モジャコ情報(漁場一斉調査) 愛媛県農林水産研究所 水産研究センター 調査期間・海域 調査船 2015 年 4 月 23 日 平成 27 年 4 月 22 日 豊後水道中・南部 試験船「よしゅう」 *近年値:過去 5 年間平均 1 表面水温および透明度(図 1)・・・水温はやや高め、透明度は高め 豊後水道中部(Stn.1~3 及び Stn.7)および豊後水道南部(Stn.4~6)の表面水温は、それぞれ 17.9~19. 6℃(平均 18.6℃ 近年値 18.2℃)、 19.6~19.8℃(平均 19.7℃ 近年値 19.0℃)で、近年値に比べ、中部、南 部ともにやや高めであった。 透明度は、水道中部では 16.0~23.0m(平均 20.0m 近年値 15.7m)、水道南部では 17.0~19.0m(平均 1 8.0m 近年値 16.6m)で、近年値に比べ、中部、南部ともに高めであった。 2 流れ藻の分布・・・・近年値より少ない(図 1) 調査時の流れ藻視認個数は 1.3 個/10 マイル(中部 2.6 個/10 マイル、南部 0 個/10 マイル)で、近年値 3.5 個/ 10 マイルを下回った。採取した 3 個の流れ藻重量は平均 19.0 ㎏で、近年値の 8.2kg より大きいサイズであっ た。 3 モジャコの採捕状況・・・・近年値より多い(425 尾/調査日数) 調査日数当たりの採捕尾数は合計 426 尾(中部 426 尾、南部 0 尾)で、近年値の 342 尾を上回った。 流れ藻 1kg 当たりのモジャコ採捕尾数は 7.5 尾/㎏で、近年値の 13.2 尾/㎏を下回った。モジャコ以外の 魚種はメバル 14 尾、ニジギンポ 8 尾、アイナメ 3 尾、メジナ 1 尾、アミメハギ1尾等が採捕された。 4 モジャコの大きさ・・・・近年値より小さい(図 2) 採捕されたモジャコの尾叉長は平均 26.8mm(13~109mm)で近年値の 47.6mm より小さかった。 表1 海況及びモジャコの採捕状況 調査項目 海域 水 温 (℃) 塩 分 (psu) 透明度 (m) 流れ藻視認個数 (10 マイル当たり) 中部 南部 中部 南部 中部 南部 中部 南部 中部 流れ藻採取数 モジャコ採捕尾数 (調査日数当たり) 流れ藻 1kg 当たりの モジャコ採捕尾数 モジャコ平均 尾叉長(mm) 南部 中部 南部 中部 南部 中部 南部 2010 年 【5/14】 19.1 20.4 2011 年 【4/25】 17.3 17.9 2012 年 【4/24】 19.7 19.7 34.4 34.4 18.0 17.2 0.8 0.0 2 2013 年 【4/22】 17.3 18.0 34.5 34.6 18.8 18.7 6.5 10.9 4 2014 年 【4/17】 17.8 19.2 34.6 34.7 15.0 18.0 7.1 0.0 5.0 2015 年 【4/22】 18.6 19.7 34.5 34.6 20.0 18.0 2.6 0.0 3.0 34.5 34.5 34.6 34.6 12.0 15.0 0.0 2.9 0 6 0 187 14.9 14.0 1.8 3.9 4 8 475 540 29.7 17.4 24.8 0 330 0 36.7 55.3 3 66 33 3.2 0.9 36.8 0.0 77 0 4.1 47.7 0.0 426 0 7.5 26.8 2.6 189.6 152.0 18.4 6.8 33.0 1.9 44 28.1 - 70.3 - - 47.6 近年値 18.2 19.0 34.5 34.6 15.7 16.6 3.3 3.5 3.0 (2 個) 【325 尾/1 藻】 (1 個) (3 個) 【101 尾/2 藻】 図1 漁場一斉調査(モジャコ調査)定点図 図2 採捕年別モジャコ体長組成 【参考写真】 写真:中部海域(st2 の東方)で採捕したモジャコ
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