない時期になります。さらに、今年は世界的な不況で、年
末年始に緩んだ財布の紐は、かなり固くなることが予想されます(紐を解いても、何も入
っていない人もいますが・・・)
。基本的に、贅沢商材とされるマグロは、人気がある反面、
高いという先入観もあり、敬遠されがちです。テルビでは「マグロが食べられなくなる」
と報じられていますが、実際には、マグロは店頭に並びます。
海外規制が厳しいのであれば、いっそのこと国産養殖をメインにしてみては如何でしょ
うか。お客様には、
「国産」ということで安心感を与え、管理としては養殖で、資源保護さ
れたマグロです。時化以外は取り上げ可能なため、年間的な商談を組める商材です(台風
が来て時化で、欠品したとしても実感がわきやすく、親しみやすい)
。もちろん、海外養殖
物・短期養殖マグロは日本に対して、大きな影響を与える存在です。しかし、国産養殖本
マグロが軌道に乗り始めている昨今、
「日本産」にこだわってみるのもいいのではないでし
ょうか。
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冷凍マグロ
担当
清水
力三
1∼2月のお勧め品
1.天然本マグロ天身(赤身)
2.ホホ肉
大西洋産の天然本マグロの天身です。
バチ・キハダのホホ肉です。
約 70∼100g の大きさです。
3.カマ(350g∼400g)
4.バチマグロ(セ)赤身
養殖本マグロ
上物から並品まで
料理の原価を下げるには、これです!
5.中トロ
(養殖本マグロ・ハラ・ヘソ付近のカワラ)
非常に使いやすい価格です。
6.中トロ(セガワラ)
非常に使いやすい価格です。
7.ビンチョウトロ(カナダ産)
やさしい脂を召し上がって下さい。
15
冷凍品全般
担当
関
正平
【今月のおすすめの冷凍食材】
商品
産地
規格
用途
マスF
商品
北海道産
10kg 箱 26/30 枚
焼物・ホイル焼・etc
商品
片貝蛤
産地
規格
用途
ベトナム産
250g 26/30
産地
規格
用途
商品
4袋
椀物・スパゲッティ・etc
産地
規格
用途
白魚
中国産
1kg 5/7cm
唐揚・柳川・etc
開ノドグロ
山陰産
1 折/8 枚
焼物・etc
16
商品
ムキアオリイカ
産地
規格
用途
ベトナム産
1kg 4/5 本
刺身・etc
商品
干あおさのり
産地
規格
用途
三重県産
1 袋 20g
吸物・天ぷら・雑炊・etc
通常の AM3:30 分開始のせりでは県内産・県外産・国外産など入り混ぜての魚介類販売
となっていますが、朝せりは『地産地消』を目的とし
また、
『石川県産の魚限定』
(釣り
漁・刺し網漁・定置網漁・巻網漁など・・・)として販売しています。AM3:30 分開始のセ
リで無かった「○○があったらほしい」「急に○○が必要になったので朝せりでないかい
な?」「飛びっきり鮮度の良い○○はないなか?」県外でも「石川県産の魚を使って見た
い!!」など等…。市場を訪れることもままならない方、市場を見学してみたい方など、
大勢いらっしゃることでしょう!
そこで「㈱紙安発お客様着」写真情報コーナー『獲れたて・朝せり情報』の発信です。
ちなみに朝せりは日曜日から金曜日(冬期せり開始 AM9:00)となっており休日前(臨時
休市も含みます)はありませんのでよろしくお願いいたします。
冬の北陸。時化続きの日が多い 12 月。その中でも漁は行われているのです。下旬の寒波到
来時はさすがに物量は激減しましたが、どのような感じと相成ったことでしょうか。
17
12 月 6 日 輪島港 サザエ 40kg
ツノの出方はまあまあ。手頃で食べやすく、大きさから見て柔らかそうな身をしているよ
うです。
18
19
12 月 6 日
西海港巻網 フクラギ 1000kg ガンド 1200kg
ファンの方、1 か月ぶりに登場の朝せり定番商品です。
12 月 6 日
能登
アオリイカ
今年度の朝せりは意外アオリイカの水揚は少なかったのですが、これは写真でも透き通っ
た身がご覧いただけるほどの良いイカです。
20
12 月 6 日
矢波
ヤガラ
今では珍しくなくなった魚ですね。でも他県産のものが多い中で石川県産は魅力です。で
すが、魚体の小ささが引っ掛かります。
12 月 6 日
輪島港
スズキ
いわゆる腹太と呼ばれる冬のスズキ。オフシーズンのわりには良い肥え方ではないでしょ
うか。
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12 月 6 日 輪島港・矢波 カワハギ
皮を剥かないものまた皮を剥いたいわゆる、剥きカワハギと呼ばれる状態の物も入荷して
いるものなんです。
22
12 月 9 日 タチウオ
去年は良い感じの水揚量だったと記憶しているのですが、これが始めて。しかし、釣られ
たタチウオ【太刀魚】とはこれほどまで綺麗なものであり、腹はしっかりとしているのは
朝せりならではの一魚です。
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12 月 10 日
西海巻網 ブリ
久しぶりの寒ブリです。全景を撮り損ねましたが部分撮影は成功。巻網漁にしては良い状
態です。
12 月 17 日
矢波 フクラギ
泡で見にくいですが泳いでいるフクラギです。稀にあるものなのです。
24
12 月 17 日
12 月 20 日 佐々波 仁丹
矢波 タルイカ
事典などではソデイカ。北陸ではタルイカの
この日は小アジ・仁丹で総量 2000kg。この
名で出てい∼ます∼。初秋の物ではなかった
所多いのですよ。この小さなオトトが・・・。
かと・・・。
12 月 20 日 佐々波 カツオ 150kg
発表は「カツオ」
。現物は「ソーダカツオ」
ですからあしからず。
25
朝せり
休開市日カレンダー
2月
日
February
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
休市
7
8
9
10
11
12
休市
14
15
16
17
13
休市
18
19
20
休市
21
22
23
24
25
26
休市
27
休市
28
中央市場 休開市日カレンダー
2月
日
7
February
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
8
9
10
11
12
13
休市
14
休市
15
16
17
18
19
20
22
23
24
25
26
27
休市
21
休市
休市
28
休市
朝せりと中央市場の休開市日を間違わないためにご利用ください。
[email protected]
FAX(076)221-0443
TEL(076)233-1155
紙安 担当者
皆さまよりの着信まってま∼す。
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